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第5話 始まりの場所
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ストーリー
| ……ここが きっとお父さんが 死守したい時間だ | |
| ヴィヴィ | |
| ここが…… | |
| ルピコ | |
| うっ…… | |
| ルピコ | |
| 言葉を続けようとした ルピコが急にうずくまる | |
| だ、大丈夫? ルピコお姉ちゃん | |
| ヴィヴィ | |
| ごめんね 一気に私の時間を沢山見て 気分が悪くなっちゃったよね | |
| ヴィヴィ | |
| ……そうじゃないんです | |
| ルピコ | |
| ヴィヴィさんの時間の中に ギュウジン丸さんの時間も 紛れていて…… | |
| ルピコ | |
| 禁断に囚われる恐怖と渇望…… 見たのはごく一部でしたが、 それでも凄く強い感情…… | |
| ルピコ | |
| ……でも、もう大丈夫です | |
| ルピコ | |
| 【プレイヤー】さんは 平気なんですね 凄いです…… | |
| ルピコ | |
| 私も、負けてられないですね | |
| ルピコ | |
| それよりも……ここは 研究所、でしょうか? | |
| ルピコ | |
| ここは海底の奥深くにある 水文明の拠点 | |
| ヴィヴィ | |
| 私がずっと眠っていた場所…… | |
| ヴィヴィ | |
| 海底で、ずっと……? | |
| ルピコ | |
| ここで生まれたわけでもなく 眠っていたんですか? | |
| ルピコ | |
| まだ私が私として目覚める 遥か昔のことだから 正確なことは分からない | |
| ヴィヴィ | |
| お父さんから教わった記憶に よると、私は遥か昔に 空から降ってきたみたい | |
| ヴィヴィ | |
| その時に私、壊れちゃったんだ 目覚めることもできず ずーっと眠ってたの | |
| ヴィヴィ | |
| 私って、「ヴィヴィ」に なる前からどんくさかったんだね | |
| ヴィヴィ | |
| そんな私をお父さんは…… 直してくれた | |
| ヴィヴィ | |
| 眠っていても、お父さんが してくれたことは はっきり覚えてる | |
| ヴィヴィ | |
| ……ヴィヴィさんにとって ギュウジン丸さんは まだお父さんなんですね | |
| ルピコ | |
| 辛く……ないですか? | |
| ルピコ | |
| ……分からない | |
| ヴィヴィ | |
| 私にとって、あの人が 父親のような存在なのは 今後も変わらないと思う | |
| ヴィヴィ | |
| けど、みんなを傷つけられる方が もっと辛い | |
| ヴィヴィ | |
| ……何としても お父さんを止めないと | |
| ヴィヴィ | |
| そのためにここで お父さんを倒す | |
| ヴィヴィ | |
| ここは、禁断の研究の 始まりの地でもある | |
| ヴィヴィ | |
| お父さんが私を通じて 長い間、禁断の研究をしてた場所 | |
| ヴィヴィ | |
| お父さんと禁断との闘いが 始まった場所……この時間が あるから今のお父さんがある | |
| ヴィヴィ | |
| だから、何があってもお父さんは この時間軸を死守したいはずだよ | |
| ヴィヴィ | |
| ギュウジン丸さんは この時間にさえ戻れれば 全てをやり直せる…… | |
| ルピコ | |
| そう……どれだけ お父さんが時間を変えたとしても 私達の存在が揺るがないように | |
| ヴィヴィ | |
| お父さんも同じ方法で 自分の存在を守ってるはずなんだ | |
| ヴィヴィ | |
| 全ての生命を消し去ったら お父さんだって存在できない だけど、存在してる | |
| ヴィヴィ | |
| きっと、この時間のお父さんを 倒せれば……全て終わる | |
| ヴィヴィ | |
| ……行こう この先の研究室に お父さんが居るはず | |
| ヴィヴィ | |
| ルピコ達は研究室へと 歩を進める | |
| 進むにつれ、何やら 男の焦る声が聞こえてくる | |
| 見つからないよう部屋の中を 覗くと、書類の散乱した部屋の 隅に、震える男が居た | |
| ダメだ…… このままではダメだ…… | |
| 過去のギュウジン丸 | |
| 奴らが来る…… 誰にも止められない…… | |
| 過去のギュウジン丸 | |
| これでは…… これでは私は……っ | |
| 過去のギュウジン丸 | |
| いました……! ギュウジン丸さんです! | |
| ルピコ | |
| ですが……なんだか様子が変です | |
| ルピコ | |
| ひいっ!? だ、誰だ!? | |
| 過去のギュウジン丸 | |
