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(7)
「アニス、跪け」
「はい、アベル大王様」
アベル大王様の命令で、あたしは姿勢を変え、その場に跪いた。
特に指示はされなかったが、スカートはまくり上げたまま跪き、足を開いた。
セノがあたしの正面に回って来て、数歩離れたところからあたしの性器を覗きこんだが、大王様もエル様も咎めずに無視した。
大王様はどこからともなく、大きな犬につけるような革の首輪と鎖、それから罪人が逃げられないようにするための革の拘束具を取り出して、地面に放り出した。
「アニス、それを着けろ」
「はい、アベル大王様」
「最初は首輪からよ」
エル様の指示通り、あたしはまず革の首輪を取り、自分の首にはめた。
犬のように首輪をはめ、鎖をつなぐと、本当に自分が獣になってしまったようで、全身がぞくぞくした。(牝犬みたい・・・あたしは、牝犬・・・)
すぐにもその場で四つんばいになり、牝犬として振る舞いたくなったが、アベル大王様の命令に従わなくてはならない。あたしは、拘束具を取り上げた。
拘束具は手枷と足枷の二つで、それぞれ革のバンドを鎖で繋いだものだった。
まず足枷を自分ではめた。手枷は、エル様がはめてくれた。
それからエル様は短剣を取り出して、あたしのドレスを整えてくれた。
胸の部分の余分な布を切り取り、スカートを切り裂いて、正面を覆う部分を取り去ってくれたのだ。
これであたしは、立っただけで乳房も性器も丸出しの格好になった。
「ありがとうございます、エル様」
あたしがお礼を言うと、エル様は笑った。
「どういたしまして、アニス姫。
その格好、とても素敵よ。どう見ても完全な牝奴隷だわ。
絶対にこれからお姉様の戴冠式に出る公女様には見えないわよ」
エル様の嘲りで、あたしは戴冠式の事を思い出したが、それは既にどうでもよいことに成り果てていた。
いや、戴冠式は失敗するべきだった。
姉アリスは、やもめである宰相のプラール様の欲望にご奉仕していれば、それで良かったのだ。女の身で1国を治めようなどと、だいそれた事を考えていたあたし達は大馬鹿者だった。
このまま、第二公女であるあたしが出席しなければ、戴冠式は行えない。
・・・いや、戴冠式は行うべきだ。
今日からこの国を支配されるアベル大王様のために。(そうよ。そうなれば、当然、あたしも・・・あたしも、この格好で・・・)
あたしは、自分がこの格好で戴冠式に出るところを想像した。
「うふ・・・うふふっ」
知らず、笑い声が漏れていた。
興奮で身体が震えた。股間が熱くなった。
あたしは、欲情していた。
(8)
我慢できなくなって、あたしはその場に両手をついて四つんばいになってしまった。
口をあけて、舌を突き出した。
「あはっ・・うふふっ。くふっ・・・」
誰に、というのではなく、あたしは媚びを含んだ笑い声を上げながら、身体を前後に揺らした。手をいっぱいに伸ばして、伸びをする猫の様に、お尻を突き出した。
お尻が、もじもじと動いた。拘束具の鎖が音を立てた。。
エル様が笑いながら、あたしのスカートをまくり上げ、お尻を丸出しにした。
「あはっ」
あたしは、嬌声を上げて喜び、何度もお尻を突き出す動作を繰り返した。
あまりにもあさましいこの仕草に、回りで見ている殿方達がげらげらと笑った。
あたしは、その笑い声に答えるようにお尻を振った。
殿方の視姦に処女の花芯を濡らして応えていた。
あたしは、もう、完全に牝だった。
あたしはこれから、アベル大王様の手先となって、戴冠式をぶち壊す。
自分自身を含めて、今まで守ってきたもののすべてを自分から投げ出し、汚す。
姉妹を始め、信頼しあっていた人々を裏切り、陥れる。
そうしたことを考えるほど、あたしの興奮は増していった。
あたしは、もう、人間じゃない。
あたしは、牝奴隷。
牝奴隷は、それに相応しい振る舞いをしなくてはいけない。
