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第2話 禁断の到来しない世界
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ストーリー
| 誰からも返事がないな | |
| ギュウジン丸 | |
| もう一度聞こう 未来は、どうだったかね? | |
| ギュウジン丸 | |
| な、なんで私達が 未来から来たって……! | |
| ルピコ | |
| こんなもの、推理するまでもない | |
| ギュウジン丸 | |
| VV-8、いくらお前が 時間を組み替える力を持ち | |
| ギュウジン丸 | |
| 時間を操れるが故に 私の予知の届かない 「変数」であったとしても | |
| ギュウジン丸 | |
| お前程度の存在が私の思考を 上回って行動できるとしたら この展開しかあり得ないのだよ | |
| ギュウジン丸 | |
| ……ふむ 私は質問に答えたというのに 君達は答えないのだね | |
| ギュウジン丸 | |
| いいさ 言いたくないなら当ててやる | |
| ギュウジン丸 | |
| 君達は私にあっさりと敗北し 禁断によって世界が崩壊して どうしようもなくなった | |
| ギュウジン丸 | |
| だから、ここに来たんだ そうだろう? | |
| ギュウジン丸 | |
| 私を倒せれば禁断を止められる そう信じてな | |
| ギュウジン丸 | |
| (全部、私達の行動が 読まれてる……!) | |
| ルピコ | |
| ククク……未来の私は 順調に事を進めたようで なによりだよ | |
| ギュウジン丸 | |
| そ、そんな、全部 お父さんの計画通りに いったわけじゃ……! | |
| ヴィヴィ | |
| 強がるな 天才の私には全て お見通しなんだよ | |
| ギュウジン丸 | |
| そうやって言い逃れ しようとすることが 何よりの証明だ | |
| ギュウジン丸 | |
| 言い逃れなんかじゃない ここでお父さんを倒して 全部終わらせる | |
| ヴィヴィ | |
| お父さんの計画通りには いかせない……! | |
| ヴィヴィ | |
| それも私の計画通りだったら? | |
| ギュウジン丸 | |
| ……え? | |
| ヴィヴィ | |
| 例え私の技術でお前の未来は 見えなくとも予測は可能だ | |
| ギュウジン丸 | |
| お前の行動も計画に組み込まれて いるとしたら、どうするね? | |
| ギュウジン丸 | |
| そんなこと……! | |
| ヴィヴィ | |
| お前の行動は全て私が プログラムしたものなら? | |
| ギュウジン丸 | |
| それは本当にお前の 自由意志なのか? | |
| ギュウジン丸 | |
| そもそも…… 侵略者が「悪」だと 誰が決めつけた? | |
| ギュウジン丸 | |
| ミラダンテか? 【プレイヤー】か? そこにいるルピコ君か? | |
| ギュウジン丸 | |
| なぁ、【プレイヤー】 酷いじゃないか、こんな少女に 父親と闘わせようなんて | |
| ギュウジン丸 | |
| 右も左も分からない者を 扇動するだなんて まるで洗脳じゃないか! | |
| ギュウジン丸 | |
| ――違う! これは私の意志だよ! | |
| ヴィヴィ | |
| 【プレイヤー】さんは たまたま巻き込まれただけ 私が巻き込んじゃったんだ | |
| ヴィヴィ | |
| これも全部……私とお父さん 私達のせいなんだ! | |
| ヴィヴィ | |
| ヴィヴィさん…… | |
| ルピコ | |
| ……ククク クハハハハハハ!! | |
| ギュウジン丸 | |
| いや、すまない つい興が乗ってふざけ過ぎた 君達には謝るよ | |
| ギュウジン丸 | |
| ブラボーだ、VV-8 まさかそこまで自立した自我を 成立させているとはね | |
| ギュウジン丸 | |
| だが道具にはエラーの元だ 私の手に取り戻した後 初期化してやる | |
| ギュウジン丸 | |
| さぁ、遊びはここまでだ 私を止めてみたまえ | |
| ギュウジン丸 | |
| そろそろデュエマシティと この世界が崩壊する時間だぞ | |
| ギュウジン丸 | |
| そんなことさせません! その為に私達は ここへ来たんです! | |
| ルピコ | |
| 【プレイヤー】さん 私に指示をお願い……! | |
| ヴィヴィ | |
| ここでお父さんを止めて 未来を取り戻そう! | |
| ヴィヴィ |
勝利時
| はああああっ! | |
| ヴィヴィ | |
| 時間を操り、動きを止め そこをヴィヴィの攻撃が ギュウジン丸を貫く | |
| ハハ……ハハハ! やはり私は天才だ! | |
| ギュウジン丸 | |
| こんなに素晴らしい力を…… 作り上げたのだから…… | |
| ギュウジン丸 | |
| ハハハ……ハハハハ…… | |
| ギュウジン丸 | |
| やり、ました…… | |
| ルピコ | |
| はぁ……はぁ……っ | |
| ヴィヴィ | |
| 終わった……ね | |
| ヴィヴィ | |
| 私が……お父さんを 倒したんだ…… | |
| ヴィヴィ | |
| そう言葉を漏らすヴィヴィの 顔は見えないが | |
| その声色には悲しみや怒り 様々な言葉に表せないような 感情が渦巻いていることが分かる | |
| 自分の父親のような存在を 自分の手で討ち果たしたのだ その心は想像もできない | |
| だが、倒したのは ヴィヴィだけではない | |
| ヴィヴィさん、私達もいます 一人じゃ……ありませんよ | |
| ルピコ | |
| ……ありがとう 【プレイヤー】さん ルピコお姉ちゃん | |
| ヴィヴィ | |
| そうだね…… 私達が、やったんだ | |
| ヴィヴィ | |
| みんなを、救ったんだよね | |
| ヴィヴィ | |
| これで…… 未来を取り戻せたんだ | |
| ヴィヴィ | |
| これで、 禁断が到来することも―― | |
| ヴィヴィ | |
| え………… | |
| ヴィヴィ | |
| な、なんで…… こんな……こと……!? | |
| ヴィヴィ |
敗北時
| ハハハ! 所詮は道具か | |
| ギュウジン丸 | |
| その力をうまく使いこなせて いないようだな | |
| ギュウジン丸 | |
| 【プレイヤー】も お前の力を 持て余しているとみえる | |
| ギュウジン丸 | |
| 今からでも遅くない 戻ってくれば私がもっと 上手く使ってやろう | |
| ギュウジン丸 |
