ドアの開け方研究
「ドアよ、早く開けっ!」
限りなくロスを少なくするspeedrunにおいてドアの開け方は非常に重要である。
ドアが開く前に勢い余ってぶつかるとスピードを殺してしまうからだ。
当たり前の事だが、ドアが開かない限り次の部屋には進めない。
スピードを保ちながら移動するには、素早いドア開けが不可欠だ。
悩ましいドアの仕様
しかしスーパーメトロイドにおいて、ドアに引っかからずに進むのはなかなか難しい。
理由は三つある。
- ドアの開くスピードが遅い
- サムスの移動スピードが速すぎる
- スクロールの問題
TASをやっていると感じるのだが、実はドアが開くにはそれなりに時間がかかる。
ビームが当たった後、ドアは細かく分けて三段階変化する。
- ドアが割れ始めているが、まだどこも通れる隙間がない状態
- ドアが半分以上開き、真中の2マスだけ通れる状態
- ドアが完全に開き、縦四マスの壁が完全になくなった状態
一番目が通れないのは言うまでもない。
二番目は
回転ジャンプや
丸まりダッシュで通れなくもないが、
ジャンプしてしまうとその後の着地や丸まり解除でスピードを殺すのでよろしくない。
この状態で通り抜けるときは、ボスの部屋に入るときなどに限定される。
そう、結局最速でドアを走り抜けるには、ドアに辿り着くまでに三番目の状態になっている必要がある。
しかしそれが難しいのだ。
なぜなら、スーパーメトロイドではサムスの移動速度が異常に速くなれてしまうからだ。
その原因はスピードブースター。最高速度で走ると、あっという間にドアに辿り着いてしまう。
さらには最速移動手段のシャインスパークもある。これを素早くドアに通すのは非常に難しい。
その難しさに輪をかけるのが、スクロールの問題だ。
速いスピードで移動するサムスのために、前もって早くからビームを発射してドアを開けようと考える。
しかしタイミングが速すぎるとスクロールが追いつかず、ビームが画面外に飛び出してしまう。
画面外に出たビームは消滅するので、ドアを開けることができない。逆に遅かったら?勿論ダメだ。
つまりビームを撃つタイミングが速くても遅くても、ドアに引っかかり最速で進むことは出来ない。
このように、「最速で走り抜けるための」ドアの開け方、という問題は意外に奥深い。
幸いなことに、数多くの先人の試行錯誤によりある程度最適なドアの開け方は確立されている。
さらに、最近より面白いドアの開け方が出現し始めた。それを以下にまとめてみる。
素早くドアを開ける方法
現在分かっているドアを開ける方法は以下
最初は遅いがだんだん加速していく、距離があるときに使える
弾速が早い、画面外に出やすい
範囲が狭い上に爆発するまで時間が掛かる
チャージボムは下方向に掘り進める場合は使えるが状況が限られる
中距離
一部のTASでよく使われていたところをみると利点はあるようだ
- 海外では武器の連射間隔時間を cooldown time と呼んでいますが、グラップリングビームにはそれがありません。たとえばスーパーミサイルを撃った後でもすぐに撃てます。そういう利点があるのだと思います。 -- catnap222 (2008-08-24 00:29:55)
最終更新:2008年08月24日 00:29