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ストーリー翻訳

最終更新:2024年04月19日 14:26

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だれでも歓迎! 編集
【第1章 新学期をもう一度】
<1-1 復活>
【本日は楓色理科大学の新入生歓迎会だ。新入生の渡辺楓は、この歓迎会に並々ならぬ期待を寄せている。「かわいい女の子と知り合いたいな…」】
数日前…
太ったチンピラ「ビリー様の為にも この道は俺様が通さないぜ! 通行料払えよ…でなきゃ命は無いぜ」
「ビリー様、片づけてやりましたぜ」
ビリーはわずかに頷くと、地面にのたうち回っている楓を見下ろし、その場を後にした。
楓はなんとか立ち上がり、項垂れながら静かにその場を後にした。その目はギラギラと輝いている。

楓色理科大学新入生歓迎会

渡辺楓「今日の新歓で可愛い女の子と知り合えたらいいな。キャンパスライフへの期待が膨らむぜ!」
太ったチンピラ「新歓会に金も払わず参加しようとは いい度胸だな!?」
小林涼真「止めて!顔だけは!誰か助けて~!」
渡辺楓「何やってんだお前!やめろ!」

乱闘の最中、楓は階段から突き落とされた。地面に激しく激突し、激痛が彼を襲った。
渡辺楓「(ぼやけた視界に血の紅い色のみが映る)これは…血?」
全身に傷み、騒音、そして酷い倦怠感が駆け巡る
渡辺楓「(目を開けようとする)俺は…死ぬのか?」
「はあ…平凡な人生はこれで終わってしまうんだな」
パーフェクトマッチ発見!守護者システム起動!
マスター死亡!再生プランを開始します!
再生プラン進行中…記憶インポート!
マスター蘇生!目覚めよ!
渡辺楓「こ…ここは…どこだ!?!」
「これが…守護者システムだったのか?」
「再生プランってなんだよ…そもそも俺は生き返ったのか?!」
「い…一体どういうことなんだ?!」
マスター覚醒完了。守護者クエストを発令します。
守護者クエスト:ガールフレンドを作る
クエスト報酬:草薙流古武術(※1)
渡辺楓「く…草薙流古武術?!冗談キツいぜ!クエストを達成したらあのKOFの京の技を体得できるなんてそんなこと…」
「ガールフレンドを作る任務って…つまり女の子と会わなきゃってことだろ?」
「新入生歓迎会はもうすぐだ。女の子と会うチャンスならたくさんあるぜ。任務だかなんだか知らねえが、やるっきゃねえよな!」
小林涼真「級長、大丈夫かい?階段から落ちてもケガ一つしなかったなんてすっごくラッキーだよ!」
渡辺楓「俺…階段から落ちたのか?」
小林涼真「もちろんさ!頭は打たなかった?医務室に行かなきゃダメそうかい?」
渡辺楓「(平静を装って)いいや、大丈夫だ。もうすぐ歓迎会が始まる。急ごう!」

<1-2 守護者クエスト 「お前を見つけ次第殴ってやる!」>
【楓は守護者システムにより甦り、最初の守護者クエストを「完了」させた。マーシャルアーツの達人となった彼は、歓迎会で彼を「殺した」デブを発見した。】
「ガールフレンドを作る」クエスト完了!報酬獲得!
渡辺楓「りょ…涼真が…ガールフレンド… おい!「ガールフレンド」の意味がわかんねえのかよ!?」
小林涼真「級長!これって…運命だよ!」
渡辺楓「やめろ。一人にしてくれ…(ガールフレンド…ガールフレンド…ガールフレンド…!!!!!!!)」
小林涼真「待って!あれは…さっきと同じ不良グループかな?」
楓が見上げると、そこには先ほど楓を階段から突き落としたチンピラがいた。チンピラは拳を固め、こちらへ一直線に向かってきた…

京の技の助けもあり、楓は不良の大群を難なく蹴散らした。最後の一撃は荒れ狂う炎となり、野次馬全員を驚かせた。

守護者クエスト更新!
守護者クエスト:大学一の美女・竜宮五十鈴とハグをする
クエスト報酬:体力強化システムの解放
渡辺楓(五十鈴!?楓色理科大学の「5000年に1人の美女」の!?そんな五十鈴とハグだなんて…いくらなんでもハードル高すぎだろ)
("草薙の拳"(※1)は強力だ。このクエストをクリアして体力強化システムが解放されれば、さらに強くなれるはずだ!なんとかこのクエストの解決方法を見つけなきゃな!)
小林涼真「級長!級長!俺"毒咬み"(※1)を使ってみたいな!あと"無式"(※1)も!」
渡辺楓「近すぎんだよお前は!…涼真、新歓でミス楓理の五十鈴には会えたか?」
楓が新しいミッションに苦戦している最中、新歓の会場のどこかから叫び声が聞こえ、彼の注意を引き付けた。

<1-3 救助に向かうヒーロー>
【楓は偶然にも今回のクエストのターゲット・竜宮五十鈴を見つけた。虐めっ子のかなこが取り巻きと一緒に五十鈴に無理矢理お酒を飲ませようとしている。これはクエストをクリアする絶好の機会だ。今こそヒーロー見参だ!】
会場某所、顔を赤らめた五十鈴は、かなことその取り巻きの少女達に取り囲まれていた。
日野かなこ「アッハハ!逃げられても隠れることまではできなかったようねぇ、五十鈴?…皆!五十鈴にお酒を飲ませるのよ!」
取り巻き達「飲ーめ!飲ーめ!五十鈴!飲ーめ!」
渡辺楓「あそこで酒を飲まされてるのは…五十鈴!?五十鈴を助けられたら…きっとハグしてもらえるに違いない!」
「えー…ゴホン。この娘を救っちゃってもいいかな?」

「『覚えてなさい!』 楓にコテンパンにやられたかなこは、そう吐き捨ててその場から逃げた。」
竜宮五十鈴「きゅ…級長さん…?あ…ありがとう…」
渡辺楓「どういたしまして。…君、大丈夫…?」
ビリー「おい!そこのオマエ!かなこを虐めたのはオマエか?」

<1-4 不良をやっつけろ>
【かなこを追い出した後、楓は五十鈴にハグをするミッションについて尋ねようとしていた。その時、誰かの怒鳴り声が聞こえた。その声の主は勿論、不良のビリーであった。】
ビリー「かなこを虐めた時点で お前の死は決まってるんだよ!」

鈴原愛「ビリー!あんた一体なにやってんのよ!私も相手になるわ!」
ビリー「また邪魔が入ったか!どうやらテメーらの頭をブッ飛ばさないといけねぇようだな!」

大学の不良・ビリーとの戦いで、楓はなんとか勝利を収めた。ビリーはこの状況がどうしようもないということを悟り、暴言を吐き捨ててその場を後にした。
ビリーが去っていくのを確認した後、楓は「ハグのミッション」について考え込んでいた。
突然薫風が楓を包み込む。振り向くと、酔った五十鈴が無意識のうちに楓に強く抱きついていた。

ミッション完了!体力強化システム解放!
守護者クエスト更新!
美女の保護:五十鈴を寮に連れていく
クエスト報酬:学校の美女システム解放

渡辺楓「これでミッションクリアかよ!?」
「次のミッションがハッキリしねえなぁ…どこの寮に行けばいいんだ?俺の寮じゃねえだろうし…」
「学校の美女システムってのが守護者システムのカギに違いねぇぜ!五十鈴を寮に連れてくことぐらいわけないさ!」

【第2章 守護者クエスト:マドンナとイチャイチャ】
<2-1 もう一人の美女 「五十鈴さんから離れてよ!」>
【激しい乱闘の末、ミッションを達成した楓は、守護者ミッションへの期待がまた高まった。五十鈴を寮に連れ帰らなければいけなくなった時、一人の少女に止められる……「五十鈴さんをそっとしておいてよ!」】
楓は体力強化システムのことばかり頭にあったため、学園一の美女・五十鈴とハグをしたことがどのような影響を及ぼすかについて全く気がつかなかった。
小林涼真「級長!なんだか疲れてるようだけど…僕がハグしてあげようか?」
渡辺楓「は?…いや、いらねえって。ハグとかの話すんなよ。お前にゃわかんねえだろうけど」
風間奈々「ちょっと!何やってんのよ?五十鈴さんから離れてよ!」

小林涼真「楓くん、気を付けて!あの子は風間奈々。花語教育大学一の美女だ!」
風間奈々「うっさいわね!」

先程の体力強化システムのおかげで、楓はなんとか攻撃を耐え抜き、花語教育大学一の美女・風間奈々との勝負の最中、活路を見出した。
渡辺楓「タンマタンマ!五十鈴は酔っぱらってんだ!俺は五十鈴を寮に連れていって休ませるために行動をだな…」
風間奈々「あんた…かなこと一緒にいたんじゃないの?」
渡辺楓「俺はかなこを追っ払ってたんだ。お前がいるなら話は早い。五十鈴は任せたぜ」
(ミッションは「五十鈴を寮に連れていく」だったよな…それなら奈々の寮に連れて行けば問題ナシだな)
風間奈々「ごめんなさい!勘違いしちゃって…でも休憩のためにあなたの寮で休ませようよ!」
「何か問題でも?五十鈴さんとあたしは郊外の荘園に住んでるの。どうやってこんなに酔っぱらった五十鈴さんを連れてけっていうのよ?」

<2-2 寮の規則>
【奈々の誤解が解けたことで、ミッションを続行することができた。楓達が相対する相手は、伝説の「学校で最強の存在」、寮の管理人のおばさんであった。】
奈々の勘違いが判明した後、楓と奈々は酔っぱらった五十鈴を、男子寮に連れて行った。
寮の管理人さん「ちょっと、何やってんのよ!男子寮に女子は入っちゃいけない決まりよ?」
渡辺楓「えっと…こいつら生徒会役員で。寮の衛生面のチェックに来てるんです」
寮の管理人さん「本当に?じゃあこの酒の臭いはどういうことよ?」

皆でなんとか寮の管理人さんをごまかし、五十鈴を楓の寮に連れていくことに成功した。
ミッション完了!学校の美女システムが解放されました!素敵な出会いのために、早く学校の美女たちの連絡先を入手しましょう!
渡辺楓「連絡先?五十鈴に微信(※2)のアドレス交換を申し込んでも断られるんじゃないのかな…」
数時間後、五十鈴は目を覚ました。そして数時間前に起こったことを思い出した。
楓と五十鈴は微信のアドレスを交換した。しばらく雑談を楽しんだ後、五十鈴は奈々と共に帰った。
五十鈴の微信アカウントを登録!ミッション完了!
守護者クエスト:五十鈴から告白される
ミッション報酬:五十鈴からの不思議な贈り物
渡辺楓「不思議な贈り物?!なんでまたそんなものを…とりあえず五十鈴から告白されるってどうすればいいんだよ?」
「学校の美女システムをチェックして、手掛かりがあるかどうか見なくちゃな!」

<2-3 美女との約束>
【守護者システムのミッションを完了した楓は、次の「告白ミッション」に向けて考えを巡らせていた。休み時間の時、楓に突然1本の電話が入る。相手はなんと、学園一の美女・竜宮五十鈴だった!】
次の日の休み時間…
竜宮五十鈴「楓くん、今空いてる?」
渡辺楓「五十鈴さん、どうしたの?」
竜宮五十鈴「五十鈴でいいわ。昨日はありがとう。お礼に…今晩、いっしょにご飯でもどうかな?」
渡辺楓「構わないよ。でも俺が行ってもいいのかな…」
竜宮五十鈴「校門のそばにあるレストランよ!じゃあね!」
渡辺楓「デートのお誘い来ちゃった…!マジヤバイぜ!」
気を取られていたため、楓はビリーの取り巻きに囲まれたことに気がついていなかった。
ビリー「さあ、今のお前に味方はいないぜ!最悪のバッドエンドだ!」

五十鈴の生み出した宇宙塵により、ビリーはあっけなく倒された。
渡辺楓「噓だろ…学園のマドンナがか弱いなんて悪い冗談だぜ!五十鈴の戦闘スキル…マジ半端ないって!」
竜宮五十鈴「(ちょっと誇らしげに笑って)行きましょ!席はとっておいたよ~」
守護者クエスト発令!
守護者クエスト:五十鈴と親密な時を過ごす
ミッション報酬:潜在能力解放システムの解放
渡辺楓(潜在能力解放?さらに強くなれるってことか…学校一の美女と仲良く過ごすってのはかなり難しそうだけど…でもちょっと興味あるな)
渡辺楓「強化システムだけでもこんなに強くなれた。そして学校の美女システムも強化に繋がった。それなら今回のクエストも受けてやるぜ!」

<2-4 みかじめ料 「みかじめ料をよこせ!」>
【レストランで、楓と五十鈴は楽しくお喋りをしていた。平和なデートは突然乱入してきたかなこによって台無しにされた。楓は怒りを爆発させる…俺のデートとミッションを邪魔しやがって!!】
レストランで、楓と五十鈴は向かい合っておしゃべりをしていた。
渡辺楓「五十鈴がこんなに強かったなんて思わなかった!」
竜宮五十鈴「これでもまだ本気じゃないのよ!よかったら私と模擬戦でもしない?」
喧騒が二人の会話を遮った。取り巻きを連れたかなこがレストランに入り、レストランのオーナーに脅迫状を突き付けた。
渡辺楓「お前ら!何しやがる!俺のデートとミッションを邪魔しやがって!」

楓は全力を尽くし、かなこを撃破した。かなこは取り巻きを連れて逃げていった。
竜宮五十鈴「腕が全然なってないわ。これまでケンカしたことないの?」
渡辺楓「えーっと…俺、いままで地味で平々凡々に生きてたし。怒ったこともなかったし…俺が能力を得たのはつい昨日のことだからさ、あんまり慣れていないんだ」
竜宮五十鈴「なるほどね…じゃあ私と一緒にトレーニングして、技を磨こうよ!」
渡辺楓「えっ!?(デートよりもトレーニングの方が好都合だ!)」
竜宮五十鈴「いらないならやめてもいいんだけど……」
渡辺楓「オッケー!オッケーだ!やるやる!始めようぜ!」

<2-5 イチャイチャトレーニング 「秘密のトレーニング、いくわよ!」>
【食事を楽しむだけのデートよりも、より密接に触れ合えるトレーニングの時になった。「今度こそ本気だ!」】
屋上
竜宮五十鈴「反応速度を鍛える方法を教えるわ。そうすれば攻撃と防御がもっとやりやすくなるはずよ」
渡辺楓「わかった!準備はできてるぜ!(ミッションクリアの大チャンスだ!)」
五十鈴はにっこりと笑った。宇宙塵が収束し、楓の方に向かってくる。
渡辺楓(え…遠距離魔法タイプ!?これじゃ近づけない!どうすりゃいいんだ!?)

