【sw2.0人数変動制キャンペーン 奈落の千剣 ver0.8】
レーゼルドーン大陸、エイギア地方。
この地にあった開拓都市バハッテンが蘇った巨大魔導機によって壊滅し、しかし冒険者達によって平和が取り戻されてから数年後。
バハッテンはザルツ各国からの連合兵団と蛮族傭兵団『アンブレス』の連携により、「開拓者の平原」の要として復旧しつつあった。
ある日、『アンブレス』の副隊長である傭兵カリは、バハッテンの北部にてひとつの『剣の迷宮』を見つける。
魔力を帯びた小さなナイフから生まれたその迷宮は、さしたる問題もなく冒険者によって攻略された。
しかしその数日後、カリは再び同じ場所に『剣の迷宮』が生まれている事に気づき違和感を覚える。
核となっていた魔剣は確かに回収された。
だが目の前には新たな迷宮が、しかも極めて短い間隔で現れている。
その違和感は確信へと変わり、バハッテンの冒険者たちが迷宮を攻略する速度と同じかそれ以上の早さで新たな『剣の迷宮』は生まれ続けた。
やがて迷宮同士は中で結びつき、変化を続け、全容を知る者は誰もいなくなる。
命からがら迷宮の奥地から逃げ延びた冒険者のひとりはこう語った。
「大地に突き刺さる黒い大剣、そして禍々しく変容した蛮族の貴種が主のように居座っていた」と。
加えて奇妙な現象が起き始めた。バハッテンにて作られた武具もまた「魔剣」と呼べる魔力を自ずと帯びるようになったのだ。
「迷宮は今も『拡大』し続けている。このままではこの一帯が呑み込まれる」
執政官ドバーデル・ブラウンはそう結論づけ、冒険者を集めこの迷宮を攻略しようとお触れを出した。
それから一年、迷宮産の魔剣は富と名声を求める人々を引き寄せ、バハッテンは拡大する迷宮の脅威に晒されつつも発展を遂げた。
複雑化を続ける剣の迷宮は最深部の目処も立たない。
いつからか、この剣の迷宮は人々の間で別の名で呼ばれるようになった。
『剣の奈落』。
あなたは富か、名声か、あるいはそれ以外の何かか、何かしらをこの『剣の奈落』に求めてバハッテンを訪れた冒険者だ。
アップデート情報
2024/01/07 patch1.0
- メインクエスト第一話を実装しました。レベル7~8の4~5人PTでプレイできます。
- 装飾品合成を実装しました。二つ名持ち武具と特定のアイテムとを組み合わせる事で新たなアイテムを入手出来ます。
- ダンジョン内での時間経過に伴うデメリットとして、6hごとに剣のかけらを増やす以外に、マイナス効果のランダムイベントを起こすパターンを追加します。これはGMが任意で選択、あるいは両方適用します。
- GM経験点を実装します。GMを担当したプレイヤーは、セッション終了後にピンゾロ分を除いた経験点と成長機会を得るようになります。
- 獲得経験点と成長機会がキャラクターごとではなく、プレイヤーごとになります。(ex.PL1がAとBの2キャラを持っている場合、Aの参加したセッションで得た経験点と報酬はBにも加算されます)
- レベルシンクシステムを調整します。「シンクが起きた場合、シンクしたレベルより上のレベルで修得していた戦闘特技はセッション中は覚えていないものとする」をルールに追加します。
- リビルドシステムを調整します。戦闘特技の「宣言」「非宣言」の括りを撤廃し、自由に戦闘特技を取り直す事が出来ます。
- 独自流派の秘伝[英雄的蹴撃]を調整します。爆発ダメージは味方のみ巻き込み判定を振る仮の裁定をとっていましたが、今後は範囲内のキャラクター全員を巻き込むようになります。また、装飾品合成に巻き込むキャラクターを任意で選択出来るアイテムを追加しています。
- 独自流派の秘伝[アサルトメイジ]を調整します。独自型から常在型になります。
- 独自流派の秘伝[魔法陣作成]を調整します。この秘伝の効果は真語魔法にのみ適用されるようになります。
- 魔法変成において、「射程-10m」の効果がすべて「射程-20m」に置き換わります。これにより射程が0以下になる魔法は射程/接触となります。
概要
プレイヤーはバハッテンを訪れた冒険者の一人として冒険者の宿「“大地の風と篝火”亭」に所属し、流動的にメンバーを変えながら剣の奈落を攻略します。
キャラクターの作成ルールは以下の通りです。
- 追加経験点10000、成長回数9回、所持金+13000、所持名誉点150点。
- 最低冒険者レベルは5とする。
- 他地方の流派は、入門と習得に+30の名誉点を払えば習得可能とする。
- 買い物の制限は無い。
- 種族、技能についても制限は無い。ただしあまりに反社会的なキャラクターは認められない可能性がある。
- リビルドについては専用ページを参照のこと。これ以上の制限はない。
目次
舞台
“双剣が守る地”城塞都市バハッテン
エイギア地方の玄関口となるカシュカーンより北東に進んだ先、エイギア開拓の中心地となる城塞に囲まれた都市。
