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第9話 虚無
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ストーリー
| ……う、ぅ | |
| ヴィヴィ | |
| どこ……ここ……? | |
| ヴィヴィ | |
| な、何も……見えない…… | |
| ヴィヴィ | |
| 崩れた空間から落ちてきた はずなのに痛みはない それどころか―― | |
| な、何これ……変な感じ…… 感覚が……ない……? | |
| ヴィヴィ | |
| 動いてるはず……なのに…… 何も……感じない…… | |
| ヴィヴィ | |
| 【プレイヤー】さんも ルピコお姉ちゃんも どこにも……感じられない……! | |
| ヴィヴィ | |
| もしかして……私…… し、死んじゃったの、かな…… | |
| ヴィヴィ | |
| そう考えると、突然胸の奥底から 冷たいものがあふれ出す 感覚に襲われる | |
| 自分を自分たらしめるものを すべて失ったという事実 | |
| それはヴィヴィの身体から 力を奪っていくには十分だった | |
| 過去に戻り、手を尽くして 未来を変えようともがいたが 何も変えられなかった | |
| う、うぅっ…… | |
| ヴィヴィ | |
| ごめん……ごめんなさい…… 私……私のせいで…… | |
| ヴィヴィ | |
| うぅっ、うっ…… うああぁぁぁ―― | |
| ヴィヴィ | |
| 巻き戻せる時間すら もはや存在しない | |
| それどころか 全てを失ってしまった | |
| いくら泣き叫んでも 誰も聞き届ける者もいない | |
| 【プレイヤー】も ルピコも、JJも 助けに来てはくれない | |
| この絶対的な孤独の中で ほんの少し | |
| 完全な無の中で 何かが動くように 感じるものがあった | |
| …………ぇ……これって…… | |
| ヴィヴィ | |
| 微かに感じる何かの元へ ふらふらと動いていく | |
| 何かしらの感覚を発するモノの 元へと辿りつく それは…… | |
| これは……「時間」……? | |
| ヴィヴィ | |
| 間違いない、 時間を感じる……! | |
| ヴィヴィ | |
| 時間が崩壊したはずなのに 時間を感じるなんて 変なの…… | |
| ヴィヴィ | |
| 今更こんなものあっても…… | |
| ヴィヴィ | |
| ――違う この「時間」って……! | |
| ヴィヴィ | |
| ヴィヴィは 自分の感じるモノに力を使う | |
| それは先ほどまで 自分のそばにあったはずのモノ | |
| 【プレイヤー】さん! ルピコお姉ちゃん! | |
| ヴィヴィ | |
| そう認識した途端 ヴィヴィの目の前で闇が晴れた ように二人の姿が現れた | |
| あれ……ヴィヴィさん……? | |
| ルピコ | |
| よかった……! 私っ、ううっ……あぁっ……! | |
| ヴィヴィ | |
| わわっ!? ちょ、ヴィヴィさん! | |
| ルピコ | |
| その手で力を込めたら 痛いですよ | |
| ルピコ | |
| 実体があるという事実と 困惑と笑みが混じった声 | |
| 間違いなくルピコと 【プレイヤー】だった | |
| 二人とも…… ごめんなさい…… こんなことになって…… | |
| ヴィヴィ | |
| お父さんを 止められなくて…… | |
| ヴィヴィ | |
| 私達も……ごめんなさい | |
| ルピコ | |
| 結局、私達は あまり力になれませんでした | |
| ルピコ | |
| そんなことない! | |
| ヴィヴィ | |
| 二人が居なかったら 私はここまでやれなかったよ | |
| ヴィヴィ | |
| ここは…… いえ、私達は一体 どうなったんです? | |
| ルピコ | |
| 時間が無くなって…… それから…… | |
| ルピコ | |
| わからない…… | |
| ヴィヴィ | |
| もう、何もかも 無くなってしまったのかも…… | |
| ヴィヴィ | |
| そうですか…… | |
| ルピコ | |
| ………… | |
| ヴィヴィ | |
| 3人の間に沈黙が流れる この何もない場所では 光明すら見えない | |
| それからどのくらい 時間が経ったかも分からない | |
| お互いが存在していることで なんとか正気を保っていられた | |
| ………… | |
| ヴィヴィ | |
| ……あれ? | |
| ルピコ | |
| 何か……光ってませんか? | |
| ルピコ | |
| えっ? どこ……? | |
| ヴィヴィ | |
| ……見つけたのだわ! | |
| ??? | |
| 静寂を打ち破ったのは 透き通るような少女の声だった |
勝利時
| 【プレイヤー】! ルピコ! よかった…… 無事見つけられて! | |
| ??? | |
| カ、カノンさん!? | |
| ルピコ | |
| そこの子は 新しいお友達かしら? | |
| カノン | |
| 貴方が……カノンさんなの? どうしてここに!? | |
| ヴィヴィ | |
| どうしてって 説明が難しいのだけど…… | |
| カノン | |
| 私達の世界にも異変が 起こっていて、貴方達の 世界に行く方法を探していたの | |
| カノン | |
| ……む? おかしいですね…… | |
| ウェディング | |
| ここの世界樹のゲート 復旧していたはずなのに ゲートが現れていません | |
| ウェディング | |
| どういうこと? | |
| カノン | |
| せっかくレースに招待して 貰ったのに、これじゃあ 遅刻しちゃうわ | |
