『ヒナちゃん』
「……!」
「……!」
ティルテット・タワーと地図上で表記されるエリア、その道路の上で。少女、白井日菜子はその頭の中に聞こえた声と共に意識を取り戻した
「……今の、声。それに、ここって……」
数刻前、彼女は何もかも忘れていた。
『原種』と呼ばれる世界を滅ぼす存在を打ち倒せる『リフレクター』と呼ばれる存在として原種と戦った記憶。
全ての原種を、そして最後に現れたダアトをもみんなの力を借りて打ち倒し、大切な二人の友人と永遠の別れをした時の記憶。
『原種』と呼ばれる世界を滅ぼす存在を打ち倒せる『リフレクター』と呼ばれる存在として原種と戦った記憶。
全ての原種を、そして最後に現れたダアトをもみんなの力を借りて打ち倒し、大切な二人の友人と永遠の別れをした時の記憶。
……忘れていたはずの記憶が、思い出せていた。辛いことも、苦しいことも、楽しいことも、悲しいことも、嬉しいことも、何もかも
「……覚えてるんだ、私」
今、自分がどのような状況にいるのか一時忘れるほどに、瞳から雫が零れ落ちる
ぽろぽろ、ぽろぽろと
あの時唯一望んだ願いが、叶ってくれたんだと
ユズとライムの事を、忘れないでいた事を
ぽろぽろ、ぽろぽろと
あの時唯一望んだ願いが、叶ってくれたんだと
ユズとライムの事を、忘れないでいた事を
「あはは……。良かった、良かった……思い出せた……覚えていた……!」
嬉しかった。大切な記憶を、忘れないでいた事が
彼女は泣いた。一時我を忘れ、ひと目を気にせず、泣いた
彼女は泣いた。一時我を忘れ、ひと目を気にせず、泣いた
「……うん。泣いてばかりも、いられないよね」
涙を拭い、気持ちを落ち着かせ、さっきまでの状況を思い出す。悍ましい殺し合いの舞台、一定時間人を殺さない状態が続けば装着者を爆殺させる首輪
自分が生き残るためだけに誰かを殺すなんて絶対に嫌、じゃあこのまま死ぬか殺されるかなんてまっぴら御免。せっかく新しい一歩踏み出せたというのに、こんな事に巻き込まれるなんて思わなかった
自分が生き残るためだけに誰かを殺すなんて絶対に嫌、じゃあこのまま死ぬか殺されるかなんてまっぴら御免。せっかく新しい一歩踏み出せたというのに、こんな事に巻き込まれるなんて思わなかった
「……」
デイバッグを確認し、中にあった指輪を見つける。何かを確信しその指輪を指に嵌め、ある事を試すために目を閉じて念じてみる。すると、光りに包まれた彼女の姿は蒼とピンクを基調としたチュチュのような衣装姿へと変身。髪色は黒から金へと変貌し、目は水色と金のオッドアイに
「……リフレクターの力が、使える?」
自らの姿を再確認し、困惑。この衣装はかつてリフレクターとして戦っていた時の衣装そのものだ
原種との戦いの時か、コモン世界での活動時のみでの姿だったのだが、何故か今この姿に変身できている
もし主催を名乗る何者かが、殺し合いのためだけに変身できるようにしたというのなら、なんとも複雑な気分だ
原種との戦いの時か、コモン世界での活動時のみでの姿だったのだが、何故か今この姿に変身できている
もし主催を名乗る何者かが、殺し合いのためだけに変身できるようにしたというのなら、なんとも複雑な気分だ
「でも、これなら」
戦える。無力な一般人としてただただ怯えるよりは数段マシ。心配なのは対人戦なんて、リフレクターの時には経験しなかった事を最悪否応なしにしなければならないかもしれない、ということだ
「へぇ、中々に面白いじゃないの、それ」
「……誰っ!?」
「……誰っ!?」
などと思案している日菜子の背後に、並々ならぬ気配がその声を共に露わとなる
黒の服とハイソックスを着こなした白い肌の女性。淡いピンクのショートヘアとは裏腹にその赤い瞳はまるで獲物を見極める狩人の眼光
