プリプレイ いろいろ不安な幕開け
2015年2月某日、それぞれの生活拠点がバラバラになったことにより、今までのように家に集まってのセッションができなくなってしまった。
そこで提案されたのがSkypeを使ったオンラインセッション。そしてこの日、記念すべきその第一回が行われようとしていた。しかし…
かい:せいろんちゃんは生きてるの?(笑)
PL2:たぶん、というかソシャゲはやってるみたいだから生きてはいるんだろうけど。
kuro:まだ音信不通なの?
よしの:一日一回はメール送ってるけど返事は返ってこないねぇ。
なんとせいろんと連絡が取れない状態になってしまっていた。
PL2:仕方あるまい。残念だけど、前に言ってたように3人用にシナリオ修正したから今回はそれで行ってみますか。
一同:はーい。
このように出鼻を挫かれる形となってしまったが、めげずに今回参加する
プレイヤーを紹介しよう。
○かい
主に大人キャラのロールプレイングを得意とする。真面目かと思いきや周りに釣られて暴れることもあるため注意が必要。
「ふぅ」とため息をついてから話し出すのが大人。
今までやったキャラ:
カイ、
ロイ、
南樹
○kuro
正統派主人公的なキャラを目指しているようだが、中の人の影響か大体いじられキャラになる宿命を背負っている。今回は挽回なるか。
今までやったキャラ:
クロ、
シータ、
リーフ
○よしの
とにかく凝り性で自キャラ、シナリオ、ボス等々のデータや設定に並々ならぬ情熱を傾けている。
そしてそのどれもが殺意高めなので周囲からは恐れられている。
今までやったキャラ:
ヒロ、GM(ガードナー、どら猫な~ん)
○PL2
王道こそ至高という理念から、いわゆる王道シナリオを組むことをモットーにしている。
代わりにシナリオ中に凝ったギミックを取り入れようとするが、大抵ガバガバである。
今までやったキャラ:
リーネ、
シェンファン、GM(クルシズ)
PL2(以下GM):さてさて早速今回予告から参りましょうかね。
今回予告
風の時代の終わり、神聖王アルトリウスと妖魔王との戦いは熾烈を極め、最終的に神聖王の命をかけた一撃によって辛うじてその危機は退けられた。
時は流れて火の時代、神聖王を讃える町「アルテイン」では今年も彼の功績を祝う祭りが執り行われる。
華やかな祭りのその裏でいくつもの陰謀がうごめいているのも知らずに…
アリアンロッドキャンペーン第一話
「聖なる街のお祭り男」
冒険の舞台が君を待つ!
GM:といった感じで始めていきましょう。
kuro:こんなタイトルだったのか(笑)
かい:なんというか久々に綺麗なオープニングだね。
よしの:どういう意味だ(一同笑)
GM:茶々入れがなかったからかな?(笑)
かい:そうですそうです!深い意味は全くない(笑)
kuro:やっぱりネット回線だと茶々入れづらいかも。
GM:微妙な間が掴みづらいってのはあるね。
かい:いつも「今回予告」っていうと直後に「ちゃら~ん」とか「おおっ!」って合いの手が入るから(笑)
GM:おそらくこんな雰囲気でシナリオが進んでいきますよ(笑)そしたらPC1から順に自己紹介の方をお願いします~。
お祭り男、シド
PC1用ハンドアウト 推奨クラス:ウォーリア
祭りだ!祭りだ!君は聖王祭に向けて祭りの準備に明け暮れていた。
どこに行っても仕事があり、問題ばかりが現れる。祭りを成功させる為に、身を削ってでも頑張ろう。
kuro(以下シド):えー、シドです。年は二十代後半…28で。種族はドゥアンで身長が210cm。クラスはウォーリア/サロゲートですね。性格は豪快なお祭り男みたいな感じで。
GM:「あんちゃん」みたいな感じ?
シド:ガッハッハって笑う感じの兄ちゃんではあります。なのに聖なる武器を携えてるみたいな。聖戦士って感じの見た目です。
かい:あれ、天翼族だっけ?
シド:そうそう、ドゥアンのオルニスです。他のパーソナルデータとしては髪の色は黒で瞳の色は赤、肌の色は褐色です。
GM:そして翼は虹色(一同爆笑)
シド:違ぇよ!(笑)灰色だよ灰色!
GM:色を全部混ぜたら灰色になったんですね(笑)それはともかくライフパスもお願いします。
シド:ともかくにされた…。えっと出自が「異邦の血筋」で、よその大陸からアースランに行きました。
GM:あれ、アースランから来たんじゃなくて?
シド:よその大陸からアースランに行って、それからエリンディルに来たってことですね。
GM:そのあたりはなにかネタに使えそうだ。
シド:それから境遇は「秘密」で目的は「無心」。
かい: お金借りるってこと?(一同爆笑)
よしの:無心違いでしょ(笑)
シド:最終的にはなんか悟っちゃうみたいな…、そんな感じの男です。
GM:何か出来ることとか特殊能力みたいなのはあります?
シド:データ自体はかなり正統派ウォーリアだよ。《カバーリング》と《カバームーブ》があるから壁にもなれます。あと地味に剣使うウォーリアって初めてじゃない?