| カノン | |
| まさかウェディング とうとうゲートまで壊して しまったの? | |
| カノン | |
| これは私ではありません | |
| ウェディング | |
| 一度、ゴールデン・エイジへ 戻りましょうか | |
| ウェディング | |
| そうね、何か異変が 起こっているかもしれない | |
| カノン | |
| アクア・プロフェッサー なら、何か知っているかも | |
| カノン | |
| 通信もダメですね 別の世界とまったく繋がりません | |
| アクア・プロフェッサー | |
| デュエマシティとも Q.E.D.さんの世界とも…… | |
| アクア・プロフェッサー | |
| 通信も……? 他のゲートも繋がらないの? | |
| カノン | |
| ああ、他のゲートもダメだ | |
| 鬼丸 | |
| 私のせいな方が マシな状況のようですね | |
| ウェディング | |
| 原因は分からないの? | |
| カノン | |
| ……正直、お手上げです | |
| アクア・プロフェッサー | |
| ゲートも通信も繋がらない以外は 何も問題が起こっていません | |
| アクア・プロフェッサー | |
| どこの拠点からも 他の異常の連絡はねーもんな | |
| 鬼丸 | |
| そう…… | |
| カノン | |
| ……カノン 貴方の力でデュエマシティと 門を繋げてみなさい | |
| ウェディング | |
| そうね、試してみる | |
| カノン | |
| ――あれ? 繋がらない | |
| カノン | |
| 何だよ、カノン 体調でも悪いのか? | |
| 鬼丸 | |
| ううん、何というか…… 今まであったはずの場所に ない感じなの | |
| カノン | |
| これは世界との 繋がり自体の問題ですね | |
| ウェディング | |
| 世界を繋ぐ世界樹自体に 問題が起こったか…… | |
| ウェディング | |
| デュエマシティに 何かあったか | |
| ウェディング | |
| それからずっと ゲートを復旧する方法を 探していたの | |
| カノン | |
| でも、ある日突然ルピコと 【プレイヤー】の 気配が感じ取れた | |
| カノン | |
| そっか、カノンさんの世界は デュエマシティとランド大陸とは 違う世界だから、無事なんだ…… | |
| ヴィヴィ | |
| それにしても…… 貴方達はどうしてこんな場所に? | |
| カノン | |
| ここは普通の人が 来ようと思って来れるような 場所じゃないはずなのだわ | |
| カノン | |
| ええと……凄く色々あったので どこから話せばいいか…… | |
| ルピコ | |
| ゆっくりでいいのだわ 聞かせて? | |
| カノン | |
| ――そんなことが 起こっていただなんて…… | |
| カノン | |
| 私達の世界からは 気付けもしなかったのだわ…… | |
| カノン | |
| 世界樹というものが 異なる時空を繋いでいる のだとしたら…… | |
| ヴィヴィ | |
| こちらの世界でお父さんが 行った時間改変の負荷が 世界樹に悪影響を与えて | |
| ヴィヴィ | |
| それで世界のつながりが 危うい状態……なんだと思う | |
| ヴィヴィ | |
| じゃあ、どうして カノンさんはここに 来れたんでしょう? | |
| ルピコ | |
| 私はゼロの力とは 強い結びつきがある | |
| カノン | |
| 多分……この場所はゼロの力の 源である「無の深淵」に、とても 性質が近い場所だからだと思う | |
| カノン | |
| だからこそ二人を感知して 私がやってこれたのだわ | |
| カノン | |
| これは私の推測でしか ないのだけれど…… | |
| カノン | |
| この世界は恐らく 時間からも世界からも弾かれた 存在がたどり着く場所だと思う | |
| カノン | |
| どこにも属さない虚空 それがこの場所 | |
| カノン | |
| 私達のいた狭間の世界が壊れて この場所にはじき出されたのが 今の状況……ですか | |
| ルピコ | |
| でも、カノンさんが来た ってことは、鬼丸さん達の 世界に戻れるんですよね! | |
| ルピコ | |
| できる……とは思う | |
| カノン | |
| ただ、戻ったとしても Q.E.D.さんの世界や デュエマシティとは繋がってない | |
| カノン | |
| 繋がっていないからこそ 私達の世界は崩壊を 免れているのかもしれない | |
| カノン | |
| そんな中で、私達の世界へ 多く存在の矛盾をはらむ 貴方達が来たら…… | |
| カノン | |
| 空間ごと引き裂かれてしまう 可能性すら…… | |
| カノン | |
| 【プレイヤー】さんと ルピコお姉ちゃんは カノンさんの世界にも関わってる | |
| ヴィヴィ | |
| もし、お父さんが本当に 時間を操り、何もかもを 破壊したのだとしたら…… | |
| ヴィヴィ | |
| いずれカノンさんの世界にも 因果の矛盾は波及する…… | |
| ヴィヴィ | |
| 確かに、私達が移動したら タイムパラドックスを 早めるだけの結果になるかも…… | |
| ヴィヴィ | |
| そんな…… | |
| ルピコ | |
| 【プレイヤー】も カノンもヴィヴィも | |
| 必死に他の道を探すが 答えは出ない | |
| 時間から弾かれた世界で 3人は流れていないはずの時間を 今まで以上に感じていた―― |
敗北時
| あ、あれ? 今の声って……! | |
| ルピコ | |
| 【プレイヤー】さん 探してみましょう! | |
| ルピコ |
