戦国BASARA/エロパロ保管庫

蝶と聖(しょう)

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■蝶と聖(しょう)

「何故…今更…」
「毒を以て毒を制す…意味をおわかりでしょう」
帰蝶が嫁いだあの日から、光秀は自らの光を閉ざした。
血の匂いに興奮を
肉の裂ける感覚に快感を覚え、自らを闇に落とした。
「魔王を倒す事が…今の私の宿願なのです」
彼の瞳には確かに、昔の光が灯っている。暖かな彼の胸の中、帰蝶の募った思いは膨らんでいく。
「何故あなたがあの人を倒さなければならないの!?」
「誰かがやらなければならない事です」
「私があなたに向かって引き金が引けないのを分かっていたのに!?」
「戦国乱世、一時の情に流される訳には行きません」
「一時の情ですって!」
「私の思いは変わりません。人を捨てて、信長公を討ちに行きます」
彼の強い意志に。
彼の言葉に。
そして、待ち焦がれていたあの人の帰還に。
もはや彼女は限界だった。
「………くぅぅ…」
絞り出すような声。彼女の泣き方はいつもこうだ。まわりの目をはばかる。光秀はそっと彼女の後ろに手を回し、縄を解いた。
「帰ってきて…帰ってきてよぅ…」
少女のような腕の中の存在に、
ただただ、彼は背中に回した腕に力を込めるしか無かった。
「もう信長公の事は考えないで下さい…明日…決着が着きます」

信長と互角にやれるのは、この男一人。

「あなたは…生きて帰ってくるの?」
「貴女ならわかる筈だ」

帰る気も、帰る場所も無い

そう言っているのだ。
「やはりお優しいのですね帰蝶様…」
彼の言葉一つ一つが、帰蝶の思いを強めていく。

「光秀…私は今も幼子じゃない…」
「…」
「思い出なんて言わないで…私を…」

未だ帰蝶は、乙女。
蝶と聖(しょう)2

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