GM:確かに。歴代ウォーリアは魔導銃→槍→斧だったからね。
シド:とりあえずは以上です。
GM:今回こそはいじられ脱出できるか楽しみですな(笑)では続いてPC3お願いします。
清楚系電波(?)美少女、シャオレイ
PC3用ハンドアウト 推奨クラス:メイジ
君は魔族アストレートに仕えている。
どうやらアルテインという町で他の魔族がなにやら怪しい動きをしているらしく、彼女はそれが気に食わないようだ。
その真意はつかめないが、君は彼女の意思を遂行するまでだ。
よしの(以下シャオレイ):…私はどこまで言えばいいのかな?(一同爆笑)
いきなり設定ぶっこむ気満々である。
GM:まぁテンプレートじゃないですが自分の名前や性別やクラスとか、それからライフパスですかね。その後に伝えたいことがあればご自由に(笑)
シャオレイ:では…、シャオレイです。クラスはメイジ/ガーデナーで種族はフェイのナイトメアの女性で18歳…あー、データ的にはフェイのナイトメアなんだけど…(笑)
GM:何か他の血が入ってるんだっけ?
シャオレイ:人間との混血ですね。
かい:《ハーフブラッド》的な?
シャオレイ:そんなかんじだ!
GM:事前にもらった設定見返してたんだけど…やたら「要相談」とか「深く掘り下げる」って僕がメモした跡があるの(一同爆笑)
シャオレイ:続けるよ(笑)身長が162cm、髪の色が藤色、瞳の色は翡翠で肌は色白です。
GM:新月になると瞳の色が真紅になるって設定は?(一同笑)
シャオレイ:もちろん生きてるよ!(笑)基本的に以前お伝えしたのから設定はいじってないです。
GM:了解です(笑)ではライフパスをお願いします。
シャオレイ:えー、出自が「禁断の恋」で…
一同:あら^~
シャオレイ:(無視して)境遇が「隷従」、目的は「変革」です。
GM:他にも色々設定がありましたよね?(一同笑)それをつらつらと言っていただければ…
シャオレイ:なるほど…、どれから言えばいいかな?(一同爆笑)
かい:嘘でしょ…(笑)
シャオレイ:異形のものの血が流れていてですね、生まれつき首に刻印のようなものが付いておりますよ。
シド:《スティグマ》だね。
シャオレイ:はい。それからあるときに風の精霊と出会いまして、その風の精霊と仲良しさんです。精霊の名前はシルフィーちゃん。一緒に成長します(一同笑)
GM:風魔法担当なんだっけ?(笑)
シャオレイ:シャオレイ自身は幻術師で風魔法はシルフィーちゃんが撃ってくれます。それから清楚系美少女と言う設定で…(一同爆笑)
シド:自分で言うのかそれを(笑)
シャオレイ:いや、あくまで設定は設定で。でも通しきれる自信はないんだよ(一同爆笑)
かい:設定って便利な言葉やね…(笑)
シャオレイ:あとは杖の代わりに指揮棒みたいなものを使って幻術をかけます。普段は腰に挿してる。そんなところかな。
GM:こっちが前に聞いたのはそれくらいだけど、他には何かありました?
シャオレイ:あっそうだ。装備なんだけど、レビテートローブ着てるからムーブアクション使って飛行状態になったり解除したり出来ます。
シド:おぉ、パーティに飛行になれるキャラが二人。
シャオレイ:それもシルフィーちゃんが浮かせてくれるという設定で。
かい:それ装備変えれなくなるよ?(笑)
シャオレイ:脱ぐ頃には《フライト》でも取ってるよ(笑)まぁ以上ですかね。
GM:わかりました、相変わらず濃いなぁ(笑)最後にPC4お願いしますね。
マスターを手玉に取る小さなお姉さん、リン
PC4用ハンドアウト 推奨クラス:シーフ
君は神聖ヴァンスター帝国の密偵である。
神具を求める女帝の命令で風の時代の遺跡が数多く存在すると言うアルテインの町にやってきた。
ちょうど町は祭の準備で盛り上がっている。潜入するにはもってこいだ。
かい(以下リン):リンです。23歳のフィルボルの女性。初の女性ロールだから不安しかない…。
GM:だいじょーぶだいじょーぶ。
リン:それからシーフ/ルイネーターです。
GM:個人的にはプレイヤーがルイネーター使うほうが不安だわ(笑)
リン:ルイネーターは闇堕ちしそうだけど、フィルボルは明るい種族らしいね。
GM:基本的には陽気だけどルイネーターと合わさることでどうなるのか…
リン:そこら辺はおいおい…、で身長は95cm、髪は黒、瞳は鈍色、肌は肌色!
肌色じゃない肌とはなんなのか。
リン:でライフパスの出自が「冒険者」、境遇が「天涯孤独」で目的が「奪還」です。恐らく幼い頃に両親が何者かの手によって奪われたのでしょう。
GM:それを取り戻すのを目的としていると。
リン:いや、何を奪還するかはわかりません。
GM:僕にもわかりません(一同爆笑)
リン:乞うご期待ということで。
シャオレイ:何にだよ(笑)
リン:流れに?(笑)えーと短剣の二刀流使いで、対トラップ系のスキルも完備してるけど避けに関しては期待しないでよと。
GM:基本的なシーフの仕事が出来ればまぁ大丈夫じゃないかな。
リン:その基本的なシーフの仕事に避けるっていうのが入ってるんじゃないかなって(笑)このデータでテストプレイしたときに余りの微妙さにリビルド考えたくらいだもん。
GM:みるからに大器晩成型だし、しょうがないんじゃないですかね?行動値の高さなんかはエクスプローラーになってからが本番だろうし。
リン:そうなんだけどね…。まぁ今回はアコライトがいないから《プロテクション》がないし、頑張って避けたいと思います。
シャオレイ:プロテクション(物理)ならあるよ(笑)
シド:俺のことか!(笑)いや、できるだけカバーに回るけどさ…
GM:さて他になにか言い残したこととかありませんかね?