黒の服とハイソックスを着こなした白い肌の女性。淡いピンクのショートヘアとは裏腹にその赤い瞳はまるで獲物を見極める狩人の眼光
「……悪いわね。こっちにも事情があって、本名は明かせないのよ。まあ、BBなんて呼んでくれればいいわ」
「……BB」
「……BB」
自らを『BB』と名乗った女性に対し、怪訝な表情を浮かべ見つめる日菜子
何故本名を明かせないのかは気になるところであるが、それ以上に彼女から感じる何かは、本当に異質であった
コモンの怪物たちとも、原種とも違う。―――根本的に自分たちとは違うもの。別次元のナニカ。
日菜子は幻視する、見渡す限りを真っ赤に染め上げる神々しいまでの緋色の光を。その幻視した光景が一瞬の瞬きと共に消えるも、彼女からはそのような幻を見たように錯覚するほどのナニカを感じる
何故本名を明かせないのかは気になるところであるが、それ以上に彼女から感じる何かは、本当に異質であった
コモンの怪物たちとも、原種とも違う。―――根本的に自分たちとは違うもの。別次元のナニカ。
日菜子は幻視する、見渡す限りを真っ赤に染め上げる神々しいまでの緋色の光を。その幻視した光景が一瞬の瞬きと共に消えるも、彼女からはそのような幻を見たように錯覚するほどのナニカを感じる
「……乗って、いるんですか?」
「さぁ、どうしようかしら? トーニオのやつもいないし、どうやって私ここまで連れてきたのかは気になるところだけど。……まあいいわ」
「さぁ、どうしようかしら? トーニオのやつもいないし、どうやって私ここまで連れてきたのかは気になるところだけど。……まあいいわ」
日菜子の問いに、女は淡々と答える。まるでその身を劈く様な感覚。リフレクターの衣装でなければその冷たさを感じる禍々しさに思わず失神してしまいそうになるほどに
「――暇つぶしぐらいには、なりそうね」
女の言葉を皮切りに、女の右腕から、紫色のナニカで構成された骨のようなモノが、狼の口の形を複数体生成して日菜子に襲いかかる
「……ッ!」
事前に危機を察していた日菜子は、剣を正面に構え魔力を込める。魔力を込めた剣先から一気に魔力の弾丸が放たれ、骨のようなモノに直撃。衝撃で日菜子の身体は背後に吹き飛ぶが、女は骨のようなモノにヒビが入った程度。だがその骨のようなモノは即座に女の右腕に収まり元の形へと戻る
そして日菜子は理解した。―――彼女は自分を殺す気だと、そして戦う以外に逃れるすべはないと
そして自分では到底勝つことは出来ないと。
そして自分では到底勝つことは出来ないと。
「……へぇ。あなた、中々にセンスあるじゃないの? 今のでも十分及第点よ?」
「貴方に褒められても嬉しくないです。それに、この力は人を傷付ける為のものじゃない」
「貴方に褒められても嬉しくないです。それに、この力は人を傷付ける為のものじゃない」
女の言葉に日菜子はただ不満そうに言い返す。実際、この力は誰かを傷付けるためにある力じゃない
だけど今の状況、自分の力でもどうにもならない相手。逃げるにしても、戦うしかない相手
それに、彼女を放っておいたら、無関係な人にも被害が出てしまう
だけど今の状況、自分の力でもどうにもならない相手。逃げるにしても、戦うしかない相手
それに、彼女を放っておいたら、無関係な人にも被害が出てしまう
「―――けど、あなたがその気なら私は容赦しない。怪我ぐらいは我慢してください」
「あら、そう。だったらやってみなさい。それで私を倒せるのかは別だけど」
「あら、そう。だったらやってみなさい。それで私を倒せるのかは別だけど」
だからこそ、白井日菜子は覚悟を決めた。戦って、すきを見て逃げるしか無い
足が恐怖で細かく震える、死ぬのは怖い。だけど、そんな所で立ち止まってなんていられない
