デュエプレ ストーリーまとめwiki
第2話 記憶の中で
最終更新:
dmps_fun
-
view
ストーリー
| い、今の映像は…… ひょっとしてカノンさんの記憶? | |
| カスミ | |
| (大丈夫、カスミ?) | |
| アジサイ | |
| (は、はい…… 急に頭の中に知らない光景が たくさん入ってきて……) | |
| カスミ | |
| (それと一緒に 強烈な感情が一気に流れ込んで ちょっと眩暈が……) | |
| カスミ | |
| (私の力……心に干渉する力で うっかりカノンの心に 触れてしまったのね) | |
| アジサイ | |
| (……ごめんなさい 次、力を貸すときは 慎重に行うわ……) | |
| アジサイ | |
| ……お騒がせしてすみません もう、大丈夫ですから | |
| カスミ | |
| そうですか……? ならば、いいのですが | |
| アクア・プロフェッサー | |
| ……それで、先ほど クリーチャーとの闘いと 仰っていましたが…… | |
| アクア・プロフェッサー | |
| はい……おそらく カノンさんが実際に経験した ことだと思います…… | |
| カスミ | |
| 急に気を失ってしまった カノンさんを支えたとき…… | |
| カスミ | |
| 一瞬ではありましたけど 正直、言葉にするのも 憚られるような光景が見えました | |
| カスミ | |
| 多くの人々が戦火に焼かれ 次々と倒れていく…… | |
| カスミ | |
| それをただ震えて 見ていることしかできない | |
| カスミ | |
| そんな自分の無力さと 悲痛な感情が伝わってきました | |
| カスミ | |
| 他人である私でもショックを 受けてしまうほどの…… | |
| カスミ | |
| おそらく、これまでずっと 蓋をしてきた記憶なんでしょう | |
| カスミ | |
| この状況が辛い記憶と重なり、 闘いの疲れと相まって…… 限界が来てしまったようです | |
| カスミ | |
| ……人間であるはずの彼女が そのような……なるほど | |
| アクア・プロフェッサー | |
| ……今日はここまでに しておきましょう | |
| アクア・プロフェッサー | |
| ルピコさんから聞いた話では 召喚する力がすぐには 使えないと分かりました | |
| アクア・プロフェッサー | |
| 夜も更けてまいりましたし 今日は解散いたしましょう | |
| アクア・プロフェッサー | |
| ……もうこんな時間だったのか | |
| 水の守護者 カイト | |
| その様子だと、 カイト殿は時間を気にせず 没頭するタイプのようですね | |
| アクア・プロフェッサー | |
| カノンの処遇については 私が考えておきますので 皆さんは明日に備えて休息を…… | |
| アクア・プロフェッサー | |
| あっ、あの……! プロフェッサーさんに お話が…… | |
| ルピコ | |
| なぁ、ねーちゃん 少し話したいんだけど ちょっと……いいか? | |
| 鬼丸 | |
| ……カノンのことかのう? | |
| プリンプリン | |
| ねーちゃんは 何でもお見通しか…… | |
| 鬼丸 | |
| カスミがカノンの話をしている時 あれだけ気難しい顔をしてれば 誰でも気づくじゃろ | |
| プリンプリン | |
| オレ、そんな顔してたのかよ…… | |
| 鬼丸 | |
| ……全てをゼロにする 馬鹿げた計画 | |
| 鬼丸 | |
| そんなのを手伝ってるのが どんな奴かと思ったら…… | |
| 鬼丸 | |
| ……わらわとルピコを 牢から助けた時から 違和感はあったが…… | |
| プリンプリン | |
| ウェディングやサスペンスの様な 冷酷さもなく、悲惨な過去を持つ 人間だったとはのう…… | |
| プリンプリン | |
| ……かといって、あいつが ゼニスと組んでたのは確かだ ケジメはつけなきゃいけねぇ | |
| 鬼丸 | |
| ……そう、じゃな | |
| プリンプリン | |
| 許す許さねぇは…… その後だ | |
| 鬼丸 | |
| 今は、ゼニスの思惑をぶっ潰して 兄貴……修羅丸の目を 覚まさせなきゃならねーからな | |
| 鬼丸 | |
| ………… | |
| プリンプリン | |
| ……あん? 何だよその顔は? | |
| 鬼丸 | |
| いやー? 鬼丸も色々考えるように なったんじゃと思ってのう? | |
| プリンプリン | |
| なっ!? わっ、わりーかよ! | |
| 鬼丸 | |
| いや、成長していると 思っただけじゃよ♪ | |
| プリンプリン | |
| ……ったく まぁ正直ガラじゃねえけど、な | |