| やめろ! 悪かった! この拠点を奪ったことは謝る! | |
| 過去のギュウジン丸 | |
| もう禁断の研究からも手を引く! 研究も全て明け渡す! | |
| 過去のギュウジン丸 | |
| 頼むからもうやめてくれ…… これ以上付け回さないでくれ い、命だけは…… | |
| 過去のギュウジン丸 | |
| どうしたんでしょう 何かに怯えているような…… | |
| ルピコ | |
| 私の知ってる記憶と違う…… | |
| ヴィヴィ | |
| 確かにお父さんは禁断を 恐れていたけど、 こんな風じゃなかった | |
| ヴィヴィ | |
| 一体、どういうこと……? | |
| ヴィヴィ | |
| 気を付けるニャリ 騙そうとしているかも しれないニャリよ! | |
| ニヤリー | |
| ですが、あの様子は 演技には全然見えませんよ…… | |
| ルピコ | |
| ………… | |
| ヴィヴィ | |
| 【プレイヤー】さん ルピコお姉ちゃん 私が確かめるよ | |
| ヴィヴィ | |
| ひ、ひいっ!? な、なんだお前は!? 許してくれっ……! | |
| 過去のギュウジン丸 | |
| 研究ならやめるっ……! やめるからっ! | |
| 過去のギュウジン丸 | |
| ……私達は貴方を 監視してたわけじゃない 一体何があったの? | |
| ヴィヴィ | |
| 貴方はこの時間では 研究に没頭しているはず 何に怯えているの? | |
| ヴィヴィ | |
| ち、近づくな! この禍々しい力の気配…… 禁断の使徒め! | |
| 過去のギュウジン丸 | |
| わ、私の研究を 狙いに来たのだろう! 私の頭脳が狙いなんだろう! | |
| 過去のギュウジン丸 | |
| やっぱり、何かおかしい…… | |
| ルピコ | |
| 確かに自分の死を恐れて 禁断を研究をしていた方ですが それだけじゃありません | |
| ルピコ | |
| 私達がここに来るまでに見た 時間では、禁断を食い止めるため にも研究をしていた方です | |
| ルピコ | |
| 手段は褒められませんが…… その手段を問わない執念深さに 私達は苦しめられたんです | |
| ルピコ | |
| それなのに、自分の研究を こんなにあっさりと 手放すものなんでしょうか? | |
| ルピコ | |
| ……研究を放棄してるなら 世界はこんな状況になってない こんな選択するはずがないよ | |
| ヴィヴィ | |
| 私の記憶とあまりにも違う…… お父さんらしくない | |
| ヴィヴィ | |
| ………… | |
| ヴィヴィ | |
| ごめん 【プレイヤー】さん ルピコお姉ちゃん | |
| ヴィヴィ | |
| このお父さんと 一度、話をしてみたい…… | |
| ヴィヴィ | |
| ダメ、かな……? | |
| ヴィヴィ | |
| ……そうですね | |
| ルピコ | |
| こんなに怯えている人を 一方的に攻撃する なんてことできませんし…… | |
| ルピコ | |
| 過去のギュウジン丸さんが 本当に禁断の研究を続ける気が ないのなら…… | |
| ルピコ | |
| 敵対する理由はなくなるかも…… | |
| ルピコ | |
| それどころか 禁断への対抗策を 見つけられるかも! | |
| ルピコ | |
| 甘すぎるニャリ! 何かあったらどうするニャリ!? | |
| ニヤリー | |
| 何なんだお前達! 研究なら全て明け渡すと 言っただろう! | |
| 過去のギュウジン丸 | |
| 延々と私を付け回して そこまで私の命が欲しいのか!? | |
| 過去のギュウジン丸 | |
| 落ち着いて まずは話を―― | |
| ヴィヴィ | |
| やめろ、来るな! 化け物どもっ!! | |
| 過去のギュウジン丸 | |
| 気が動転して 話どころじゃなさそうです…… | |
| ルピコ | |
| 一度落ち着くまで 待つしかなさそうですね | |
| ルピコ | |
| ……私がやるよ 落ち着くまで話してみる | |
| ヴィヴィ | |
| お父さん、話を聞いて あのね―― | |
| ヴィヴィ |
勝利時
| ヴィヴィは怯えるギュウジン丸に 自分達が今のところ 敵意がないことを話す | |
| 自分達が何者で なぜここへ来たのか | |
| 自分達も禁断を止めるために 動いていることや | |
| 禁断の到来が回避できないこと 禁断を倒す手段が必要なことを | |
| 最初は信じようとしなかった ギュウジン丸だが、次第に 落ち着きを取り戻し | |
| 研究者の性なのか、 未知の話に聞き入っていた | |
| ……つまり、お前は 私が研究していた VV-8の未来の姿ということか | |
| 過去のギュウジン丸 | |