シャオレイ:1話で終わらないように頑張ります。
GM:なんで全滅する前提なのさ!(笑)
シャオレイ:言い残したことって言うから…(笑)
シド:遺言って意味ではないでしょ(笑)
リン:あ、ちょっと待って!一応GMに確認したいんだけど。
GM:ん?
リン:私の知ってるPL2さんのシナリオは割りと王道なイメージなんだよね。戦闘もちゃんとあって、仕掛けもあるみたいな。
GM:うん。
リン:それとは別の某GMは戦闘もギミックもえげつないじゃないですか。
シャオレイ:誰のことだろうね(すっとぼけ)
リン:それで今回のシナリオはどっち寄りなのかなって。テーマとかあればザックリでいいから聞いていいですかね?(笑)
GM:テーマねぇ…。「おつかい」かな。
リン:「おつかい」…?
GM:いえす、まぁやってみればわかりますよ。それに久々にシナリオ書いた上、一人抜けてるからそんなにキツくはない…はずです。
シャオレイ:あ、それからもうひとついいですかね?
GM:はいはい。
シャオレイ:プレイヤーのメタ知識的なのはどこまで使っていいんですか?
GM:あー…なんとなく察しが付いてるかも知れないけど、今回のシナリオってそれぞれの目的が違うじゃない?だからキャラクター視点で自分の利益のために行動してもプレイヤー視点でお互いに協力してもかまいません。
シャオレイ:なるほど。
GM:それからデータ的なのもキャラクターのロールに落とし込んで発言する分には問題ないよ。ゴーレムが出てきて「あれは魔法に弱いと聞いたことがあります」みたいな感じで。
シャオレイ:わかりました~。
GM:と言うわけで新たに3人の愉快な冒険者が誕生したのでした。
シド:愉快は余計だよ!(笑)
オープニング1 女帝の威厳なんてなかった
GM:では最初のオープニング、シーンプレイヤーはリンだ。
リン:お、いきなり私?
エリンディル大陸の西方に位置する神聖ヴァンスター帝国、その王城には一部の者しか知らない地下室があり、更に一部の者しか知らない諜報部が存在している。君は敬愛する皇帝閣下に召喚され、この部屋を訪れていた。
シャオレイ:敬愛って(笑)そんなキャラだったっけ?
神聖ヴァンスター帝国はなんやかんやあって現在
アレクサンドリネという女帝が治めている。詳しくは「ガードナー戦記」参照のこと。
GM:あれからずいぶん経ってるし色々あったんでしょう。それではリンさんどうぞ。
リン:「はぁ、陛下もこんなところに呼び出すなんて。一体なんのお話かしら…?」
GM:そういって部屋に入っていくと陛下は既に豪華な椅子に腰掛けており、君を待ち受けていた。
シャオレイ:炎とともに?(一同笑)
GM:部屋に炎は灯ってるかもだけど、本人は炎に包まれてない!そういうキャラではなーい!
リン:「相変わらず火に包まれた姿がお美しいですね、陛下」と言って声をかけるよ。
GM(リーネ):「お前も皮肉の腕は衰えてないようだな…」
リン:「皮肉を言うのも私の仕事のうちですからね。それで、今日は何の御用でしょう?」
GM(リーネ):「話が早くて助かる。これは確認だが…お前は俺の、ひいては我が帝国の悲願はわかっているか?」
リン:「ヴァンスター帝国の悲願…巫女の護衛…はもう終わってますよね」
シド:そこまで知ってるんだ(笑)
リン:「それとも陛下の伝説とされる
ミッショネン平野の聖戦を再現することかしら?」とか言ってしらばっくれます。
GM(リーネ):「まぁいい、一応説明しておこう。ヴァンスター帝国の悲願、それはほかでもない来るべき魔族との戦いに備えた神具の探索だ」
リン:「そういえば陛下は自身の神具をお持ちでないのでしたね(笑)」
GM:こいつ、人が気にしていることを…(笑)「この剣を見て同じことが言えるかな?」と腰に下げた神剣クラウ・ソラスを引き抜きます。
リン:「私は真実を言ったまでだけどね…嘘は嫌いなの」あっ、ひとつ言い忘れてた!実は目標としてるキャラロールがあって、某テイルズのジュ○ィスみたいに悪気ない感じで悪態をつきます。
シャオレイ:ナチュラル毒舌キャラね。
リン:そうそう、でもフィルボルだから本当に悪気はないの。
GM:わかりやすい道化キャラだね、メモっときます。では続きを…「重ねて聞くが、神聖王アルトリウスの伝承は知っているか?」
リン:「神聖王アルトリウス?はて…歴史には疎いもので」
GM(リーネ):「俺もそこまでは期待していないさ。神聖王アルトリウスはかつて風の時代にエルダ達を治めていた神聖王国の最後にして最高の王だったと言われている」
リン:「その太古の王様が今回の話と何の関係があるんです?」
GM(リーネ):「神聖ヴァンスター帝国はその流れを引く国なんだ…と言っても本当かどうかは定かではないがな」と自嘲気味に笑います。
リン:「そうですよね、本当に神聖王国の流れを引いてるならこんな炎の明かりじゃなくてもっと煌びやかな…(一同笑)いえ、なんでもありません。続けてください」
GM(リーネ):「かの王国の都はダニス山脈にありティンダージェルと呼ばれていた。いまや瘴気に覆われ見る影もないらしいがな。そしてダニス山脈の麓にエルダの末裔が興したというアルテインという町がある。」
リン:「エルダの末裔…まだそんなものが存在していたのですね」
GM(リーネ):「俺も詳しくは知らんが、火の時代になってもなお細々と続いているらしい。どうやらその町に何らかの神具の痕跡があったようだ。お前にはその調査を頼みたい」
リン:「それがあなたの命令とあらば懐刀である私は従うまでですが…」
一同:
懐刀…(笑)
リン:「何かおかしなこと言いましたか?」
GM(リーネ):「いや、かつてその言葉をよく耳にする機会があってな…昔の話だ、気にすることはない」
リン:「そうですか。ではひとつ質問をよろしいです?この神具の情報ってどこから仕入れたものなんですか?」
GM(リーネ):「もちろん、我が国自慢の諜報部隊からだ」と言って後ろを指差すと、陰から「にゃーにゃー」と鳴き声が聞こえる(一同笑)
リン:「この子達ですか…ってことは陛下またあれをやったんです?