楓は屋上の入り口まで追い込まれつつも、なんとか前進した。
竜宮五十鈴「(手を振って時空錬成陣を解放させる)とってもよかったよ!休憩しよっか」
渡辺楓「なんとかやり遂げたぜ、五十鈴…それでさ…」
風間奈々「あー!デートだ!もう逃げられないんだからね!」
楓はいきなり背中を押され、五十鈴の上へと倒れてしまった。女の子の香りと柔らかな感触に包まれ、楓は時が止まったかのような感覚を覚えた。
渡辺楓(もうすぐミッションクリアだ!まさか重力に負けてしまうなんてな…悪いなニュートンさん!)
ミッション完了!潜在能力解放システム解放!
五十鈴に関わるミッションを早急にクリアしてください。
竜宮五十鈴「楓くん…!ふんっ!」
渡辺楓(畜生!これじゃあ告白なんて夢のまた夢じゃねーか!!なんとか五十鈴をなだめねーとプレゼントがパァだ!)
渡辺楓「待ってくれ五十鈴!誤解だ!」
風間奈々「…あらら。私なんかとんでもないことやらかしちゃったかも?」

【チャプター3 告白ミッション:僕の彼女はマドンナ】
<3-1 過激なファン達 「コートはダンスの為にある!」>
【ミッションは完了したものの、五十鈴から告白されるというミッションからは益々遠のいてしまった。すっかりしょげてしまった楓は、大学構内をふらついている…】
守護者ミッションの報酬に100%の期待を寄せていた楓は心神喪失し、憂鬱になっている。
渡辺楓(いったいどうすれば五十鈴をなだめることができるんだ…ネットに書いてあった方法を試したらどうだろう)
ダンサー「お前ら!ここで試合なんかやるんじゃねえ!ここは俺達ストリートダンスグループのエリートダンサーの縄張りだって知らないのか?球技をやるには金が必要だ。払わないなら出ていけ!」
渡辺楓「ここは楓色理科大学の球技場だ!出ていくのはお前らの方だ!」

広場ダンスグループを難なく撃破した楓は、ミッションのことを少し忘れていたが、出くわした奈々に、楓は狼狽した。
風間奈々「あはは!なんだか落ち着かないようね!五十鈴さんの秘密を教えてもいいんだけど~…」
渡辺楓「えっ…いや、あの、俺は…」
風間奈々「実はね、五十鈴さんは家族から束縛されるのが嫌でこの学校に来ているの。これを避けて通ることはできないわ」
渡辺楓「で?どうしろっていうんだ?」
風間奈々「全ての大学生を打ち破って「天空の子」になるのよ!それがどんなに難しいかはあなたも知っているでしょうけど…私はずっと陰で五十鈴さんのお手伝いをしていたの」
渡辺楓「こんな安っぽい台詞しか言えないから頼りないと思うけど…でもわかった。五十鈴の問題は俺の問題だ!」
(これで五十鈴との関係を修復できるだろうか…?)

<3-2 理論的知識 「聞きたくない!聞きたくないわ!」>
【奈々から世界を守る…もとい五十鈴を守るミッションを受けた後、楓はネットで培った女の子のなだめ方を試し、自信満々で五十鈴を誘い出そうとするが…】
ネットからたくさん仕入れた女の子のなだめ方に関する知識(理論的知識)を携えた楓は、五十鈴を「自信満々に」誘った…
竜宮五十鈴「で?誘ってどうするの?」
渡辺楓「(自信満々に)…ゴホン。」
数十分後…
竜宮五十鈴「この大バカ!いい加減にしてよ!」
五十鈴が怒ったことに、何度も強くなった楓も流石に慌てた。
竜宮五十鈴「ふん!あんたの考えは見え透いているのよ!絶対に許さないんだから!」

渡辺楓「(ゼェゼェ…)そんなこと言うなって!せめてもう一回チャンスを…何でもするからさぁ」
竜宮五十鈴「そこまで言うならいいわ。学園祭の開会式に、大物ゲストを呼びたいの。春野芸術大学一の美女・月見山亜美さん。あなたが亜美さんを連れてきてくれたら、許してあげてもいいわ」
「チャンスならあげたわ。絶対連れてきてよね!」

<3-3 フリースタイル>
【楓は五十鈴にとんでもないことをしてしまったと思った。春野芸術大学一の美女は月見山亜美だという。楓は春野芸術大学に向かった。NPCに会って道をきこう!】
春野芸術大学
春野芸術大学を初めて訪れた楓は、まず誰かに道を尋ねてみることにした。
渡辺楓「この学校の月見山亜美さんがどこにいるか知ってますか?」
桜井翼「道を聞きたいってんならそれなりの態度を示さねぇとな!俺とフリースタイルダンスバトルだ!」
渡辺楓「はぁ?!」

楓とダンスバトルをしたいと申し出たストリートダンサー男子は、楓の炎の拳と相対し、ようやく冷静になった。
桜井翼「…オニーサン、亜美さんに用事でもあるの?」
渡辺楓「楓色理科大学の学園祭に亜美さんを招待したくてさ」
桜井翼「亜美さんはバーでダンスをやっているんだ。俺をその学園祭に歌って踊れるダンサー枠で参加させてくれたら、道案内してやってもいいぜ!」
渡辺楓「わかったわかった!いいぜ!とにかく道案内を…はぁ。ちゃんと話をしてくれよぉ…」

<3-4 5分で証明 「5分以内にあなたの強さを証明できるかしら?」>
【歌と踊りが好きなラッパー・桜井翼に連れられ、楓は月見山亜美のいるVLCSバーにやってきた。しかし都合が合わず、彼女の出番まであと5分しか無くなっていた。】
二人は、亜美のいるVLCSバーにやって来た。その時亜美は楽屋で化粧直しをしていた。
渡辺楓「月見山亜美…さん?ちょっと尋ねたいことが…」
月見山亜美「私を「さん」付けで呼ぶってことは…演技についてのことね?」
渡辺楓「いや…やっぱり「亜美ちゃん」でいいかな。俺の学校…楓色理科大学の学園祭で大物ゲストを呼ぼうとしてて。君が適任かなと思って…」
月見山亜美「さてと、リップを塗り終わったわ。私は5分後にステージに上がらないといけないの。それまでの間、あなたの実力を測らせてもらうわ!」

楓は全力を尽くし、遂に強力なゲスト・月見山亜美を勝ち取った。
渡辺楓「えっと…亜美ちゃん、聞きたいことが…」
月見山亜美「みんなから聞いてたイメージとちょっと違ったでしょ?アハハ、お色気路線もいいけれど、普段はこんな感じなのよね~」
渡辺楓「なるほど…それじゃ、学園祭への参加は…」
月見山亜美「あ!そろそろステージに行かなきゃ!パフォーマンスが終わってからね!そうだ、リクエストがあったら言ってね!私が歌ってあげるわよ!」

<3-5 マドンナ・月見山亜美>
【一応の了解を得た後、亜美は華麗にステージに登場した。亜美は多くの観客を魅了している。しかし観客の中には暴走するありえない客もいるようで…】
ステージ上で、亜美の天使のような歌声と華麗な姿が人々を魅了する。
酔っ払い「(太い腕を伸ばして)エヘヘ、かわいいね~…今晩はお兄さんと一緒にお散歩でもしようかぁ~」
月見山亜美「お兄さん、飲み過ぎですよ…」
渡辺楓「いい加減にしろ!その手を離せ!」

楓は、まさか一人でチンピラ共を全員やっつけ、ヒーローさながらに美女を救えたなんて思いもしなかった。
月見山亜美「(伸びをする)う~ん!お仕事終了!級長さん、学園祭の件について聞いてもいいわよ!」
渡辺楓「えっと…うん。よし、じゃあ…」
月見山亜美「じゃ、「楓色理科大学の5000年に一人の美女」さんと一緒にご飯でもしながらお話ししましょ!さーて、今日は食べるわよ~!」

<3-6 突然の告白 「べ…別に、あなたのことが好きってわけじゃ…」>
【なんとか五十鈴をなだめた後、楓はようやく一息つくことができた。食事の席で、三人の稀代の学園マドンナを前にし、楓はふと背筋が寒くなった…】
テラスバー
かんぱーい!!!
竜宮五十鈴「楓くん、今回は許してあげる。尊敬するわ。本当に…本当にありがとう!」
風間奈々「そうそう!まさか楓が亜美ちゃんを呼んでくれるなんてね~…本当にすごいわ!あたしからも、どうもありがとう!」
月見山亜美「(楽しそうな笑顔で)うふふ!私からもお礼を言わなくちゃね。級長さん、ありがとう!」
楓は全く違うタイプの3人を前にご満悦。…同時に、奇妙な「殺意」を感じた。
なんだかよくわからないまま、お酒も進み、4人はとうとう泥酔してしまった、
竜宮五十鈴「楓くん…来て。話があるの…」
「楓くん…あなたに渡すものがあるの。…今夜は、それ、つけてなさいよね…」
五十鈴はハンドバッグからハート型の宝石が散りばめられた指輪を取り出し、楓の手にそっと置いた。3人は皆驚いた。
竜宮五十鈴「そ…それから……………楓くん、だぁ~いすきぃ!」
クエスト完了!特定のシステムに入り、五十鈴からの不思議な贈り物を受け取ってください。
守護者クエスト更新!
ミッション:3人に告白される(1/3)
ミッション報酬;美女からの不思議な贈り物(大)
渡辺楓「3人!?ちょうど俺の前には3人の美女が…一旦落ち着こう…落ち着け…今回のミッションも荷が重いなあ」
「また不思議な贈り物かよ…なんだろう…気になるな…とりあえず今は落ち着いて、五十鈴から貰った指輪をはめよう…」

【第4章 サボリはおしまい:難儀な宣伝活動】
<4-1 「学校一の美女である彼女」 「アスリートに彼女は不要!」>
【楓は翌朝早起きして、「学校一の美女である彼女」との優雅な朝食に向けての準備をした。しかし五十鈴は昨日の告白の事を忘れてしまっているようで、そんなことはしていないと言う。告白なんてしてないわ!】
次の日、楓は朝早く家を出て、「学校一の美女」に会いに来た。
竜宮五十鈴「昨日は一体どうしちゃったのかしら。戦闘訓練のハズよね、なんで指輪なんて…」
渡辺楓「おはよう五十鈴ちゃん、昨日は指輪…」
竜宮五十鈴「昨日!?私、そんなのあげてないわ!…昨日は酔っちゃってて、何も覚えてないの!」
「ふん!覚えてないってば!止めてよ!」
楓がなにか言いかけたところで、スタジアム横に突如学生達が飛び出してきた。「俺たちのマドンナから離れろ!」

楓は運動部員たちの群れからなんとか抜け出し、隙を見つけて逃走した。五十鈴のいる学園祭の会議室へ…
竜宮五十鈴「(平静を装って)全員揃いましたね。それでは、今回の作業の割り当てを始めます…」
楓は目立たない端の席に座り、ボーっとして時間が過ぎるのを待っていた。
渡辺楓(実行委員会とか俺全然関係ないんだけどな…重要視すべきは守護者クエストだな。でも今出されているクエストは少ない。もっとクエストがあったらなあ)
竜宮五十鈴「ではPR班は…渡辺楓さん、よろしくお願いします!」
渡辺楓「え!?」
竜宮五十鈴「(いたずらっぽく笑って)はい!これで役割分担は完了しました。では、今回はこれにて解散と致します。学園祭に向けて、これから頑張りましょう!」

<4-2 亜美の提案「ふん!焼き餅なんて焼いてないんだからね!」>
【楓は急にPR班に任命され、困り果てた。サボリの天才である彼にはいい宣伝のアイデアが浮かばないのであった。そんなとき、亜美からちょっとしたアドバイスを受ける…】
急に宣伝を頼まれた楓は困り果てた。
渡辺楓「なんで俺巻き込まれてんの…PRなんてどうすりゃいいんだ?」
月見山亜美「PRなんて簡単よ!蘇我由衣ちゃんって知ってる?さくら大一の美女って有名なの!由衣ちゃんは人気配信者だから、彼女にアピールしてもらえれば効果絶大よ!」
渡辺楓「亜美ちゃん!君のおかげでPR方法がわかった!今度またご飯に行こうぜ!」
楓はさっそく五十鈴に亜美の提案した内容を話した。しかし、五十鈴は少し怒っているように見えた。
竜宮五十鈴「楓…くん…この、バカ!!」
渡辺楓(なんで急に怒るんだ!?…もしかして焼き餅焼いてたりして…)

渡辺楓「ちょっとまって!俺一人じゃ蘇我さんを連れてくるのはきっと無理だから…だから一緒に行こう!」
竜宮五十鈴「ふん!誰が一緒になんて!」
「でも…まあ、一緒に行ってもいいわ。でも私は「仕事で」行くんですからね。なにもあなたと一緒にいたいってワケじゃないから」
渡辺楓「はいはい。五十鈴は仕事で行くんだね。プライベートとかじゃなくて。…じゃ、行こうか!」

<4-3 泳いで健康に! 「お前もジム会員にならないか?」>
【楓は<焼き餅焼いてるっぽい>五十鈴とさくら大学に行って、蘇我由衣の助けを借りようとするが…目の前になぜムキムキマッチョマンが?「泳いで健康にならないか?」】
さくら大学
五十鈴は由衣のチャンネルにアクセスした。どうやら大学構内の外から配信を行っているようだ。
竜宮五十鈴「由衣さんは外で配信しているわ。クラスメイト達にどこにいるか聞いてみましょうか?」
松山雄「クラスメイトは俺のことかな?お前も水泳ジムに入らないか?」
渡辺楓「(雄に手を振り断る)ネットで検索するか…さくら大ほどの規模の大学なら校内案内があるハズだ」
松山雄「入ってくれよ~!ラップなんかじゃ真の男になれないぜ?運動こそ真の男への道だ!今なら年会費2割引きでシャンプーまで…」
渡辺楓「黙れ脳筋が!」

渡辺楓「邪魔すんじゃねえ!ラップで勝負だぜ!」
松山雄「脅しはやめろ…!由衣の居場所なら知っているから!由衣は今…第二校門前で配信しているな」
竜宮五十鈴「よし!第二校門へ行きましょう!」

<4-4 ナウ・オンエア! 「由衣ちゃん!世界一可愛いわ!」>
【蘇我由衣は全国で最も有名な配信者であるため、会場となった屋外は彼女のファンで埋め尽くされた。これじゃどうしようもないな…と思う楓なのであった。】
楓と五十鈴が案内を頼りに第二校門まで来ると、辺りは蘇我由衣のファンで埋め尽くされていた。
蘇我由衣「「最強のシッポ」さんがロケットを20発も送ってくれました~!ありがとうございま~す!大好き!」
渡辺楓「なんでこんなに人が…」
竜宮五十鈴「生放送でこんなに来るなんてね…はーい!ちょっと邪魔するわよー!」

渡辺楓「ふー…なんとか入り込めた…」
日野かなこ「五十鈴!それに楓!なんであんたらがここに!」
竜宮五十鈴「どうしたの?ここに来ちゃいけない理由でもあるかしら?」
蘇我由衣「おおっと!何やら騒ぎの予感!面白いことが起こってそうですね~!」

