「アニキぃ…何、変な宗教にハマってんッスか…」
「そもそも『もっとカラクリ兵器を改良してぇし、財政も締める所は締めねぇとな』
って言ってたの、アニキですぜ…?」
って言ってたの、アニキですぜ…?」
「なのに三万両って…」
やべぇ。
まさに前門のザビー教信者、後門の野郎共…
言わば長曾我部元親絶体絶命の大ピンチって奴だ。
…だがな、野郎共。
俺達は仮にも数多の大海原を縦横無尽に駆け回ろうって言う海の男だ。
細かい事をいちいち気にしちゃぁいけねぇよ。
だから…
まさに前門のザビー教信者、後門の野郎共…
言わば長曾我部元親絶体絶命の大ピンチって奴だ。
…だがな、野郎共。
俺達は仮にも数多の大海原を縦横無尽に駆け回ろうって言う海の男だ。
細かい事をいちいち気にしちゃぁいけねぇよ。
だから…
「おい、そんな辛気臭ぇ顔してんじゃねぇぞ野郎共!
『男の借金は、資産…つまりお宝の内』って、昔から良く言うじゃねぇか」
『男の借金は、資産…つまりお宝の内』って、昔から良く言うじゃねぇか」
「そっ…そう言えば…」
「そうだったのか…!!
アニキ済まねぇ! 俺、アニキの真意を見抜けなかったぜ!!」
アニキ済まねぇ! 俺、アニキの真意を見抜けなかったぜ!!」
「俺もだっ!! アニキィ…俺の事、思いっきりぶん殴ってくれ!!」
「野郎共……」
自分を慕う者達の真摯な反応に心打たれ、元親が体ごと振り返りかけた時だ。
ザビー教信者を名乗る宣教師の突き出した槍の切っ先が、元親の頬をかする。
ザビー教信者を名乗る宣教師の突き出した槍の切っ先が、元親の頬をかする。
「貴方ね…ザビー様へのお布施の件を、
『アニキと野郎共の、ちょっと良い話』的にごまかそうとしても無駄ですよ?」
『アニキと野郎共の、ちょっと良い話』的にごまかそうとしても無駄ですよ?」
「その通りです!こうなったら力ずくで、三万両をいただくとしましょう!!」
「…そっちこそ、どうやら痛い目見ねぇと気が済まねぇようだなっ!!
おい野郎共!! 丁重にお出迎えしてやりな!!」
おい野郎共!! 丁重にお出迎えしてやりな!!」
「承知致しましたぜ、アニキィ!!」
元親の号令を合図に、砂埃の中で刃物のぶつかり合う音や怒声が飛び交い、
門前がたちまち紫と黒の入り乱れる戦場と化す。
…とは言っても、流石にこんな些細な揉め事で戦素人同然の宣教師達を斬るのは気分が悪い。
だから元親は迫り来る槍や刀を弾きながらも、碇槍の刃は立てずに正面で殴りつけるようにして宣教師達をなぎ倒していく。
門前がたちまち紫と黒の入り乱れる戦場と化す。
…とは言っても、流石にこんな些細な揉め事で戦素人同然の宣教師達を斬るのは気分が悪い。
だから元親は迫り来る槍や刀を弾きながらも、碇槍の刃は立てずに正面で殴りつけるようにして宣教師達をなぎ倒していく。
「流石はアニキ! 借金のスケールも半端ねぇぜ!!」
「そ、そうか?…ははっ…」
「そうですよ! さぁ、早くその借金…否、お布施をザビー様へ奉納するのです!!」
「って、おいちょっと待て…やっぱ動画数個で三万両って、おかしくねぇか!??」
「異議有り!! 被告はサンデーの動画を最初から最後まで舐め回すようにガン見しておきながら、
今更お布施を拒むおつもりですか!?」
今更お布施を拒むおつもりですか!?」
「そんな非道な行いを、ザビー様が許すとは到底思えません!!
貴方には天罰が下りますよ!!」
貴方には天罰が下りますよ!!」
「つか、アニキ…『さんでぇのどうが』って一体何なんっすか?」
「おや、貴方もサンデーの動画が気になるお年頃ですか?
ならば是非ザビー教に入信すべきです!!」
ならば是非ザビー教に入信すべきです!!」
「なっ!!ドサクサにまぎれて野郎共にまで布教してんじゃねぇ!!!」
元親は碇槍を振り回し、我先にと襲い来るザビー教の信者たちをどんどんぶっ飛ばしていく。
だが倒しても倒しても後ろから次々現れる黒ずくめの男達に、いい加減辟易してきた時だ。
だが倒しても倒しても後ろから次々現れる黒ずくめの男達に、いい加減辟易してきた時だ。
「お、なんだか騒がしくて楽しそうだねぇ…俺も混ぜてくれよ!」
「って…お前、慶次じゃねぇか!」
「よぉ、元親…ちょいと通るよ!」
ふいに戦場に割り込んできた風来坊…前田慶次がひらりと朱槍を翻すと、
沢山の桜吹雪と共に信者達が吹き飛ばされた。
助太刀をこれ幸いにと、碇槍を握る元親の手にも力がこもる。
そのまま二人で獅子奮迅の大立ち回りを繰り広げ…
早朝に始まった異常事態は、小一時間後にようやく終息を向かえた。
沢山の桜吹雪と共に信者達が吹き飛ばされた。
助太刀をこれ幸いにと、碇槍を握る元親の手にも力がこもる。
そのまま二人で獅子奮迅の大立ち回りを繰り広げ…
早朝に始まった異常事態は、小一時間後にようやく終息を向かえた。
「ううっ…貴方が快くお布施を支払ってくださるまで、私達は絶対に諦めませんよ…」
そんな捨て台詞を吐いて。
最後まで抵抗を続けていたザビー教信者が、両脇から他の信者に支えられるようにして
ヨロヨロと立ち去ったのだ。
当面の脅威が去り、元親は大きく息を吐きながら額に浮かんだ汗を拭った。
そしてすぐ隣で、去り行く信者達の後姿を不思議そうに眺めていた慶次に向き直る。
最後まで抵抗を続けていたザビー教信者が、両脇から他の信者に支えられるようにして
ヨロヨロと立ち去ったのだ。
当面の脅威が去り、元親は大きく息を吐きながら額に浮かんだ汗を拭った。
そしてすぐ隣で、去り行く信者達の後姿を不思議そうに眺めていた慶次に向き直る。
「悪ぃな、妙な事に巻き込んじまって」
「気にするなよ。
ところで…アイツ等何なんだ?」
ところで…アイツ等何なんだ?」
「いや、それが実は…」




