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第10話 闇の力
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dmps_fun
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ストーリー
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――どうして? |
ノイン | |
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どうして、って…… みんなが助けを求めているのだわ! |
カノン | |
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この人達は 私達とは関係ない人でしょう? |
ノイン | |
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『弱い者は淘汰される』 |
ノイン | |
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『死は特別な物じゃない』 |
ノイン | |
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私は「地上」で そうやって教わって来たよ |
ノイン | |
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地上…… |
ルピコ | |
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じゃあ、貴方は 本当の闇文明の……? |
ルピコ | |
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そうだよ |
ノイン | |
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闇文明に育てられた 闇文明のデュエリスト それが私 |
ノイン | |
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魂やマナの性質で クラス分けされたわけじゃない |
ノイン | |
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本当の闇文明に属する者 |
ノイン | |
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貴方達の聞いたおとぎ話にも 出てきた、影の者に属する 忌むべき者達の一人 |
ノイン | |
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どう? 軽蔑したかな? |
ノイン | |
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ノイン、貴方は この凶鬼の襲撃に関わっているの? |
カノン | |
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「関わっていない」 と言うと嘘になる |
ノイン | |
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ただ、私が 望んだことじゃない |
ノイン | |
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私って不幸体質なんだ |
ノイン | |
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いつもいつも 私にとって都合の悪いことが 都合の悪いタイミングで起こる |
ノイン | |
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……って言っても 信じてもらえないだろうけど |
ノイン | |
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ノインさんがそう言うなら 信じますよ |
ルピコ | |
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――えっ? |
ノイン | |
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貴方は私達を助けてくれました |
ルピコ | |
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この世界に来て 何も分からない私達を 導こうとしてくれましたから |
ルピコ | |
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……それはどうかな? |
ノイン | |
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そんなの、貴方達を 利用しようとしていた だけかもしれないよ? |
ノイン | |
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このホウエイルに潜入するために 貴方達がレヴィと出会うよう 誘導したかもしれない |
ノイン | |
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貴方達の信用を得て コントロールするつもり だったのかもしれない |
ノイン | |
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命なんてものは所詮 誰かの糧 |
ノイン | |
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命にさして価値を感じていない 私達にとって、他人なんて どうでもいいんだ |
ノイン | |
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そのくらいのことは 平気でするよ? |
ノイン | |
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実際、このホウエイルでも 見たでしょ |
ノイン | |
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この世界じゃ闇文明の存在に 価値はないんだ |
ノイン | |
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誰もがそう思っている ここに居る全員 |
ノイン | |
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この私自身もね |
ノイン | |
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……そんな私を |
ノイン | |
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――闇文明を 貴方達はなぜ信用しようとするの? |
ノイン | |
「敵だから」 「こういう種族だから」 | |
そう決めつけてかかっていたら 今【プレイヤー】達は ここには居ない | |
カノンによる助けも ヴィヴィによる助けも 得ることはできなかった | |
自分達よりも遥かに強大な クリーチャー達の協力も 決して得ることはできなかった | |
そして、今必要なのは―― | |
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……そうです 【プレイヤー】さんの 言う通り |
ルピコ | |
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私達にはノインさんが必要です |
ルピコ | |
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ノインさん、貴方が闇文明なら 際限なく湧き出る凶鬼達を止める 方法に心当たりはありませんか? |
ルピコ | |
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例え、止める方法に 心当たりがなくたっていいんです |
ルピコ | |
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私達だけじゃ みんなを助けきれない…… |
ルピコ | |
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ホウエイルの方々を 助けたいんです……! |
ルピコ | |
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…………………… |
ノイン | |
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それだけ? |
ノイン | |
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闇文明相手に 何の駆け引きも無し? |
ノイン | |
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あっはは! 本当に変な人達だ! |
ノイン | |
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こんな人達 見たことないよ |
ノイン | |
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私が貴方達の敵なら 協力する必要なんて 微塵も感じないね |
ノイン | |
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……私にはホウエイルの人達を 助ける義理はない |
ノイン | |
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ホウエイルは私の事を 受け入れることはないだろうし |
ノイン | |
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――だけど |
ノイン | |
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貴方達のためなら 手を貸してもいいよ |