| 鬼丸 | |
| こんなオレでも 信じてくれる奴らがいる | |
| 鬼丸 | |
| あいつらのためにも ちょっとは背伸びして 考えごとくらいするさ | |
| 鬼丸 | |
| ふっ……わらわも 姉として負けてられんのう! | |
| プリンプリン | |
| わっ! | |
| 鬼丸 | |
| 鬼丸の頭に手を伸ばし、 雑に撫で回していくプリンプリン | |
| ちょ、子ども扱いすんじゃ…… | |
| 鬼丸 | |
| ……鬼丸よ あまり、無理をするでないぞ | |
| プリンプリン | |
| 皆を導く重圧に、 お父様やオニナグリを亡くした 悲しみ…… | |
| プリンプリン | |
| 姉のわらわにくらいは 弱音を吐いても良いのだからな | |
| プリンプリン | |
| ………… | |
| 鬼丸 | |
| へへっ、やっぱ ねーちゃんにはかなわねえな…… | |
| 鬼丸 | |
| カノンの尋問が行われた 次の日―― | |
| ……何で私を連れ回しているの? しかも、監視の目があるとはいえ 私を拘束せずに…… | |
| カノン | |
| ルピコ殿と 【プレイヤー】殿の 頼みです | |
| アクア・プロフェッサー | |
| ルピコ達の……? | |
| カノン | |
| はい! その……カノンさんには 色々見て欲しいもの があるので…… | |
| ルピコ | |
| ……我々の 普段の光景を、 カノンに見せたい? | |
| アクア・プロフェッサー | |
| はい……カスミさんの話を聞いて 考えていたんですが…… | |
| ルピコ | |
| カノンさんは、クリーチャーの ……その、嫌な部分しか 見ていないと思うんですよ | |
| ルピコ | |
| クリーチャー達の憎悪や怒り それによって起こってしまった 恐怖や混乱しか…… | |
| ルピコ | |
| …… | |
| アクア・プロフェッサー | |
| ですから、違う側面を見せたら もしかしたら私達に敵意を現さ なくなるんじゃないかなーって | |
| ルピコ | |
| ……なるほど | |
| アクア・プロフェッサー | |
| ……やっぱり難しいでしょうか | |
| ルピコ | |
| 他の者達のことを考えたら 難しいでしょうね | |
| アクア・プロフェッサー | |
| ……ですが、やってみましょうか | |
| アクア・プロフェッサー | |
| えっ? | |
| ルピコ | |
| ……争いというのは様々な流れを 引き起こします | |
| アクア・プロフェッサー | |
| 彼女も、それが原因で心が磨耗し ゼニスに加担しているというなら | |
| アクア・プロフェッサー | |
| ……まずはそれをどうにか するべき、なのでしょうね | |
| アクア・プロフェッサー | |
| プロフェッサーさん……! | |
| ルピコ | |
| もちろん、彼女はまだ敵です 危険を伴う行動だというのは 理解してくださいね? | |
| アクア・プロフェッサー | |
| ゴールデン・エイジ達の中には 彼女を許せていない者も まだ多くおります | |
| アクア・プロフェッサー | |
| 今は鬼丸の注意もあり抑えて はいますが……本当のところは 私にも読めません | |
| アクア・プロフェッサー | |
| こちらも細心の注意を払いますが 双方共に問題が起きる可能性が あることは認識してください | |
| アクア・プロフェッサー | |
| わっ、分かりました! 無理を聞いてもらって 本当にありがとうございます | |
| ルピコ | |
| いえ、敵の戦力を削ぎ こちら側に寝返らせるのは 闘いの常套手段 | |
| アクア・プロフェッサー | |
| 決して、感情だけの話では 無いので、お気になさらず ……本当ですよ? | |
| アクア・プロフェッサー | |
| 見せたいものって 一体何なのかしら……? | |
| カノン | |
| ……こちらなら、 あまり我々の姿を見られずに 観察できるでしょう | |
| アクア・プロフェッサー | |
| そこにはゴールデン・エイジの 皆が拠点の復旧や負傷者の救護を 行っている光景が広がっていた | |
| おーい! あっちの修繕終わったから 手伝いに来たぜ! | |
| ゴールデン・エイジ | |
| おっ、ありがてぇ! 早速そっちの板を 押さえててくれ! | |
| ゴールデン・エイジ | |
| よう! 救護の手伝いに来たぜ! ……まだ片腕、動かねぇけど | |
| ゴールデン・エイジ | |
| 気持ちはありがてぇが、 こっちは今人手が足りてるよ だから大人しく向こうで寝てな | |
| ゴールデン・エイジ | |