足が恐怖で細かく震える、死ぬのは怖い。だけど、そんな所で立ち止まってなんていられない
「……私はリフレクターだから、倒すんじゃなくて、撥ね返してあげる!」
「じゃあ、撥ね返してみなさい。―――出来るものならね、『人間』」
「じゃあ、撥ね返してみなさい。―――出来るものならね、『人間』」
再起のエトワール、『リフレクター』白井日菜子
長老級『血界の眷属』が一人、ヴァルクェル・ロッゾ・ヴァルクトヴォ・エル・ギリカ
―――ここに、二人の戦いの舞台が開演を迎える
【白井日菜子@BLUE REFLECTION 〜幻に舞う少女の剣〜】
[状態]:健康
[服装]:リフレクター衣装
[装備]:リフレクターの指輪指輪@BLUE REFLECTION 〜幻に舞う少女の剣〜
[道具]:基本支給品、不明支給品0〜2
[思考]
基本:殺し合いには乗らない
1:目の前の女からなんとかすきを見て逃げる
[備考]
※原作第12章「最後の一歩 the First Step」で、ユズとライムとの最後の別れをしてリフレクター絡みの記憶を全て忘れた後からの参戦です
※忘れていた記憶は思い出しました
[状態]:健康
[服装]:リフレクター衣装
[装備]:リフレクターの指輪指輪@BLUE REFLECTION 〜幻に舞う少女の剣〜
[道具]:基本支給品、不明支給品0〜2
[思考]
基本:殺し合いには乗らない
1:目の前の女からなんとかすきを見て逃げる
[備考]
※原作第12章「最後の一歩 the First Step」で、ユズとライムとの最後の別れをしてリフレクター絡みの記憶を全て忘れた後からの参戦です
※忘れていた記憶は思い出しました
【ヴァルクェル・ロッゾ・ヴァルクトヴォ・エル・ギリカ@血界戦線】
[状態]:健康
[服装]:いつもの服装
[装備]:
[道具]:基本支給品、不明支給品0〜3
[思考]
基本:殺し合いを程々に楽しませてもらう
[備考]
※原作第三巻『BLOOD LINE FEVER』で、クラウスに『密封』された後からの参戦です
※首輪の制限により、一定以上のダメージを喰らった場合自動的に密封状態となり、事実上の脱落となります
※再生能力はある程度低下しています
[状態]:健康
[服装]:いつもの服装
[装備]:
[道具]:基本支給品、不明支給品0〜3
[思考]
基本:殺し合いを程々に楽しませてもらう
[備考]
※原作第三巻『BLOOD LINE FEVER』で、クラウスに『密封』された後からの参戦です
※首輪の制限により、一定以上のダメージを喰らった場合自動的に密封状態となり、事実上の脱落となります
※再生能力はある程度低下しています
【リフレクターの指輪@BLUE REFLECTION 〜幻に舞う少女の剣〜】
リフレクターへの変身のために必要な指輪。白井日菜子の場合、指輪を嵌める手でフラグメントに触れることで、指輪を通じてフラグメントから伝わる人間の気持ちや思いを理解することが出来る
そうしてフラグメントの形を整え、破壊されないよう補強する「固定化」を行うことで、そのフラグメントの持ち主である人間を守ることができ、同時に力を手に入れることもできる。
リフレクターへの変身のために必要な指輪。白井日菜子の場合、指輪を嵌める手でフラグメントに触れることで、指輪を通じてフラグメントから伝わる人間の気持ちや思いを理解することが出来る
そうしてフラグメントの形を整え、破壊されないよう補強する「固定化」を行うことで、そのフラグメントの持ち主である人間を守ることができ、同時に力を手に入れることもできる。
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