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第10話 一縷の望み
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ストーリー
| 元の世界に戻る方法は もう…… | |
| ルピコ | |
| ここには何もない…… カノンさんの力でも戻れず 私の力は使えない…… | |
| ヴィヴィ | |
| 諦めるのはまだ早い | |
| ??? | |
| ヴィヴィの背後から 半透明なキリコの姿をした 何かがぬっと現れる | |
| ぴぇっ!? キリコさんの幽霊!? | |
| ルピコ | |
| 違う、私は本物 確かに今は実体がないけど | |
| エンペラー・キリコ | |
| キリコさん…… 確か、守護者のカイトさんの 切り札だっていう……? | |
| ヴィヴィ | |
| YES 私はマスターの切り札 | |
| エンペラー・キリコ | |
| キリコ! 貴方も無事だったのね よかった……! | |
| カノン | |
| この状態を無事と 形容していいかは不明ですが | |
| エンペラー・キリコ | |
| 不幸中の幸いであることは事実 | |
| エンペラー・キリコ | |
| キ、キリコさん、初めまして 私はヴィヴィ | |
| ヴィヴィ | |
| 貴方は何でここに……? | |
| ヴィヴィ | |
| 初めましてヴィヴィ | |
| エンペラー・キリコ | |
| ここにいる理由は単純 タイムパラドックスに 巻き込まれた | |
| エンペラー・キリコ | |
| 未来を観測することのできる キリコは、常に未来の 演算をしている | |
| エンペラー・キリコ | |
| ただ、キリコが観測できるのは 未来の大きな流れのみ | |
| エンペラー・キリコ | |
| その観測した未来に 急激な変化が突然生じた | |
| エンペラー・キリコ | |
| 緊急警報!? キリコ、何事だ!? | |
| 水の守護者 カイト | |
| すべての計器に想定を超える 数値の乱れが発生中 これは緊急事態 | |
| キリコ | |
| なんだこれは…… こんな数値、あり得ない……! | |
| 水の守護者 カイト | |
| ――キリコ! | |
| 水の守護者 カイト | |
| まずは機器の復旧を試みる 異常がないかを確かめるぞ | |
| 水の守護者 カイト | |
| 問題はこれが 異常ではなかった場合だが…… | |
| 水の守護者 カイト | |
| 了解、マスター キリコ、は、こちらの…… 復旧、を、をを…… | |
| キリコ | |
| キリコ!? おい、キリコ!? | |
| 水の守護者 カイト | |
| ひ ひひ 非常事態 発生 再 演算のの た めめめ きき機 能を緊 急停止―― | |
| キリコ | |
| 膨大な「無数の未来」の再演算を 余儀なくされ……機械の小さな 体では処理ができなかった | |
| エンペラー・キリコ | |
| その未来の変化って ルピコ達の言っていた 禁断の出現のこと? | |
| カノン | |
| 否定 禁断の到来は予見していました | |
| エンペラー・キリコ | |
| 誰にも言うわけには いきませんでしたが、だからこそ 私はマスターを鍛錬していた | |
| エンペラー・キリコ | |
| 劣勢に陥った革命軍を ゴールデン・エイジと ドラグナー達と共に助け | |
| エンペラー・キリコ | |
| 守護者達がクリーチャーを率いて 禁断を打倒する それが本来のシナリオ | |
| エンペラー・キリコ | |
| 予想外だったのは時間の改変の方 | |
| エンペラー・キリコ | |
| 一つだったはずの未来が 度重なる改変により 無数に分岐してしまった | |
| エンペラー・キリコ | |
| おかげでキリコは 過負荷で行動不能に陥り 実体化もできず…… | |
| エンペラー・キリコ | |
| マスターも、助けられなかった | |
| エンペラー・キリコ | |
| キリコさん…… | |
| ルピコ | |
| ……マスターを助ける方法を 探すためにも、機械の身体を捨て | |
| エンペラー・キリコ | |
| 精神体で引き続き 未来の演算を行っていた | |
| エンペラー・キリコ | |
| そこでタイムパラドックスに 巻き込まれたのね…… | |
| カノン | |
| YES 今や、デュエマシティは 現実世界に存在しません | |
| エンペラー・キリコ | |
| ごめん…… | |
| ヴィヴィ | |
