戦国BASARA/エロパロ保管庫

死に神の指2

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bsr_e

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だれでも歓迎! 編集
あれから、幾年がたっただろうか。
「上総介様が御呼びよ」
闇色の着物と死臭を纏った人が、侮蔑の目で私を見ている。
その手を取り薬指に口付けた。
上目遣いで見上げると、微か眉間に皺を寄せた姫子と視線が合う。
「ね、何時か貴女の指を下さい」
堪えきれず、願いが口から漏れる。
「……血を求めるだけの獣の方が、まだ純粋だわ」
吐き捨てる様に冷たい言葉は降った。
あの日知った悦に、笑う。
その血袋の中の闇こそ、私の見たいもの。
「狂人が。さっさと行きなさい」
「はいはい」
両手を挙げ、睨み付ける視線を受け、それでも微笑んだ。
姫は踵を返し、歩き出す。
「何れ、ね」
どちらとも知れぬ声がお互いの間に解けて消えた。
骨は未だ彼女の懐の中に。

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