脆弱性の悪用(Exploit)
脆弱性の悪用とは、ソフトウェア、ハードウェア、ネットワーク、あるいは人間の操作ミスなどに存在する脆弱性を攻撃者が悪用することで、不正な行動を実行することを指します。
このような脆弱性を悪用することで、攻撃者はシステムへの
不正アクセス、
情報漏洩、
データ改ざん、
サービス拒否(
DoS)攻撃などを行うことができます。
脆弱性の種類
ソフトウェアの脆弱性
SQLインジェクション
不正なSQLクエリを実行させることで、データベースの情報を取得、改ざん、削除する脆弱性。
クロスサイトスクリプティング(XSS)
悪意のあるスクリプトをウェブページに挿入することで、ユーザーのセッション情報や個人情報を盗む脆弱性。
ハードウェアの脆弱性
ファームウェアの欠陥: ハードウェアに組み込まれたファームウェアに存在する脆弱性。
ネットワークの脆弱性
人間の脆弱性
フィッシング攻撃
偽のウェブサイトやメールを使用してユーザーの個人情報を取得する攻撃。
脆弱性の悪用手法
脆弱性が公に知られる前に悪用される攻撃。ソフトウェアベンダーが修正パッチを提供する前に攻撃が行われるため、非常に危険です。
遠隔から任意のコードを実行することで、システムを乗っ取る攻撃。脆弱性を突いてシステム権限を奪取する場合があります。
脆弱性の悪用例
脆弱性の対策
ソフトウェアの更新
定期的なアップデートにより、既知の脆弱性を修正します。
セキュリティパッチの適用
ベンダーから提供されるセキュリティパッチを迅速に適用します。
侵入検知システム/侵入防止システム (
IDS/IPS)
ネットワークトラフィックを監視し、異常な活動を検出・防止します。
最終更新:2024年05月21日 16:16