デュエプレ ストーリーまとめ@wiki
第3話 後編
最終更新:
dmps_fun
-
view
ストーリー
| 神殿の魔導具が 不規則な明滅を繰り返す | |
| 傷ついたアハトの正面で ガ・リュミーズの青い炎が 闇の濁流を受け止めている | |
| アハトは立っているだけで 胸の傷から闇を零し続ける | |
![]() |
……目障りだ |
| ガ・リュミーズ | |
| ミザリィはデ・スザークの前で ノインの刃を遮り続けている 焼けた両腕は下がらない | |
![]() |
(ここまで時を操れるなら 時間でも止めてしまえばいいのに 戦闘では使用しない) |
| デ・スザーク | |
![]() |
(……どうやら、融通はきかないらしい) |
| デ・スザーク | |
![]() |
(都市上空の魔法陣は 今なお現在を書き換え続けている この術式のせいか) |
| デ・スザーク | |
![]() |
(この機を逃せば後がない 今ここで、ノインを 取り戻さねば――!) |
| デ・スザーク | |
| 激しい闘いの最中 一瞬だけ、ノインの元へ飛び込める 隙間が空く | |
![]() |
今だ! |
| デ・スザーク | |
| デ・スザークが ノインへ向かって飛び出す | |
![]() |
何を―― 行かせるものか! |
| ガ・リュミーズ |
| 青い炎がデ・スザークを包み 焼き尽くそうとする | |
| 痛みが全身を裂く | |
| 一度羽ばたいたはずの翼が 一瞬巻き戻され | |
| 近づいたはずのノインが 再び遠ざかる | |
| 黒い小鳥は 同じ瞬間へ何度も押し戻されながら それでも翼を前へ倒す | |
![]() |
(やはりな 今は大して時間を操れんらしい!) |
| デ・スザーク |
| なぜ、自分は ノインの元へ現れたのか | |
| 別の時代の より完璧な戦士でもよかったはずだ | |
| 未来はない 何をしても意味はない―― | |
| 幼いノインは そう言って自分の命を諦めようとしていた | |
| デ・スザークはそんなノインへ 未来を与えると 一方的に言い渡した | |
| ノインは、その言葉を 影の者達と同じだと突き返した | |
| 始まりは、ただの気まぐれだった | |
| それでも、そこから 二人の時間が始まった | |
| その後、ノインは 与えられた未来を受け取るだけでなく 自分でその先を見ると決めた | |
| デ・スザークを解放し 降臨した後の世界を見る | |
| 押しつけられた未来を 自分の願いへ変えた | |
| 気まぐれと呼びながら デ・スザークは | |
| その勝手な願いへ 何度も付き合い続けた |
![]() |
破壊が、お前の望みだと言ったな |
| デ・スザーク | |
![]() |
それだけが、お前の望みではない |
| デ・スザーク | |
![]() |
……何? |
| ノイン | |
![]() |
まだ、この人間の望みを疑うか! 諦めの悪い残りかすめ! |
| ガ・リュミーズ | |
| 再びデ・スザークの時を 操るために、炎が舞い上がる | |
![]() |
お前と私は 同じ不死の炎から生じた身 |
| デ・スザーク | |
![]() |
術式に注力し、アハトに 手を焼いている今ならば 耐えることくらい、不可能ではない! |
| デ・スザーク |
| 青い炎が黒い翼を焼く | |
| 翼の先が崩れ 小さな身体に亀裂が走る | |
| 進むたびに翼が戻され 戻されるたびに別の羽が崩れ ついには地に落ちる | |
| それでも、デ・スザークは 床へ爪を立てる | |
| 飛べなくなった小鳥は 時間に押し戻されながら 一歩ずつ前へ進む | |
| ノインの足元まで あと、わずかだった | |
![]() |
止まって! |
| ノイン | |
| ノインが再び闇を刃へ集める | |
| 黒い貴婦人は焼けた腕を上げ その刃と小鳥の間へ入る | |
| 刃を受けるたびに 貴婦人の膝が沈む | |
| その隙に、デ・スザークは 床を蹴って必死に羽ばたき ノインの胸元へ飛び込む | |
| ノインは反射的に 小鳥の身体を片手で受け止めた | |
| 手の中に落ちた身体は 驚くほど軽い | |
| 指が触れただけで 亀裂から白い粒子が零れる | |
| ノインは振り払おうとするが ――振り払えなかった | |
| デ・スザークが ノインの胸元の 無月の門の欠片へ触れる | |
![]() |
――っ! |
| ノイン | |
| 欠片が黒い光を返し 二人の影を一つに重ねる | |
![]() |
どうだ、こうすれば 私の記憶がお前に流れ込むだろう |
| デ・スザーク | |
![]() |
お前と私は 魂で繋がっているのだ |
| デ・スザーク |
![]() |
違う…… |
| ノイン | |
![]() |
これは、私の知らない―― |
| ノイン | |
| ノインは小鳥を押し返そうとする | |
| だが、胸元の欠片が熱を持ち 指から力が抜ける | |
| デ・スザークの力を勝手に使い 怒鳴られた自分、小鳥に腹を立てた自分 様々な、記憶にない自分が流れ込む | |
| 忘れていた声が ノイン自身の奥から蘇る | |
![]() |
(未来は、ない) |
| ノイン | |
![]() |
(私が何をしても 何も変わらない) |
| ノイン | |
![]() |
(……そうか その時に現れたのは――) |
| ノイン | |
| ノインは一度 ガ・リュミーズを見る | |
| 次に、ノインは 自分の胸元で崩れかけた、小鳥を見る | |
| 片方の翼は半ば失われ 胸の亀裂から白い粒子が零れている | |
| それでも小鳥の目は ノインを見据えている | |
![]() |
そうだ、私…… |
| ノイン | |
![]() |
デっちゃんを私から解放して…… その先の世界を見たかったんだ…… |
| ノイン |
| その言葉と同時に 世界へひびが入る | |
| 最初のひびは ノインの足元の術式を横切る | |
![]() |
……何!? |
| ガ・リュミーズ | |
| 壁際の魔導具が 端から一基ずつ砕けていく | |
| 都市上空の魔法陣を描く青い線が 一本、また一本と途切れる | |
| 回転を止めた魔法陣が傾き 崩れた光が神殿の床へ降り注ぐ | |
| 白いひびが青い炎を呑み込み ガ・リュミーズの身体まで崩し始める |
![]() |
この状況で、なお…… |
| ガ・リュミーズ | |
| ガ・リュミーズの目が ノインの手の中の小鳥へ向く | |
![]() |
……こんな存在を選ぶとは |
| ガ・リュミーズ | |
![]() |
ここまで人間に入れ込むとは…… やはりお前は もはや魔凰ですらなくなったのだな |
| ガ・リュミーズ | |
![]() |
よい |
| ガ・リュミーズ | |
![]() |
覚えていろ |
| ガ・リュミーズ | |
![]() |
次に出会った時―― その時は、私が降臨する時だ |
| ガ・リュミーズ | |
![]() |
今度こそ 貴様ごと焼き尽くしてやろう |
| ガ・リュミーズ | |
| ガ・リュミーズの姿が 青い炎と共に砕け散り―― | |
| 白い光が全てを包む |











