戦国BASARA/エロパロ保管庫

姉貴27

最終更新:

akira

- view
だれでも歓迎! 編集
破瓜の儀式を強いた事に、罪悪感がなかったと言ったらウソになる。
企みを阻止された輩からも、「まさか、毛利に先を越されるとは」と言われ続けたが、元就は後悔はしていなかった。
それは、長曾我部と同盟を結んだ事による瀬戸内の安泰からでも、長曾我部の兵器や重機の為でもない。
『鬼』の名を持つ『姫』を、自分の手中に収める事が出来たからである。
(やっと…手に入れた……)
例え、どれだけ「汚い」「卑怯だ」と罵られようとも、元就は、もう二度とこの『姫』
を、離すつもりはなかったのだ。

しかし、幾ら身体を重ねても、元親の心は手に入らない。
はじめから判り切っていた筈なのに、元就には、それがもどかしくて堪らない。
笑ってくれ、とは言わない。所詮、それはかなわぬ望みなのだから。
自分の事が憎いなら、その躍動感に満ちた瞳をつり上げて、ありったけの感情をぶつけて来れば良い。
耐えられないなら、いっその事「イヤだ」と拒絶して欲しい。
──だが、元親は何もしない。
抗う姿勢も、そしてこちらに縋りつく事もせず、行為が終わるまでの間、ただ目をつぶり、時には嗚咽を堪えながら、敷布を掴んでいるだけだ。
それが、「お前に許しているのは、身体だけだ」という無言の抗議に見えて、元就はイヤと言うほど己と彼女の間にある現実を思い知らされているのだった。


そんな不毛な関係が続いていたある日。

(奥州に行くというのは、まことか)
(そんな事まで、いちいちアンタに話さなきゃいけないのかよ)

かつて武闘大会で、元親と組んで戦っていた『隻眼の蒼竜』のもとへ行くという話を、
長曾我部の海賊から聞いた元就は、逸る心を抑え切れずに、彼女に問い質していた。
別段、奥州の独眼竜に会う事を咎めているのではない。
自分とこのような関係になる前からも、行き来を続けていたそうだし、竜の女武者は、
何処と無く元親に似ている所があり、そんな彼女を元親が気に入るのは、当然だと考えていたからだ。
問題は、その隻眼の蒼竜に付き従う『竜の右目』の存在だ。
先の武闘大会には元就も参加していたのだが、そこで彼は見たのであった。
『竜の右目』を見つめる元親の瞳が、自分が彼女を見つめている時のそれと、同じで
ある事を。
忠実過ぎるまでに主君に尽くしている彼を見て、元親は告白など出来ず、ただ想いを
胸に秘めているだけのようだったが、その気も無いくせに、彼女の心を引き止める彼
に対して、元就は激しい嫉妬と怒りを覚えていた。
本当は「行くな」と言いたかった。
だが、実際には自分との関係を示唆しつつ、彼女に牽制するのが精一杯だった。
それどころか、居ても立ってもいられず、とうとう極少数の人間にだけに、半ば強制
的に口止めをすると、海賊に紛れて彼女の後を追い掛けていたのである。

──こんな自分を知ったら、彼女は笑うだろうか。
でも、それでもいい。
奇跡にも等しいが、自分の前で彼女が笑顔を見せてくれるなら。


そう、かつての『あの頃』のように、真っ直ぐに自分を見つめて微笑んでくれた彼女
に、もう一度会えるというのなら。



余談ですが、もしもオクラが無理矢理お嬢を止めていなかったら、会合の後で二手に分
かれての視察に向かった後、一緒に船に乗った者達によって、かなり可哀相な目に遭
っていました。
そして、すべてに絶望したお嬢は、一切の重機の廃棄を望む旨の遺書を残して海神(わ
だつみ)のもとへ。
その後、バーサークしたオクラによる『瀬戸内37564計画』という名の殺戮タイムが繰り
広げられたとか、いないとか。

タグ:

+ タグ編集
  • タグ:
ウィキ募集バナー