<4-5 リアルファイト>
【楓は五十鈴とかなこが向かい合う様子を見て戦々恐々としていた。双方がぶつかり合うのを見て、お茶目な由衣は急にわくわくしてきた…「ふふふ、どうしちゃおっかな~」】
蘇我由衣「待ってください!あなたたちは私を探していたんですよね?…理由を伺っても?」
渡辺楓「楓色理科大学の学園祭のPR活動を手伝ってほしくて…」
蘇我由衣「なるほど、PRですね!ミス楓理大さんと、そのお友達さんと…うーん…どうしようかしら…」
「そうだ!じゃあこうしましょう!ここでリアルファイトをしてください!あなた方が勝ったら、PRしますよ!」
日野かなこ「ふふふ…いいじゃない…さあ、勝負よ!」
渡辺楓「(五十鈴を制して)いや、ここは俺がやる!大丈夫だ。五十鈴の特訓はすごく効果があったからさ!」

守護者システムの強化を何度も受けた楓の力は以前とは比べ物にならないほど成長しており、かなこをあっさりと撃破することに成功した。
日野かなこ「そんな…短期間でこんなに強くなったなんて…!」
竜宮五十鈴「私達の勝ちよ。諦めることね!」
日野かなこ「級長がこんなに強くなってたとはね。羨ましいわ… 今回はあんたらの好きにすることね。じゃあまたね、級長さん!」
蘇我由衣「ここでゲームセットのようですね!勝った方にはプレゼントですよ~!」
「さて!宣伝費のことだけど…」

<4-6 由衣の実力 「由衣、みんなのこと、だーいすきです!」>
【かなこに勝ったことでPRも順調に行えると踏んでいたが、由衣から提示されたギャラに楓は頭が真っ白になった…「…もう少しまけてくれないかなぁ…」】
蘇我由衣「えーっと…こないだゲームの宣伝をしたときのギャラは3500万円くらいだったかしら。学園祭の宣伝だったら…ざっと1800万円かな~」
この数字をきいて楓から冷や汗が噴き出してきた。楓は五十鈴に目線で助けて欲しい意思を伝えるも…五十鈴は面白そうな顔をしていた。
渡辺楓「…ゴホン。…もう少し勉強させていただいても…??」
蘇我由衣「そうねえ…さっきのリアルファイトは配信のいい宣伝になったわ!じゃあ…今度は私と勝負して、勝ったら大サービスしちゃうわ!」
渡辺楓「よし!それじゃあ悪いけど…カッコ悪いところ見せてもらうぜ!」

由衣は楓がこれまで会った中で間違いなく最強の人物だ。簡単な組手でも、楓がいくら全力を出しても到底敵うどころか、少しでも優位に立つことは出来なかった。
蘇我由衣「もうやめやめ!火遊び相手は嫌ぁ!尻尾が焦げちゃう…」
「うーん…まあそれなりに視聴数は稼げたし…悪くないわ!ギャラはいらないけど…これは貸しにしといてね♪」
竜宮五十鈴「私に任せて。その借りは私が返すわ。」
蘇我由衣「あらぁ、かばってるの?でもでも…私は貸しを作っておきたかったの!まあ…あなたの彼氏さんはとらないでおいてあげるけどね!」
竜宮五十鈴「ちょ…彼氏!?こいつと付き合ってなんかないわよ!」
渡辺楓「えーっと…借りは俺の方にできちゃったみたいだけど…楓色理科大学に来てくれるなんて嬉しいよ。俺達の学園祭はきっと楽しめること、保証するぜ!」
蘇我由衣「う~ん!なんだかわくわくしてきちゃった!それじゃ、学園祭に行くわね!楽しみだな~」
渡辺楓「じゃあ、学園祭でな!」

【第5章 びしょ濡れミッション;学園祭開幕!】
<5-1 学園祭! 「当たり屋だと?恫喝だ!」>
【準備を終え、さあ学園祭だ!楓も無事に学園祭の実行委員会を抜け、以前の平凡な生活に戻ったが…事件は降りかかってくるものだ。】
準備も終わり、楓色理科大学の学園祭が始まった。
渡辺楓「ああ…やっと普通の生活に戻れたー!平々凡々に過ごすのが当たり前の日常ってやつなんだ。なのに守護者ミッションのトリガーがなぁ…」
楓がにぎやかな学園祭の会場をぶらぶらと歩いていると、由衣のPR効果が絶大な威力を誇っていたのもあって、今回の学園祭に集まった客は極めて多かったことが分かった。
太ったチンピラ「俺にゴミを売りつけやがって!金払え!でないとこの店を潰す!」
渡辺楓「やめろ!学園祭で嫌がらせをすんじゃねぇ!!」

楓がチンピラを片付けた途端、奈々が颯爽とした女性警官を連れて彼を見つけた。
風間奈々「級長さん!五十鈴さんがあんたに手伝ってほしいって!あんたは今から学園祭治安係の一員だよ!」
渡辺楓「はぁ?!いやいや…俺の仕事は終わったんだって…委員会からはもう抜けたの!」
風間奈々「ふっふっふ…これは五十鈴さん直々のオファーなのよ!そうだ…紹介しなきゃ!この人は花崎琴さん。治安係の新しいリーダーだよ!」
花崎琴「こんにちは。ミス星輝国際大の花崎琴よ。強いって聞いてたけど、正直ちょっとガッカリだわ…」
渡辺楓「はぁ?!(なんだよ…なんで初対面でこんなに俺に敵意むき出しなんだ?!)」

<5-2 強制バトル!>
【穏やかな普通の日常生活が始まる前に、楓は治安係に任命される。琴からは激しい敵意を抱かれ、さらに爆弾発言を浴びせられた…「目立たないのは俺のせい!?」】
風間奈々「楓は確かに強いよ!私とおんなじくらい!五分五分!」
渡辺楓「流石にそれはねーわ…やめろバカ…」
花崎琴「黙らっしゃい。強さを証明するチャンスをあげるわ。一発殴ればわかるわよ」
渡辺楓「それは勘弁させてもらって…だって君が…」
楓はそれ以上なにもいえなかった。琴から「不愉快だ」と言わんばかりの眼差しを向けられたからだ。
渡辺楓「いいぜ!そこまで言うなら勝負だ!」

楓と琴が争っていると、奈々が突然割って入り2人を引き離した。
風間奈々「重要な連絡よ!治安係のグループチャットから救助要請が来たわ!映雪楼付近で乱闘が…」
花崎琴「あなた…本当に強いのね。さっきはあんな態度をとってごめんなさい。次は負けないから…まずは映雪楼に行きましょう」

<5-3 屋台で大乱闘 「非リアの理由はたくさんあって…」>
【三人は急いで現場に向かったが、そこでは楓理の体育学部生と由衣の女性ファンがもみ合いになっていた。楓は「だからお前らは非リアなんだよ…」と言いかけたが、そんなことはとても言えなかった。】
楓、奈々、琴が急いで映雪楼に駆けつけると、そこでは乱闘が繰り広げられていた。
風間奈々「楓理の体育学部の人達と…過激なファン達ね!」
渡辺楓「そのことなんだけどさ…こいつら何度言ってもきかなくてさ。何日も前から喧嘩を止めるよう言ってんだけど、また乱闘騒ぎになっちまったか」
花崎琴「まずこの人だかりを分散させて、双方の代表者を見つけ出しましょう。それで話し合いさせるのよ」

楓たちが手を出したために乱闘は止み、群衆も徐々に離れていった。
風間奈々「琴さんすごーい!スピード解決しちゃった!」
花崎琴「いいえ…なんだか人が集まってきているような…」
少し離れたところに集まった人々のあたりから大きな衝撃音が聞こえてきた。
渡辺楓「まずい!そっちにあるのはパンチングマシンだ!たかがパンチでこんな音が聞こえるなんておかしいぞ…行ってみよう!」

<5-4 バカ野郎 「俺の目標はONE PIESE!」>
【ようやく避難した人々が再び集まってきた。楓たち三人は人の波をかきわけ現場に急行した。突然大きな音が聞こえ、楓は戦慄した…】
楓たち三人が急いで群衆の中に飛び込んでいくと、全身傷だらけの二人の学生が互いにパンチを繰り出しているのが見えた。
木下驥「俺のパンチなら、きっとお前の記録を超えられるさ!」
藤原健太郎「ハハッ、さっきのが本気だと思ったか?…さ、かかってこいよ」
渡辺楓「バカかお前ら!やめろ!!」

楓たちは素早く健太郎を制圧し、群衆をあわてて避難させた。
風間奈々「ふー…やっと終わったわ!琴さんはもう一人を「追っかけ」に行ったの。手伝いに行きましょ!」

トリガー条件を満たしました。守護者クエストが更新されます。

守護者クエスト:びしょ濡れ状態を演出させる
クエスト報酬:守護者クエスト発生確率の増加
渡辺楓(トリガー確率の増加!こんな報酬もあるのか!)
「クエストが多いほどパワーアップの機会もあるというわけだ!これは達成しなくちゃな!」
(でもどうやってびしょ濡れ状態に…うーん、しっかり段取りを組んでやらなきゃな…)
「まずは群衆の中に行こう!位置の共有は…」
風間奈々「とっくに共有してるよ?早く、早くっ」

<5-5 電気自動車泥棒 「働いたら負けかなと思っている」>
【琴は逃げ出したもう一人のバカの行方がわかったらしく、楓と奈々は協力して健太郎を制圧した後、急いで琴の応援に向かった。】
風間奈々「琴さーん、犯人は捕まえた?」
花崎琴「いいえ。あいつは仮病を使ってのこのことやって来たのよ。今度そんな真似したときの罰としてトイレ掃除を通告してやったわ」
楓が声をかけようとしたとき、傍にある駐車場から声がした。
「バイトなんて行きたくない…バイトなんて一生嫌だ…」
渡辺楓「おいそこのお前!電気自動車からその手を離せ!」

電気自動車泥棒は琴の手によってスクールポリスに引き渡された。外がだんだんと暗くなったため、楓たちは一緒に芙蓉湖で行われる花火大会を見に行くことにした。
渡辺楓「あー…ちょっと待ってな。トイレに行ってくるから」
楓は用を足そうとしたが、ふと顔を上げるとそこにはなんと「逃走中」の驥がいた。
渡辺楓「お…おい!なんでお前がここに…」
そう言うが早いか、驥は地面に飛び降りて楓に襲いかかってきた。

<5-6 食い違い 「俺の剣を喰らえ!そして死ね!」>
【自動車泥棒が警察に引き渡された後、三人は学園祭のラストを飾る花火大会を見物しようとするが、楓はトイレで「逃走中」の驥を発見する。一触即発の戦いが幕を開けた。】
楓と驥の激しい戦いは奈々と琴の目に留まり、二人は男子トイレに飛び込んだ。
風間奈々「級長さん、何やって…」
突然現れた二人に驥は一瞬気を取られたが、楓はその隙に飛び起きて驥を気絶させた。
しかし、楓の有り余る力はなかなか収まらず、勢い余って鋭い拳が頭上の配管を直撃し…
割れた配管から冷水が噴き出し、それが奈々と琴にかかり、服を濡らした。しばらくの沈黙の後、悲鳴が一斉に叫ばれた。

<5-7 濡れたマドンナ達 「見ないで!」>
【楓は天に誓っても故意に排水管を壊していないと思った。吹き出る水しぶきにマドンナ達は一瞬にしてびしょ濡れになったが、楓は葛藤していた…こっそり見ようか、いっそ堂々と見てしまおうか…】
水しぶきが飛んで、奈々と琴は一瞬にしてびしょ濡れになってしまった。目の前の「派手」な光景に楓は一瞬呆然とし、守護者ミッションが完了したことに気が付いてもいなかた。
渡辺楓(こ…これで…ミッション完了…!?風邪ひいちゃいそうだな、服でも貸してあげようか…)
(いやいや、当たり所が悪かったな…今後はよく気を付けよう)
奈々&琴「級長!もうおしまいよ!!」

奈々と琴が楓に制裁を下そうとしたとき、トイレのドアがまた開かれた。
竜宮五十鈴「楓くん、仕事が終わったん…だけど…」
「…お…お構いなく…」
渡辺楓「?!五十鈴!!待ってくれ!誤解だ!!」
風間奈々「…琴さん、あたし達とんでもないことしちゃったかな…?」
花崎琴「いいえ!全部あいつのせいよ!」

【第6章 ファーストキス・ミッション:名家の恐怖!】
<6-1 キャンパス襲撃「ボディーガードの誇りにかけて!」>
【マドンナ達がびしょ濡れになるミッションが完了したが、五十鈴が離れていってしまったことに楓は激しく動揺し、慌てて出ていった彼女を追う。「まさか…俺は本当に五十鈴のことが…」】
楓は急いで後を追ったものの、五十鈴はどこにも見つからなかった。
渡辺楓「なんか調子が変だな…心が雁字搦めになっているような…俺は本当にミッションの為だけに五十鈴に近づいたのか…?」
「いたぞ!渡辺楓だ!やっちまえ!」喧騒の中、突如数人の悪漢ボディーガードが現れ、楓を取り囲んだ。
渡辺楓「あっちいけよ!うるせぇな!」

楓はボディーガードを片付けた後、微かに五十鈴の声がしたことに気づき、急いで声の下へと駆けた。
竜宮五十鈴「言ったでしょ、私のことは。誰にも口出しなんかさせないんだから」
ビリー「ハハハ…そんなことで騙される俺じゃないぜ?お前も名家の者のくせに…名家出身の者のことは名家側が把握済みって知らねえのか?」
渡辺楓「五十鈴!」

<6-2 名家>
【悪漢ボディーガードを手早く片付けた楓は、彼女の声を頼りに五十鈴を見つけ出した。ビリーが口にした「名家」の話を彼も小耳に挟んだが、そんなことは五十鈴こそが大事な楓には関係のないことであった。】
五十鈴と対峙していたビリーは、急いでその場に駆け付けた楓を睨み付けた。
ビリー「忠告しておくぜ、渡辺楓。今日のところは面倒事なんてヤメにするんだ、いいな!」
渡辺楓「何が面倒事だ!五十鈴の問題は俺の問題だ!」

かつての強敵であり楓色理科大学の不良・ビリーを、目覚ましい成長を遂げた楓はいとも簡単に倒してしまった。
ビリー「ヘヘッ…楓、お前は確かに強いよ。だがお前に解決できるような問題じゃないぜ。大富豪の竜宮家が五十鈴を探しにきたんだ」
渡辺楓「どうしてだ?まさか俺との関係が…」
ビリー「さてな。ま、五十鈴の件はお前には無理だ。竜宮家がよこした夏鳴経済大学のエリート野郎が来るからな…死ぬぜ、テメェ」
渡辺楓「はぁ?お前はそいつと連絡できる「いいとこのボンボン」だろ?あいつを屋上に呼んでくれ!俺はそいつとよーく「話合い」たいんでな…」

<6-3 新しいミッション>
【ビリーが口にした「エリート野郎」に目をつけられた楓は、いずれ守護者システムで天下無敵の存在になれると踏んでいたのだが、今はまだ早いようだ…新しいミッションがあればいいが…】
楓はビリーをあっさりと打ち破り、独断で夏鳴経済大学のエリートに連絡を取らせた。
竜宮五十鈴「楓くん、今のあなたの実力じゃ、この件を解決するのは無理よ。でも私はあなたを見捨てないわ。全部私がなんとかするから。約束するわ」
トリガー条件達成。守護者ミッション更新
守護者ミッション:学園一の美女・竜宮五十鈴のファーストキッスをいただく
ミッション報酬:時間制限権限・強化の効果2倍!
渡辺楓「凄いシステムだな!今の実力じゃエリートに挑むにはちょっと心もとないが…2倍の強化なら全然問題ナシだな!」
「時間制限があるみたいだが、これで十分だろ。でも五十鈴になんて言おう…」
「…ゴホン。実力は大した問題じゃないさ。ただ…ちょっと助けがいるんだけど…」
竜宮五十鈴「助け?あなたの助けになれるの?」
渡辺楓「そうさ…えと、そうだ。俺にキスしてくれ。普通のキス。ディープじゃないやつな」
竜宮五十鈴「楓くん!?ちょっと…いい加減腹が立ってきたわ!」
渡辺楓「冗談冗談!落ち着いて!落ち着けったら!」
竜宮五十鈴「ふん…なんとか…抑えてやったわ!」
「でも…もしあなたが誠意をもってお願いしてくれるなら…キスなんていくらでもしてあげるわよ」
渡辺楓「よし!じゃあそうしよう!俺たちは屋上に行って、あのエリート野郎と会うんだ!」

<6-4  お決まりのパターン「ボーナスの為だ!やっつけろ!」>
【五十鈴からファーストキッスを貰う約束をした後、楓の自信は瞬く間に爆発した。2倍の強化がもたらす大きな変化はあらゆる不利な状況を大きく変えることができる…「少し急いで一緒に行こう!」】
楓と五十鈴は共に屋上に来たが、その入り口でビリーのボディーガードに止められた。
渡辺楓「まあ、ビリーはそういう古臭いパターンしか使わないヤツだからな…」
「ちょっと急いでるんだ。一緒に行こうぜ」

戦闘をあっけなく終わらせた楓は、悠々と屋上に上がった。屋上にはビリーとかなこの他にもう一人の人物がいた。
羽生京「夏鳴経済大学パトロール隊総隊長の羽生京だ。お前が渡辺楓だな?」
渡辺楓「ああ…はい、そうです。実は…」
羽生京「竜宮五十鈴と離れろ。そしてもう彼女と関わるな。それができたら俺はすぐにでも引き下がろう」
渡辺楓「そんな…こんなの有り得ないぜ」
屋上の空気が一瞬にして重くなり、一触即発の事態に!