猫を呼び出す呪文。えーっと、なんでしたっけ?」(一同笑)
GM:こっちに振るのか(笑)「俺は今や言うなれば女王猫だからな…やるまでもなく勝手に寄ってくるのさ」
リン:「あら残念、せっかくかの有名な呪文を聞けると思いましたのに」
GM(リーネ):「そう言っていられるのも今のうちだぞ。今回の任務に際してお前には定期的に報告をしてもらう。その際には諜報部と接触を取る必要があるわけだが…その意味がわかるな?」
リン:「その都度帝都から陛下が叫んで呼んでくださるのでしょう?」
GM(リーネ):「俺の威光がそこまで届いたとてさすがに声は届かんさ」
リン:「でもこの子達、陛下が呼ばないと出てこないって…」
GM:そんな設定はねぇよ!(一同爆笑)
リン:「何にせよ私はあなたの忠実な僕、裏切ることはありませんわ」
GM(リーネ):「そこに関しては俺も心配していないさ。“あの事”もあるしな」とそれっぽいことを言っておこう。何があったかは知らんが(一同笑)
リン:「あら、それを引き合いに出すんですね。別にいいですけど。さっさと仕事を片付けることにしましょう」
GM(リーネ):「お前なら潜入など造作もないだろう。町にあるものは好きに使うといい。とは言ってもあそこはうちの領土ではないからくれぐれも隠密に、な。」
リン:「ちゃんと使うときには『神聖ヴァンスター帝国皇帝アレクサンドリネ』ってサインを書いておきますわ」(一同笑)
GM(リーネ):「お前は本当に仕事のできるやつだよ…」
リン:「お褒めに預かり光栄です。それでは御前を失礼しますわ」そういって立ち去ります。
GM:ではその後姿を見つめながら「あの皮肉さえなければ、なぁ」と言って猫をなでなでしてるってところでシーンを切りましょう。
シド:なんかことごとくGMが手玉に取られてたね(笑)
GM:こちらが手玉に取るつもりだったんだけど…なかなかにやらしいキャラですわ。
リン:あら?私は猫の呪文言ってもらえずに不本意なのだけれど?(一同笑)
GM:これ以上やられてはかなわん!(笑)次行くよ!
オープニング2 ゆるふわ黒曜城
GM:では続きまして、なんとなく察しはついてるだろうけど次の登場プレイヤーはシャオレイだ。
シャオレイ:はーい。
エリンディル北方にある沈黙の氷原、あらゆる生物を寄せ付けないこの極寒の地の中に異様な雰囲気を持って佇む黒き魔の城、剣の女王と呼ばれる上位魔族アストレートの治める黒曜城がある。
まだ十代後半の少女にも見える容姿をしたその魔族は君が現れたのをみると不敵な笑みを浮かべて話し出した。「よく来たわね
シャオレイ」
シャオレイ:「こんにちは、アストレート様」
GM(アストレート):「今日呼んだ理由はわかるかしら?」
シャオレイ:「えっと…いつもみたいにお花畑をつくればいいんですか?」
GM(アストレート):「それも悪くはないのだけど…最近はそのお花畑を荒らす害虫が多いから、それを駆除してほしいのよ」
シャオレイ:「なるほどぉ、そういうことでしたか」
GM(アストレート):「ダニス山脈の麓にあるアルテインという町は知ってる?」
シャオレイ:「いえ…私この氷原から長いこと出てませんから」
GM(アストレート):「あら、そうだったかしら?永いこと生きてると時間の感覚がわからなくなるわね…まぁそんなことはいいわ。そのアルテインなのだけれど、どうもそこを中心にほかの魔族がきな臭い動きをしているらしいの。
はっきり言ってほんっとうに目障りだわ!」
シャオレイ:「アストレート様、そんなにカッカなさるとせっかくの美貌が台無しですよ?」
GM:じゃあオホン!と咳払いをして「そういうわけでその魔族を潰してほしいってわけ」
シャオレイ:「わかりました。シルフィー!お出かけの準備をお願い!」
GM:…すげぇ、キャラのロールのせいかすごくほんわかしてる(一同笑)
リン:さっきのシーンとは何だったのか(笑)
シド:魔族の城なのになぁ(笑)
GM:逆だろ普通!(一同爆笑)「あなたの雰囲気にはいつも和まされてばかりだわ」
シャオレイ:「それが私のお仕事ですから…」
GM(アストレート):「期待してるわよ。そうだ、ちょうど町では祭をやっているらしいから、余裕があったらそちらも楽しんできなさいな」
シャオレイ:「わぁ、楽しそうですね!人間はあまり好きではありませんけど、雰囲気だけでも楽しんできますね」
GM(アストレート):「えぇ、やり方は任せるから頑張ってきて頂戴」と手をヒラヒラさせて君を送り出そう。
シャオレイ:「はい、それでは行ってきます。シルフィー!飛ぶよ!」と言って風に流され飛んでいきます。
シド:おぉ、かっこいい。
リン:なんかすごい綺麗だねぇ。
GM:なんか…すごいほんわかした。妖精さんを相手にしてるみたいだった(一同爆笑)
シド:まぁフェイだしあながち間違いではないんじゃないかな?(笑)
リン:なんか歴代のメイジとは全然違いましたね…
GM:メイジ云々よりもヒロイン力があるなぁと思った(笑)
シド:でも前回のヒロインはヒロインしてたじゃない!?
