国際孵化/固定孵化
国際孵化
国際孵化とは、ポケモンの孵化の仕組みを利用した色粘り。
初出は第四世代DPPt。
ポケモン生みの親の一人、増田順一氏がその存在について自身のブログで発言、その後海外勢の解析により仕様が明らかとなった。
確率も高く、対戦向きの色違い個体を作りやすいことから色廃に人気の粘り方である。
定義
- 育て屋、預け屋に国籍の異なる両親を預け、タマゴを生ませる。
通常の孵化とは異なり、国際孵化の条件を満たすためには国籍が異なる組み合わせで両親を預ける必要がある。
孵化作業自体は通常の手順同様である。
ポケモンの国籍について
ある言語で入手したポケモンを、別言語のロムに送ると、送られたロムでは違う国籍のポケモンであると認識する。
例えば、北米版で入手したメタモンを日本のロムに送ると、日本ロムはメタモンを北米産であると認識する。
送られてきたポケモンが送られたロムと異なる国籍かどうか判定するためには、ポケモン図鑑を開いたり、ステータス画面を確認した際、国籍マークを見ることで判別できる。
例えば、図鑑やステータス画面にENGと表示されているならば北米版である。
因みに、ロムの言語とポケモンの出身国が一致していると、国籍マークは表示されない。
また、第六世代からゲーム初回プレイ時に言語の選択が可能となった。
この時に選んだ言語によって、入手できるポケモンの国籍が決まる。
よって日本語パッケージのロムであっても、選択言語をフランス語にすることでフランス産のポケモンを入手することが出来る。
第五世代までは言語に合ったロムを購入しなければならなかったため、自分で海外親を用意したいユーザにとって有難い仕様変更である。
国際孵化の色違い確率
国際孵化の条件を満たし孵化作業をすることで、色違いが生まれる確率が通常よりも上昇する。
確率は世代により異なり、最新世代になるほど改善されている。
第四世代 |
:1/2048(通常より3回多く色判定) |
第五世代 |
:1/1365(通常より5回多く色判定) |
第六世代 |
:1/683 (通常より5回多く色判定) |
※第六世代からデフォルトの確率が半分(1/4096)になったため。
第七世代 |
:1/683 (通常より5回多く色判定) |
第八世代 |
:1/683 (通常より5回多く色判定) |
また、国際孵化は光るお守りの効果と重複するため、光るお守りを所持することで更に色違い判定回数を2回分多くすることが可能。
(※第五世代BW2以降)
孵化の仕様
最新世代では通常の孵化と差異がなかったが、過去世代では若干差異が存在する。
- 性格(第四世代では遺伝不可、が、第五世代BWでは50%、BW2以降はかわらずの石をどちらかに持たせる事で100%遺伝可能となった)
- 技(技の遺伝の仕様に関しては通常の孵化と同じである)
- 個体値(第四世代DPtでは親の個体値12個の中から1~3個、HGSS以降は確定で12個の中から3個遺伝し、かつパワー系で遺伝する個体値を 1つ確定させられる。また第六世代からは赤い糸を持たせる事で遺伝箇所を3箇所から5箇所にすることが可能)
なお、特性、性別に関しては通常孵化同様にランダムである。
参考情報
第八世代での国際孵化の手法や仕様を解説した記事を紹介する。
固定孵化
対戦向きの個体を狙いやすい国際孵化だが、欠点がいくつか存在する。
- 個体値の遺伝はするが、遺伝箇所はランダム。抜け箇所を選べない。(王冠で対策可能)
- 夢特性の遺伝や性別に関してもランダム。特定の進化系や型にしなければならない際はやり直しを余儀なくされる。
特に夢特性外しや性別違いの影響が大きく、狙った個体が1度で出るとは限らない。
そこで、世代によっては固定孵化というテクニックを利用することで、国際孵化で生じる問題を回避できる可能性がある。
固定孵化の仕組み
詳細な仕組みは各世代で異なるため、共通部分だけ解説する。
孵化を行った際、特定のタイミングで以下の要素が固定されている。
各要素が固定されるタイミングは世代により差異がある。
・性格
・特性
・性別
・個体値
・色違い
この5要素が固定されるタイミングを上手く利用し、特定のタイミングでレポートを書くことで高個体で確実に色違い の孵化を実現する手法が固定孵化である。
要素が固定され、レポートを書くタイミング例は以下。
・育て屋からタマゴを貰ったとき
・育て屋がタマゴを抱えたとき
・育て屋のタマゴを貰うor拒否したとき
各世代の固定孵化仕様について
最終更新:2021年09月25日 16:58