慶次を嫁に貰うと前田利家夫妻に言った日の夜の事だ。
過去のわだかまりも解けた二人はその日初めて床を共にした。
いざ事に及ぼうとした時、事件は起こったのだった。
過去のわだかまりも解けた二人はその日初めて床を共にした。
いざ事に及ぼうとした時、事件は起こったのだった。
恥ずかしいから灯りを消して欲しいと慶次が言うので燈台の灯を吹き消し、手探りで触れ合っていると隣の部屋からがたん
と何かを蹴飛ばすような音がした。
続いてどたばたと転ぶ音。
痛いとか大丈夫ですかとか声が聞え最終的に隣と此方の部屋を繋ぐ襖と共に前田夫妻が飛込んできたのだった。
続いてどたばたと転ぶ音。
痛いとか大丈夫ですかとか声が聞え最終的に隣と此方の部屋を繋ぐ襖と共に前田夫妻が飛込んできたのだった。
詳細を聞くところによると、慶次の様子がおかしい気がして心配になり覗きに来たのだと言う。
灯りを消されたので仕方なく?退散しようとしたところ部屋の物につまづき派手に二人で転んでしまったのだと。
気まずそうに二人は退散したが、慶次も秀吉もすっかり気が削がれてしまっていた。
正直何をどう転んだら襖を吹き飛ばすほど派手に転べるのか聞いてみたい。
あの後何かとバタバタしていた為、ゆっくりとした時間も取れず、慶次と夜を共にするのはあの夜以来初めてのことだった。
灯りを消されたので仕方なく?退散しようとしたところ部屋の物につまづき派手に二人で転んでしまったのだと。
気まずそうに二人は退散したが、慶次も秀吉もすっかり気が削がれてしまっていた。
正直何をどう転んだら襖を吹き飛ばすほど派手に転べるのか聞いてみたい。
あの後何かとバタバタしていた為、ゆっくりとした時間も取れず、慶次と夜を共にするのはあの夜以来初めてのことだった。
「お前が謝る事でもあるまい。」
「うん。でも身内だしね。一応。」
「うん。でも身内だしね。一応。」
こちらに来いと促すと躊躇いがちに近付いてくる。
「それほど気にしていたのか?」
その問に頭を慶次はぶるぶると振る。
手を添えて顔を上げさせると相変わらず紅い顔をしていた。
「それほど気にしていたのか?」
その問に頭を慶次はぶるぶると振る。
手を添えて顔を上げさせると相変わらず紅い顔をしていた。
「具合いでも悪いのか。」
「別に悪くなんか……。」
「ならば良いが。」
頬を指で撫でる。ん、と慶次が少しだけ震えた。
親指で唇をなぞりながら、慶次、と呼ぶ。
「どうかしたのか?」
まだ少し湿ったままの髪を手で鋤いてやると秀吉を見上げていた瞳が伏せられた。
「別に悪くなんか……。」
「ならば良いが。」
頬を指で撫でる。ん、と慶次が少しだけ震えた。
親指で唇をなぞりながら、慶次、と呼ぶ。
「どうかしたのか?」
まだ少し湿ったままの髪を手で鋤いてやると秀吉を見上げていた瞳が伏せられた。
「ごめん。何か急に恥ずかしくなって……。」
そう言って自分の唇に指をあてる。
「さっき着いた時に……その……しただろう?それで何か俺……。」
ぐと慶次が唾を飲む。
「急にあの時の事とか何か色々思い出してって言うか。」
ああ、と思う。あの日の二人と言うよりはその前に触れ合っていたときのことを思い出して照れていたのか。
そう言って自分の唇に指をあてる。
「さっき着いた時に……その……しただろう?それで何か俺……。」
ぐと慶次が唾を飲む。
「急にあの時の事とか何か色々思い出してって言うか。」
ああ、と思う。あの日の二人と言うよりはその前に触れ合っていたときのことを思い出して照れていたのか。
「あーもう。っだー!っごめん。何かもう駄目だ。夜風に当たって頭冷やしてくる!」
緊張が切れたのかやけくそになったのか急に慶次は立ち上がると置いてあった羽織を着て部屋から出ていこうとした。
慶次が障子に手をかけた瞬間、その上に秀吉の手が乗せられた。
「夜の一人歩きは危険だぞ。」
開きかかった障子を閉め、もう片方の手を慶次の腰に回す。
そのまま後ろから抱きすくめ、下ろした髪の上から領に口付けると、慶次はびくんと身体を震わせた。
「ひ、秀吉?」
腰に回した手はそのままに、もう片方で頬を撫でる。その手を首から襟の中に滑らせゆっくりと肩まで撫でる。
慶次は震えるような溜め息をついて秀吉の腕にしがみついた。
緊張が切れたのかやけくそになったのか急に慶次は立ち上がると置いてあった羽織を着て部屋から出ていこうとした。
慶次が障子に手をかけた瞬間、その上に秀吉の手が乗せられた。
「夜の一人歩きは危険だぞ。」
開きかかった障子を閉め、もう片方の手を慶次の腰に回す。
そのまま後ろから抱きすくめ、下ろした髪の上から領に口付けると、慶次はびくんと身体を震わせた。
「ひ、秀吉?」
腰に回した手はそのままに、もう片方で頬を撫でる。その手を首から襟の中に滑らせゆっくりと肩まで撫でる。
慶次は震えるような溜め息をついて秀吉の腕にしがみついた。
「慶次、逃げるな。」
耳元でそう言ってやる。
「えへへ、やっぱ駄目?」
と恥ずかしそうな気まずそうな顔で慶次は振り替えると秀吉を見上げた。
「うむ、駄目だな。」
そのまま肩越しに唇を触れ合わせると、慶次は向きを変え秀吉に抱きついてきた。
「え、えーと、こういう時は、優しくしてね?」
「何故我に確認する。」
二人で笑い合い。もう一度口付けた。
耳元でそう言ってやる。
「えへへ、やっぱ駄目?」
と恥ずかしそうな気まずそうな顔で慶次は振り替えると秀吉を見上げた。
「うむ、駄目だな。」
そのまま肩越しに唇を触れ合わせると、慶次は向きを変え秀吉に抱きついてきた。
「え、えーと、こういう時は、優しくしてね?」
「何故我に確認する。」
二人で笑い合い。もう一度口付けた。