<6-5 悪役面>
【大学パトロール隊総隊長である京の実力は確かなもので、楓は密かに警戒心を募らせていた。支えられた状態のビリーは一気に詰めてきた…「もう一度勝負だ!よくもこの俺にケガを!」】
屋上では楓と京が対峙している。
ビリー「楓!こんな状況でもまだ強情を張るつもりか!言っただろ!今日がお前の命日だってな!」
「オマエと俺達とじゃ住む世界が違うんだよ!諦めな!ハハハハ!」
その横でビリーが怒鳴り、京も思わず顔をしかめる。楓は直接行動を起こす。

無論ビリーは楓の敵ではなく、再びボコボコにされた。
羽生京「少し乱暴ではないのか?俺の目の前でこんな真似をされたら…ただでは済まないぞ」
渡辺楓「あいつには借りがあるんでね!今回ばかりは我慢の限界だったぜ…」
羽生京「くっ…生意気な!」

<6-6 限りなくゼロに近い>
【乱暴に騒ぎ立てるビリーを殴った後、楓はいい気分になったが、京は少し不愉快だった。楓はその機に乗じて京の実力を試そうとした。】
五十鈴が突然手を出して、京の覇気に押されていた楓を安心させた。
渡辺楓「一つ聞きたい。俺と五十鈴の関係を竜宮家に認めさせる方法は無いのか?」
羽生京「意味のない質問だな。俺が方法を教えてやったとしても、それができる確率は0%だ」
渡辺楓「そんなのやってみなきゃわかんないだろ!ゼロじゃねーかもしれないし…」
日野かなこ「本当に頑固なガキね…教えてあげちゃおうかしら♪」

<6-7 実力を証明する「せいぜい楽しませることね!」>
【楓と京の戦いは、五十鈴の手により中断された。楓が情報を手に入れようとすると、かなこが…「おしえてあげちゃおうかしら♪」】
日野かなこ「どうやって竜宮家がこんなに早く五十鈴を見つけられたかわかるかしら?実はね…あたしが「うっかり」口を滑らせてしまったのよ」
「新入生歓迎会の頃からずっと考えていたのよね、どうやって級長を追い払うか…でもあなたはずっと五十鈴の後ろに隠れてて、そんなチャンスどこにもなかったわ!」
渡辺楓「あのさ…いつも俺に負けてばっかいるのに、どうして勝てるチャンスがあるなんて思ったんだ?」
日野かなこ「(ハンマーを携え襲い掛かる)人前ではずっと我慢してたのよねぇ…級長に苦痛を与える時を ずっと楽しみにしてたのよ!」

まるでバーサーカーのようなかなこは楓をてこずらせはしたものの、結局は楓に敗れた。
渡辺楓「話の続きだ。お前が知っている情報を…」
羽生京「断る。全力でお前らを始末するだけだ!」

<6-8 マドンナとファーストキッス「料簡の悪い奴め!」>
【京の勢いは再び増し、楓は大きなプレッシャーを感じた。どうやらミッションを完了させるタイミングか来たようだ。「五十鈴!俺にキスを!」】
顔色一つ変えない京に楓は大きなプレッシャーを感じた。今こそミッション完了のときだ!
渡辺楓「五十鈴。あのときの約束は覚えてる?キスの…」
竜宮五十鈴「あんた…本っ当にバカね!この期に及んでまだそんなみっともないことを考えてたの!?」
「もう会えなくなるかもしれないのに…償ってもらうわよ!このバカ!」
五十鈴は両目を閉じ、さくらんぼのような唇は微かに開いて、静かに楓を待っている…
二人の唇は探るように触れ合い、しばらく離れたが、すぐにくっついて、さらに激しくお互いを求めている…
時間が止まったかのような感触を覚えた。お互いの心音がこんなにもハッキリと聞こえる。二人の愛は何よりも深く、この世界にいるのはただ、愛し合っている二人だけであるような気がした。

ミッション完了!報酬が配布されました。いつでも受け取りが可能です!
渡辺楓(すぐに発動だ!)
発動成功!時間制限付き機能を解放します。強化効果が2倍になります!
キスの後、二人はゆっくりと離れた。楓は五十鈴の少し乱れた髪を整え、拳を握りしめた。体内で強大な力が沸き上がるのを感じる。
渡辺楓「よし…いこう!」

臨時の権限が解放された楓は異常な強さで、小細工なんかどうでもよくさせた。彼は果敢に攻めてくる3人に勝った。
羽生京「おかしい!そんなはずは…一体何が!?」
渡辺楓「俺には俺のやり方があるんだ。教えてくれ。竜宮家は俺のやり方を受け入れてくれるか?」
羽生京「「天空の子」…全国2500万人の大学生の頂点に立ち、新世界の権威となる「天空の子」になることだ。しかし、ほとんどの大学生にとってはその存在になれる可能性はゼロだ。」
渡辺楓「だが、今の俺にはなれる可能性があると思うぜ!」
「俺ならきっとなれるさ!守護者ミッションの報酬があれば、俺はきっと「天空の子」とやらになれる!」
竜宮五十鈴「あの…楓くん。ちょっといいかしら…私の家に行く時間はある?…嫌ならいいんだけど」
渡辺楓「(家に帰らなければいけないのか…まさか!)ああ。今から行けるぜ!」

【第7章 同窓会:「噂の彼氏」】
<7-1 天空の子「みかじめ料はいただく!」>
【屋上の一件の後、楓は五十鈴の助言を聞き、真剣に「天空の子」について考えるようになった。しかし、その行為は突然乱入してきた数人の不良少女によって中断された…】
数日後…楓色理科大学北門のカフェ
渡辺楓「五十鈴によれば、まず何か大きなことを成し遂げられれば「天空の子」の査定に向けて申請してくれるらしい…うーん…でも五十鈴は今どこに行っているのか…」
そんなことを考えていると、「みかじめ料を集めろ!」と、チンピラ少女達がふてぶてしくカフェに入ってきた。
渡辺楓「まあ、今は考えないでおこう。また俺の出番かぁ…」

不明な着信先
月見山亜美「級長さん、今暇?」
渡辺楓「ああ、暇なんだ。亜美はなんか用でもあるのか?」
月見山亜美「今夜、同窓会があるの。手伝ってくれない?手伝ってくれたら、ご褒美があるんだけど…」
渡辺楓「…いったい何のご褒美なのやら」
月見山亜美「あなたはきっと手伝ってくれるわよね!私の住所はチャットで送っておくわ!着いたら呼んでちょうだいね!」
渡辺楓「ああ…後で行くよ」

渡辺楓「いつミッションが発生するかわからないんだ、行ってみてもいいかもな!」

<7-2 美脚の玉藻千鶴「」>
【しばらく平穏な日々を送っていた楓は、亜美の手伝いで同窓会に行くことの約束をし、亜美の指示に従って彼女の学校の外にある家に来た。ドアを開けたところ、そこには驚きの光景が…あ…足の長い美女がいる!】
亜美の家
楓はすぐに目的地に着き、亜美の言う通りに校外の彼女の家に来た。
渡辺楓「(ドアを開けて)亜美、入るぞー…」
ドアを開けた楓の目の前に、1m2cmの足の長さを持つ見知らぬ美女がいた。そして何よりも、その美女の服装は超超クールビズであったのだ!
玉藻千鶴「あっ!!ここに入ってくるなんて誰よ!!」

亜美がなんとか仲裁したお陰で、楓はいろいろと不平等な約束をした結果、ようやく千鶴に許してもらった。
月見山亜美「どう?千鶴ちゃんの足!素敵でしょ?」
渡辺楓「え?ああ…まあ…うん…そうだな…はは…」
月見山亜美「あはは…もう大丈夫よ!ちょうどいいタイミングで来たわね!ちょっと見てくれる?今日は黒いストッキングを履いていった方がいいかしら?白い靴下もいいわね…」
渡辺楓「ええ…!?」

<7-3 イチャイチャミッション 「靴下を履かせて~」>
【亜美が言い出した黒と白の靴下の話について、楓は話に乗るつもりはなかった。それで亜美の足に触れるなんて誰が許すのだろう。でも守護者ミッションはそんなことお構いなしのようだった…】
トリガー条件を満たしました。守護者ミッションを発動します!
守護者ミッション:学園一の美女・月見山亜美にシルクのストッキングを履かせる
ミッション報酬;きき酒、贅沢品の目利き、宝飾品の目利きの三択
渡辺楓(ミッションてめぇ!俺に犯罪を犯せってのか!!しかもそれに対する報酬が少しショボいような…)
(ミッションがあったらやらねぇはずがないよな…でも亜美になんて言おう…そのまま言ったらきっと殺される…)
月見山亜美「うん!やっぱり黒い方が瘦せて見えるわね!級長さん、ストッキングを履きたいんだけど、お手伝いしてもらっていいかしら?」
渡辺楓(なんだと!?ストレートに言いやがった…!これじゃ合法と違法の境界が…!)
月見山亜美「あはは!やっぱり動揺したわね!でも、とりあえず…あれからどれだけ成長したか見せてもらうわ!」

月見山亜美「負けた~!じゃあこれ履かせてくれる?気を付けてね、これはヴィジョンの最新モデルなんだから!」
楓はなめらかなサスペンダーストッキングを注意深く受け取った。そしてゆっくりと亜美の指、足首、ふくらはぎ、太ももへとストッキングを通していく…
楓の指先にストッキングよりも華奢で、きめ細かな感触が伝わってくる。
ミッション完了!いつでも報酬を選べます!
月見山亜美「(ストッキングを直して)うん!悪くないわね!千鶴ちゃん、準備はいい?出発よ!」

<7-4 強者に媚びる者は弱者を蔑む「立ち入り禁止だ!」>
【これまでシンプル、控えめ、地味なファッションを貫いてきた楓だが、再び同じ理由で止められてしまう…ここは五十鈴のアドバイス通り、スタイルを変えてみるのはどうだろう。】
五つ星ホテル
派手な装いの亜美と千鶴が警備員たちのチェックを受けホテルに入るが、楓は止められてしまう。
渡辺楓「俺は二人の付き添いで…」
警備員は蔑んだ目で楓を睨み付けて嘲笑った。「お前があの二人の付き添いだと?こんな貧相な格好でここに入っていいと思っているのか?」
渡辺楓「まあ…こういうパターンは何回か経験済みだ。ここは五十鈴のアドバイス通り、スタイルを変えてみよう」

警備員を片付けると、楓は早足で亜美たちの元へ追いついた。
会場に入ると、亜美と千鶴はパーティーで一番の注目の的になった!
有栖川爽子「あら、亜美ちゃん!やっと来たわね!」
月見山亜美「爽子さんも来てたのね、千鶴ちゃん!えっと…この人は渡辺楓。私の親友よ!」
有栖川爽子「ただの親友には見えないわ…(突然大きな声で)ボーイフレンドなんじゃないのかしら~?」
その瞬間、敵意に満ちたいくつもの視線が楓に集中した。

<7-5 利き酒の達人「不味いですね」>
【爽子の一言で、楓は亜美を引き付けることに成功した。狭い隅を探していると、まだサボり始めていなかった楓は息つく間もなく何者かに押しかけられた。】
賑やかな同窓会で、楓は狭い隅を探して、目立たぬよう努めていた。
月見山亜美「どうしたの?私のボーイフレンド。ちょっとご機嫌斜めかしら?」
渡辺楓「そういう訳じゃあないんだが…こういうにぎやかなところにはあんまり慣れていなくて」
千葉旬「正直なところ、僕もこういう場にはあまり慣れていませんが…粗悪品のワインを出すのがこちらの趣味なのでしょうか?亜美さん、僕はあなたの趣味が良いとばかり思っていましたが…程度が知れますね」
月見山亜美「あはは!程度が低いどころか…ねぇ?このイザベラ・ウィスキーのパッケージは素敵だけど、私は素朴で控えめな「沈黙の船」が好きね~」
旬はグラスの中の酒を揺らし、楓を嘲笑っている。それが楓を少し不機嫌にさせた。楓は黙って守護者システムを呼び出し、利き酒のスキルを選んだ。
渡辺楓「ああ…あの…えっと、ちょっと言いづらいんだけど…それ、偽物のワインなんじゃないかな」
楓がしゃべるのを見て、旬の顔は青ざめた。しまいにはひきつった笑顔を見せ、無言でその場を後にした。
月見山亜美「あははは!まさか楓くんがこんなにお酒に詳しいなんてね!ちょっと好きになっちゃった!」
トリガー条件達成。守護者ミッションを解放します!
守護者ミッション:月見山亜美のストッキングを脱がせる
ミッション報酬:特殊体質・蟒蛇&時間制限報酬・読心術
渡辺楓(守護者システムお前悪魔だろ!!!)
(これは…どうすればいいんだ?亜美に言うわけにもいかねぇし…自分から言ってくるだろ?あーあ…どうしよう)
楓がどうやってミッションを達成するか悩んでいると、またもトラブルが舞い込んできて…