GM:前回…全員男じゃなかった?(EYE’S Another Story 1話)
シド:そっちじゃなくて!ほらガードナー戦記の方!
GM:あれはリーネがヒロインでしょ?(一同爆笑)
シド:リーネはヒーローの類じゃん!
GM:ヒーローはロイさんですし。
シャオレイ:いやロイさんこそヒロインでしょ(一同爆笑)
シド:もういいです…
リン:頑なにシータの名前を出そうとしない(笑)
シャオレイ:あそこまでヒロインっぽい設定にしたのにどうしてヒロインになれなかったのか(笑)
GM:まぁ前作の話はそこまでにして(笑)こんな感じでシャオレイが風に流されていったところでシーンを切りましょう。
オープニング3 祭の準備は大忙し
GM:お待たせしました。それでは最後はシドのオープニングです。「おーいシド!こっち手伝ってくれ!」
シド:「わかった!今行く…」
GM(町人):「何やってんだシド!こっちも手が足りないって言ってるだろ!」
シド:「うわぁ!そっちもすぐ行くから待ってろ!」
GM:というわけでこの度めでたく祭の管理委員に就任した君は明日に控えた祭の最終準備に引っ張りだこであった。
シド:「あーくっそ…本当に人手が足りないぜ…こっちが飛べるからってこき使いやがって…」
GM(町人):「おーいシド!こっちもだよ!」
シド:「だー!わかった!ちょっと待ってろ!」などといいながら飛び回っております。
GM:祭の準備は多岐にわたり、交通規制や出店の準備、そして祭の目玉である神具を運ぶ神輿の用意などなど、とても一人ではやりきれない量の仕事に忙殺されていた。「おい、大丈夫かシド?」
シド:「これじゃ体がいくつあっても足りないぜ…もうちょっと人手はないのか?」
GM(町人):「こっちも手伝いたいのは山々なんだが、いかんせん自分たちの仕事で手一杯だからなぁ」
シド:「そうか、そっちはそっちで頑張ってくれ。後で見に行くからよ!」
GM:こういった感じで多くの人がシドに頑張れ頑張れと声をかけてはくれるんですが…
シド:「おう、サンキューサンキュー!いい祭にするぜ!」
GM:みんなシドを手伝いたいけど各々の仕事でてんてこ舞い、といった状況だ。「こういうときに冒険者がいると依頼ができて楽なのかもしれないけどなぁ」
シド:「そういうやつらがいれば力仕事もちっとは手伝ってくれるんだろうし、人手不足も多少は解決するだろうよ」
GM(町人):「なんならお前、神殿に依頼を出してきたらどうだ?もっとも神殿も忙しくてそれどころじゃないかもしれんがな。はっはっは!」
シド:「それでも一人や二人空いてるやつがいれば十分だ。ちょっくら神殿まで行ってくるわ」
GM:こうして藁にも縋る思いで神殿に訪れたシドだったが、予想通り神殿も大忙しといった様子だ。「神具の準備大丈夫ですかー!」
リン(神官):「そこの書類に触らないで!」(一同笑)
シド:「おーい!誰か手が空いてるやつはいねぇのかー?」
GM:そんなこんなで人ごみを掻き分け受付カウンターまでたどり着くと、カウンターの中もばたばたと忙しそうだ。「えっ!?依頼ですか!?」
シド:「そうだ、冒険者はいないか?」
GM(受付):「見てのとおり出払ってまして…こうなると直接フリーの冒険者さんに交渉してもらうしかないですね」
シド:「そうなるか…神殿の中にはいないのか?」
GM(受付):「申し訳ないのですがみなさん既にほかの仕事で…こちらとしてもこれくらいしかできることがありません」と何か板のようなものを手渡してきます。
シド:「ん?なんだこりゃ?」
GM:それは「冒険者募集!お仕事手伝ってね(はぁと)」と書かれた看板であった(一同爆笑)
シャオレイ:なんてわかりやすい(笑)
GM(受付):「これ持って立ってればきっと冒険者さんのほうから声をかけてきますよ!」
シド:なんて無責任なねーちゃんだ…(笑)「忙しいところ悪かったな、こいつは借りていくぜ」そういってバサバサと飛んで神殿を後にします。
リン:これはこれで王道ね。
GM:何を持って王道とするかはわからんが(笑)
リン:なんというか主人公の立ち居地とか展開みたいな?
GM:僕個人として主人公はなるべく一般人ポジションから巻き込まれるのが理想なわけよ。さて、看板を抱えて飛んでいるシドであったがまったく人が集まらず、途方にくれている。
シド:「これじゃあ話になんねぇな…諦めて仕事に戻るかな」
GM:と、諦めかけていた君の元に二つの人影が現れた…と言ったところでシーンを切ろう。
シド:しかし二人とも女の子か…豪快なお兄ちゃんキャラ続けられるかな…?
