うふ、失礼します、クローチェさん。
ロケットパンチを誘導する魔法や、制御する魔法。
どうすればジャマできるか、あたしわかっちゃうんですよね。
ポポおじいさんのメンテ、手伝わされてましたし。
何?悪戯されたら困る?悪戯じゃなくて―――邪魔させてもらっています。
クローチェさんたちをやっつければ、残りの防衛戦力は物の数に入らないですし。
なに?ウソ?ライラエルさまは――ランドソルの帰りしな、グランドリームパークの救援に直行ですか。
らしいといえば、らしいですけど......。
なにかヴォルガーノが襲ってきていますが。
......はぁ......調子乗らないでください。野良猫風情が。
本当にタフですね。ヴォルガーノさん。知ってましたけれど。
クローチェの方は、片付いたと思うけど。
ヴォルガーノさんのほうも、そろそろお休みしてもらえませんか。
この期に及んで手抜きするなら......まぁ、いいですけど。
こっちは城の奥に用があるので、門番さんには、どいてもらいますよ――
姉さんが混じってきましたね。ああ――姉さん。
なんかヴォルガーノさんが庇って気絶していますね。
「今の」ってどれのことですか?姉さん。炎の魔法のことですか?それとも、ドラゴン族の覚醒のことですか?
変な女の人?こんなの、たいしたものじゃないですよ姉さん。だってあたし、ずっと前から使えましたし。
どうして教えてくれなかったのかって?別に――だってほら、めんどくさいし、危ないじゃないですか。戦いなんて。
――嘘なんて酷いですよ、姉さん。あたしがサボり魔だって、知ってますよね?
ヒトを嘘つき呼ばわりするなら、理由の一つでも付けたらどうですか?
「手抜き過ぎましたか......」
理由なんてない、ですか......。話になりませんね。まあ、でも。
「あの変な女の人になにかされた」っていうのは合ってますよ。
繧「繝ォ繧キ繝」繝のおかげで、疑問だったことが色々知れましたし。
たとえば――この世界が作り物だってこととか。あたしと姉さんが、元は誰かの落書きだってこととか。
意味が分からない?繧「繝ォ繧キ繝」繝に騙されている?姉さん。ほんと、何一つ疑問に思わず生きてきたんですね。
このデタラメで歪な世界に。ジオ・テオゴニアも、アストルムも、他の世界も、
騎士さんたちの住む「本当の世界」側が創った箱庭みたいなもの......らしいですよ。でもって――
このジオ・テオゴニアを創っている心臓部が、キャッスル・オブ・パルフェの大黒柱......だそうで。
『砂糖細工の中心柱』?ええ。姉さんも知っている通り。
フレイヤがペコリーヌさんとプレシアさんをハメて傷つけようとしたアレですね。
『砂糖細工の中心柱』を壊す?......まさか。壊すつもりなんてありませんよ。むしろ、逆です。
あたしは、守りたいんですよ。姉さん――この世界を。あたしたちが創り物で――「ここ」にしか居場所がないんだったら。
どうにかして、「ここ」を守るしかないじゃないですか。
なので――『砂糖細工の中心柱』に命令して。
ひとまず、ジオ・テオゴニアを他の世界から切り離してみようかと。元々、交流なんてなかったわけですし。
それに、騎士さんたちには悪いですけど......
ぶっちゃけあたし的には、他の世界とかどうでもいいんで――
ウソつきなんて......だから、姉さん、人を嘘つき呼ばわりするんなら、まず理由言ってもらえます?
理由なんてないですか......あたしが嘘ついていることくらい?
ずっと一緒にいた?姉妹?
何?さっきからすまし顔してるんじゃない?
「姉貴って言え!!!バカヴルム!!!」ですか......
誰がバカだってのっ......あたしの実力にも気づかなかったくせに!
炎を一つも出せないTier1.5のくせに! 覚醒もできないくせにっ......!
知らない?喧嘩になってしまいましたね。
あれは......!排除したはずのクローチェ!?
エイプリルフール限定衣装じゃなかったの......!?
休眠してたのに、どうやって空戦仕様に換装を――
ヴォルガーノさんがポポじいのところに運んだらしいですね。
クローチェは生まれた時から作り物でしたね。最近だってあたしも作り物です。
アオイさんがクローチェの大親友らしいですね。めんどくさいですね......
たとえ悲しくても、ヴルムちゃんが世界を変えないといけないのですか?
何故すげー力を使ってこなかったのは、コンプレックスを感じないようにって...五月蠅いですね。
炎で攻撃しました。野良猫は黙っててくださいよ......!
あたしはサボりたかっただけです!姉さんがどうとか、そんなバカなこと、あるわけ
姉さまが弱いからヴルムが我慢していた?
だからっ......ああ、もう――!
あーそうですよそうですよ!
バカでチョロくてお節介でかわいい姉貴が傷つかないためなら!
あたしは、なんだってしてやりますよ――!!
クローチェに火炎を放ちましたがエアリアルバリアで防がれましたよ全くもう!
そんなことっ......!言われなくたって、あたしが一番良く知って......!
やめて?ここでやめられるかっての......!
あたしだけじゃ、バリアを破れない......!
なら......ドラゴンで!
あぁああっ、っ!こっ......!こんな、ものっ......!
超高熱の火線によって、雷を外すよう誘導しましたよっ......と!
.......ライラエル、さま......!
"空の智慧、虚の義諦。我が身に宿る竜の禍に命ず。業火となりて渦巻け――"
ドラゴンズヴォーテクス!
......あたし独りで、ライラエルさまを倒せるなんて思い上がっていません。
でも、邪魔をしないでいただきたいです......!
......嫌われたっていい。傷つけたっていい。
こんな矛盾ばっかの世界から、姉貴を守れるなら......!
なに、謝っている!?違うっ......!
悪いのはあたしらで、こう創ったやつで......!
何、あたしには才能がある!?
ああもう、バカ姉貴っ......!送還!
びゃくらいやて
もうし