ノイン | |
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何を言っている!? |
デっちゃん | |
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ダメだ、馬鹿者! 絶対にダメだ! |
デっちゃん | |
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どこで生徒達が 見ているのか分からんのだぞ!? |
デっちゃん | |
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そうなれば、ホウエイルの魔女に 見つからずとも、我らの居場所は 完全に無くなるぞ! |
デっちゃん | |
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デっちゃん 知ってるでしょ? |
ノイン | |
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私は、私がやりたいことをやる そういう人間だって |
ノイン | |
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じゃなきゃ 私はここに居ないもの |
ノイン | |
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凍結封印されたいのか!? いや、凍結封印ならまだマシだ |
デっちゃん | |
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最悪、切り刻まれて 研究材料にされる それでもいいと―― |
デっちゃん | |
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うん、わかってる |
ノイン | |
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それでも―― |
ノイン | |
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私は、私のやりたいことのために 命を使うよ |
ノイン | |
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ぐっ……この馬鹿者が! 巻き込まれる こっちの身にもなれ! |
デっちゃん | |
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チッ……どうせ主導権は 貴様にある 好きにするがいい! |
デっちゃん | |
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じゃあ――やるよ、デっちゃん |
ノイン | |
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棺型拘束術式「無月」 |
ノイン | |
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接続開始―― |
ノイン | |
黒衣の少女の言葉と共に 魔法陣が展開され 身にまとう雰囲気が一変する | |
まるで無機質に 「個」を排した声 | |
そして少女の背負った棺が ゆっくりと開き始める | |
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制御術式「卍」 限定解除 |
ノイン | |
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疑似魔導具、展開開始 |
ノイン | |
棺の中から闇があふれ出し それらは次第に形を 帯び始める | |
その闇は、一度 【プレイヤー】達が 見たものと同じ | |
意識ごと吸い込まれるような 全てを飲み込む暗闇 | |
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【プレイヤー】 ルピコ、カノン 私から離れないでね |
ノイン |
勝利時
闇により作り出された 影の塊のような奇妙な道具 | |
奇怪な道具が踊るたび 凶鬼達は切り刻まれ | |
奇妙な道具が笑うたび 凶鬼達が砕けていく | |
それはほんの数秒の出来事 | |
気付けば、辺りから 凶鬼達は消え去っていた | |
目の前で起こった出来事は あまりにも奇妙で、ルピコ達は しばらく身動きが取れなかった | |
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何だ、今の!? |
火文明の生徒 | |
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あっという間に凶鬼だけが 消えちまった! |
火文明の生徒 | |
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こんな芸当ができるなんて マスター候補生が 来てくれたのかしら!? |
水文明の生徒 | |
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あれは誰だ? ガラス越しだと 顔がよく見えない……! |
自然文明の生徒 | |
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こら、顔を出そうとしない まだ凶鬼がいるかもしれませんよ |
オクトーパ | |
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ひっ す、すいません……! |
自然文明の生徒 | |
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(遠くて何者かは分かりませんが この力、もしや……) |
オクトーパ | |
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た、助かった……のか? |
火文明の生徒 | |
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闇文明の制服みたいだけど…… あんなに強い生徒、いたっけ? |
火文明の生徒 | |
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いるわけない いたら候補生になってるよ |
光文明の生徒 | |
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じゃあ誰だよ、あれ あの変な道具は何なんだ? |
火文明の生徒 | |
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闇文明で、道具…… ……ねえ、もしかして |
水文明の生徒 | |
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魔導具ってやつなんじゃ…… |
水文明の生徒 | |
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いや、いやいやいや! そんなわけないだろ! |
闇文明の生徒 | |
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マスター候補生が 回収した魔導具は全部 凍結封印されているはずだし |
闇文明の生徒 | |
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それに…… 仮に魔導具だとしたら…… |
闇文明の生徒 | |
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地上を汚染している 諸悪の根源だろ……? |
闇文明の生徒 | |
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そんな物を使えるとしたら 影の者なんじゃ…… |
闇文明の生徒 | |
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……ねえ あの子が凶鬼を手引きしたんじゃ |
光文明の生徒 | |
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はあ? |
火文明の生徒 | |
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だって、ここは天上だよ? 誰かが招き入れない限り 凶鬼が入れるわけないじゃない |
水文明の生徒 | |
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アイツが凶鬼を……? |
自然文明の生徒 | |
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いや、でも 【プレイヤー】と 一緒に戦ってるんだぜ |
火文明の生徒 | |
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俺達を助けてくれてる…… |
火文明の生徒 | |
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凶鬼を出すことができれば 消すことができても おかしくないだろ |
光文明の生徒 | |
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俺達が扱う クリーチャーみたいに……! |
光文明の生徒 | |
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あっという間に 凶鬼が消えちゃいました…… |
ルピコ | |
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……範囲内の凶鬼の殲滅を確認 |
ノイン | |
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ふぅ、こんなところ……かな |
ノイン | |
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出力をだいぶ抑えたけど 対象を指定したから ほとんどの凶鬼は倒せたはず |
ノイン | |
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残っていても…… 後は生徒達だけでも なんとかできる、よね |
