QS-41型 > チェリー・ブロッサム級無人コルベット

▲前級アザレア級と船体は共通だが、上部構造物及び機関の刷新でより無駄のない洗練された設計に。主兵装は対潜・対小型艇を重視したものへと変更されている。


備考
分類 無人コルベット(QS)
前級 QS-33型/アザレア級無人コルベット
次級 QS-100型/マングローヴ級無人コルベット


詳細↓


外洋艦隊に随伴し、機動的に運用することが可能な無人戦闘艦。
対潜/対空戦闘能力に優れた駆逐艦やフリゲートの支援下で活動することを想定され、兵装は砲熕兵器と魚雷発射管に限られている。
先代のアザレア級が主兵装の魚雷発射管として対艦魚雷専用・4連装旋回式発射管を装備していたのに対し、本級では対潜魚雷・対艦魚雷両用の2連装固定式発射管2基へと変更されている。
この変更によって同一方向への瞬間的な対艦攻撃能力は低下したものの、より柔軟性の高い運用が可能となり、建造コストのさらなる低減にも貢献した。
また機関攻勢も大きく変更されており、アザレア級ではディーゼルエンジンとガスタービンエンジン各1基ずつで合計37000馬力だったのに対し、ネザー機関1基50000馬力へと単純化しつつ出力を増強。舵の形状も改良されたことで運動性・機動性は著しく向上している。

総じてアザレア級が対大型艦の戦闘を想定していたのに対し、より小型艇や潜水艦への対応力を重視した設計となった。
このような仕様変更の背景には、本級設計段階の統一歴155年(標準歴3048年)に発生した北連最終戦争において、勢力圏が隣接する武装勢力パタゴニア頭脳王国の頭脳戦闘艇に対し、アザレア級が苦戦しほぼ一方的に撃破されてしまったという戦訓がある。
さらには仮想敵国の戦力が大型戦闘艦から潜水艦や小型艇にシフトしつつあったことから、これらの脅威に対抗すべく、本級の仕様は決定されたと言える。
同型艦は多数建造され、当初初期発注分は24隻の予定であったが、先述の戦いで戦没したアザレア級の代替艦として4隻が追加で発注されている。

初期調達の28隻は統一歴163年度までに全艦が出そろったものの、パタゴニア頭脳王国の頭脳戦闘艇戦力に対し同盟統合海軍の小型戦闘艦艇の不足が顕著であったため翌年からCIWSを対空レーザー砲とした後期型の建造が開始された。
リーバイス級と呼ばれるこの後期型は、30mm機関砲がレーザー砲に換装された点を除けば能力向上こそ皆無ではあるが量産効果によって建造コストは大幅に低下しており、第三次舞羅内戦時には同盟統合海軍の数的主力艦として活躍した。
なおこれに伴って戦没艦も多数発生しており、戦中にはこれを補うべく大量建造が続けられた。

備考
全長 97m
全幅 13m
満載排水量 1970t
機関 PE N6000M ネザー機関 ×1(50000HP×1)  
合計出力 約50000HP
最大速力 36ノット以上
乗員数 なし(完全無人)


装備 1-28番艦 29番艦以降
 
主砲 TC234A 7方位対応・自由装薬型コマブロ速射砲(127mm「ウルトラライトⅡ」両用砲) ×1
SST/SUTL-004 連装魚雷発射管 SST-141 対艦コマブロ魚雷 2射線×2(再装填可能)
「トライデント」システム用連装短魚雷 2射線×2(再装填可能)
近接防御火器 CBCIWS-30 コマブロ機関砲システム ×1 L-CIWS Mk1 大出力型対空レーザー砲×1
その他火砲 CBFCMG-2 2連装FC機銃(12.7mm機銃) ×2
艦載機 -
搭載艇 -
C4Iシステム RS-FCS ver17 sub-system
TWS-10「ティソーナⅡ」共同交戦・データリンクシステム
レーダー