<7-6 着ることと脱ぐこと>
【「利き酒」のお陰で「偽物の酒」を持った旬を立ち去らせた楓は、かなり意地悪なミッションに手を焼いていた。すると、また何者かがやってきて…「さあ!この酒を飲め!」】
何人かの凶暴な面持ちの酔っ払いが大小さまざまのグラスを持って亜美の元へ飲みに来た。
月見山亜美「あいつらに構わないで。ただのクラスメイトよ。私にお酒を飲ませて何がしたいのかしら」
渡辺楓「俺に任せて。あいつらまとめて相手にしてやるから、亜美はそこで見ているんだ!」

楓は飲みに飲んで、何人かの酔っぱらいを酔いつぶれさせたが、楓もとても辛くなってきた…
月見山亜美「楓くん、大丈夫?構わないでって言ったのに…早くお茶飲んで、安静にしてて!」
飲み過ぎたせいか、楓は亜美が差し出した冷たいお茶をうっかりこぼしてしまい、コップ一杯分のお茶を亜美の太ももにぶちまけてしまった。
月見山亜美「きゃあ!つ…冷たい…」
渡辺楓「ご…ごめん!手が滑って…大丈夫?」
月見山亜美「うん…まあ大丈夫!気にしないで。それよりこのストッキングを誰も見てないところで脱ぎたいんだけど…手伝ってくれない?」
渡辺楓「え…わ…わかった(結果オーライ!)」
楓は亜美の太ももの上の吊りボタンをほどき、ゆっくりとストッキングを下ろした…
この前よりさらにはっきりとした肌の感触が指に伝わる。彼女のきめ細やかな肌とそれを濡らすお茶が混ざり合い、独特な感触を生んでいた…
ミッション完了!報酬獲得!
特殊体質・蟒蛇が有効化されました。
報酬:時間制限つきの読心術。いつでも有効化可能です!
渡辺楓(ふー、やっとミッション完了だぜ…疲れた…)
有栖川爽子「あら、ここにいたのね。どう?一緒に飲みましょ?」

<7-7 蟒蛇「一杯飲みましょ!」>
【爽子は一見問題ないように見えて、彼女に会ってからどうも上手くいかないし、何より今までのトラブルの原因は彼女にあった。楓はさりげなく守護者ミッションを起動し、準備をした…】
爽子は優しく微笑んでいるが、目からは敵意と嘲りがはっきり見て取れた。
有栖川爽子「お酒に詳しいだけじゃなくってこんなに一杯飲めるのね!流石ボーイフレンドってところかしら?」
月見山亜美「さっきの連中はあなたが差し向けたの?一体何がしたいのよ!」
有栖川爽子「そんなことは今は重要じゃないわ。今大事なのは楽しむことよ!さあ、私と飲みましょ!」
渡辺楓「ははっ、ここは俺に任せてくれ!全部飲んでやる!(今の俺は蟒蛇だ!負けることなんてないぜ!)」

何杯かお酒を飲んだが、楓は顔色一つ変わらず、息も荒くなっていない。一方、爽子は少し息が荒くなった。
有栖川爽子「流石ね…京の言う通りだわ。あなたは本当に厄介みたいね…どう?私の専属秘書にならない?24時間ずっと一緒の…」
渡辺楓「それは遠慮するぜ。有栖川さんには敵わないや…」
(ここの学生はダメな奴ばっかだぜ…それにいろんな奴が亜美を狙ってくるし…)
「守護者システム!制限つきの読心術を有効化してくれ!」
報酬有効化成功!:時間制限つき読心術
渡辺楓(何を考えているか見せてもらおうじゃねえか!)

<7-8 読心術の力「覗いては駄目よ」>
【爽子の様々な行動は、楓の警戒心を高めた。楓は新たに獲得した報酬を思い切って使い、読心術を使って爽子の計画を垣間見るが…】
時間制限付きの読心術を使った楓は、何気ない素振りで爽子としばし見つめ合った。
有栖川爽子(飲み屋街は終わったはずね。雄は問題だけど、千晶は…)
(飲み屋街を落とせば亜美も根無し草。そうすれば彼女を追い込めるわ…)
(ん?あいつ…心を読んでいる…!?)
「死ねぇ!」

楓は亜美と協力して。突然攻撃をしかけてきた爽子を撃退したが、楓がとどめをさす前に、爽子が口を開いた。
有栖川爽子「ふふふ…あなたってば案外分かりやすいのね」
「でも安心なさい?目的はもう達成したわ。私もそろそろ行かなくちゃ…今日は楽しかったわよ」
渡辺楓「どうやら有栖川さんの目的は飲み屋街らしい。雄の野郎もそこにいるはずだ」
月見山亜美「飲み屋街!?…なるほどね…目的がつかめたわ!」
「楓くん!緊急事態よ!助けて!お願い!」

【第8章 マドンナ救済:亜美のファーストキス】
<8-1 変装して潜入する「未成年者は立入禁止だ!」>
【爽子の陰謀を知った後、楓は「飲み屋街の危機」と亜美を救うことに決めた。亜美の案内で、一行は事前に飲み屋街に駆け付ける。】
VLCSバー
バーの外では数人の黒ずくめのボディーガードが厳戒態勢を敷いており、通行人を警戒している。
月見山亜美「あんまり会ったことはないけど…まあ派手な部類よね」
渡辺楓「無理を承知でお願いするが…亜美、服を着替えて、あの中に紛れ込めるか試してみよう」

三人は一般客のふりをして、バーへの潜入に成功した。
渡辺楓「万が一の為に個室をとっておこうぜ」
月見山亜美「ええ。別行動でいきましょう。周りの人に聞き込みをしてから、その部屋で落ち合いましょ!」
渡辺楓「それじゃ、連絡は微信のグループチャットで!用心棒にはくれぐれも気をつけよう」

<8-2 爽子がやって来る!>
【変装して店に忍び込んだ楓たち3人はあわただしく別れ、それぞれ様子を探った。楓は待ち合わせ中の一般客のふりをして周りの人に聞き込みをしていたが、少し遅れて到着した爽子を発見し…】
楓はバーをぶらつきながら、周りの人に聞き込みをしていた。
(爽子!?到着が早くないか…?早いとこ逃げないと…)
有栖川爽子「(あら?あの人楓に似てる…?)皆、バーでこの写真の男を探して」
渡辺楓「ふー、危ない…トイレに隠れよう。爽子が早めに来たって亜美たちに知らせないと…」
松山雄「今のうちに用を足さなくちゃn…!?お…お前は渡辺楓!」

楓は仲間にバレないように雄を殴って失神させ、トイレに鍵をかけた。
トリガー条件達成!守護者ミッションを解放します!
守護者ミッション:学園のマドンナ・月見山亜美のファーストキスを貰う
ミッション報酬:大学の学問に精通
渡辺楓(こんなタイミングでミッション発動?どういうことだよ!?)
(報酬の学問に精通…ってなかなか実用的だな。これで試験は100%合格だな(?))
「この飲み屋街事件を解決できたらその隙にキス…って流れだろうな…。よし、もう考えるのはヤメだ!早いとこ連絡しよう!」

<8-3 速戦即決「捕まえろ!」>
【楓は再び守護者システムから強烈な悪意を感じざるを得なかった。亜美からそんなに簡単にファーストキスを貰えるものなのか!?と呟く楓であったが、自分が何者かに狙われていることに気づかなかった…】
急いで戻る楓は、それとは気づかずに彼を探していたボディーガードとぶつかってしまった。
渡辺楓(俺の写真…!?やっぱり爽子に見つかったか…!全く、油断も隙もありゃしねぇ!)
(一人でも多くの仲間に見つかる前に、パパっとやっつけちまうか!)

楓は素早くボディーガード達を片付けると、より注意深く部屋に戻り、尾行が無いことを確かめると、素早く個室に飛び込んだ。
しかし、入った途端に楓は深く後悔した。個室では、亜美と千鶴が変装の服を脱いでいたのだ…
渡辺楓(しまった!なんでまたこんな現場に…今は目を閉じよう。こんな現場に出くわすのは初めてじゃないんだ。よし…)
玉藻千鶴「また何見てんのよ!許さないんだから!」

<8-4 再び乱入する>
【超クールビズの千鶴と亜美に再会した。「グンバツ美女」と「白ウサギちゃん」を目の前にして、楓はとっても安心した。しかし千鶴はそうではないようで…「やってやろうじゃないの!」】
楓は正面にいたため反撃ができず、千鶴の攻撃に押されてしまった。
月見山亜美「もういいわよ千鶴ちゃん!こういうのは初めてじゃないし…ああ、これで貸しが倍になったわね!じゃあ、先に要件を話すわね~」
玉藻千鶴「亜美ちゃん!…亜美ちゃんのメンツ上、今回は見逃してあげる。次は無いからね!」
月見山亜美「有栖川さんが竜宮家の商売を乗っ取ろうとしてて…飲み屋街を強奪しようとしてるってことをそこの駐在さんから聞いたわ」
玉藻千鶴「ライブの契約に関しては心配無いから、張益達弁護士に連絡したそうよ。でも竜宮社長は一方的に契約を破棄したから、有栖川さんの計画は失敗に終わったわ。」
渡辺楓「まあ、外のボディーガードはあんまり強くなかったから、俺は雄を押さえられた。あと…有栖川さんに見つかったような気が…」
楓がそう言いかけたとき、ドアの方から激しいノックの音が聞こえてきた。

<8-5 天敵に臨むが如く 「ハァ…ハァ…」>
【個室の中で三人が情報共有をしていたが、どうやら楓だけがしくじったらしい。突然ノックが聞こえ、楓は少し焦った。まさか爽子が追いかけてきたのか!?】
楓が恐る恐る個室のドアを開けると、そこには用心棒ではなく、チンピラたちの姿があった。
チンピラ「俺達のボスが中にいるお嬢ちゃんたちに惚れちまってさぁ…2人にボスと酒を飲ませろ!さもなくば…」
渡辺楓「フフフ…それじゃあ、俺が2人分お付き合いしてやろうか…?」

楓は何人かを手当たり次第に始末し、残りのチンピラたちは一目散に逃げた。楓は追いかけようとしたが、亜美に止められた。
月見山亜美「彼らはともかくとして、竜宮社長は私達に親切にしてくれているの。だから私、社長を助けたいの!楓くん、もう一度私を手伝ってくれない?」
渡辺楓「ああ、別に構わないが…(今なら助けられる金しかない私たち…えっ、なんとかなりました!)よし、じゃあまず社長さんを見つけないと」

<8-6 思い切ってステイ!>
【楓たち3人が外に出るとチンピラたちに囲まれた。大勢のチンピラたちを率いるボスは、なんと松山雄だった!雄は楓を見た途端慌てだした。「聞いてくれ、これは誤解だ!」】
楓たちが個室を出たところ、大勢のチンピラに取り囲まれた。その先頭に立っているのは、なんと先ほど逃げ出した…
松山雄「お前らがウチの新参者を痛めつけ…!?わ、渡辺楓!またお前か!」
渡辺楓「(白目をむいて)お前とはもう会いたくないぜ…」
松山雄「は…はは…これは誤解だ。それじゃあ俺はお先に…あ、あとでおごってな」
小西千晶「有栖川様が言っていた人物が目の前にいる!捕まえろ!」

間抜けなチームメイトに「丸投げされた」千晶は楓たち3人の敵ではなく、ついには狼狽えて逃げ出してしまった。
渡辺楓「逃げるな!お前の知っていることを全て吐いてもらおうか」
松山雄「あ…有栖川様は今社長の事務所にいて…有栖川様に一緒に飲み屋街を買おうと提案されたが、俺は断った!信じてくれ!俺は嘘なんかついていない!」
月見山亜美「楓くん、行きましょ。有栖川さんを探して落とし前つけさせましょ!」

<8-7 楓の作戦>
【突如現れた千晶と雄からの情報を頼りに、3人は竜宮社長のオフィスへと向かった。】
3人はすぐに竜宮社長の執務室の前にやってきた。武装したボディーガードの一群が待ち構えている。
月見山亜美「取引はまだおわっていないはず。楓くん、本当にこの作戦で成功するのかしら?」
渡辺楓「ハハハ、心配すんな!絶対上手くいくさ!」
月見山亜美「楓くん!私は信じているわ!わざわざ準備してきたもんね!とりあえず、この番犬どもをやっつけちゃいましょ!」

楓は圧倒的な勢いで遮るボディーガード達を破り、爽子の買収計画を中断させた。
有栖川爽子「今更来ておいて何よ?飲み屋街の買収はもう少しなのに!」
渡辺楓「待て!飲み屋街はお前のものじゃない!皆が公平だ!一番金を出したやつが得るというルールを無視されてもらっちゃ困るぜ!」
そう言うと楓は携帯電話を取り出し、ある番号に電話をかける…「なあ五十鈴、飲み屋街を買い取ることに興味はないか?」

<8-8 亜美のファーストキス>
【楓は我ながら天才的なことをしたと思っていたが、その場にいた皆は嫉妬と怒りを感じていた。特に爽子の場合は顕著で…】
渡辺楓「OK!五十鈴はすぐに到着する。竜宮社長は納得のいく値段で飲み屋街を売れるぜ!」
皆は楓の(荒い操作目がキラキラして静まり返り、心の中を1万頭のアルパカが走り抜けていくような…)
玉藻千鶴「あいつ…手っ取り早く解決しようとしてあのお嬢様を呼びつけちゃうなんて…」
有栖川爽子「(突然襲ってきた)楓くん!」

亜美の助けを借り、爽子と千晶の襲撃を無事に抑えることができた。
有栖川爽子「楓くん、私と一緒に仕事してみる気はないかしら?あなたさえ同意してくれれば、あなたの欲しい物をなんでもあげるわ!」
渡辺楓「えー…ゴホン。俺にはガールフレンドがいるし…有栖川さんよりも美人の…」
有栖川爽子「うふふ!じっくり考えてね!答えが決まったら、私のところに来るといいわ!私の部屋のドアは、いつでもあなたの為に開けておくから…」
月見山亜美「楓く~ん!愛してるわ~!」
まだ呆然としている楓は亜美に抱きつかれた。胸が締め付けられ、柔らかさと香りは一瞬にして楓の意識を真っ白にさせた。
それから亜美は楓の唇に自分の唇をくっつけ、特別甘いキスをした。唇がそっと離れると、またくっつき…それを何度も繰り返した。
ミッション進捗更新!
守護者ミッション:3人のマドンナから告白される(2/3)
ミッション完了!報酬を配布しました。大学のコースは全てマスターされます!
楓はピンと来なかった。しかしすぐに無数の文字や数式がスゥッと頭を横切り、そこに深く根を下ろしていく…
渡辺楓(俺は神だ!これからはどんなに難しい試験でもノー勉で合格だぜ!はっはっはー!)
月見山亜美「竜宮社長が言ってたわ!今日の満席はキャンセルですって!行きましょ!私のダンス、見せてあげるわ!」

【第9章 バンド結成:究極守護者ミッション】
<9-1 スクールバンド「先生、カードを作りますか」>
【一夜が明け、最高難易度の告白ミッション達成まであと一歩となった。最高の気分だ!楓は次の相手を探すが…】
爽子の飲み屋街買収計画は外れ、全てはひとまず丸く収まった。
月見山亜美「こないだはどうもありがとうね~!」
渡辺楓「はは、大したことないさ。この後予定でもあるか?」
月見山亜美「あ!思い出したわ。前からスクールバンドを組みたかったの!」
亜美が楓と詳しい内容を話し合おうとしたとき、ビラを持ったマッチョな男たちが2人を取り囲んだ。「水泳ジムに興味はありませんかー?」