発情したなら、はっきりとそれを示し、卑しい姿を晒して見せなければならない。
あたしは、もっともっと恥ずかしい姿を、見てもらわなくてはいけない。
あたしは、自分を辱める快感に酔っていた。
誰でもいい、この場で犯して欲しいと思った。
あたしは、訴える視線で、エル様を見上げた。
何と言って、おねだりしたらいいのか、教えて欲しかった。
だが、エル様は、微笑みながら首を振った。(ここでは、駄目)
エル様の瞳がそう言っていた。
あたしは落胆したが、すぐに仕方の無いことだと思い直した。奴隷は自分の意志など持ってはならないのだ。
あたしは、顔を臥せた。四つんばいのまま、次の命令を待った。
回りでは、殿方達が興奮しながら、アベル大王様のお力を誉め称え、牝奴隷に堕ちたあたしを嘲っていた。
「アベル大王様にこの国を治めてもらえるなんて、俺達は最高にラッキーだぜ」
「見ろよこのざまを。あのおてんば公女が、すっかり牝犬になっちまったぜ」
「ああ、すげえな。ぐっしょり濡らしてよ」
「はねっ返りのアニス公女も所詮女だ。女ってのはそういうもんさ」
「違いない。あははっ」
立ったまま、あたしを指差して笑う殿方達を、アベル大王様は咎めなかった。
あたしの欲情に火照った身体に、嘲りが心地好い惨めさを与えてくれた。
エル様があたしの横にしゃがみ、手であごを持ち上げた。
「ふふっ・・・もうすっかり牝奴隷なのね、アニス公女?」
あたしが肯くと、エル様はにっこりと笑った。
「あなたが何を考えているのか、ちゃんと解っているのよ、アニス姫?
あなたは、その恥ずかしい格好で、お姉様の戴冠式に出たいのね?
そんなことをしたら、どうなるかは、解っているわね?
戴冠式はめちゃめちゃよ?
お姉様はご即位できなくなるわよ?
この国自体が、取り返しのつかない事になるかもしれないわよ?
それでもあなたは、その格好で戴冠式に出たいの?」
「はいエル様」
あたしは答えた。
「この国は、アベル大王様のものです。
姉、アリスも、あたしと同じアベル大王様の牝奴隷にならなければなりません。
即位など大それた事は止めさせるべきです。
あたしはアベル大王様の牝奴隷として、姉の戴冠式を止めるためにどんなことでもします」
あたしは、つい先刻まで考えていた事とは正反対の考えを、はっきりと口に出した。
「そう。良い子ね、アニス姫。それでこそアベル大王様の牝奴隷よ。
ご褒美を上げるわ。いらっしゃい」
エル様はあたしの首輪の鎖を取ると、立ち上がって歩き出した。
(9)
あたしは四つんばいのまま、エル様に引かれて牝犬のように這った。
お尻は丸出しのままだった。
殿方達が、また笑った。
エル様は、あたしを完全に犬として扱った。
アベル大王様と、殿方達の前を、何度も行ったり来たりした。
エル様の回りをぐるぐると何周も回った。
1周回るごとに、あたしは正面を向いて「ちんちん」をした。
足を開いてしゃがみ、股間と胸を殿方達の視線に晒した。手を肩の前で握り、首をかしげて微笑みを浮かべ、口を開いて舌を突き出した。
「あ・・は」
そうしながら、あたしは、心からの楽しさに笑っていた。
「くふふっ」
「ちんちん」をするたびに、股間が濡れていった。乳首が、痛いほど立っていた。
こんなに興奮したのは、生まれてはじめてだった。こんなに楽しいのも、生まれてはじめてだった。
結局、10回以上は「ちんちん」をした。最後は、息がはずんでいた。
「はい、良い子。立ちなさい。
これからが、ご褒美の本番よ。
足を開いて、手を頭の上に乗せてね」
「はい、エル様
あたしはエル様の命令にしたがった。
アベル大王様と、殿方達の正面に、女のすべてを丸出しにして立った。
冷徹な表情を崩さないアベル大王様以外の全員が、期待に満ちた視線を送っていた。
この、プライドのかけらも無い牝犬が、次にどんな恥を晒すのかを、楽しみに待っていた。
エル様はあたしの後ろに回ると、ぼろぼろになった礼服からこぼれ出る乳房を、両手でやさしく揉みしだいた。
