戦国BASARA/エロパロ保管庫

吼えぬ孤狼と骨折り狐7

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■小太郎×氏政(♀)
■エロありなので注意
■佐助はオカン、小太郎はどS





早朝、佐助は氏政の宿泊している屋敷まで出迎えに行った。
すっかり身なりを整えた氏政が、腰を抑えながらよろよろと出てきた。

…さては昨夜ヤったな?

めざとく気づいた佐助は、ふと、氏政の隣にいる小太郎を見た。
小太郎が一瞬合った目をそらした。…ような気がした。
相変わらず鉢金で目元が隠れているから、実際はどうかわからない。

ま、いいけど。

そうだったとして、佐助には口出しする筋合いもなければ、そんな事をするつもりもない。
「伝説の忍」とは二度と戦いたくない。
例え、氏政が小太郎に望まぬ関係を強いられているとしても、佐助にはどうする事もできない。
氏政とて、北条の今後の事を考えて、小太郎との事を割り切っているフシもある。
…見て見ぬフリを決め込むのが賢明だろう。

「じゃあ行きましょうか」

佐助はいつもの様に気さくな笑顔を浮かべて、こっちこっち、と手招きをする。

着いた先は、武田道場。…の、すぐ傍にある離れだ。
つい最近まではこんなモノなかったのだが、先日、武田道場を建てる時と同じ要領で、お館さまが建てたのだ。
…一瞬で。

会談するなら、武田の居城にでも招けばいいものを、わざわざここを指定するか。
嫌な予感というか確信はありすぎだったが、佐助には主の主である武田総大将の命を無視する事はできない。

佐助は重い足取りで戸口に近づき、そっと開けた。

「うむ!よくぞ参った!」

出迎えたのは、仁王立ちで腕を組む大将。
そして傍らに片膝を折って控えている旦那。
…まるでこれから修行でも始まるのかと思う様な気合の入りようだ。

「あの、大将に旦那…。今日は会談ですからね。か・い・だ・ん。」
「はっはっは!佐助、硬い事はいいっこなしじゃ!」
「お館さまの言うとおりだぞ、佐助!」

…あーもう駄目だこりゃ。
って、駄目駄目。ここで二人を暴走させちゃ俺様の命が…

「武田殿…一体どうしたのじゃ?」

大将と旦那の只ならぬ雰囲気を察知した白いお姫様が、怪訝そうに訊ねてきた。

「うむ。此度の会談じゃが…武人たるもの、言葉よりも武で語るが最も良かろう。」
「武で…?」
「武田と共闘を誓うのであれば、証を立てるが筋というもの。貴殿のお手前、是非ご披露いただきたい。」
「ちょっとちょっとちょっと!何勝手に会談の内容変えてるんですか!」
「……よい、佐助。その勝負、受けて立とうではないか。」
「そーですよねーって…ええっ?!いやいや、それは幾らなんでも…」

言いかけて、俺様は風魔の方をちらりと見た。
風魔は相変わらず腕を組んだまま、一言も声を洩らさない。
あれれ、風魔はお姫様を止めないの?

「その心意気や良し!では参ろうぞ。」

言うや、大将と旦那は意気揚々と白いお姫様を両脇に抱えて、武田道場に連れて行った。
その絵図は何だか地球人に捕獲された火星人のような…
いや、どっちかというと宇宙人なのは大将と旦那なんだけどさ。

って、それはともかく。

「あの…風魔さん…お姫様止めないの?ウチの大将と旦那、こと勝負に関しては手加減なんかしないぜ?」
「……」
「な、なんだよ。何かさっきから俺様に向ける視線が冷たいっていうか…むしろ殺気立ってるというか…」
「……」
「わーった、わかったって。お姫様をケガさせないように、俺様がちゃんと監視しますって!」

少しヤケになったような様子で、佐助はそそくさと三人の後を追った。


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