ノイン | |
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――む! ノイン、逃げろ! 誰か来るぞ! |
デっちゃん | |
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ここまでしたのだ もうホウエイルには居られん! |
デっちゃん | |
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わかった…… すぐに…… |
ノイン | |
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ノイン 貴方、大丈夫なの……? |
カノン | |
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大丈夫……平気平気 |
ノイン | |
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平気に見えないわ! |
カノン | |
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ふらついているじゃない そんな状態なのに もう行ってしまうの? |
カノン | |
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……言ったでしょ ホウエイルは私を 受け入れないって |
ノイン | |
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周りの生徒達の目を見てよ |
ノイン | |
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きっと、この凶鬼達は 私が呼び出したものだと思ってる |
ノイン | |
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ふふ、まぁ 本当にそうかもしれないけどね? |
ノイン | |
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じゃ、ごめんね 私はそろそろ行かないと 面倒なことになるから |
ノイン | |
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ここまでのことを人前でしたら 流石に認識疎外の魔術も 当分の間効果がないし |
ノイン | |
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ホウエイルの魔女が 目覚めてたら大変だ |
ノイン | |
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……【プレイヤー】? 貴方まで引き留めるの? |
ノイン | |
……自分達はこの世界のことを まだ何も知らない | |
もしかしたらノインは 本当に敵なのかもしれない | |
もしそうなら 自分達は敵として 立ちはだかることもあるだろう | |
だが、ノインに困っている ことがあるなら 友人として助けたい | |
今日、ノインが 助けてくれたように | |
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……【プレイヤー】は 本気でそう思っているのだわ |
カノン | |
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敵だった私にすらも この二人は寄り添って くれたんだもの |
カノン | |
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だから、また会ったら ちゃんと教えて欲しい |
カノン | |
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この世界のことも 貴方のことも |
カノン | |
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……【プレイヤー】 ルピコ、カノン |
ノイン | |
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――またね |
ノイン | |
黒衣の少女は走り去る | |
謎の少女も、凶鬼も消え そこに残されたのは 破壊の爪痕のみだった | |
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ぴよ…… 凶鬼は何とかなりましたけど |
ルピコ | |
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流石に被害は大きいですね…… |
ルピコ | |
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お前達、無事だったか |
レヴィ | |
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レヴィさん! |
ルピコ | |
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すまないな 凶鬼を全て狩っていたら 戻るのが遅れてしまった |
レヴィ | |
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君達が学校を 守ってくれたそうだな 礼を言うよ |
レヴィ | |
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……浮かない顔をしているな 何があったんだ? |
レヴィ | |
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……いや、そうか |
レヴィ | |
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あの魔導具の力を使う者に 出会ったんだな |
レヴィ | |
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……! |
カノン | |
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な、なんでわかったんですか! またあの魔法を使ったんですか? |
ルピコ | |
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あの闇の力と 君達の顔を見ればわかるさ |
レヴィ | |
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だが、それなら話は早い |
レヴィ | |
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校長が目覚めた 一緒に会いに行こう |
レヴィ | |
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ホウエイルの魔女 |
レヴィ | |
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神話の時代から生き続ける 魔法使い―― |
レヴィ | |
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――シャコガイルに |
レヴィ | |
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………… |
ノイン | |
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……………… |
デっちゃん | |
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…………………… |
ノイン | |
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ねぇ、デっちゃん聞いた!? 「私が必要」だって!! |
ノイン | |
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耳にタコができるほど聞いたわ! その話、何度目だ!? |
デっちゃん | |
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下等生物の甘言に惑わされ 残り少ない力を使いおって! |
デっちゃん | |
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いやー、魔導具とか そういうの抜きでこんなこと 言われたの、初めてだからさ |
ノイン | |
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グっときちゃって…… |
ノイン | |
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だから心に惑わされるなと 教えてきたというのに |
デっちゃん | |
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これからどうするつもりだ |
デっちゃん | |
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今回の一件で 完全に影の者に目を付けられたぞ |
デっちゃん | |
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……そうだね どうしよっか |
ノイン | |
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でも、やることは 変わらないかな |
ノイン | |
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魔導具を集める |
ノイン | |
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……そのためにできる事をするの そうでしょ? |
ノイン |
敗北時
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お、おい…… 一体なんだアレ!? |
生徒達 | |
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どういうことだ あの力って、闇文明の……!? |
生徒達 |