もしかしたら誰かの家に誘われてお邪魔してるのかもしれない。
しかし、あの真面目な娘が親に黙ってこんな晩くまで人の家に居座るのだろうか?
そうこう考え込んでいるうちに既に夜中になり
流石におかしいと感じた菊蔵は提灯を片手に外を出た。
冷えた風の中を歩き、村の中央に設置された井戸まで様子を見に来た。
だが、そこにはお梅は勿論、誰の人影もいるはずもなく
井戸に垂らされた桶の紐が風でぶらぶらと揺れるだけだった。
菊蔵は周辺を伺うように明かりを照らしながら歩くとがたっ、と足で何かを蹴ってしまう。
蹴ったそれはガラガラと転がり井戸にぶつかり停止した。
何だと思い明かりで照らすとそれはお梅が持ち出た筈の水桶であった。
気味の悪さを感じた菊蔵は周囲をぐるりと確認すると
井戸の近くに布の切れ端がいくつか落ちているのを見つけ拾い、それを広げた。
布の柄はお梅が家を出る時に着ていた着物とまったく同じ柄している。
嫌な予感がした菊蔵は近くの家に駆け込む娘が来てないかと片っ端から尋ね回った。
だが答えは何処も同じで皆口を揃えてお梅は来ていないと答えた。
尋ねた家の家主も事態を察し、自分も手伝うと他の家を当たってくれているとい。
こうして他の家と同様にいつきの家にも来たのだと菊蔵は青ざめた顔で話してくれた。
「今、村の男衆達が集まって探してくれてるだ。
いつきちゃん所で最後だったからこれで村で見つかんなかったら
山さ入って捜索する事になるだ。
・・・すまんねいつきちゃん、せっかく気持ちよぅ寝とったんに起こしてしもうて・・・」
「何言ってるだ!オラ別に気にしちゃいね!
・・・そうだ、オラもお梅ねぇちゃん捜すの手伝うべ!」
「い、いつきちゃん!?それはなんね!
夜の山は大人でも危険なんだ!それに今の時期だと冬眠前の熊がいて危ねぇ!
悪い事は言わん!大人しく家で待っとき!」
だが菊蔵の必死の剣幕での説得もいつきには効かなかった。
「オラはその熊より怖い魔王を倒したんだ。それくらい怖くねぇ。
それに、お梅ねぇちゃんにはいっぱい世話になったんだ。
オラにとっても他人事じゃねぇ。オラにもお梅ねぇちゃんを捜させてくれ!」
しかし、あの真面目な娘が親に黙ってこんな晩くまで人の家に居座るのだろうか?
そうこう考え込んでいるうちに既に夜中になり
流石におかしいと感じた菊蔵は提灯を片手に外を出た。
冷えた風の中を歩き、村の中央に設置された井戸まで様子を見に来た。
だが、そこにはお梅は勿論、誰の人影もいるはずもなく
井戸に垂らされた桶の紐が風でぶらぶらと揺れるだけだった。
菊蔵は周辺を伺うように明かりを照らしながら歩くとがたっ、と足で何かを蹴ってしまう。
蹴ったそれはガラガラと転がり井戸にぶつかり停止した。
何だと思い明かりで照らすとそれはお梅が持ち出た筈の水桶であった。
気味の悪さを感じた菊蔵は周囲をぐるりと確認すると
井戸の近くに布の切れ端がいくつか落ちているのを見つけ拾い、それを広げた。
布の柄はお梅が家を出る時に着ていた着物とまったく同じ柄している。
嫌な予感がした菊蔵は近くの家に駆け込む娘が来てないかと片っ端から尋ね回った。
だが答えは何処も同じで皆口を揃えてお梅は来ていないと答えた。
尋ねた家の家主も事態を察し、自分も手伝うと他の家を当たってくれているとい。
こうして他の家と同様にいつきの家にも来たのだと菊蔵は青ざめた顔で話してくれた。
「今、村の男衆達が集まって探してくれてるだ。
いつきちゃん所で最後だったからこれで村で見つかんなかったら
山さ入って捜索する事になるだ。
・・・すまんねいつきちゃん、せっかく気持ちよぅ寝とったんに起こしてしもうて・・・」
「何言ってるだ!オラ別に気にしちゃいね!
・・・そうだ、オラもお梅ねぇちゃん捜すの手伝うべ!」
「い、いつきちゃん!?それはなんね!
夜の山は大人でも危険なんだ!それに今の時期だと冬眠前の熊がいて危ねぇ!
悪い事は言わん!大人しく家で待っとき!」
だが菊蔵の必死の剣幕での説得もいつきには効かなかった。
「オラはその熊より怖い魔王を倒したんだ。それくらい怖くねぇ。
それに、お梅ねぇちゃんにはいっぱい世話になったんだ。
オラにとっても他人事じゃねぇ。オラにもお梅ねぇちゃんを捜させてくれ!」




