遠く聞こえてくる波の音に混じり、家康の股間に顔を埋めた元就の舌が水音を立てる。
指も使い、じっくりと時間を掛けて解されたそこは、ひくりと何かを求めて蠢いた。
徐々に潤いを帯びてきたそこから唇を離すと、元就は再び指を深く差し込んて具合を確かめる。
ぬるりと抵抗もなく差し込んだ指で中を軽く掻くと、家康の方がびくりと跳ねた。
「ふっ…これならば耐えられよう」
意味深な言葉を吐きながら、元就は家康の太腿を撫で上げて、膝頭に口付けた。
家康は潤んでぼやけた視界の中、船室の天井を眺めていた。
顔を覆う気力もなく、だらりと腕を投げ出したままだ。
「…な…にを……」
呂律のあやしい家康の言葉に、元就は薄い唇に浮かべた笑みを濃くした。
「貴様を『女』にしてやろう…」
既に思考の纏まらない頭では、元就の言葉が示す事が何であるかを考える余裕もなかった。
視界の隅で、ごそり、と彼女が何かを手に取ったのが分かったが、手元が暗く何であるかも分からない。
「……望みどおりにな」
元就は手にしたそれに舌を這わせて唾液を絡みつかせると、家康のそこへと押し当てて一気に貫いた。
その瞬間、身が裂かれるような痛みが走り、家康は声にならない叫びを上げて身体を引き攣らせた。
「…っ………ぐっ……うわぁっ…」
ぐいっと更に押し込まれ、悲鳴を噛み締める。
「痛むか、だがそれも一時の事…ふふ……随分と可愛らしい」
きつく閉じた瞼から零れた涙を吸い取るように、元就は家康の眦へと口付け、背中を優しく撫でながら睦言のように囁く。
「や…何をっ……」
「貴様のここは喜んでおるぞ…見るが良い」
薄く目を開けた家康は、おそるおそる己の股間に突き立てられた物へと視線を落とした。
破瓜の血と蜜に塗れたそれはどこか見覚えのある物だった。
「……っ!」
一振りの脇差が己を貫いている。
声を上げる事も出来ずに、家康は顔を強張らせた。
かなり凝った細工が施された柄と丁寧に仕上げられた鞘を見れば、相当の物だと分かる。
だが一体どこから持ってきたというのだろうか。
「この印、見覚えがあろう?」
まるで勃起した男性器を撫でるように元就の手が動き、柄の一点を指した。
「あ…あ……あぁっ!」
家康は黒い眼を見開いて凝視すると、戦慄く唇がその名を呟く。
「…そうだ、貴様は長曾我部のもので『女』になったのだ」
じゅぐ、じゅぐ、と音を立てて抜き差しを繰り返しながら、元就は爪を立ててしがみ付いてくる家康の体を掻き抱いた。
悲鳴を上げそうになる家康の唇を塞ぎ、震える肩を慰めるように。
指も使い、じっくりと時間を掛けて解されたそこは、ひくりと何かを求めて蠢いた。
徐々に潤いを帯びてきたそこから唇を離すと、元就は再び指を深く差し込んて具合を確かめる。
ぬるりと抵抗もなく差し込んだ指で中を軽く掻くと、家康の方がびくりと跳ねた。
「ふっ…これならば耐えられよう」
意味深な言葉を吐きながら、元就は家康の太腿を撫で上げて、膝頭に口付けた。
家康は潤んでぼやけた視界の中、船室の天井を眺めていた。
顔を覆う気力もなく、だらりと腕を投げ出したままだ。
「…な…にを……」
呂律のあやしい家康の言葉に、元就は薄い唇に浮かべた笑みを濃くした。
「貴様を『女』にしてやろう…」
既に思考の纏まらない頭では、元就の言葉が示す事が何であるかを考える余裕もなかった。
視界の隅で、ごそり、と彼女が何かを手に取ったのが分かったが、手元が暗く何であるかも分からない。
「……望みどおりにな」
元就は手にしたそれに舌を這わせて唾液を絡みつかせると、家康のそこへと押し当てて一気に貫いた。
その瞬間、身が裂かれるような痛みが走り、家康は声にならない叫びを上げて身体を引き攣らせた。
「…っ………ぐっ……うわぁっ…」
ぐいっと更に押し込まれ、悲鳴を噛み締める。
「痛むか、だがそれも一時の事…ふふ……随分と可愛らしい」
きつく閉じた瞼から零れた涙を吸い取るように、元就は家康の眦へと口付け、背中を優しく撫でながら睦言のように囁く。
「や…何をっ……」
「貴様のここは喜んでおるぞ…見るが良い」
薄く目を開けた家康は、おそるおそる己の股間に突き立てられた物へと視線を落とした。
破瓜の血と蜜に塗れたそれはどこか見覚えのある物だった。
「……っ!」
一振りの脇差が己を貫いている。
声を上げる事も出来ずに、家康は顔を強張らせた。
かなり凝った細工が施された柄と丁寧に仕上げられた鞘を見れば、相当の物だと分かる。
だが一体どこから持ってきたというのだろうか。
「この印、見覚えがあろう?」
まるで勃起した男性器を撫でるように元就の手が動き、柄の一点を指した。
「あ…あ……あぁっ!」
家康は黒い眼を見開いて凝視すると、戦慄く唇がその名を呟く。
「…そうだ、貴様は長曾我部のもので『女』になったのだ」
じゅぐ、じゅぐ、と音を立てて抜き差しを繰り返しながら、元就は爪を立ててしがみ付いてくる家康の体を掻き抱いた。
悲鳴を上げそうになる家康の唇を塞ぎ、震える肩を慰めるように。
それは悪い夢だと信じたかった。