  • 同型艦
艦番号 艦名 分類 状況
QS-41 チェリーブロッサム(Cherry blossom) バッチ1 現役
QS-42 アルビダ(Arvida) 現役
QS-43 バッドデック(Baddeck) 第三次舞羅内戦で戦没
QS-44 バリー(Barrie) 第三次舞羅内戦で戦没
QS-45 バトルフォード(Battleford) 第三次舞羅内戦で戦没
QS-46 ビタースイート(Bittersweet) 現役
QS-47 ブランドン(Brandon) 第三次舞羅内戦で戦没
QS-48 ブクトゥーシュ(Buctouche) 第三次舞羅内戦で戦没
QS-49 カムローズ(Camrose) 現役
QS-50 シャンブリー(Chambly) 現役
QS-51 シクティミ(Chicoutimi) 第三次舞羅内戦で戦没
QS-52 チリワック(Chilliwack) 現役
QS-53 コバルト(Cobalt) 現役
QS-54 コリングウッド(Collingwood) 第三次舞羅内戦で戦没
QS-55 ドーフィン(Dauphin) 現役
QS-56 ドーソン(Dawson) 現役
QS-57 ドラムヘラー(Drumheller) 現役
QS-58 ダンベガン(Dunvegan) 第三次舞羅内戦で戦没
QS-59 エドモンドストン(Edmundston) 第三次舞羅内戦で戦没
QS-60 アイブライト(Eyebright) 第三次舞羅内戦で戦没
QS-61 フェンネル(Fennel) 現役
QS-62 ガルト(Galt) 現役
QS-63 ヘパティカ(Hepatica) 第三次舞羅内戦で戦没
QS-64 カムループス(Kamloops) 現役
QS-65 カムサック(Kamsack) 第三次舞羅内戦で戦没
QS-66 ケノガミ(Kenogami) 第三次舞羅内戦で戦没
QS-67 レスブリッジ(Lethbridge) 現役
QS-68 ルイスブルク(Louisburg) 現役
QS-69 リーバイス(Levis) バッチ2 現役
QS-70 ルーネンブルク(Lunenburg) 第三次舞羅内戦で戦没
QS-71 メタペディア(Matapedia) 現役
QS-72 メイフラワー(Mayflower) 現役
QS-73 モンクトン(Moncton) 第三次舞羅内戦で戦没
QS-74 ムースジョー(Moose Jaw) 第三次舞羅内戦で戦没
QS-75 モーデン(Morden) 現役
QS-76 ナナイモ(Nanaimo) 第三次舞羅内戦で戦没
QS-77 ナパネー(Napanee) 第三次舞羅内戦で戦没
QS-78 オークビル(Oakville) 第三次舞羅内戦で戦没
QS-79 オリリア(Orillia) 現役
QS-80 ピクトゥ(Pictou) 第三次舞羅内戦で戦没
QS-81 プレスコット(Prescott) 第三次舞羅内戦で戦没
QS-82 ケスネル(Quesnel) 現役
QS-83 バッドデックⅡ(Baddeck Ⅱ 現役
QS-84 バリーⅡ(Barrie Ⅱ) 現役
QS-85 バトルフォードⅡ(Battleford Ⅱ) 現役
QS-86 ブランドンⅡ(Brandon Ⅱ) 現役
QS-87 ブクトゥーシュⅡ(Buctouche Ⅱ) 現役
QS-88 シクティミⅡ(Chicoutimi Ⅱ) 現役
QS-89 コリングウッドⅡ(Collingwood Ⅱ) 現役
QS-90 エドモンドストンⅡ(Edmundston Ⅱ) 現役
QS-91 アイブライトⅡ(Eyebright Ⅱ) 現役
QS-92    計画中
QS-93    計画中
QS-94    計画中
QS-95    計画中
QS-96    計画中
合計 30隻運用中

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最終更新:2023年07月29日 12:30