| そして私は禁断を恐れるあまり 生き残るため全ての時間を 壊してしまった…… | |
| 過去のギュウジン丸 | |
| ……私はなんて愚かなことを…… | |
| 過去のギュウジン丸 | |
| 確かに天才が全てを管理すべきだ | |
| 過去のギュウジン丸 | |
| しかし管理すべき世界が滅びて しまったら、管理しても 何の意味もないだろうに | |
| 過去のギュウジン丸 | |
| それほどまでに禁断に 狂わされてしまったのか…… | |
| 過去のギュウジン丸 | |
| 天才が全てを管理する ということに同意はできませんが 禁断を止めたいのは同じはずです | |
| ルピコ | |
| ……協力し合えないかな | |
| ヴィヴィ | |
| 私達と一緒に 禁断を倒す方法を 考えて欲しいの | |
| ヴィヴィ | |
| だ、だが……そんなことをすれば 禁断の尖兵に私は…… | |
| 過去のギュウジン丸 | |
| 誰かに狙われてるんだよね 禁断に関連する「何か」に…… | |
| ヴィヴィ | |
| 大丈夫 私達が何とかするよ だから協力してほしい | |
| ヴィヴィ | |
| ………… | |
| 過去のギュウジン丸 | |
| ……お前達は 禁断について何を知っている? | |
| 過去のギュウジン丸 | |
| 禁断の一体であるVV-8にも 問うのは滑稽だが | |
| 過去のギュウジン丸 | |
| えっと……とにかく 強大な力を持ってて…… | |
| ヴィヴィ | |
| 凄く嫌な感じがする力を 持っていて…… | |
| ヴィヴィ | |
| 私達が見た、星のようなものが 本体……なんでしょうか | |
| ルピコ | |
| あの星が出て来た瞬間に 全部、崩壊して…… | |
| ルピコ | |
| ……なるほど お前達の知識はその程度か | |
| 過去のギュウジン丸 | |
| それでよく 禁断と闘おうとしたものだ | |
| 過去のギュウジン丸 | |
| いや、禁断の星と対面して 生き延びただけ驚異的だが | |
| 過去のギュウジン丸 | |
| いいだろう 私が禁断の研究で 得た知見を共有してやる | |
| 過去のギュウジン丸 | |
| 確かにお前達が見た星…… 禁断の星はまさしく禁断の 根源たるものだ | |
| 過去のギュウジン丸 | |
| つまり我々の敵は「星そのもの」 | |
| 過去のギュウジン丸 | |
| 君達は惑星をどうにかする力を 持っているのかね? | |
| 過去のギュウジン丸 | |
| う……それは…… ない、ですけど…… | |
| ルピコ | |
| そうだろう 例え惑星をどうにかできたとて 「禁断」となるとまた話は別だ | |
| 過去のギュウジン丸 | |
| あれは我々のような 生命の在りようとは全く異なる | |
| 過去のギュウジン丸 | |
| アレを形容するのであれば 「悪意を振りまく大いなる意志」 そのものだ | |
| 過去のギュウジン丸 | |
| 強烈な悪意の集合体 と言ってもいいかもしれんな | |
| 過去のギュウジン丸 | |
| なんだか……すごく 漠然とした存在に聞こえますね | |
| ルピコ | |
| その通りだ 生命というには あまりにも別の形態 | |
| 過去のギュウジン丸 | |
| 悪意を振りまき 禁断の眷属を増やし続けることが 存在意義…… | |
| 過去のギュウジン丸 | |
| もはや既存の生命体とは まったく異なる存在だ | |
| 過去のギュウジン丸 | |
| 多数の個体から形成され まるで一つの個体かのように 振る舞う集団…… | |
| 過去のギュウジン丸 | |
| まさに「超個体」と 言っていいだろう | |
| 過去のギュウジン丸 | |
| 「禁断」を称する個体は 複数いるが | |
| 過去のギュウジン丸 | |
| 全体が同じ意志を元に 無差別に悪意を 振りまいているのだ | |
| 過去のギュウジン丸 | |
| ここにいるVV-8は 禁断の意志には塗りつぶされて いないようだがな | |
| 過去のギュウジン丸 | |
| じゃあ……つまり あの星を破壊しても 禁断は倒せないってこと? | |
| ヴィヴィ | |
| ああ おそらく一時しのぎにしか ならないだろう | |
| 過去のギュウジン丸 | |
| 禁断の星が一つである保証は 何もないんだ アレを倒したとしても…… | |
| 過去のギュウジン丸 | |
| 世界にはびこる禁断の悪意が 新たな禁断を呼び覚まし 再び禁断の星を作るだろう | |
| 過去のギュウジン丸 | |
| 禁断は様々な世界、惑星に 眠っているし、飛来して 来るかもしれない | |
| 過去のギュウジン丸 | |
| 悪意の種を撒き 新たな禁断の星を作るためにな | |
| 過去のギュウジン丸 | |