その不安はよりひどい形で的中するが、それはまた後のお話
シャオレイ:あ、そうそう。私人嫌いって設定なんで普段は幻術で姿隠してます。
GM:まだ設定を盛るのかお前は!?(一同爆笑)
オープニング4 親方!空から大男が!
GM:ここで合流シーンを取ってるわけだが…この三人がどう出会うのか全く見当がつかん(一同笑)特に希望がなければ途方に暮れてるシドの前に二人がくるって感じにするけど…
シド:うーん、仕事に戻ろうとして空飛んでる俺が見つける感じの方がいいかな?
リン:でもシャオレイが姿隠してるんじゃなかった?
シド:それもそうか。じゃあどうすればいいんだ…?
シャオレイ:あっ、それなら私が幻術で姿隠して街を見学してるので…
GM:うん。
シャオレイ:そこにシドが空から落ちてきてぶつかるっていう。
GM:こいつヒロインの座を狙いに行ってやがる!?(一同爆笑)
リン:それなら私がそれを演出してあげよう(一同笑)
シャオレイ:どういうこと!?(笑)
GM:ま、マスターの練習かな?
リン:あ、もちろんキャラクターが舞台を整えるってことね(笑)
シド:え、俺は地上に降りればいいのか?
リン:とりあえず飛んでて~。では行きます、まずは私が街に入ってきてそこからスタートで。
GM:では君が街に着くと、そこは活気に満ち溢れている。
リン:「はぁ~…忙しない、わね」
シド(町人):「ほら、その資材早く持ってこい!」
GM(町人):「こっちだよこっち、あと5cm…あー馬鹿!」(一同笑)
リン:「本当ににぎやかな街ね…ヴァンスターとはまた様子が違う」と言いながら街をうろついています。
GM:そんなに大きな街じゃないんだけど、街が総力を挙げてやってるんで規模以上に勢いが感じられるね。
リン:「こんなこじんまりとした街でこれだけの熱気があるというのは…あながち神具があるという情報も嘘じゃなさそうだけど、こんなところで本当に神具を出すのかしら?」なんて呟きながら「何やら嫌な予感がするわね…」とおもむろに空中にナイフを投げます。
シャオレイ:それ私に当たるの!?(笑)
GM:いや、それが飛んでるシドに当たるんじゃない?(笑)
リン:当たるというよりは飛んでるシドの羽をかすめるという演出で。「あら、陛下ったらわざわざ監視のために鳥なんかつけなくてもいいのに…」と私を監視してた鳥を狙ったものなんですけど「何か別のものにも当たったような…まあいいわ」と言いながら鳥を回収して優雅に去っていきます。
GM:怖ぇよ!
シャオレイ:ではカメラ私視点に合わせてもらっていいですか?
GM:はいよー。一方そのころシャオレイもこの街に来ていて、人の多さに辟易している、といった感じかな。
シャオレイ:ですね。「わぁ…人がみんな忙しそうにしてますねぇ…シルフィー、これからどうしよっか?」
GM:シルフィーはマスターがやったほうがいいの?
シャオレイ:あ、自分でやります。シルフィーはテレパシーみたいなもので会話しているから言葉はないんですけど、私が一人語りしてる体で(笑)「とりあえず魔族を探さないといけないんだっけ?うーん、でも見つかるのかなぁ?」
GM:そういって会話を楽しんでいるとですね、ちょうど同時刻に飛んでいたシドにナイフが命中してそのまま真っ逆さまに落ちてきています。
シド:「うおっ!?なんだ今の!?このままじゃ落ちる…おっ、ちょうどいいところに人が少ないところが!あそこに落下しよう!」
GM:…これさぁ、割と大事故じゃない?(一同笑)
シャオレイ:確かに(笑)「えっ、どうしたのシルフィー?上から…?」
シド:「うおぉぉ!近くの人はどいてくれえぇぇ!」
シャオレイ:「えぇ!?人が落ちてくるよ!シルフィー、風!風!」といって風のバリアで直撃は避けようとします(笑)
GM:しかしとっさのことで完璧に対応はできず…
シド:俺はそのままシャオレイの上に?
シャオレイ:私の上に着地するんですけど、直前に風のクッションみたいなもので勢いがすこし殺されます。
シド:「なんだぁ!?何かにぶつかった…?」
シャオレイ:これで幻術は解けて姿は見えるようになります。
シド:「ってなんで女の子が!?お嬢ちゃん大丈夫か!?人がいないところを狙ったつもりだったんだが…」
シャオレイ:「はわっ!術が解けてる!…大丈夫です、なんともないですよ」
シド:「どこかケガはしてないか?」
シャオレイ:「ケガはないはずです…っ痛い!」と足首を抑えます。
リン:おお!王道だ!(笑)
GM:ヒロインだ!(笑)
シド:「これは足を捻っちまってるな…」
シャオレイ:「すみません、この辺でケガを手当てできる場所はありませんか?」
シド:「今だとみんな祭りの準備してるから…神殿なら大丈夫か?」
シャオレイ:「神殿はどちらに?」
シド:「俺が今飛んできた方向…」ってわかんねぇか(一同笑)「ケガさせちまったことだし俺が運んでいくよ」
シャオレイ:「えぇっ!?さすがにそこまでしてもらわなくても!」
シド:「流石にその足じゃこの人ごみの中を歩いていくのはキツイだろう」
シャオレイ:「ど、どうしようシルフィー…」とシドには見えないシルフィーに語り掛けてます。
シド:「どうしたお嬢ちゃん、誰かいたか?とにかく行くぞ」ひょいと抱えます。
シャオレイ:「ひゃぁぁ(声にならない声)」
シド:「すぐ着くから、しっかりつかまってろよ」と言って飛び立ちます。
シャオレイ:拉致されます。
GM:じゃあ神殿に行ったということで…「あら、シドさん。もう冒険者の方を見つけられたんですか?」
シド:「いや、この子はそれじゃなくてだな…ちょっとぶつかってケガさせちまったから手当てしてもらえねぇかな?」
GM:そういえばシャオレイって神殿とか神官は大丈夫なの?
