F2500型 > AHF-X計画フリゲート

▲航行中の初期建造艦。極端な設計と過剰性能を特徴とするAHF系の艦としては、例外的にシンプルかつオーソドックス、汎用性と拡張性を重視した設計が特徴の艦級である


▲第二次建造艦の「AHF-X1」。プロトタイプ的要素が強かったAHF-X0と異なり、より実戦的な装備を有している。

備考
分類 汎用フリゲート(FF)
前級 F2350型/ゲッコウガ級フリゲート
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詳細↓


【AHF-X0/バルファルク級】


高い汎用性と拡張性を持つ大型フリゲートで、計画名は「AHF-X0」
42cm口径の巨砲を搭載するパルキアⅡ級と同様に、大型フリゲート・駆逐艦用船体規格「AHF」に基づいて建造された艦級だが、数的主力の「LCF」規格のフリゲートを順当に拡大したより穏当な仕様となっている

同盟統合海軍では統一歴130年代に最初のLCF計画艦である「LCFⅠ/メガニウム級」が就役して以後、それ以前に本命として見られていたAHF計画艦はコストの高さを理由に殆ど建造されず、より小型かつ安価なLCF計画艦が大量建造されたのである
その理由は統一歴100年代に大量建造された砂式エクスカリバー艦の一斉更新が必要だったこと、大型艦艇の建造計画が並行したことで予算が不足したこと等であり、費用対効果に優れたLCF艦が高価なAHF艦より優先されるのは当然と言えた
とはいえ、160年代に就役した「LCFⅧ/ゲッコウガ級」では装備増強の結果発展マージンを完全に使いつくし、造船各社と海軍では、さらに高い能力を求めるにはより大型の船体が必須との意見で一致した

そこで登場したのが本級である。AHF艦ではあるもののLCF艦の拡大型と言える低コスト・汎用性重視の設計となっているのが最大の特徴で、旧式の大型フリゲートや駆逐艦の代替を主眼に置いて設計された
基本的な装備面ではLCFⅧ/ゲッコウガ級と大差ないものの、極めて高い拡張性が確保されており、将来的な新装備の追加や次世代戦闘システムへの更新が容易に行えるよう配慮されている

さらに一定期間ごとに更新されるベースラインに基づいて、既存艦へ新造艦と装備水準を合わせるアップデートを行うことを想定した設計となっており、今後の同盟統合海軍基準構成艦として大量建造を視野に入れている点も大きな特徴と言える
同型艦は戦没艦の補填、およびウィンドヘルム級駆逐艦など旧式艦の代替を目的に6隻が建造されるが、コンセプトの都合上さらに同型艦が増えるのはほぼ確実とみられている


【AHF-X1/ゾラ・マグダラオス級フリゲート】


「AHF-X1」の計画名を持つ、高い汎用性と拡張性を持つ大型フリゲート
バルファルク級(AHF-X0)の発展型で、船体の基本設計は共通ながら、艦隊共同交戦システム「TWS-20 ティソーナR」への対応や、完全無人化された艦橋など、格段に先進的な設計となった
全長も165mから183mに延長されており、武装・センサー・航空機運用能力いずれにおいても、「AHF-X0」艦を凌ぐ能力を得ている
特に航空機運用能力に関しては、格納庫の拡大と航空機整備設備の拡充によって、中型ヘリコプターと無人観測/偵察機各2機の運用能力を確保した


艦番号はバルファルク級と連番であり、1番艦の艦番号はFF-2507である。
本級の真に特筆すべき点は「既存のAHF-X0艦であるバルファルク級を、改修によって本級と全く同一の仕様にできる」と言う点で、実際にゾラ・マグダラオス級の新造と並行して、就役済みのバルファルク級の改修も進められた。
老朽化したドンドルマ級駆逐艦を更新すべく同型艦は9隻が発注され、バルファルク級の改修完了時点で15隻の同型艦が揃うことになった。


