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戦国BASARA/エロパロ保管庫
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戦国BASARA/エロパロ保管庫

花簪1

最終更新:

nozomi

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★主従じゃない小十郎×政宗(♀)です。
★遊郭ネタです。
(ただし「花魁」シリーズのクオリティを期待すると
確実にガッカリする出来)

色々許せる方はどうぞ。



その年若い女郎には、右眼が無かった。

病によって失ったのか、あるいは何者かによって潰されたのか…
何故そうなったかは彼女自身も知らない。
少なくとも、物心ついた時にはすでにそのようになっていた。
幸い両の目が揃っていた頃の記憶など、微塵も残っていなかったお陰で
嘆く事もなかったし、日々の暮らしに不自由を感じる事も無い。

むしろその異相は返って人の関心を引き、
彼女の生まれ持った美貌を妖しく引き立てた。
その事実は19になる今まで、身寄りのない娘が一人苦界を生き延びる上で
大きな助けとなっていた。

「政宗」という廓から与えられた少々いかつい名が、
彼女のここでの名前だった。


客が帰った後、湯に浸かり食事を済ませると特にする事がない。
三味線を弾く気分でもない。
政宗はただ、煙管から立ち上ぼる細い煙が
早春の青い空に消えて行くのを、ただぼんやり眺めていた。
細い身体を気怠げに窓辺に任せ、蒼紫の浴衣からのぞく白い脚がしどけない。

小さく欠伸をして、そろそろひと眠りするかと布団に目をやったところで、
部屋の前の廊下を数人の女郎がバタバタと走り去る音が響く。
何やら嬉し気にきゃあきゃあと騒ぐ声をいぶかしんで政宗が襖を開けると、
先ほどの女郎達はすでに階下に降りた後で、赤い小袖を着た若い女郎が
とことこと廊下を歩いているのみだった。

「HEY幸村。何の騒ぎだ?」

「あっ政宗殿!おはようございまする!」

幸村と呼ばれた若い女郎は、政宗の声に振り返るとぴょこんと元気よく挨拶をした。
元は武家の子であったというこの娘は、およそこの花街という場所に似つかわしくない
暑苦しい程に真っ直ぐな性分の持ち主で、
政宗はそんなところを密かに好ましく思っていていた。

「かんざし屋が来ているのでござる。」

「AH?簪?」

そうと聞いて、政宗は細い眉根をわずかに寄せる。
着物だの簪だの、そんなものに金を使えば使う程年期明けが遠のくだけだというのに
物好きな事だと思ったが、それを言葉にはせず
桜色のやや薄い唇を皮肉っぽく歪めた。

「なんでも、腕が良いと評判の職人が作った
見事な品ばかりだとかで、みんな大騒ぎでござるよ。」

「ふーん……で?あんたは買いに行かないのかい?」

「そ、それがしは…ああ言った
きらびやかなものは似合いませぬ故。」

そう言ってもじもじと恥じらう幸村の頭を軽く撫でると、
政宗はふらりと部屋を出て階段の上から階下を覗き見た。
板間に広げられた品物に女郎達がどっと群がり、かしましい事この上ない。
巷で今どのようなものが評判になっているのか興味がない訳ではなかったが、
この混雑を掻き分けてまでではないと思い、しばし欄干にもたれて
その様子をぼうと眺めていると、
一人の男の姿が目に留まった。

簪を売りに来た行商人だろうか。
上背の有る、逞しい体躯が目を引いた。
顔を見るとかなりの強面で、右頬を走る大きな傷跡と
眉間に刻まれた深い皺が、そのいかつい顔をさらに恐ろし気に見せている。

だが、決して嫌いな顔ではない。
むしろ結構好みかもしれない。

そんなことを思いながら男を眺めていると、
ふと顔を上げた男の眼と、政宗の隻眼がかちりと合った。
見上げるその眼は鋭く、力がある。


この男となら、寝てもいいな。


そう思うや、政宗はその怜悧な顔に艶然と笑みを浮べた。
上客に投げかける用の、極上のものだ。
それによってこの強面がどう変化するのか興味が有った。

しかし男はぴくりとも表情を崩さず
木か石でも見るように政宗の顔を眺めると、
やがていかにも興味を失ったとばかりに、ふいと背を向けた。

その様子に、気位の高い政宗は内心ムッと腹を立てる。
こちらが男を無視する事は有ろうとも、
男がこちらを無視する事など決して許さない。
政宗は、そういう性分の娘だった。


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