| 私のせい、だね…… | |
| ヴィヴィ | |
| 私がお父さんと 協力して時間を操作したから…… | |
| ヴィヴィ | |
| 違います | |
| エンペラー・キリコ | |
| それを引き起こしたのは ギュウジン丸 | |
| エンペラー・キリコ | |
| そしてそのストッパーとなるのが 貴方です、ヴィヴィ | |
| エンペラー・キリコ | |
| ――あ! さっき諦めるのは早い って言っていたのは……! | |
| ルピコ | |
| YES まだ活路はある | |
| エンペラー・キリコ | |
| そしてそれは 時間を操ることのできる ヴィヴィにしかできないこと | |
| エンペラー・キリコ | |
| で、でも もう組み替える時間なんて どこにも…… | |
| ヴィヴィ | |
| その通り この世界の時間は崩壊した | |
| エンペラー・キリコ | |
| しかし、まだ 残された時間はある 貴方はもう気付いているはず | |
| エンペラー・キリコ | |
| そんなの もう、どこにも―― | |
| ヴィヴィ | |
| そう口にしようとした時 この場所で目を覚ました 時のことを思い出した | |
| そうだ…… 私達自身の時間…… | |
| ヴィヴィ | |
| YES 貴方達が持つ時間 因果は失われていない | |
| エンペラー・キリコ | |
| これはヴィヴィが未だに 【プレイヤー】達の 時間軸を保存しているから | |
| エンペラー・キリコ | |
| そうでなければ ここにいる皆はすぐに 因果の矛盾で消滅しているはず | |
| エンペラー・キリコ | |
| そしてそれは ギュウジン丸にも言えること | |
| エンペラー・キリコ | |
| 彼にも、核となる 保存した時間軸がある | |
| エンペラー・キリコ | |
| それって……! | |
| カノン | |
| そっか……お父さんが 自我を保ちながら 時間改変を行えるのは | |
| ヴィヴィ | |
| 私のようにタイムパラドックスに 巻き込まれて消えるのを 防いでいるから……! | |
| ヴィヴィ | |
| じゃあ、ギュウジン丸さんが 守っている時間を特定して ギュウジン丸さんを倒せば……! | |
| ルピコ | |
| この崩壊した時間も 世界の修正力により 元通りになる可能性がある | |
| エンペラー・キリコ | |
| ……私はどうすればいい? 教えて、キリコさん! | |
| ヴィヴィ | |
| ヴィヴィ 貴方自身の時間を巻き戻し 現実に浮上すればいい | |
| エンペラー・キリコ | |
| ここへ来る前の時間へ 自分を巻き戻す それだけでいい | |
| エンペラー・キリコ | |
| ただ、気を付けて | |
| エンペラー・キリコ | |
| 戻すのは身体だけ 記憶や精神まで戻すと 今の記憶を失ってしまう | |
| エンペラー・キリコ | |
| 戻しすぎても 貴方はギュウジン丸の 傀儡に戻ってしまう | |
| エンペラー・キリコ | |
| 敵を消すだけなら時間を雑に 操れば終わりだけど、それよりも 遥かに繊細な操作が必要 | |
| エンペラー・キリコ | |
| ――だから、貴方を鍛える | |
| エンペラー・キリコ | |
| キ、キリコ? なんだか顔が怖いわ | |
| カノン | |
| こういうのは体で覚えるのが一番 キリコの時間を操り、攻撃を全て いなせるようになるまで続ける | |
| エンペラー・キリコ | |
| ヴィヴィ、貴方には 極限状態でも繊細な時間操作を できるようになってもらいます | |
| エンペラー・キリコ | |
| わっ……景色が切り替わった!? | |
| ルピコ | |
| これは シミュレーションにすぎません | |
| エンペラー・キリコ | |
| だけど痛みは本物 失敗すれば誰かが死ぬ―― | |
| エンペラー・キリコ | |
| 待って、キリコ! いくらなんでも 危険すぎるのだわ! | |
| カノン | |
| 他に方法はない これが最も 勝利する確率の高い方法 | |
| エンペラー・キリコ | |
| 【プレイヤー】 貴方にも参加してもらいます | |
| エンペラー・キリコ | |
| 貴方とヴィヴィ 二人で私の攻撃を 切り抜けてみせて | |
| エンペラー・キリコ | |
| 言葉と共に キリコの背後から 侵略者達が現れ攻撃を始める | |
| ひぃっ!? キリコさんだけじゃないの!? | |
| ヴィヴィ | |
| 言ったでしょう 極限状態でも繊細な時間操作を できるようになってもらうって | |