| そんなの…… どうやって闘えば…… | |
| ルピコ | |
| 「禁断」を称する個体を いくら倒しても何の意味もない | |
| 過去のギュウジン丸 | |
| 「大いなる意志」を 破壊しなければ倒せないのだ | |
| 過去のギュウジン丸 | |
| そして奴は時間や空間を 超越した存在…… 逃れることはできない | |
| 過去のギュウジン丸 | |
| 私が研究した限り…… 「この世界の禁断」は そういった存在だ | |
| 過去のギュウジン丸 | |
| 分かったか? 禁断に立ち向かうという夢物語が どれほど無謀なのかが | |
| 過去のギュウジン丸 | |
| 私にも、お前達にも そんなことは不可能だ 禁断を倒すことはできない | |
| 過去のギュウジン丸 | |
| で、ですけど! ここで禁断を止めるために 研究をしているんですよね? | |
| ルピコ | |
| 何か……対抗するための 手がかりでも何でもいいんです 何かないんですか? | |
| ルピコ | |
| VV-8……お前の時間の力 それだけが頼りだった | |
| 過去のギュウジン丸 | |
| だが……修復されたお前の力でも 禁断への対抗手段とは ならなかったのだろう | |
| 過去のギュウジン丸 | |
| もはや一介のクリーチャーが どうこうできる存在では ないのだ…… | |
| 過去のギュウジン丸 | |
| もう……おしまいだ…… あのような強大な存在には 抗うことが出来ない | |
| 過去のギュウジン丸 | |
| 今もどこからか 視線を感じる……分かるんだ 私は見られている…… | |
| 過去のギュウジン丸 | |
| あれは……世界が終焉を 迎えるために定められた 運命なのかもしれん…… | |
| 過去のギュウジン丸 | |
| もし…… | |
| ヴィヴィ | |
| もし、禁断の意志そのものを コントロールできるような…… そんな人が居たら? | |
| ヴィヴィ | |
| 馬鹿な そんな存在、居るわけがない | |
| 過去のギュウジン丸 | |
| ……だが、面白い思考実験だ | |
| 過去のギュウジン丸 | |
| 禁断の意志をコントロール できる存在があるとすれば 禁断の「依り代」だろう | |
| 過去のギュウジン丸 | |
| 禁断が「星」でありながら 超個体であるとするなら | |
| 過去のギュウジン丸 | |
| 存続の為に捕食行為を 行うかもしれん | |
| 過去のギュウジン丸 | |
| 他の惑星そのものを捕食するのか 惑星の生命を捕食するのかは 分からないが…… | |
| 過去のギュウジン丸 | |
| 捕食に適した惑星を見つけるには 禁断の波動を受信できる端末…… 依り代となる者を探すだろう | |
| 過去のギュウジン丸 | |
| 禁断の波動を受信し 心を巣くわれた依り代は 禁断の星を呼び込むことだろう | |
| 過去のギュウジン丸 | |
| その依り代が逆に、禁断の意志を コントロールできるほど強靭な 精神力を持つ個体なら…… | |
| 過去のギュウジン丸 | |
| 心の中に巣くう悪意…… | |
| 過去のギュウジン丸 | |
| 禁断がつけこむきっかけを手放す ことができれば、あるいは…… | |
| 過去のギュウジン丸 | |
| しかし…… 禁断の意志を 振り切ることは不可能だ | |
| 過去のギュウジン丸 | |
| 超常的な大いなる意志を 振り切れるものなど ありはしない | |
| 過去のギュウジン丸 | |
| ……そうか、そういうことですね | |
| ルピコ | |
| 禁断のコントロールを 実現してみせた人がいますよ | |
| ルピコ | |
| ブラボーー!! ハハハハ!! 素晴らしい!! | |
| ギュウジン丸 | |
| 我々の居る場所の影響は 最小限! 見事制御に 成功している! | |
| ギュウジン丸 | |
| 喜べ、No.2君! 我々は死の運命を回避したぞ! ハハハハハハハ!! | |
| ギュウジン丸 | |
| それは…… お父さん自身 | |
| ヴィヴィ | |
| 何? それはどういう―― | |
| 過去のギュウジン丸 | |
| なっ……!? 何だ……!? 何が起こった!? | |
| 過去のギュウジン丸 |
敗北時
| ……やはり禁断は 目覚めてしまうのか | |
| 過去のギュウジン丸 | |
| 最悪だ…… 私の推測が間違っていた方が 世界にとってはよかったのに | |
| 過去のギュウジン丸 | |
| う……未来の話が 逆に怖がらせちゃったみたいです | |
| ルピコ | |
| だけど、私達や世界が置かれる 状況を知ってもらわないと いけません | |
| ルピコ | |
| 【プレイヤー】さん ヴィヴィさん、根気よく 続けましょう……! | |
| ルピコ |
