「な、何を…」
「見たくないんだろ?」
そう言うと、その布でかすがの瞳を覆い隠した。
「な…何をするんだっ!」
「さーて、何だろうねぇ」
佐助は視覚の奪われたかすがの顎をつかむと唇を押し付けた。
「…ッ!」
触れ合う唇の間からの舌の侵入を拒否するように、かすがの唇は固く閉じられる。
だが、抵抗も虚しく佐助の舌は強引にかすがの口内へ侵入する。
顔を背けようとするが顎を押さえられなすがままに口内を陵辱される。
顔を背けようとするが顎を押さえられなすがままに口内を陵辱される。
「んぅ…ッ」
唇と唇の間から吐息が漏れる。唇を離すたびに唾液が糸を引く。
「そそるね~」
いつものように軽い口調で佐助は言うが、それがかすがの恐怖心を一層強くしていった。
「ふ、ふざけたことをするな!」
自分の恐怖心を薙祓うように言うかすがだが、既に冷静さを失い、心は焦りを感じていた。
――このままではまずい
どうにかこの状況を打破する手段を頭に巡らせる。
だが、手は壁に繋がれている。足も鎖が付き、自由に動きそうにない。