なんというか。
歓迎された。
歓迎された。
おかしい、自分は長曾我部軍の視察をやっていた筈なのに。自分はあろうことか見付かってしまい、捕虜やそこで殺される迄を覚悟していたというのに、だ。
「どうした?遠慮しねぇで食えよ。
捌きたての魚介類だぜ!あ、もしかして食えねーの?だったら肉もあっからよ、おーい野郎共!」
「い、いい!要らんッ!」
そこでかすがが制すると―視察目的だった長曾我部元親は、目をぱちぱちさせた。
「どうした?遠慮しねぇで食えよ。
捌きたての魚介類だぜ!あ、もしかして食えねーの?だったら肉もあっからよ、おーい野郎共!」
「い、いい!要らんッ!」
そこでかすがが制すると―視察目的だった長曾我部元親は、目をぱちぱちさせた。
何故か見付かった自分は軍の兵どもに一室へ無理矢理連れて来られ、海の幸のフルコースを振る舞われていたのだ。
どう考えても、これはおかしすぎる。
「貴様、何故私を殺さん!敵だぞ!?」
「でも今日は違うんだろ?」
「そうだが、ってそういう問題ではない!何にせよ敵が視察に来ていたら捕虜か殺すかだろうが、普通は敵にこうやって豪勢に飯を振る舞うものではなかろうがッ!」
かすがが勢いよくそこまで言うと長曽我部は酒をくいとかるく飲んで、盆の向こうにいるかすがを見返した。
「軍神が待ってんだろ?」
「!それは、っ」
「ほらなぁ。…って、待て!泣くな!泣くなってば、おい!」
長曾我部の言葉に狼狽するかすがを見てからから笑う。が、目尻に涙が溜まっているのにぎょっとして今度は長曾我部が慌てた。
どう考えても、これはおかしすぎる。
「貴様、何故私を殺さん!敵だぞ!?」
「でも今日は違うんだろ?」
「そうだが、ってそういう問題ではない!何にせよ敵が視察に来ていたら捕虜か殺すかだろうが、普通は敵にこうやって豪勢に飯を振る舞うものではなかろうがッ!」
かすがが勢いよくそこまで言うと長曽我部は酒をくいとかるく飲んで、盆の向こうにいるかすがを見返した。
「軍神が待ってんだろ?」
「!それは、っ」
「ほらなぁ。…って、待て!泣くな!泣くなってば、おい!」
長曾我部の言葉に狼狽するかすがを見てからから笑う。が、目尻に涙が溜まっているのにぎょっとして今度は長曾我部が慌てた。
「………」
「……あー、いけね!酔った!」
「は?って、ちょ、何をするこの…!」
いきなり訳の分からない事を言い出す長曾我部に疑問を抱いていると、彼に押し倒されているのに気付く。
「どッ、退け!こら!」
「いや酔ってるから、これ、酔ってるから。俺は酔ってる俺は酔ってる」
「何故自分に暗示を!や、やぁっ、どこ触って……まさか貴様!」
「大丈夫だ酔ってるけど理性はあるから挿れないから!暴れんな!」
「いっ、嫌だああぁああ!ひあっ、やめ、貴様目が正気じゃないぞ、ひゃあぁッ!」
「酔ってる。俺は酔ってる。イッツマイライフ」
「ぎゃああああああああああああぁぁぁぁあ!!!!!!」
「……あー、いけね!酔った!」
「は?って、ちょ、何をするこの…!」
いきなり訳の分からない事を言い出す長曾我部に疑問を抱いていると、彼に押し倒されているのに気付く。
「どッ、退け!こら!」
「いや酔ってるから、これ、酔ってるから。俺は酔ってる俺は酔ってる」
「何故自分に暗示を!や、やぁっ、どこ触って……まさか貴様!」
「大丈夫だ酔ってるけど理性はあるから挿れないから!暴れんな!」
「いっ、嫌だああぁああ!ひあっ、やめ、貴様目が正気じゃないぞ、ひゃあぁッ!」
「酔ってる。俺は酔ってる。イッツマイライフ」
「ぎゃああああああああああああぁぁぁぁあ!!!!!!」
後日なんとか上杉に帰還したかすが。
以降――謙信に頼まれようと、四国への視察だけはかたくなに行きたがらなかったそうな。
以降――謙信に頼まれようと、四国への視察だけはかたくなに行きたがらなかったそうな。