| エンペラー・キリコ | |
| ヴィヴィは自分だけでなく 【プレイヤー】と ルピコの時間も操れないとダメ | |
| エンペラー・キリコ | |
| もっと大勢の敵の時間も 操ることもできるように なるべき | |
| エンペラー・キリコ | |
| これを切り抜けられなければ ここから出ることはできない | |
| エンペラー・キリコ | |
| だから、頑張って | |
| エンペラー・キリコ |
勝利時
| ひぃ…… 死ぬかと思った…… | |
| ヴィヴィ | |
| キリコのスパルタ シミュレーションで何度も何度も 様々なシチュエーションで戦闘し | |
| ヴィヴィと 【プレイヤー】は 数多の絶体絶命のピンチに陥った | |
| だが、その甲斐もあってか 今まで以上に時間を操る術を ヴィヴィは身に着けるに至った | |
| なんでだろう、これだけ 力を使ったのに今までのような 苦しさはないみたい | |
| ヴィヴィ | |
| 繊細なコントロールが できるようになったことで 消費効率がよくなったのと | |
| エンペラー・キリコ | |
| 【プレイヤー】から 発生するデュエ粒子も 見事に利用出来ていた | |
| エンペラー・キリコ | |
| デュエ粒子を利用出来れば 貴方は禁断の影響を気にせず 力を使えるようになる | |
| エンペラー・キリコ | |
| 上出来 これなら現実に 浮上した後も闘えるはず | |
| エンペラー・キリコ | |
| よく頑張りました ヴィヴィ 【プレイヤー】 | |
| エンペラー・キリコ | |
| デュエ粒子……そっか これなら、いつも以上に 力が使いやすいかも…… | |
| ヴィヴィ | |
| ふ……浮上した後は…… どうするの……? | |
| ヴィヴィ | |
| やるべきことは二つ | |
| エンペラー・キリコ | |
| 恐らく……今の現実世界は 時間の連続性が失われ 可能性の世界になっています | |
| エンペラー・キリコ | |
| 時間は一定方向に流れず 散漫で、どれも確実性のない世界 | |
| エンペラー・キリコ | |
| 一つは、その中から ギュウジン丸が守る 彼の核となる時間軸を見つけ出し | |
| エンペラー・キリコ | |
| ギュウジン丸を倒すことで 彼にタイムパラドックスを 起こして消滅させること | |
| エンペラー・キリコ | |
| お父さんを、 お父さんたらしめている 時間を壊すんだよね | |
| ヴィヴィ | |
| もう一つは、禁断を倒すこと | |
| エンペラー・キリコ | |
| ――えぇっ!? | |
| ルピコ&ヴィヴィ&カノン | |
| あの、到来するだけで 世界が崩壊してしまう 禁断を……ですか!? | |
| ルピコ | |
| YES | |
| エンペラー・キリコ | |
| 最初に言った通り、時間の改変は ギュウジン丸が起こしたこと 禁断は別 | |
| エンペラー・キリコ | |
| 禁断の到来は既に決まっている ギュウジン丸を倒すだけでは 脅威は消えません | |
| エンペラー・キリコ | |
| 無数の未来を観測した結果 全ての未来で禁断は 全く同じ時間に到来している | |
| エンペラー・キリコ | |
| これは運命として確定事項 変えることはできない | |
| エンペラー・キリコ | |
| そんなの無理だよ……! | |
| ヴィヴィ | |
| あれは倒せるものじゃない! 闘うという考えすら 無理があるものだよ! | |
| ヴィヴィ | |
| ……そう | |
| カノン | |
| ヴィヴィは、自分にも 禁断の力が流れているから 恐ろしさが分かるのね | |
| カノン | |
| でも……それしか方法が ないのでしょう? | |
| カノン | |
| 禁断を乗り越えなければ 未来はない | |
| エンペラー・キリコ | |
| 逆に、禁断が到来すること以外は 不確定事項 | |
| エンペラー・キリコ | |
| ここまで話したことも あくまでキリコの推測 何も確実なことなんてない | |
| エンペラー・キリコ | |
| 向かった先が想像とは全く違う 状態かもしれない | |
| エンペラー・キリコ | |
| 待ってください! 禁断を倒す方法を見つけるまで ここに居るのはダメなんですか? | |
| ルピコ | |
| ……推奨はできません | |
| エンペラー・キリコ | |
| 結局のところ、この場所で まだ生存できているのは ヴィヴィが守る時間のおかげ | |
| エンペラー・キリコ | |
| ギュウジン丸に気付かれれば 一巻の終わり | |