「開拓者の平原」に点在するいくつかの小村の生活インフラの要、及び対蛮族防衛の最前線。
一度は巨大魔導機により壊滅的な被害を受けるも、現在は人族と友好的な蛮族とが共存共栄を図りながら都市を守る。
拡大しつつある『剣の奈落』により常に脅威に晒されつつも、そこから産出される武具を輸出する事で急速な発展を遂げつつある。
都市の中心にある市内最大の広場。バハッテンを象徴する巨大な鉄剣のモニュメントが立つ。
円形の広場を取り囲むようにアクセサリーや生鮮食品の露天商が並び、市民や交易商、『剣の奈落』に挑む冒険者たちが行き交う。
一方で大道芸人や吟遊詩人もしばしば訪れるなど、物々しい雰囲気が目立つバハッテンでの憩いの場としても機能している。
モニュメントには多様な名前が刻まれているが、それは全てかつてこの都市の前身となる前哨地を守るために戦い散った者達の名である。
カシュカーンより続く街道に面する西門、及び「開拓者の平原」に向かう南門を擁する。
バハッテンに居を構える大半の人族の居住区が広がる他、第一の剣に連なる神々の神殿のいくつかは南西部に存在する。
都市の三分の一ほどに限られた守りの剣の効果範囲内となる地区である。
『剣の奈落』に最も近い北門を擁し、許可を得た者のみが通行する。
行政及び兵舎などの軍事拠点が集まり、人蛮を問わない公人・軍人が主に時間を過ごす。
より南寄りの地域は守りの剣を拒む蛮族・穢れ持ちの者の居住区となっており、南西部に比べると幾分騒々しい。
剣の広場をぐるりと取り囲むようにして作られたアーケード状の市場。
工房や革細工店、薬屋に酒場などが並び、冒険者の宿もいくつか点在している。
マーケットの西部にある冒険者の宿。
ナイトメアの元修道女ギーナが店主を務め、不慣れなギーナのお目付け役として過去に冒険者をしていたモーリス・ホワイトが横につく。
人蛮を区別しない風潮が強いバハッテンでもひときわ自由な風潮の宿で、混成パーティーが当たり前であり種族間の諍いなどもこの宿ではご法度。
店主ギーナの兄がリーダーを務める三人パーティは少数ながらの精鋭であり、『剣の奈落』攻略にあたる冒険者たちの支えとなっている。
人物
[ギーナ]
“大地の風と篝火”亭店主。ナイトメアの女性。
元はダーレスブルグのシーン神殿にて修行を積む修道女だったが、冒険者である兄の影響を受けバハッテンに居を移し再建に尽力。
『剣の奈落』出現に伴い自分も役に立ちたいと考え、未経験ながら冒険者の宿を立ち上げた。肩書は店主だが今のところは実質受付嬢。
自身がナイトメアとして迫害され兄以外の家族を失った経験から、蛮族・穢れ持ちにも平等に接する人格者。
[モーリス・ホワイト]
“大地の風と篝火”亭店主補佐。シャドウの男性。
店主補佐の座につく前はダーレスブルグの冒険者の宿“青き山の学者”亭に所属する冒険者として活動していた。
『剣の奈落』の初期調査団に参加した冒険者部隊の一人であり、その際に仲間をかばって負傷し引退を余儀なくされる。
ギーナの兄とはパーティこそ組んでいなかったが同じ所属の顔なじみであり、その縁もあってギーナのお目付け役としての活動に転じた。
[ドバーデル・ブラウン]
バハッテンの執政官。人間の男性。
開拓都市時代からバハッテンの行政を担っており、『剣の奈落』の脅威に際しても商人や冒険者を招く事で都市の発展と防衛を同時に実現するやり手。
本人は市民や周辺の開拓民の安全が第一という考えを持ち、市民からの支持も厚い。
軍事に関しては専門外であるため疎いが、種族を問わず実力者を起用し意見を仰ぐ姿勢はむしろ好感触を得ている。
[ケッツ・カラデルド]
人蛮混合のバハッテン軍を取りまとめる将軍。人間の男性。
冒険者からの叩き上げであり、人蛮混合のバハッテン軍においても経歴を活かした柔軟な兵運用と対応で兵たちをまとめ上げている。
バハッテンを訪れる冒険者にも寛容だが、『剣の奈落』の攻略においては実力を過信した夢見がちな新顔を厳しく審査する。
[セルフィウル]
バハッテン魔術工房の長。エルフの女性。
武具を変質させる『剣の奈落』の魔力を魔法にも応用できないかと発案し、魔法変成を可能にした立役者。
以前はケッツ、ナインティらとパーティを組む冒険者だったが、二人が都市の要職に就いた事で自身も冒険者を引退、魔法の研究に勤しんでいる。
専門は真語魔法だが、ここ最近はかつての友人から教わった妖精魔法の研究を進め魔法変成に活かしている。
[ナインティ・ヤラス]
バハッテンに集う各神殿の総監督であるザイア神官。人間の男性。
多様な種族が入り乱れるバハッテンにおいて、衝突の種になりうる信仰問題に頭を悩ませている。
柔和な態度は多くの人から信頼を集めているが、本人は要職に就いた今でも前線で傷つく人の盾になりたいと考えてもいる。
最終更新:2024年01月07日 22:48