AHF-X0 AHF-X1 備考
全長 165m 183m
全幅 23m
満載排水量 9990t 11550t
機関 PE N6000M ネザー機関 ×2(50000HP×2)
D7-SD690 ディーゼル×2(14000HP×2)

PE X3070 推進電動機 ×4(20000kw×4)
 
合計出力 80000kw(108770HP)
最大速力 33.5ノット 34ノット
乗員数 125名前後 130名前後



装備 AHF-X0 AHF-X1
 
主砲 TC237 7方位対応・自由装薬型コマブロ速射砲(127mm「ウルトラライトⅡ」両用砲) ×2
主砲 TC243 多用途コマブロ速射機関砲(CIWS統合型76mm単装電磁速射砲)×1
VLS-15(24モジュール)
(1モジュール:VLS-9 4セル及びVLS-11 1セル相当)
射程延伸型コマンドブロック式対空対地VLS ×4
LAVS-1 艦隊防空システム用コマブロVLS ×1
「トライデント」統合対潜火力投射システム用VLS ×1
SST/SUTL-004 連装魚雷発射管 SST-141 対艦コマブロ魚雷 2射線×2(再装填可能)
「トライデント」システム用連装短魚雷 2射線×2(再装填可能)
近接防御火器 L-CIWS Mk1 大出力型対空レーザー砲×2
その他火砲 CBFCMG-2 2連装FC機銃(12.7mm機銃) ×2
艦載機 CSH-5K 哨戒ヘリコプター
CSH-7A/B/F 多機能哨戒ヘリコプター
いずれか1-2機
CSH-7A/B/F 多機能哨戒ヘリコプター
2機
RQS-404 無人偵察・観測飛行艇
QSH-16/26 無人哨戒ヘリコプター いずれか2機
C4Iシステム RS-FCS ver17 Fv5 RS-FCS ver19 Fv1
TWS-10「ティソーナⅡ」共同交戦・データリンクシステム TWS-20 「ティソーナR」共同交戦・データリンクシステム
      
TIWS-M7C 「トライデント」統合対潜火力投射システム(RS-FCS統合)
レーダー MR-546A 多機能型レーダー(ACR-2C コマブロレーダー統合 MR-546B 多機能型レーダー(ACR-2D コマブロレーダー統合)
探知・妨害システム SPM-100 コマブロ式TNT起爆妨害システム
IWS-300 「アイアンウォール」対ミサイル防御壁展開システム
ソナー ACS-2B トライデントASWS対応コマブロソナー

  • 同型艦
艦番号 艦名 分類 状況
FF-2501 バルファルク AHF-X0⇀AHF-X1 現役
FF-2502 ラオシャンロンⅢ(三代目) AHF-X0⇀AHF-X1 現役
FF-2503 テオ・テスカトルⅢ(三代目) AHF-X0⇀AHF-X1 現役
FF-2504 ナナ・テスカトリⅢ(三代目) AHF-X0⇀AHF-X1 現役
FF-2505 クシャルダオラⅢ(三代目) AHF-X0⇀AHF-X1 現役
FF-2506 オオナズチⅢ(三代目) AHF-X0⇀AHF-X1 現役
     
FF-2507 ゾラ・マグダラオス AHF-X1 現役
FF-2508 ネルギガンテ AHF-X1 現役
FF-2509 ゼノジーヴァ AHF-X1 現役
FF-2510 ヴァルハザク AHF-X1 現役
FF-2511 ベヒーモス AHF-X1 現役
FF-2512 ムフェトジーヴァ AHF-X1 現役
FF-2513 ミラボレアス(三代目) AHF-X1 現役
FF-2514 ミラバルカン(三代目) AHF-X1 現役
FF-2515 ミラルーツ(三代目) AHF-X1 現役
     
FF-2516 AHF-X2 計画中
FF-2517 AHF-X2 計画中
FF-2518 AHF-X2 計画中
FF-2519 AHF-X2 計画中
FF-2520 AHF-X2 計画中
FF-2521 AHF-X2 計画中
     
合計 15隻運用中

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最終更新:2025年01月27日 14:23