| エンペラー・キリコ | |
| この世界の時間が 機能しないからこそ 一瞬先に何が起こるか分からない | |
| エンペラー・キリコ | |
| そんな!? すぐにでも向かわないと……! | |
| ルピコ | |
| ……仮に | |
| ルピコ | |
| 仮に、ギュウジン丸さんを 倒せたとして…… その後は……どうするんですか? | |
| ルピコ | |
| 禁断と……あんなものと どう闘えば…… | |
| ルピコ | |
| 【プレイヤー】 ルピコ、この子を渡すわ | |
| カノン | |
| あれ? これは カノンさんが腕につけている…… | |
| ルピコ | |
| トライストーンのニヤリーよ | |
| カノン | |
| 元々ゼニスの一部 この子が持つゼロの力があれば 私は貴方達を感じることができる | |
| カノン | |
| 今回のように門を繋げて 助けに行けると思うのだわ | |
| カノン | |
| ほらニヤリー 挨拶して? | |
| カノン | |
| しぶしぶ協力してやるニャリ 絶対に成功させるニャリ! | |
| ニヤリー | |
| もう、ニヤリーったら…… | |
| カノン | |
| こんなことしかできなくて ごめんなさい | |
| カノン | |
| 頼りないかもしれないけど 貴方達を孤独にはさせないわ | |
| カノン | |
| カノンさん…… | |
| ルピコ | |
| チャンスは一度 | |
| エンペラー・キリコ | |
| ギュウジン丸にヴィヴィ達の 生存が知られてしまえば | |
| エンペラー・キリコ | |
| 無数のあらゆる時間の ギュウジン丸に 対策を講じられることになる | |
| エンペラー・キリコ | |
| そうなればこちらの敗北 | |
| エンペラー・キリコ | |
| 貴方達がギュウジン丸を 倒す間に、カノンとここで 禁断に対抗する方法を考えます | |
| エンペラー・キリコ | |
| それを見つけ次第 カノンの力で加勢に戻る | |
| エンペラー・キリコ | |
| キリコ達を信じて欲しい | |
| エンペラー・キリコ | |
| 信じて欲しい、そう語る キリコの口調もどこか重く 自信の無さが見える | |
| 何も確実なことがない世界 一瞬先に全てが崩壊するかも しれない世界 | |
| その中ではルピコですら キリコの言葉に 返答に詰まっていた | |
| (きっとみんな、怖いんだ) | |
| ヴィヴィ | |
| (何ができるのかわからない どうすればいいのかも…… 昔の私のように) | |
| ヴィヴィ | |
| (みんな同じなんだ) | |
| ヴィヴィ | |
| (同じなのに、今まで勇気づけて くれてたんだ……) | |
| ヴィヴィ | |
| やっぱり、ルピコお姉ちゃんと 【プレイヤー】さんの 仲間達は素敵な人ばかりだね | |
| ヴィヴィ | |
| 世界がこんなことになっても 二人は助けに来てくれた | |
| ヴィヴィ | |
| 大丈夫 私、やるよ | |
| ヴィヴィ | |
| この先どうなるか分からないけど 平和な世界で……みんなと一緒に 過ごしてみたい | |
| ヴィヴィ | |
| この希望を守るためなら 私、なんだってするよ! | |
| ヴィヴィ | |
| ルピコお姉ちゃん 【プレイヤー】さん 一緒に来て! | |
| ヴィヴィ | |
| 私達でみんなを救おう! | |
| ヴィヴィ | |
| それでまた、みんなで一緒に ピザを食べたり デュエマしたりしよう! | |
| ヴィヴィ | |
| ヴィヴィの勇気を振り絞った 拙い言葉 | |
| それでも、ルピコ達が 動く決心をつけさせるには 十分だった | |
| ――はいっ……! | |
| ルピコ | |
| 【プレイヤー】と ルピコは、ヴィヴィの 手を掴む | |
| 次第に体は重力を感じるように なっていき、闇が晴れていく | |
| 【プレイヤー】達は 崩壊した現実世界へと 戻っていく | |
| 全てを取り戻すために |
敗北時
| ヴィヴィ、コントロールが雑 | |
| エンペラー・キリコ | |
| 動きを止めるだけのはずが 勢いあまって時間を戻しすぎてる | |
| エンペラー・キリコ | |
| む、難しい…… 乱戦状態でこんな細かい コントロールが必要なんて…… | |
| ヴィヴィ | |
| もっと無意識で繊細な操作を できるようになる必要がある | |
| エンペラー・キリコ | |
| 【プレイヤー】も 起きて、次ですよ | |
| エンペラー・キリコ |
