アットウィキロゴ
戦国BASARA/エロパロ保管庫
掲示板 掲示板 ページ検索 ページ検索 メニュー メニュー

戦国BASARA/エロパロ保管庫

影身に添う・弐5

最終更新:

bsr_e

- view
メンバー限定 登録/ログイン
頭が重い。
身体が痛い。
ここはどこだ。

薄れていく意識を強引に繋ぎとめるようにして、風魔は思い瞼を持ちあげた。
障子越しに差し込む太陽の光に、頭がくらくらする。
この感覚は、薬を盛られたときのものに似ていた。
だとしたら、眠ってはいけない。
無理やりに目を開けると、質素な造りの部屋にひかれた寝具の上に寝かされていることが分かった。
が、すぐに瞼が閉じてしまう。
諦めて、風魔は辺りの気配を探った。
明るい障子の向こうには、大量の人が行き交う気配。街中だ。
ときどき甲高い子供の声が響いている。
声の方向からして、今いる部屋は二階のようだ。
階下に意識を集中すれば、耳になじんだ足運びの人間がいる。
「おい、あいつの火傷、本当に痕が残らないんだろうな」
この声は、片倉小十郎。
風魔は一瞬にして、自分の身に起こったことを思い出し、どうしてここにいるのかも推測をつけた。
――どうして、死なせてくれなかったのだ!
かあっと頭に血が上って床から出ようとすれば、全身に痛みが走り、風魔は断念した。

「大丈夫ですよ。旦那。うちの特製軟膏塗っとけば、元に戻るどころか前より綺麗になりますって」
小十郎の質問に、知らない誰かが答えている。
「旦那。そんなにそわそわしても、お連れさんの目が覚めるのは昼過ぎですよ」
「そうなのだがな……」
「後で、湿布のかえ持ってきますから」
「分かった。では、上にいる」
小十郎の気配が移動するのを感じて、風魔は寝たふりを決め込んだ。
正確には、今すぐにでも落ちてしまいそうな意識をしっかり持って、小十郎の気配に集中した。
襖を開けて部屋に入ってきた小十郎は、風魔の枕もとに座ると、床からはみ出した腕をそっと取って寝具をかけなおした。
そして、深い溜息をひとつ吐くと、優しく頭を撫でる。
幼子のような扱いに、さすがの風魔も跳ね起きようと思ったが、最早身体は言うことをきかず、小十郎に頭を撫でられながら、もう一度眠りに落ちていった。

次に目が覚めたとき、最初に目に入ったのは、頬に傷のある男が凄みを利かせて自分を睨みつけている顔だった。
咄嗟に起き上ろうとすれば、全身の打ち身が疼くよりも早く、男の手が肩を褥に押しつけた。
「!」
先ほど、優しく頭を撫でていたのは、何だったのだ。
風魔は目を見開いて、小十郎を睨み返した。
「おい、風魔! よくも契約の途中でばっくれてくれたな! それが、伝説の忍のやることか!」
「……………」
小十郎は、あの社でのことがなかったかのように、風魔に怒りをぶつけてきた。
風魔は呆気にとられ、そして憤慨した。
何も気にしていないのか、勝手になかったことになっているのか分からないが、無神経にもほどがある。
風魔の周りの空気が、一瞬にして殺気立った。
「この落とし前はちゃんとつけてもらうぜ!」
風魔の殺気に対抗するように、小十郎も鬼の形相で迫る。
「!」
そして、おもむろに懐に手を入れた小十郎に風魔は緊張する。
そんな彼女を下目に見て、小十郎は懐から折りたたまれた書簡を取りだした。
広げられて突きつけられたそれに、ざっと目を通すと、それは伊達との新たな傭兵契約の書面だった。
「俺は、契約途中にいなくなる奴なんて信用できねえんだが、政宗様のご意向だ。断ったら、どうなるか分かるよな?」
「……………」
「お前が女だって噂、流したっていいんだぜ」
凶悪な笑みを浮かべる小十郎に、風魔は唇を噛みしめた。
「いいか、逃げるなよ」
凄む小十郎の目を風魔はいつまでも睨んでいた。

 ◇


最近更新されたスレッド
ウィキ募集バナー