シャオレイ:私から特にどうこうすることはないですね。向こうから見てもまるきり人間ですし問題ないはず。
GM:了解です。「あいにく治癒術師が出払ってますので簡単な処置しかできませんが…」と言って軽く《ヒール》かけた後に包帯を巻いてくれる。
シャオレイ:「あっ、すいません。ありがとうございます」といって何か落ち着かない感じかな。
GM(受付):「もう!シドさん、こんなかわいい子にケガさせちゃダメじゃないですか!」
シド:「いやぁ、面目ねぇ…いきなりどこかから刃物が飛んできてよぉ、祭りだから誰かが放り投げたのかもしれねぇが…」
GM(受付):「大道芸の練習でもしてたんですかね?とにかく気を付けてくださいよ!」そういって神官は奥に引っ込んでいった。
リン:…(出るタイミングを伺っている)
シド:あっ、リンさんどうしようか?
リン:神具探してるってことで神殿に行けば問題ないかしら?では国を出る前にもらったメモを見ているとこう書いてあります。「神殿に行きなさいよ!貴女の敬愛する女王陛下より」…これってキャラブレてない?(笑)
GM:勝手に人のキャラをブレさせてるんじゃないよ!(一同笑)リーネはそんなこと言いません!
リン:なら「どうせ猫ちゃんが書いたんでしょうね…」とつぶやきながら神殿へ行きますよ。「祭りのせいか神殿の中もすごい盛り上がりね、さて受付はどこかしら?」
GM:では受付カウンターにたどり着いたところ、係員は見当たらないけどその前に厳つい虹色羽男とローブを着た小柄な人影が立っているのが見えます。
リン:「あの男、どこかで…隣の子も只者ではなさそうね」
GM:なんか切れ者っぽいセリフを(笑)
リン:「ちょっと様子を見ておこうかしら」と会話が聞こえるくらいの位置までそれとなく近づきます。
シド:なら会話してたほうがいいかな?ではシャオレイに「そういえば嬢ちゃん名前はなんていうんだ?」
シャオレイ:「えっ、あー…シャオレイと申します」
シド:「そうか、シャオレイ悪かったな。今街は見ての通り祭りの準備の真っ最中でてんてこ舞いなんだ。見たところ観光客っぽいし街を見て回りたい気もわかるが、しばらくは安静にしてたほうがいいぜ」
シャオレイ:「そうさせてもらいます…あ、ちょっと待ってください!」
シド:「ん?」
シャオレイ:「なになにシルフィー…えっ?こっちを見てる人がいる?」
GM:いいねぇ(笑)
シド:じゃあそれを聞いて後ろを振り向くと、ちょうどそいつと目が合う感じで。
GM:ではシドが振り向くとそこには小学生くらいの…この世界に小学校があるかはわからんが(笑)とにかくそれくらいの小さな女の子がいる。
シド:「あぁん?見ねぇ顔だな。神殿になんか用か?」
GM:怖ぇよ!チンピラか!(一同笑)
リン:「あらすいません、少し探し物をしてたもので…そういえばお二人はとても仲がよろしいのですね」と言って不敵な笑みを浮かべつつそちらを見ます。
シド:「って言ってもさっき知り合ったばかりだがな」
リン:「なるほど、それでその子は異様に警戒してたわけね」
仲良いのか悪いのかどっちなんだ
シャオレイ:「…あなたはどなたですか?」
リン:「私はここに探し物に来たリンといいます。あなたのお名前を聞いてもいいかしら?それと…あなたの隣のお友達の名前も」
シャオレイ:「えっ…」
GM:シルフィーの存在に気づいてるわけね。
シド:んで俺は気づかず自分のことだと思ってると(笑)
シャオレイ「えーっと、私はシャオレイと申します。それで…」
シド:「俺はシドってんだ!」(一同爆笑)
リン:「あぁ、あなたじゃないの。まぁこのお兄さんには言わないほうがいいかもね」と言って微笑んでおきます。
シド:「ん?何の話をしてるんだ…?」
シャオレイ:「まぁ気になさらないでください。ちょっと繊細な人にしか見えないものもあるかと思いますので」(一同笑)
シド:「いったい何の話だよ…んで探し物っていうのはなんなんだ?落とし物でもしたのか?」
リン:「探し物というか、見物に来たといったほうがいいわね。この祭りの一番のメインイベントになるかしら、神輿にとても貴重なものを担いでいくって聞いたのよ」
シド:「おぉ、祭りの見物人だったか!それはよく来てくれたな」
リン:「この街には初めて来たけど、以前からいろんなところで評判は聞いてたからぜひ見てみたかったのよね」とか言って適当に話を合わせます。
シド:じゃあ祭りの委員長だし気をよくして…「そうかそうか、まぁ本番は明日だからそれまで楽しみにしててくれよな!」
GM:勝手にトップに立つんじゃないよ!あくまでヒラだからね君!(一同爆笑)
シド:あれ、そうだっけ?(笑)
リン:「そうね、せっかくなのでいろいろ見て回ろうと思うわ」
シャオレイ:「あの…神輿に乗ってるものっていったい何なんですか?」
シド:これって言っていいの?
