「ちっとばかし見ねぇ間にどこもかしこもいっちょ前になっちまいやがって」
元親の手がむき出しの腹をなぞった。
綺麗に六つに割れた腹筋を辿り、酷い裂傷からかすり傷まで、ついた傷跡の一つ一つを丁寧に指先で確かめていく。
綺麗に六つに割れた腹筋を辿り、酷い裂傷からかすり傷まで、ついた傷跡の一つ一つを丁寧に指先で確かめていく。
「自分が真っ先に向かってく、その姿勢は立派だがな、手前ェは女なんだ。少しは手前ェを大事にしやがれ」
「うるせぇっ!こんな時だけ女扱いすんな…ぁっ…!」
「うるせぇっ!こんな時だけ女扱いすんな…ぁっ…!」
労るように下腹部を撫でさすられ、とある感覚が背筋を駆け上がる。
まずい、と咄嗟に放った裏拳は易々と掴まれ、本格的に元親に身を任せる体勢になってしまう。
まずい、と咄嗟に放った裏拳は易々と掴まれ、本格的に元親に身を任せる体勢になってしまう。
(何でだ……!?)
「立派になるのは乳だけで十分だろ」やら「俺のもちぷにっ子が…」やらとぶつぶつ言いながら好き勝手に這い回る元親の手に、信じたくはないが確実にあるものがくすぶり始めている事に家康は気付いていた。
(腹で感じるなんて有り得ねぇ、けど……!)
忠勝や他の側近達の目を逃れ布団にくるまって自らを慰めた、その時の焦れったさを孕んだ快感が、無遠慮に動き回る大きな手によって否応なしに引きずり出されていく。
しかし腹で感じている、などと知られる訳にも行かず、快感をやり過ごすように家康はぎゅう、と袴を握り締めた。
しかし腹で感じている、などと知られる訳にも行かず、快感をやり過ごすように家康はぎゅう、と袴を握り締めた。
むに。
「……ひあぅっ!?」
脇腹に走った僅かばかりの痛みにしまった、と思った時には既に遅く、甲高い声が喉をついて出てしまった後だった。
「おーおー、随分とイイ声出すじゃねェか家康ぅ」
「ち……違ぇっ!これは違……ぅあっ!」
「ち……違ぇっ!これは違……ぅあっ!」
明らかに労るとは別の目的を持って動き出した元親の手に、慌ててもがくも鳩尾から臍にかけて走る傷跡に軽く爪を立てられ、弱い痛みと強い快感にどうしようもなくなる。
「まぁそう突っ張んなって。こちとら天下の太閤殿下様々のお陰で随分溜まってやがんだ」
久し振りに楽しもうぜェ、と耳元で囁かれ、家康は熱くなった溜め息をつくとゆっくりと体の力を抜いた。
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お粗末様でした!
お粗末様でした!