二人は慌ててビラ配りを振り払うと、静かな場所を探して話の続きをした。
月見山亜美「私と千鶴ちゃんがボーカルとベースなんだけど、あと4人メンバーが欲しいのよね。誰かオススメの人いる?」
渡辺楓「えっと、そうだな…」

竜宮五十鈴「楓くん、春野南駅まで迎えにきて。もうすぐ着くから」
渡辺楓「え!?どうして春野まで来たのさ…」
竜宮五十鈴「よくわからない飲み屋街を大金はたいて買ったのよ。実際に見に行くのは当然じゃない!」
渡辺楓「よし、ちょっと待ってくれ。迎えにいくから」

<9-2 お嬢様が来る!>
【春野南駅は知らないうちに修羅場になってしまった。笑顔の五十鈴を見て、楓は「死の威圧感」を感じた。どうしよう、亜美を連れていくべきじゃなかった!】
春野南駅
楓は亜美を連れて五十鈴のお迎えに行ったのは、大きな間違いだと悟った…
竜宮五十鈴「楓くん。どうして亜美さんも連れてきたのか教えなさいよ」
渡辺楓「あの…さっきちょっと打ち合わせをしてたんだ。そのついでに…」
竜宮五十鈴「ついで!?私はついでって言うの!?」

ひとしきり暴れたあげく、なんとか五十鈴をなだめることに成功した。
月見山亜美「うふふ!五十鈴ちゃんは本当に元気がいいわね!楓くんはね、私の手伝いでスクールバンドを結成したの。興味ないかしら?」
竜宮五十鈴「ええ…構わないわ!学園祭ではお世話になったし…今度は私が手伝う番ね」
渡辺楓「芸術大学にはいい演奏者が多いだろうから、とりあえずそこで探してみようぜ」
トリガー条件達成!守護者ミッション解放!
守護者ミッション:学園のマドンナ・月見山亜美と竜宮五十鈴に挟まれる
ミッション報酬:楽器演奏の腕
渡辺楓「ああ…システムは俺の命を狙ってるようだ。楽器演奏の腕はいいとして、別にこのミッションをしなくてもいいとは思うんだが…」
(まあいいや!やろう!今の二人の仲は悪くない方だ。チャンスはあるはず…だがどうすればいいんだ?)

<-9-3 ネット中毒少女 「100元買えば50元キャッシュバック!」>
【幸い五十鈴はただのツンデレであり我儘ではない。五十鈴は嫌な顔ひとつせず、それどころか亜美の誘いを受け、彼女のバンド結成に協力することになった…「これは恩返しなの!私はツンデレなんかじゃないってば!」】
ネットカフェ
月見山亜美「ボーカルの子は毎週土曜日にここでネットをしてるんだけど…えっ、なんでこんなに人がいるの!?」
竜宮五十鈴「ここの店員さんを呼んでその人を呼んでもらったら?こんなに人がいるもの、地道に探すのは面倒よ」
三人がキョロキョロしていると、カウンターの向こうからいやらしい目つきの店員達が数人現れた。「君たちもネットをしにきたのかい?おじさんと大部屋に行こうか~」
渡辺楓「(にっこり)じゃあ俺が行くわ!用が済んだら戻るからなー!」

渡辺楓「防音つきの大部屋…えっとな、ここの店員はちょっと不親切だった」
月見山亜美「よし!結花ちゃんは「ウィルオブブレード」の大剣ちゃんみたいなコスプレをした子よ!手分けして探せばすぐに見つかるはず!」
竜宮五十鈴「ええ!じゃあ別れましょ!見つけたらチャットで知らせてね」

<9-5 フィフスキル「フィフスキルは貰ったわ!」>
【数百人の利用者の中から1人を探すのは難しいが、幸いにも楓はコスプレ衣装の少女の姿を発見した。「フォースキル…!早い!フィフスキルだ!」】
渡辺楓「大剣ちゃん…大剣ちゃん…」
辺りを見渡していた楓はすぐに結花を見つけた。結花は「ウィルオブブレード」内で4人をキルし、5人目へと取り掛かっていた…
渡辺楓「こんにちは。君が伊吹結花さん?」
伊吹結花「(振り向いて)あっ、私は…」
結花が振り向いた瞬間、画面に映っていたタワーが崩れ、でかでかと試合終了の表示が出た。
伊吹結花「あああああああ!!私のフィフスキルがああああ!!!!!」

フィフスキルを逃した結花はしばらく楓を追い回していた。その声を聞きつけてやってきた亜美と五十鈴はかろうじて結花を説得するが…
月見山亜美「大丈夫よ…まだチャンスはあるから…」
伊吹結花「久々のフィフスキルだったのに…ランキング10位にやられちゃったわ…ブロンズランクまで落ちちゃったけど…もうどうでもいいわ…」
月見山亜美「なんにせよ無事でよかったわ!あのね、私、バンドやりたいの!ボーカルに興味はないかしら?」
伊吹結花「バンド?!勘弁してよ…私あがり症なのよ…でも、演奏者なら紹介してあげられるよ!」
月見山亜美「よし!じゃあ一緒に学校まで戻りましょう!」

<9-5 琴との再会 「ストリートダンスは天下無敵だぜ!」>
【フィフスキルを逃し、ブロンズランクに転落してしまった結花は亜美に誘われ、しばらくゲームを放棄してバンドに加わった。ますます大きくなったバンドが芸術大学に戻ると、広場がなにやら大事になっている様子!】
楓たちは芸術大学に戻り、音楽科でバンドメンバーを探していると、乱闘に巻き込まれてしまった。
渡辺楓「これは…ダンスチームとエアロビチームの乱闘か?」
月見山亜美「全くもう…あいつらこの広場をめぐって何回もこういう騒ぎを起こしてるのよ」
竜宮五十鈴「あら?鎮圧してるのは琴さんね!楓くん、私達も手伝うわよ!」

楓と三大学校の面々は両チームをあっけなく制圧した。
花崎琴「ありがとう。ところで…あなたと五十鈴さんはどうしてここに?」
竜宮五十鈴「飲み屋街を買ったんだけど、(ある人は慇懃にだった)」
花崎琴「バンド?ギターメンバーが足りないのね?何年かギターを習ってたことがあるけど…」
月見山亜美「ええ!足りないわ!琴ちゃん、私たちのスクールバンドに参加したい?」
花崎琴「ええ、参加するわ。でも、1つ頼みたいことが…」

<9-6 琴のお願い>
【】
花崎琴「別に大したことじゃないわ。ただ、楓ともう一度喧嘩がしたいってだけ」
「こないだの学園祭の時は、正直物足りなかったの。今度はもっとしっかりとやりあいたいの」
渡辺楓「え…よし、わかった。じゃあ点呼があるまでな(あいつ…びしょ濡れの件の仕返しのネタにする気だ…)」

花崎琴「本当にあなたの強さの成長の速さには驚くわね!何か強くなるコツがあるの?」
渡辺楓「コツ?俺は毎日マドンナの彼女と一緒にトレーニングしてるぜ!」
竜宮五十鈴「彼女!?誰があんたの彼女になんか!まだ付き合ってないっての!」
花崎琴「あはは!トレーニングの効果は抜群みたいね!リハーサルの時は微信で呼んで!そしたら学校まで行くから!」
月見山亜美「さて!メンバーの半分が集まったわね!ちょっと休憩でもしましょうか」

<9-7 写真「hey man~」>
【】
亜美は皆を連れて日が傾きつつある屋上で休んでいたが、まだゆっくりしきっていないうちに、誰かが屋上へと駆けてきた。
桜井翼「歌って踊る Rhymeも刻む バスケの腕も皆が羨む オレをバンドに入れてくれ! そしたらバンドも盛り上がるぜ! Yo!」
月見山亜美「ごめんねー、ガールズバンドなの!男子メンバーはいらないわ…」
桜井翼「マルチアイドルとしてタダじゃ引き下がらないぜ!女装でもなんでもするさ!」
渡辺楓「もう限界だ…もう限界だ!俺こいつブっ潰しちゃっていいよな!?な!!」

暴力のアンサンブルの後、屋上はずいぶんと静かになった。
月見山亜美「よーく見ててね!もうすぐ春野市で一番綺麗な夕日が見えるんだから!」
竜宮五十鈴「春野市で一番綺麗な夕日!うーん、なんだかちょっとわくわくするわね」
伊吹結花「じゃあ私が写真をとってあげる!楓くんと二大学園アイドル一緒にね!」
マドンナ達「賛成!」

<9-8 全部欲しい! 「どっちを選ぶのよ!」>
【】
亜美と五十鈴は互いに譲らず、真ん中の楓を自分に近い位置に引き込もうとしている。
月見山亜美「あなたは楓くんの彼女じゃないわけでしょ?じゃあなんで楓くんがこんなに近くにいるのかしら?」
竜宮五十鈴「私はとっくにYesって言ってるのよ!楓くんは私の彼氏なんだから!何やってんのよ!」
渡辺楓「結花てめえ…!!!!わざとらしいったらありゃしねえぜ!きっとフィフスキルの件の仕返しのネタだ!!」
マドンナ達「「楓くん!どっちにするのよ!」」
渡辺楓「…えーと、俺写真パスだわ…」
マドンナ達「「駄・目!」」

左から右へと、柔かでそれぞれ異なるかぐわしい香りが楓を襲い、体をぎゅっと締め付けた…
ミッション完了!報酬「楽器演奏の腕」を配布しました!
渡辺楓「ありがとう…やっと終わったぜ。もう二度とこんな危険なミッションなんか出すなよ…命いくつあっても足りないから…」
トリガー条件達成!守護者ミッションを解放!
守護者ミッション:全て欲しい!(2/8)
ミッション報酬:究極の強化システム
渡辺楓(このミッションは…待て、「全て欲しい!」ってつまりそういうことか!?)
(二人ですらうまくいかないのに8人は…いや究極の強化システムも捨てがたいんだが。)
(いや、まだ俺には3人に告白されるミッションがあるじゃないか!先に頑張って告白ミッションをクリアしてからにしよう!)
月見山亜美「今日はここまで!続きは明日にしましょうね!今日はお疲れ様!ご馳走するわよ~!」

【第10章 バンド結成:G.O.C登場!】
<10-1 フィギュア泥棒「フィギュア泥棒を捕まえろ!」>
【】
翌日、楓は一人でアニメ学科に赴き、亜美に紹介されたキーボード担当・Mikaを探していた。
渡辺楓「(時間割を見て)アニメ学科は今「マルクスの原理」の授業だな。…は?「オゴリマル」!?」
「(投げて!)ふざけた教室名だぜ!!とっとと行ってしまおう!」
オゴリマルを探し回る楓は、突然パトロール中の警備員たちに包囲される。「とうとう見つけたぞ!この前お前が盗んだフィギュアはどこに隠した!」

泥棒と誤解された楓は警備員を振り切って、適当な教室に逃げ込んだ。
渡辺楓(ここにしばらく隠れるか…へえ、ここで「マルクスの原理」の授業をやっているみたいだな)
「あっ、は、初音…」
Mika「初音じゃないよ!Mikaだよ~!」
<10-2  >
【】
「あなたはどこのクラス?授業で見たことないけど…」
渡辺楓「ええっと…俺はお前を招待しに来たんだ。ここの大学の月見山亜美さんがスクールバンドを組みたいんだけど…興味はある?」
Mika「もっちろん!でも…今は「マルクスの原理」の試験が控えてるから復習しないと…」
渡辺楓「安心しろ!俺がついてる。80点以上とらせてやるからさ!(大学のコースはマスターしている。むしろ80点しか取れないのは有り得ないぜ!)」

Mika「わあ!あなたって実は超優等生!?よく全問正解できたじゃん!」
渡辺楓「このくらい朝飯前だぜ!よし、今グループチャットに招待するからな!」

蘇我由衣「級長さん、亜美ちゃんのバンドに入ってるんだって?」
渡辺楓「どうしてわかったんだ?」
蘇我由衣「ふふふ…そんなことはどうでもいいわ!ねえ、バンドメンバーは揃った?」
渡辺楓「いや、まだだ。今はボーカルとドラムが足りないんじゃないかな」
蘇我由衣「うふふ!適任なら何人か知ってるわ!でも…」
渡辺楓「なんだ?(君に借りがあるのか?)」
蘇我由衣「えへへ!自ずとわかるわよ!まずはさくら大学に来て!そこで直接お話しましょ!」

<10-3 ボーカルの人選「由衣ちゃん大好き!」>
【】
さくら大学
五十鈴に挨拶をした後、楓はまっすぐさくら大学に向かった。
渡辺楓「用事以外で外であの配信者と会うのは初めてだ…あいつはあんなに人気者なのにおしゃべりだなんて…」
楓は熱狂する生放送の観客を見て啞然とし、やむを得ず群衆の中へ押し入った。

大勢のファンを突破して、楓はようやく由衣に会うことができた。由衣の隣には奈々もいた。
風間奈々「おっはよー!級長さん、久しぶりー!」
渡辺楓「あれ!?奈々!久しぶりだな…お前がなぜここに?」
風間奈々「由衣があたしを呼んだのよ!バンドって面白いことなのに、級長さんも五十鈴さんもあたしを入れないんだもの、ちょっとモヤモヤしちゃった!
蘇我由衣「ねえねえ、奈々ちゃんがボーカルやりたいって言ってるけど、大丈夫かな?」
渡辺楓「勿論だぜ!じゃあまず…」
その時、「渡辺楓!」と、どこかで聞き覚えのある声が響いた。

<10-4 驥の復讐「俺は…お前に…復讐しなくては…」>
【楓は自分が奈々の存在を忘れてしまったとはとても言えず、由衣は話をそらした。本題に戻った会話は驥によって中断されたが…「渡辺楓!俺は戻ってきた!」】
楓が声の方を見ると、驥が大勢の舎弟を引き連れて楓に向かって勢い良く突進してくるのが見えた。
木下驥「楓!この前の学園祭で俺は謹慎を喰らった…」
渡辺楓「おいおい、そんな物騒な真似したら暴行罪並びに決闘罪でムショ行きだぜ」
木下驥「そんなことはどうでもいい!俺はお前に復讐しに来たんだ!さあ、勝負しろ!」

由衣が軽く驥を叩き、驥は「ぶっ飛ばされた」。楓は我慢できずに後退した。
蘇我由衣「…話を続けよっか!もしバンドメンバーが揃ったら、最初のリハーサルは私の生放送でやりたいんだけど、どうかな?」
渡辺楓「これは俺一人の判断でOKできないな。俺がバンドのグループチャットに招待するから、そこで相談してみてくれ」
グループチャット内で亜美と由衣は話し合い、スクールバンドの第一回リハーサルは由衣の生放送内で行うことになった。
蘇我由衣「さ、あっちに行きましょ!浅草大学のドラマーがそこにいるわ!」

