戦国BASARA/エロパロ保管庫

政宗×女幸村 R

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小十郎はふと手をとめた。
 彼方から異様に熱い雄叫びが聞こえる。
 それだけなら既に慣れたものだが、山彦を伴って届くその声は小十郎を呼んでいるらしい。
「奥方さんかい!」
 声をあげると、応、という漢らしい答えがどこかから返ってきた。
 自分の声で紛れないもんかね、と思うが、奥方は過たず聞き分けているらしい。
 屋根を飛び越え、現れた赤い形影が小十郎に迫る。
 非常に足が早いわけではないが、迫力は並ではない。
「奥方さん、どうした。腹でも減りましたか」
「いや、特に用はござらぬ!それより奥方は止めて欲しいでござるよ」
 大方話し相手か、修練の相手でも求めてきたのだろう。
「何度も言いますが、政宗様の正室を名前で呼ぶわけにはいきませんな」
 はじめ奥方様と呼んでいたが抵抗され、真田の姫さんと呼べば抗議され、ブチ切れた小十郎が長い説教をかまし”奥方さん”という微妙なところで妥協して貰ったのである。
 これ以上の譲歩はならねえな、と小十郎は上背を利用してガンをつけた。
 曇りのない目がまっすぐに見返してくる。怯えることもなく。
「左様か。小十郎殿は、畑の手入れでござるか?」
「はい。雑草は毎日とらなければいけませんのでね」
 泥だらけの手をひっこめ、頬かむりに野良着姿の小十郎はうなずいた。
「ならば某も助太刀いたす!」
「遠慮しておきます」
 間髪いれずに断ると、奥方の顔がしょぼくれた。
「いいですか、雑草取りは丁寧に、ゆっくりとです。雑草の根が残ってはいけません。
 …奥方さんには10年早いですな」
 軽くたしなめ、小十郎は畑から出た。
「まあ、話がおありならききますが」
 真田幸村が政宗の正室となって半月あまり、しかし今ひとつ伊達の空気に溶け込めずにいた。
 小十郎が見たところ、理由はいくつかある。

 まず、言葉だ。
 伊達の者は、兵卒から奥女中、老将に至るまで政宗に憧れ、「ひあ、ぅうぃー、ごーっ」などの南蛮言葉を織り交ぜて話す。
 そのたびに戸惑っては尋ねることを繰り返すうち、懐っこく素直な気性ながらも疎外感を覚えてきたらしい。
ここのところ、どことなし物憂そうだった。

 他には幸村はいつでも突進し、その余波で熱風火の粉を撒き散らす。
 雄叫びで難聴気味だの、赤ん坊が泣くの、
Coolなリーゼントが焦げてパンチパーマになっただの、と一時期は苦情が殺到した。



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