GM:別にいいんじゃない?隠してるもんでもないし。というか大々的に宣伝してるんじゃないかな?(笑)
シド:なら「明日のメインイベントとしてでっかい神輿が出てくるんだが、その上に乗ってるのはなんと神具なんだ!」
シャオレイ:「へぇ~素敵ですね!リンさんはその神具を見にいらしたんですか?」
リン:「私はある人のお使いで来てるんだけど、その人が立派な毛布や枕、ベッドがあるから見てきなさいって」
GM:“しんぐ”違いなんだよなぁ…(笑)
シャオレイ:「ふわぁ~、そうなんですか?」マジで信じてるから(笑)
リン:「それがあまりに良いものだったら取り寄せて買おうと思ってるのよ」
GM:違ぁう!そっち方向に話を持っていくんじゃない!俺(リーネ)はそんなもの欲しくないよ!!(一同笑)
シド:「なんかお前ら勘違いしてるみたいだが…“しんぐ”ってそういうのじゃねぇぞ」
リン:「あらぁ、そうなの?」あくまでしらばっくれます。
シャオレイ:「そうなんですか?」
シド:二人の態度に若干白々しいものを感じつつ…「神具っていうのはかつて神様が使ってた武具のことで、とてつもない力を秘めてるんだが資格があるものしか使えないって話だ。だからこの街ではあくまでお飾りのような扱いになってるわけさ」
シャオレイ:「それってレプリカとかじゃなくて本物なんですか?」
シド:「本物とはいわれてるな。俺もその力が発揮されたところを見たことがないから一度は見てみたいと思ってるが…」
シャオレイ:「シルフィー、そういった物の気配は感じる?」と聞きますが、シルフィーは黙って首を横に振るだけです。
シド:…シルフィーに喋りかけてるときって実際に声に出してるの?
シャオレイ:出してますね。
GM:傍から見てると完全に不思議ちゃんなわけだ(笑)
リン:私は見えてはないけどその存在には気づいているというスタンスで(笑)
シド:「そういやシャオレイ、さっきから誰と喋ってんだ?」
リン:「まぁまぁ、これくらいの年頃の子には姿の見えないお友達の一人や二人や三人がいるものよ」
気づいていると言っておきながらのこの電波扱いである
シド:「いやいやいや、それなりにいい年だろうよ嬢ちゃんたち…まぁいいけど」って合流できたけどこの後どうすればいいんだ?
リン:もう次の日に進めてしまっていいのかしら?
GM:いや、次の日にしちゃうと祭りが始まってしまうので…そうするとこのシナリオは破綻する(一同爆笑)
シド:俺はこの二人置いて仕事に行っちゃっていいのか?
GM:うーん、そうすると二人に仕事を頼む流れが難しいな…
シャオレイ:シドさんがリンさんを勧誘して、その流れで私も巻き込めばいいのでは?
GM:まぁ何はともあれやってみようか…ではリンはシドの抱えている看板に気づく。
リン:「そういえばさっきから抱えてるその看板…『冒険者募集』だなんていかにも古典的なもの持ってるのね」
シド:「これか?あっ、そうだ(唐突)リンとかいったな。お前祭りを見に来たんだよな?」
リン:「えぇ、そうだけど」
シド:「せっかくだったら舞台裏も見学したいと思わないか?」
リン:「舞台裏の見学?それってふかふかな枕や暖かい布団が見れたりするのかしら?」
シド:「それは知らんが明日の祭りを成功させるためにお前の力が必要なんだ」
リン:「これって私スカウトされてる?そうねぇ…それならあなたも一緒にどう?」といってシルフィーの方を見ます。
シャオレイ:そっちなの!?(笑)「えっ…りっ、リンさん誰を見ていってるんですか?」
リン:「もちろん、あなたのお友達よ。さあ行きましょう!」と今度はシャオレイの手をとって歩き出しますよ。
シャオレイ:「えぇ!?それに今のっていわゆるナンパじゃなかったんですか!?」(一同笑)
リン:「私ああいうのはタイプじゃないわ。シド!どこに行けばいいの?」
シド:「なんか勘違いされてたみたいだが、手伝ってはくれるんだよな?シャオレイもさっき怪我させちまったけど、無理しない範囲で手伝ってくれると助かる」
リン:「あら、手伝いだなんて。あくまで見学に行くだけよ。ね?シャオレイちゃん」
シド:「そうだったそうだった。見学だな、け・ん・が・く。祭りをもっと盛り上げるためにみんなで協力して頑張ろうぜ?」
リン:こんな感じでいいかしら?(笑)
GM:若干無理があった気はしますが、このあたりが落としどころでしょう(笑)シャオレイもこれで大丈夫なの?
リン:シャオレイは引きずって行かないと動かないタイプじゃない?
シャオレイ:(しばし熟考して)…うん、たぶん大丈夫です(笑)
リン:言いたい台詞は言えたからいいんじゃないの?「これってナンパじゃないの」は絶対言いたかったでしょう?(笑)
シャオレイ:本当はもうちょっと早いタイミングで言いたかった(一同笑)
GM:わかりました。うまいこと…うまいこと?(一同笑)合流できたしここでシーンを切りましょう。
最終更新:2016年12月09日 15:00