<10-5  「私の大学とさくら大学を一緒にしないで」>
【】
由衣は生放送を開始し、堂々と何人かの人を連れて浅草大学へと入った。
蘇我由衣「生放送を見てくれてる皆!由衣は今日、浅草大学を案内したいと思います!浅草大学は…さくら大学の次の名門校だね!」
渡辺楓「さくら大学と浅草大学は犬猿の仲なんだろ?このままずかずか入ってって大丈夫なのか?」
「さくら大学の学生が侵入した!見逃すな!」

何人かを始末し、楓たちは名もない湖へやってきた。近づくと、激しいドラムの音が聞こえてきた。
蘇我由衣「ここだよ!浜崎ランちゃんはいつもここでドラムの練習をしているの!ランちゃんは私の知ってる中でも最高のドラマーよ!」
意外なことに、そこにはランの他にもう一人、氷のようにクールな絶世の美女がいた。
蘇我由衣「えっ!?上杉凌さん?どうしてここにいるの!?」

<10-6 ドラム対決>
【由衣に「引き寄せられて」きた浅草大学の学生から逃げた後、楓たちはすぐにランを見つけることができた。「ついでに」、浅草大学一の美女・上杉凌とも会い、名もない湖の空気は少し重たくなった…】
由衣は浅草大学一の美女・凌を見たとたん、いそいそと走ってきていろいろと話し、そのまま楓を置いて行ってしまった。
渡辺楓「…自己紹介します。俺は渡辺楓。ランさんを探しにきました。月見山亜美さんのバンドに興味はありませんか?」
浜崎ラン「うん!級長さんのことは知ってる!(小声で)私ね、由衣ちゃんの生放送で見たことあるんだ。あなたってなかなか強いんでしょ?一回私と勝負してみない?」
渡辺楓「えっと…暴力とかはよくないと思うんだ。今回は…ドラムで演奏対決って感じでどうだ?(楽器演奏の腕…今回はこいつが頼りだ!)」
浜崎ラン「わあ!それっていいわね!じゃあドラムで対決よ!結果がどうなるにしても、喜んでバンドに入るわ!」

そのテクニックは至高の域!楓とランの実力は互いに譲らないまま勝負を終えた。
浜崎ラン「質問いい?どうしてあなたはこんなにドラムが上手なのに、バンドメンバーにならないの?」
風間奈々「だって純粋なガールズバンドだもん!私達は…級長さんに女装してもらいたいんだ~!」
浜崎ラン「へえ!級長さんがクールな女の子に変身!?これは男の子にも女の子にも人気出るでしょ!」
大真面目に語るランと奈々。楓はとんぼ返りしようとする。一方、由衣と凌は何やら言い合っているようで…
蘇我由衣「私、あなたのそういう態度は大嫌い!それなら直接級長さんにお願いすればいいのに!」
上杉凌「(楓に目を向け)級長さん?」

<10-7 浅草大学のマドンナ 「かかってきなさい」>
【ランと奈々の「提案」により、楓はとっととこのカオスな場から逃げ出したいと思った。しかし由衣が別の提案をしてきた…「一戦やり合いましょう…!」】
上杉凌「お手合わせ願えるかしら?」
渡辺楓「チョットマッテ!?だから暴力とかそんなの…」
上杉凌「もしお手合わせしてくれたら、生放送のゲストとして参加してもいいけど…」
蘇我由衣「いいわよ!約束だからね!さあいくわよ級長さん、キミに決めた!」

由衣に無理矢理突き出された楓は全力を尽くし、なんとか凌から(出生天を逃れる))
上杉凌「…弱いわね」
蘇我由衣「悪くないわ!楓くんならいつか凌さんを負かせられるって信じてるから!」
渡辺楓「そうだ!バンドメンバーはもう揃ってると思うが…亜美はいつリハーサルだって言ってた?」」
蘇我由衣「今夜よ!今練習中だって!」
渡辺楓「今夜?時間無えんじゃねーのか?」
蘇我由衣「まあ皆天才だし大丈夫でしょ!じゃあ行くわ!生放送の準備をしないと!」

<10-8  「覗き見禁止よ~」>
【スクールバンドのメンバーがそろい、緊急リハーサルが始まった。メンバーで話し合い、バンド名は「G.O.C」に決定!由衣の生配信内で、G.O.C初のライブを控えている…!】
由衣と凌の二大マドンナが鎮座し、生放送は大いに盛り上がった。
蘇我由衣「さーて!今回のスペシャルサプライズは(みんなの小さい贈り物は磨いて、歓迎の外貌の水平は天に逆行する)G.O.Cの登場でーす!」
G.O.Cのメンバー…大勢の美少女たちが登場すると、生放送画面は無数のプレゼント弾幕で埋め尽くされた。
会場の外では、楓と五十鈴がライブを見ており、G.O.Cのノリノリなパフォーマンスを見て感慨にふけっていた。
竜宮五十鈴「(突然の質問)楓くん…あの…私、亜美さんよりスタイルよくないでしょ…?」
渡辺楓「(無意識に)そんなこと無いぜ…自信を持てよ」
五十鈴のかぐわしい唇が楓に近づき、蜜のような香りが楓の口内に入り込んだ。
楓が五十鈴の歯列を舌でなぞっていると、五十鈴に突然舌の先を噛まれ、楓はあまりの激痛に思わず後退し、その場に倒れてしまった。
楓が我に返ると、目の前には1組の色白の足があった。楓は思わず上を見上げた…
渡辺楓(紫、黒、赤、ワインレッド、黒…で…はいてない?)
G.O.C「級長!!!!!!!!!!!」

G.O.C全員が楓を原型がわからなくなるまでボコボコにし、最終的に「楓だったもの」は五十鈴に奪い返された。
竜宮五十鈴「なによ、そのガッカリした顔。ガッカリしたのは彼女たちよ」
渡辺楓「だいいち、お前に噛まれなかったらだな…」
竜宮五十鈴「あ!思い出したわ… もうすぐ「学園版プロデュース101」って…オーディションがあるの。でもバンドのリハーサルが忙しくて私は参加できなくなってしまって…」
竜宮五十鈴「でも、もう一人のマドンナさんを呼んでおいたわ。(試合中は何か大きなことをしていたな~)…はあ、疲れちゃった。それじゃあ、私は先に帰って休むわね」
渡辺楓「五十鈴!! …「後始末」は今度でいいにしても、五十鈴の呼んだマドンナが誰なのかわからないし…」

【第11章 学園版プロデュース101:芽衣のストッキング】
<11-1 芽衣との出会い 「一緒に楽しもうね~」>
【】
夏門西駅
楓は朝早く駅に着き、五十鈴の言ったマドンナを迎えに行った。
渡辺楓「もう着くころなんだが…なんでまだ出てこないんだ?」
突然遠くから数人が誰かを引っ張りながら近づいてきた。真ん中に囲まれている人物こそ浅川芽衣だ。
浅川芽衣「あ…あなたたちは誰なの!私は…」
渡辺楓「おいお前ら!彼女を離せ!」

浅川芽衣「ありがとう…あの…あなたは渡辺楓級長で…合ってますか?」
渡辺楓「ああ。そうだけど…待てよ、君ってもしかして五十鈴の言っていた…」
浅川芽衣「…はい。浅川芽衣って、いいます…今回の学園版プロデュース101(※3)に参加することになりました。よ…よろしくお願いします」
トリガー条件達成!守護者システムを解放します!
守護者ミッション:浅川芽衣のストッキングを引き裂く
ミッション報酬:透明マント(1回限り)
渡辺楓「ストッキングを引き裂く…おい守護者システム!!てめぇ!!ギルティ!!!」
「たった1回限りの透明マントごときでつられる俺じゃないからな…(先に切っておいて、大事だから……)」

<11-2 ドン勝(※4)ルール?>
【学園版プロデュース101の開会式で、司会者が最新のルールを読み上げた。1vs1のトーナメント方式を改め、新しいルールを採用したらしい。でも…なんだかこのルール、見覚えがあるぞ…?】
楓色スポーツシティ 学園版プロデュース101の会場
司会者が今大会のルールを説明しているが、楓はピンとこなかった。
渡辺楓「このルール……学園のマドンナ101組が戦って最後の1組がドン勝だって?主催者(借金電う…)」
司会者「さあ、試合開始です!」
楓と芽衣は顔を見合わせ、チームカラーのスカーフを巻いた。しかし、スタート地点を出たところで…
ビリー「楓!覚悟しろ!」

楓は(手を叩いてビリーをめくると、)その手でスカーフを引きちぎってビリーを脱落させた。
渡辺楓「(スカーフを手に取る)緑色のスカーフ…また爽子か…」
浅川芽衣「有栖川さん…!?級長さん…私たちは…」
渡辺楓「大丈夫だ。俺たちは正面きってやり合わないから。俺を信じろ!俺にかかればどんな相手だって華麗に巻いてみせるさ!」

<11-3 「(私は奥深い!)」>
【ドン勝…いや、プロデュース101の新ルールを熟知している楓は芽衣を連れて、(今日分の「輪を走る旅」を始めた。)】
楓は芽衣を連れて、広大なスポーツシティを周りながら、他の参加者たちを完璧に避けた。
浅川芽衣「級長さん…凄いです!全員を避けたなんて…」
渡辺楓「こういうのには慣れてんだ。おい、前になんか落ちてきたぜ!」
司会者「ミッションをクリアすると特別な補給物資をプレゼントしますよ。やってみませんか?」
渡辺楓「勿論やるぜ!補給物資は絶対取るのがセオリーだ!」

難なく試練を乗り越えた楓は、特別な補給物資を選んでいた…
少し迷っていたが、楓は8倍スコープ(※4)とフライパン(※4)を諦め、レンガを1つポケットに入れた。
渡辺楓「ルール通り、あとで(競技の範囲を決めなおして、)目的地に近づこう。」

<11-4 追跡者? 「キミってどんな車に乗るの?」>
【楓の案内で、2人は簡単に1回目の「支援物資」を見つけられた。】
楓は芽衣を連れて再び出発する。歩いたり止まったりしながら、誰かが2人をひそかにつけているような気がした。
渡辺楓「(ひそひそ)芽衣、誰かが俺たちをつけているようだ。気を付けてくれ…」
浅川芽衣「(赤面)あ…は…はい…」
芽衣が気を取られた隙に、楓は突然道端の茂みに衝突した。「捕まえた!」

渡辺楓「由衣!?なんでお前がここに!?」
蘇我由衣「密着生放送だよ~!学園版プロデュース101なんて、絶対視聴率爆上がりよ!」
渡辺楓「そのまま出場すればいいのに…」
蘇我由衣「え~!めんどくさーい!凌さんもいないのに出る意味なんて無いじゃなーい!」
「だいいち、あなたを手伝おうなんてことがなかったら、私も芽衣ちゃんも来なかったと思うけど?」
渡辺楓「あ!?あ…ありがとう…芽衣…」
浅川芽衣「ど、どういたしまして…級長さん、タイムリミットが近づいてますよ。先に進みましょう…」

<11-5 緑のスカーフ 「やっつけろ!」>
【由衣の説明を聞いて、楓はようやく爽子の計画を知った。押し寄せる緑のスカーフをつけた学生たちを見て、楓は(草原を賛美する歌を思い出す…)】
見つかった由衣は生放送を開始し、楓たち二人の後をつけている。
蘇我由衣「級長さん、生放送でのコメントなんだけど、「恋人は誰ですか?」だって!五十鈴ちゃん?亜美ちゃん?奈々ちゃん?それともまさか全員!?」
渡辺楓「全員って…最後のはイジメだろ…俺は…」
楓が弁解に窮していると、前方から緑色のスカーフをつけた数名の屈強な学生たちが飛び出した…

いきなり襲い掛かってきた学生たちはたちまち楓に叩きのめされ、被害を免れた者はいなかった。
渡辺楓「芽衣、大丈夫か?」
浅川芽衣「あ…足を…捻ってしまいました…」
薄いストッキングの下で、芽衣の左足首が大きく腫れ上がっていた。
渡辺楓「これはひどいな…由衣、主催者への連絡を手伝ってくれ。俺たちは途中棄権するから…」
浅川芽衣「い…いえ、大丈夫です。級長さん…どうやら…誰かが来たみたいです…」

<11-6 錦鯉の幸運少女>
【楓が芽衣の手当てをするために試合を途中棄権しようとしたところへ、超ラッキーガール・星野葵が現れた。幸運の魔力を持っている葵は、今回も期待を裏切らなかった。】
星野葵「ハロー級長さん!…ここにケガ人がいるのね?」
渡辺楓「星野葵…「ラッキーガール」の?なぜここに…」
星野葵「私ね、主催者さんの要請で来た隠しNPCなんだ!ほら、私ってば前回の学園版プロデュース101のシーズンチャンピオンじゃん?」
「そうだ!ちょうど傷の特効薬を持ってるんだけど、私のミッションをクリアしたら渡したげるよ~」

星野葵「すごーい!傷の特効薬は皮膚に直接塗った方がいいよ!吸収するのが早いからね!」
楓は傷の特効薬を受け取り、芽衣を支えて座り、芽衣の同意を得た上で手を伸ばし、彼女のふくらはぎをつかんで…
しこりの近くのストッキングをそっとつまむと、微かに破ける音がして、幾筋ものほつれた糸が、彼女のつややかで白い脛に絡んでいた。
楓は芽衣の絹のような肌を指先で撫で、軟膏を丹念になじませた。かすかな痛みを感じた芽衣は、微かに痛いと声を上げた…
ミッション完了!報酬はいつでもお受け取り可能です!
星野葵「よし!もう少ししたら回復してるはず!…そうだ!級長さん、もう一つ(特殊な道学園アイドルを選ぶことができるよ)」
楓は芽衣を落ち着かせた後、葵から(タイルを選んで)ポケットに入れた…

<11-7 透明マント 「(トラウマの面積を求める)」>
【決勝戦に近づくほど、爽子の部下の人数が増える。楓自身も人海戦術から芽衣を守れるかどうか不安だが…「渡辺楓、チート使いまーす!」】
芽衣の足はすぐに回復し、三人は再び歩みを進めた。
蘇我由衣「級長さん、生放送チームの仲間が言ってたんだけど、有栖川さんの部下が目的地を占領したって!」
渡辺楓「さっきから聞きたかったんだが…こんな多くの人員をどこで集めたんだ?」
蘇我由衣「有栖川さんは他のマドンナ達を買収したみたいよ!このオーディションに参加しているのは八大大学だけじゃないわ!」
渡辺楓「気をつけろ!また敵襲だ!」

渡辺楓「やべえ…ぎゅうぎゅうだ…こんな状態で闇に乗じてスカーフを引っぺがされたらお笑いだぜ」
浅川芽衣「ごめんなさい…私のせいで時間がかかってしまって…」
渡辺楓「大丈夫だ。俺に考えがある。芽衣、俺に近づいて…(システム!使い捨てマントを使うぜ!)」
引き出し成功!報酬の使い捨てマントを獲得しました!
由衣は楓が手を一振りして、何かを芽衣の肩にかけたような動きをするのを見た。たちまち2人は消えてしまった…
蘇我由衣「えっ、透明になったってこと!?面白ーい!私も混ぜて~!」
渡辺楓「由衣!ちょっと待てってば…中ぎゅうぎゅうなんだぞ!?…なんだこの柔らかい感触は…」
浅川芽衣「ああ…級長さん…」
渡辺楓「芽衣…ごめんごめん、触ったのはわざとじゃ…」
蘇我由衣「(にこにこ)さて!準備万端ね!しゅっぱーつ!」
<11-8 例のあの人(※5)の勝利 「(掘削機じゃない!)」>
【】
学園版プロデュース101の(目的地、決定戦のコースが出て、)爽子陣営は(他の学園アイドルを脱落せざるを得ない)
有栖川爽子「一体どこに隠れたのかしら…近くに隠れる場所なんて無いし…」
楓たち3人は透明マントの中に隠れ、そっとメインフィールドの中に潜んでいる。
渡辺楓(そろそろ留めを刺すぜ!)