| ……どういうこと? これを見せて一体…… | |
| カノン | |
| ……貴方にはどう見えますか? | |
| アクア・プロフェッサー | |
| どうって……こんなの 命令で動いているだけの―― | |
| カノン | |
| ある程度の指示はしていますが 強制的に動かしているわけでは ありません | |
| アクア・プロフェッサー | |
| 皆が皆のためにそれぞれが 率先し、行動しているのです | |
| アクア・プロフェッサー | |
| ……ありえない、のだわ そんなの……絶対に | |
| カノン | |
| (でも、トライストーンの ような物で操っている 訳では……ない……) | |
| カノン | |
| ……カノンさん…… | |
| ルピコ | |
| ………… | |
| カノン | |
| ――認めたく無い それを認めてしまえば 自分の世界が変わってしまう | |
| そう無意識に感じたのか、 カノンは半ば強引に 話題を変えようとする | |
| ……ルピコに 一つ聞きたいことがあるのだけど いいかしら? | |
| カノン | |
| へっ? はい、もちろん! 何でしょうか? | |
| ルピコ | |
| 私と闘った時、何か…… 変な物を使っていたわよね あれは一体、何? | |
| カノン | |
| 変な……? あっ あれはカードですね | |
| ルピコ | |
| カード? 確かカイトは キリコに力を送っていたけど カードを使うパターンもあるの? | |
| カノン | |
| キリコさんの場合は 特別で……って 【プレイヤー】さん? | |
| ルピコ | |
| カードの束? これを私に渡して一体…… | |
| カノン | |
| ……デュエマのカード? ルールを教えるから とりあえずデュエル? | |
| カノン | |
| 【プレイヤー】さん いつの間にデッキをもう一個 作って……!? | |
| ルピコ | |
| 先ほどから話を聞きながら 黙々と作っていましたよ? 器用なことをしますね | |
| アクア・プロフェッサー | |
| ええっと…… ルールを教わるとしても さすがにいきなりは…… | |
| カノン | |
| ……分かった、のだわ やればいいのよね | |
| カノン | |
| (……そういえば諦めがかなり 悪かったのだわ……この人) | |
| カノン | |
| それならすぐに…… って、掛け声? ……大事なの? そう…… | |
| カノン | |
| それじゃあ……えっと デュエマ・スタート? | |
| カノン |
勝利時
| ……これが、デュエマ | |
| カノン | |
| 相手を攻撃するだけのはずなのに 相手に手札を与えてしまうことも 考えなきゃいけない…… | |
| カノン | |
| 簡単そうに見えて…… 奥深いものなのだわ | |
| カノン | |
| でも、あなた達が使っている 時のように、クリーチャーが 出たりしないのね | |
| カノン | |
| 何かコツがあるのかしら 確か何か力を送っているような 感じもあったし……むむ | |
| カノン | |
| しかめっ面でカードと にらめっこし始めたカノンに 慌ててルピコは声をかける | |
| カ、カノンさん、初めてなのに お上手なんですね! | |
| ルピコ | |
| ……そう、なの? 悪い気はしないけど…… | |
| カノン | |
| (考え直してもあの光景に 対する印象は変わらない) | |
| カノン | |
| (……私が体験したものも ……すべて事実) | |
| カノン | |
| (……いえ、ここで 起こっていることはあくまで ごく一部ということも……) | |
| カノン | |
| ……どうやら、 煮え切らない様子ですね | |
| アクア・プロフェッサー | |
| ……………… | |
| カノン | |
| まだ時間はあります 他の場所の様子も見てみましょう | |
| アクア・プロフェッサー | |
| ……強制的に操っているかは 自身の目で確かめてください | |
| アクア・プロフェッサー | |
| ……分かったわ | |
| カノン | |
| (気は乗らない…… 気は乗らないのだけれど) | |
| カノン | |
| (なぜか、見なくてはいけない そんな気がする、のだわ) | |
| カノン | |
| (私は一体……) | |
| カノン |
敗北時
| この……呪文は バトルゾーンに置けない | |
| カノン | |
| これもクリーチャーじゃないから ……これはクロス、ギア? これは置けるのね……複雑だわ | |
| カノン | |
| (……話題を逸らしたかった だけなのに、 何でこんな目に……?) | |
| カノン |
