クラフタリアの艦載戦闘システム史

クラフタリアの艦載戦闘システム史




黎明期(統一歴75年/標準歴2967年~統一歴85年)


RS-FCS v1/v2


クラフタリア初の国産戦闘艦であるDD-1級駆逐艦は、統一歴75年頃就役したと記録されている。
この駆逐艦は全長100m、幅11mと現在の艦艇と比較すると驚くほど小さく、武装として76mm単装砲2基、対潜魚雷発射管、20mm機関砲2基を備えていたが、mod製武装であったため全兵装を統括して制御することは不可能であった。
しかし、統一歴78年頃に登場したDD-1級の発展型、DD-100級はディスペンサー式TNTキャノンとFC機銃を主兵装としており、これを一括して制御すべく初の国産火器管制システム「RS-FCS v1」が搭載された。
とはいえこれはFC機銃のON/OFFをCIC(といって良いかは怪しいが)から操作できるというものに過ぎず、後に登場する戦闘システムと比較してひどく原始的なものである。

統一歴80年代から同盟統合海軍は軍拡期に入り、DD-1級の後継艦としてDD-100級、さらにその発展型であるDD-200型といった駆逐艦に加え、FL-1000型コルベットが大量建造された。
これらの艦艇にはRS-FCS v1の発展型であるRS-FCS v2が採用された。一括でFC機銃をOn/OFFすることしかできないv1と異なり、各兵装のスイッチを独立して操作することが可能となったほか、FC機銃以外にも在来型TNTキャノンの制御にも対応した。
しかし統一歴90年代に入ると技術が著しく進歩し、大量に建造されたこれらRS-FCS v2搭載艦は短期間で陳腐化することとなる。

第一次発展期(統一歴85年~統一歴95年)


RS-FCS v3/v4

第2世代型エクスカリバー武器システム


統一歴80年代、クラフタリアは先進的な外国からエクスカリバーシステムを搭載した駆逐艦を導入する。同艦はクラフタリアの艦艇とは一線を画す性能を有しており、当時の技術者いわく「クラフタリアがいままで造ってきた軍艦は生きた化石に等しい」ほどであった。
当時の基準でクラフタリア造船技術の数世代先を行く代物ではあったが、積極的な技術吸収が試みられた結果、統一歴85年にクラフタリア初のエクスカリバーシステム搭載艦であるミラボレアス級フリゲートが就役を開始し、以後5年間で17隻が建造されることとなる。
クラフタリア初のエクスカリバー艦であるミラボレアス級は新型カートキャノンCCM4A、エクスカリバー連接対応の第4世代RS-FCSなど最新技術を多く盛り込んだことによって極めて高い性能を発揮したものの、初期の段階で多数発生した初期不良や、従来艦より高い運用コスト(いずれも後期建造艦ではある程度解消されている)によって、費用対効果の点で疑問視する意見も多かった。
そこで従来艦と同様のRS-FCS v2(ただし改良型のmod2)搭載のミュウツー級も初期には並行して建造され、こちらは装備の性能面でミラボレアス級に劣ったものの、信頼性とコスト面では優位であり、一定の評価を得ている。
また、200型駆逐艦の後継としては先述した輸入エクスカリバー駆逐艦を充てる予定であったものの、建造コストが極めて高い上に当時計画されていた改ミラボレアス級より性能が劣るとしてこれを却下、DD-200型をベースにエクスカリバーシステムを搭載したDD-250型も建造され、ミラボレアス級より能力は劣ったもののこちらも従来艦同様の使い勝手が高く評価されたことから、10隻が建造されている。

初期のエクスカリバーシステム向けにはRS-FCS v4が採用された。これは当時標準的だったレバー選択式FCSであり、レバー選択式を初採用した試作機RCS-FCS v3にエクスカリバーシステムとの連接機能を追加したものである。
RS-FCS v3はミュウツー級にも採用される予定があったが、結局はより保守的なv2 mod2が採用され、実際の搭載艦は無いままv4-v5へと移行していった。

砂式エクスカリバーシステムの登場と普及(統一歴95年~統一歴112年)


RS-FCS v5/v6/v7

第2世代型エクスカリバー武器システム


ミラボレアス級の就役開始から10年が経過した統一歴95年、その能力をさらに向上させた改ミラボレアス級こと[[初代パルキア級>
https://w.atwiki.jp/craftaliafederation/pages/16.html]]の就役が開始された。ミラボレアス級と同様のエクスカリバーシステムを引き続き採用しつつも、クラフタリア初のコマブロソナーとコマブロVLS、さらには別の外国から導入した高速連射可能なVLSなど新装備が多数採用されていた。
その革新的新技術の導入と飛躍的な能力向上に合わせ、コマブロ兵器&センサーとエクスカリバーシステムの統合を可能とするRS-FCS v5が導入された。この20年ほど前に使用されていた原始的なv1/v2と比較すると長足の進歩と言えるもので、当時世界最先端のものであったと言えるだろう。
パルキア級をベースとした防空駆逐艦型であるシンオウ級では、やはりクラフタリア初のコマブロ対空レーダー(ただし外国製輸入品のデッドコピー)が搭載されており、このレーダーの統合も素の状態で問題なく行えていたことから、v5の拡張性が理解できる。
RS-FCS v5の発展型としてRS-FCS v6が存在するが、ミュウツー級の近代化改修時に搭載されたのみにとどまり、新造艦での採用は無かった。

極めて高い性能を実現したパルキア級であったが、統一歴90年代初頭には次世代型のエクスカリバーが開発されているとの情報が流れた、これを他国に先行して導入し、搭載艦を当時まだ大量に残っていたDD-100級やDD-200/250級の代替艦に充てることで、仮想敵国に対し優位を確保することが強く望まれた。
幸いにもエクスカリバーシステム開発国からの技術提供などを受けることが出来たため、統一歴100年にはクラフタリア初の次世代(砂式)エクスカリバーシステム搭載艦が就役することとなった。

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最終更新:2022年03月15日 23:38