「ああっ!」
予期しない、待ち焦がれた快感に、あたしは濡れた叫び声を上げた。
やわやわと乳房を揉まれ、あたしは身をくねらせて歓喜の声を上げた。
「あらあら、そんなによがっちゃって・・・よっぽど興奮してたのねえ。
気持ち良いならそう言いなさい。皆様に聞こえるように大きな声でね」
「はいっ・・・はい、とっても気持ち良いです。ああっ・・・
あんっ、ありがとうございます」
応えるあたしの声は快感に震えていた。
「そう・・・アニス姫は、どうして気持ちいいの?私に、どうしてもらって気持ちいいのか言いなさい」
「はっ・・・はい。アニスは、エル様に、胸を・・・あんっ、ああ・・・」
言いかけたあたしの乳房を、エル様はぐいと捻った。あたしはそのサインにしたがって言い直す。
「あ・・・おっ、おっぱいを揉んでいただいて、とってもいい気持ちです。
アニスのおっぱい、とってもいい気持ちです」
「まあ、おっぱいですって。アニス姫は、下品なお言葉を知ってらっしゃるのね」
「はい、アニスは下品な娘です。アニスは卑しい牝奴隷です。ああっ・・・
おっぱい、アニスのおっぱい、もっと揉んでください」
げらげらと笑う殿方達。あたしは、甘美な屈辱感で頭の中に血が昇り、意識に極彩色の霧がかかってくるのを感じていた。
エル様の片手が、胸を離れてゆっくりと腹をつたい下り、あたしの金色の若草を撫ぜた。
「あはぁっ・・・」
あたしは期待にあえぎ、身体をくねらす。
しかしエル様はいつまで立ってもそれより下には手を下ろさず、胸の愛撫も軽く乳首を撫ぜるだけにしてしまった。
あたしはエル様が求めていることに気付いた。
だがあたしはこのとき、女のその部分の俗称を知らなかった。
エル様は、あたしが自分から淫らにおねだりをしない限り、そこに触ってはくれないに違いない。あたしは、悲しくなった。涙ぐみそうにさえなった。
でも、あたしは牝奴隷。自分に素直でさえあればいい。すぐにそう思いかえした。
「申し訳ありません、エル様。アニスは、女のあそこを何と言うか知らないんです。
未熟な牝奴隷のアニスに、女の恥ずかしいところの呼び名を教えてください」
あたしが、身をくねらせながらそう言うと、エル様が何か言うよりも前に、セノが大きな声を上げた。
「おまんこだ!いや、まんこだぞ、アニス姫!」
その場にいる全員がげらげらと笑った。アベル大王様までが苦笑した。
「くくっ・・・良かったわね、アニス姫。ちゃんとお礼を言いなさい」
「はい、ありがとうございます、セノ様」
エル様の命令であたしがお礼を言うと、セノは本当にぴょんぴょんと飛び上がって喜んだ。
エル様はあたしの髪を撫ぜ、やさしく声をかけた。
「可愛いのね・・・アニス姫。牝奴隷のおつとめは、これから全部教えてあげるから心配しなくてもいいのよ。
今は、もう一ついいことを教えてあげるわ。女はね、身体の全部で殿方にご奉仕しなければいけないのよ。ここも」
言いながらエル様は手を後ろに回し、あたしのお尻の穴を指でつついた。
「ひぁっ!」
さかりのついたあたしの身体は、この異常な刺激まで快感として受け止めた。身体がびくんと震える。
「殿方を受け入れてご奉仕する穴なのよ。解った?」
エル様は、ぐい、とその指をあたしのお尻の中に入れてきた。
「くっ・・・はい、エル様。アニスは、これからお尻の穴でも、どこでも殿方にご奉仕します」
「そう、良い子。それじゃ、ご褒美よ。」
そして、エル様はあたしの耳に、あたしがこれからすることをささやいた。
惨めで、素敵なそのご褒美に、あたしは感謝した。
「はい。ありがとうございます。エル様」
そしてあたしは、アベル大王様と殿方達に向かって、自分を汚すことを宣言した。
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堕落姫乃眸.
最終更新:2008年02月06日 19:03