決勝戦では状況が目まぐるしく変化していたが、突如として楓が姿を現し、爽子と旬をテキパキとタイルで叩きのめした。
渡辺楓「(スカーフを引きちぎって)勝った!」
浅川芽衣「やりました!級長さんのおかげです!」
蘇我由衣「あはは…生放送のみんなに(ぶん殴られちまったぞ)! 「名前を言ってはいけないあの人」に勝たせるわけにはいかないもんね!もうだめ笑い死にそう…」
決勝戦ステージ外の野次馬たちは、突如現れた楓を見て、数十秒沈黙した。そして、天に向かって大歓声を上げた。

竜宮五十鈴「楓くん、結果はどうだったかしら?」
渡辺楓「いや…勝った…と思うんだけど。…なんか思ってたのと違うような…」
竜宮五十鈴「大丈夫よ。勝てたのならいいわ。それより、芽衣ちゃんにご馳走して感謝しないとね!」
「あと…あと数日でG.O.Cの初ライブなんだけど、最近ちょっと忙しいの。手伝ってもらえるかしら?」
渡辺楓「ああ。明日行く。」

浅川芽衣「級長さん…大丈夫ですか?ちょっとおかしいような…」
渡辺楓「ああ…ちょっと興奮してるのかもな…(滑って…滑って…)」

【第12章:光と炎の歌】
<12-1 狂犬 「正直に答えて下さい」>
【G.O.C初のライブを控え、五十鈴に呼ばれた楓は再び手伝うことになったが…なんだこの記者の大群は!? 「すみません。あなたが何名かの「学園一の美女」と親密な関係にあるという噂は本当でしょうか?」】
G.O.Cリハーサルホール外
G.O.Cが先に出演しなかったので、パパラッチ達はリハーサルホールの外を死守し、大スクープを狙おうと試みていた。
(阿卓)「級長さん、この間バーで(会った人がいて逢曳4人の謎の女、場面きわめて刺激的であるあなたは知っていますか?)」
(阿偉(※6))「級長さん、あなたは竜宮五十鈴さん、月見山亜美さん、風間奈々さんなどと同時に親密な関係を築いているとの話がありますが、それについて何かコメントはありますでしょうか?」
渡辺楓「知りません!知りません!馬鹿馬鹿しい…あの…通して…中に入れて下さいってば!」

楓はパパラッチ達の封鎖を辛うじて突破し、リハーサルホールに逃げ込んだ。
竜宮五十鈴「楓くん!やりすぎよ!(優勝の)手伝いをしてっての…」
渡辺楓「ああ…これは帰ってから話す。…あ、亜美もいたんだな」
月見山亜美「級長さんこんにちは!ライブの特殊効果について考えてるんだけど、いいアイデアないかしら?」
渡辺楓「ライブの特殊効果といえば炎とライトとスモークだろ?炎は俺と五十鈴に任せろ。あとはライトとスモーク…五十鈴、誰か適任者とかいないか?」
竜宮五十鈴「わ…私は別に…楓くん、あなたに会ってほしい人がいるの。彼女なら力になってくれるかもしれないわ」

<12-2 ラッキーアイドル>
【五十鈴は自身のツンデレっぷりを認められず、楓への思いを隠して「無理矢理」五十鈴に勝ったことのない葵に合わせる約束を取り付けた。「今回こそは勝ってみせる!」】
さくら大学
渡辺楓「ん?あれはラッキーガールの星野葵…昨日会ったばっかなんだけど」
竜宮五十鈴「「ラッキーガール」ねぇ…。あんなのこの私の相手ではないわ。私は子供の頃からあの子といろんなことで競ってきたけど…400回以上は競ってきたけど、一回も私に勝てたことないのよ」
星野葵「489回よ!次こそ勝ってみせるんだから!」
竜宮五十鈴「ふん!どうだか!でもね、楓くんは今や私に勝ってるのよ?もしあなたが楓くんに勝てたら、私に勝ったことにもなるわ」
渡辺楓「はあ!?ちょっと待てよ!俺全く関係ないんですけど!!?」

渡辺楓(今度は引き分けても…)
星野葵「負けたわ…あなたは私よりもずっと強いわ……ところで、私に何か用?」
渡辺楓「G.O.Cの初めてのライブがもうすぐあるんだ。だから舞台の(光と影)をセッティングしたくてさ…」
星野葵「そんなの簡単よ!まずさ、あなた達に「完璧な案」はある?なかったら…そうね 頭脳明晰な子を探して案出しを手伝ってもらえばいいのよ!」
渡辺楓「蒼井恵か…まあ、とりあえず相談してみるか」
トリガー条件達成!守護者システムを発動!
守護者ミッション:マドンナ・竜宮五十鈴の(濡れた誘惑)
ミッション報酬;機械マスター、ハッキングマスター、言語マスターのいずれか
渡辺楓(ま…またびしょ濡れ関係!前回は危うく死ぬところだったが…今回はどうなることやら)
(でも…五十鈴自身が濡れなくてもクリアできそうだよな?しかも報酬はどれも実用的だ。試してみる価値はありそうだ…)

<12-3 優等生を匿え! 「(落第点はコナンにかからない)」>
【葵の490回目の挑戦は失敗に終わった。楓は彼女のアドバイスに従い、舞台装置の案を得る為に恵を探すが、理学部のドアは成績の悪い学生たちによって封鎖されてしまった。】
3人は連れ立って恵を探しに理学部へ向かったが、そのドアは教材を持った数十人の学生達によってふさがれていた。
渡辺楓「集まって勉強?理学部ってそんなに和気あいあいとしてたか?」
竜宮五十鈴「もうすぐ理学部の中間テストなの。成績の悪い生徒たちみんなが恵さんにアドバイスを貰いにやって来たんだわ」
星野葵「こんなに大勢いるんじゃ、入れるのはいつになるのやらって感じね!」
渡辺楓「そうだ!俺があいつらにアドバイスをして回ろう!あいつらが散ったら出直そうぜ」

楓のアドバイスを受けた成績の悪い学生達は喜び勇んで立ち去り、3人はようやく恵に会うことができた。
蒼井恵「級長さん?どうしたの?あなた……外の皆を脅してたの?」
渡辺楓「おいおい!俺がそんなことするように見えるか!?俺は外の連中に要点を整理して勉強を教えてたんだ。そしたら皆帰っちゃってさ」
蒼井恵「ん?あなたって5%も正解していないような成績じゃなかったかしら?まさかカンニングペーパーとか渡したんじゃ……」

<12-4 優等生の戦い 「(うん、問題用紙のすがすがしい)」>
【】
蒼井恵「ズルをしていないようなら、あなたの学力は常人を遥かに超えていることになるわ…」
渡辺楓「いやいやズルなんてしてねぇって。もうやめろって…」
蒼井恵「あ!ちょうどここに新しい問題用紙があるんだけど…一緒にやってみる?」

「大学のコースをマスター」の効果を生かし、楓は恵に僅差で勝利した。
蒼井恵「ん~、不思議ねぇ。あなたの能力はアルゴリズムの範疇外だわ。解剖して調べてみたいかも……」
「えっ、葵ちゃんに五十鈴ちゃん!いつからそこにいたの?」
竜宮五十鈴「最初からいたわよ…恵ちゃん、よかったら私達のライブの特殊効果についてアドバイスをくれないかしら?」
蒼井恵「いいわよ。まず、あなたたち3人で照明と炎の件は解決できるわ。スモークはどうするの?誰か適任者はいる?」
星野葵「スモークだけどね…優ちゃんを呼びたかったんだけど、忙しいから時間が合うかわからないし…」
蒼井恵「優ちゃんはこの3日間お休みをとっているんだけど…18分後に興大空港から優ちゃんの乗ってる飛行機が着くわ。今から出ても間に合うはず!」

<12-5 スチュワーデスを救え! 「彼女は預かった!」>
【恵の指示に従い、楓たち3人はスチュワーデスの優を簡単に見つけることができた。遠くに優が誰かにからかわれているのが見える。「今こそヒーロータイムだ!(花に触れて草を怒らせることを許さない!)」】
興大空港。スチュワーデスの優が、いやらしい男達に囲まれている……
木下優「あの、お客様、道をお開け下さい!通路が塞がっています…」
(カラスの兄)「(ついでに行こう、忘れたか、)今晩は俺の家でハッピーになろうぜ~」
渡辺楓「そこのお前…いい加減にしないとハッピーに病院送りだぜ?」

渡辺楓「ふー…(やれ!叶倩さん…)」
葵が突然周りを押しのけて現れ、楓を遮って優を引っ張ってこっそりと話をしに来た。
葵は上機嫌で話しまくっていたが、優はグズグズとしていた。最終的にはいたたまれない様子の葵を見た優が、仕方なくうなづいた。
木下優「あ…さ、さっきは本当にありがとう。舞台のスモークのことは私に任せて。でも…えっと、私もあなたとお手合わせしたい!」
渡辺楓「はぁ!!!?」
渡辺楓「てめ…葵!!!…はあ仕方ねえ。じゃあ点呼前まで…」

<12-6 >
【楓は確信していた。優の突然の手合わせ願いは葵の入れ知恵だ。しかしここに至って、楓は挑戦を受けた。】
茶番に近い対戦はあっけなく終わった。
渡辺楓「G.O.C初ライブの特殊効果は(あとで俺たちにかかってるんだ)」
竜宮五十鈴「うんうん。じゃあ皆、スタジオに戻るわよ。(ワンちゃんと)役割を決めてね」

<12-7 アイドルの力 「あのラッキーガールを捕まえろ!」>
【】
リハーサル会場の外に出ると、外に群がる群衆の数が何倍にもなっているように思えた…
渡辺楓「なんだこれ!?なんで人が増えてるんだよ!?」
星野葵「あー…「G.O.Cのリハーサルに出るよー」って告知したんだけど、たぶんそれで…」
竜宮五十鈴「バカなの!?ねえバカなの!!?」
星野葵「あ!そうだ!皆にお願いして大人しく道を譲ってもらえばいいんだ!」
ところが葵が姿を表したとたん、葵のファン達はあまりの興奮に暴走した。楓は慌てて前に出て応対した。

楓たちはなんとか熱狂的なファンを振り切り、逃げるようにリハーサルホールに逃げ込んだ。
渡辺楓「死ぬかと思ったぜ…まだ初コンサートにもなってないのに、こんなに大勢で…」
竜宮五十鈴「葵のバカのせいよ…あー疲れた。先にお風呂入ってくるわね」
五十鈴は部屋にいた女の子達を呼び、一緒にお風呂の方へ行ってしまった。どうやらここにいる男子は楓ただ一人だったようだ…
渡辺楓(神様どうかこのタイミングで守護者ミッションを発動しないで下さい…後生だから…)

<12-8 準備万端 「」>
お風呂が終わると、部屋はよりいっそういい香りでいっぱいになった。皆は特殊効果について考えている。
蒼井恵「よし、だいぶ慣れてきたみたいね。あとはこれに合わせてリハーサルしておきましょう」
「級長さん、最初の観客になって、気になった点を記録してください」
渡辺楓「大丈夫だ!任せてくれ!」

リハーサルの甲斐あって、特殊効果は素晴らしいものだった。
渡辺楓「特殊効果はいいんじゃないか。だが、ここのパフォーマンスは直してほしいかな」
恵は楓に言われた問題点をメモし、あわただしく立ち去った。先に帰って舞台案を細分化しなければならないからだ。
月見山亜美「初めてのコンサートは数日後なんだけど、正直ちょっと緊張してるわ…」
渡辺楓「大丈夫さ!G.O.Cは全員ルックスも実力も最高なんだから、ブレイク間違いなしだぜ!」
月見山亜美「あはは!そう言ってくれて嬉しいわ!これで準備は整ったから、あとは本番を待つだけね!」

【第13章 夜道クライシス:奈々の告白】
<13-1 講演大成功! 「見て!G.O.Cよ!」>
【G.O.C初回公演は大成功のうちに幕を閉じた。しかし、熱狂的なファンは依然として会場を離れない。楓はG.O.Cの「臨時マネージャー」として引き離すことを試みた。】
G.O.C初演 興奮の中で幕を閉じた…
終演後も会場を離れない客が多い…
竜宮五十鈴「ダメよ!人が多すぎるわ!なんとか解散させないと、私達身動きとれないかも…!」
渡辺楓「そんなことなら俺がなんとかやってみるぜ!五十鈴達は先に行っててくれ!祝賀会でまた会おう!」

ファンを解散させた後、楓は祝賀会に駆け付けた。「まさかまたファンに取り囲まれたのか!?」
そんなことを考えていると、楓は突然何者かにプールに突き落とされた。楓はとっさに振り返り、犯人…五十鈴をプールに引きずり込み、そして抱きしめた。
楓は五十鈴を抱きしめたままプールの中に立っている。濡れた五十鈴の服は彼女の肌にぴったりくっついて、鮮やかな曲線美を描いている…
透けた服の下に彼女のミルク色の肌と紺色のレースの下着が見える。楓は思わず目がくらんだ。
ミッション完了!いつでも報酬を選べます!
竜宮五十鈴「もう…バカ!…(急いで行って、なくして、見失った…)」

<13-2 祝賀会>
【祝賀会が本格的に幕を開けた。G.O.Cメンバーの美女達は皆、初回公演前の緊張の糸がすっかり解けている。亜美の提案で、みんなで一緒に祝杯をあげることになった。】
簡単に片付けた後、楓と五十鈴はパーティーに戻った。
月見山亜美「皆!今回多大な貢献をしてくれた五十鈴ちゃんと班長に乾杯~!」
かんぱーい!!!

(※1:元ネタは「THE KING OF FIGHTERS」。主人公・草薙京が父・柴舟から継承された武術が「草薙流古武術」であり、炎を操る特殊能力を使えることが前提の古武術である。「毒咬み」「無式(最終決戦奥義・無式)」はそれぞれ草薙流古武術の技。)
(※2:中国語版では「V信」。元ネタはテンセントが運営する中国版LINE「微信(WeChat)」。)
(※3:実際のゲーム内では「校花101」。元ネタは韓国発のアイドルオーディション番組「Produce101(創造101)」かと思われる。)
(※4:元ネタは「PlayerUnknown's Battlegrounds」。)
(※5:実際のゲーム内では「伏地魔(ヴォルデモート)」となっていた。劇中の「透明マント」から「ハリー・ポッター」を連想したのだろうか。)
(※6:中国のネットスラングに「阿伟死了(「(尊さや萌えなどにより)俺氏んだわ」の意)」というものがあるが…)

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