デュエプレ ストーリーまとめwiki
オラクルの邂逅 第3話 後編
最終更新:
dmps_fun
-
view
ストーリー
| この力……ゼニスの力を 吸収したボクよりも……!! | |
| イズモ | |
| ……零はな、 別世界であろうとも 兄であるお前のことを想って | |
| 切札勝太 | |
| お前のために 行動しようとしたんだよ! | |
| 切札勝太 | |
| なのに、お前は…… 零を……!! | |
| 切札勝太 | |
| くっ……! | |
| イズモ | |
| これで終わりや、 イズモ!! | |
| カツドン | |
| !! こんなところで、ボクは……!! | |
| イズモ | |
| お願い! 止まって!! | |
| ??? | |
| (…………? 攻撃が、止まった……?) | |
| イズモ | |
| どきや! そんな奴の前に立ったら 今度は何されるか分らんで! | |
| カツドン | |
| ……レイ? | |
| イズモ | |
| ……約束したのだ イズモはあたしが 説得してみせるって……! | |
| プラマイ零 | |
| 零ちゃん! 目覚めたばかりだから そんなに動いたら…… | |
| コットン | |
| 大丈夫、力を吸収された影響で 少し気を失っただけなのだ | |
| プラマイ零 | |
| みんなが私のことを想って くれているのに、一人だけ 眠っている訳にもいかない…… | |
| プラマイ零 | |
| ……カツドン、 とりあえずその拳を 下ろして欲しいのだ…… | |
| プラマイ零 | |
| 何を言っているんや!? 自分がイズモに何されたんか 分かってるやろ! | |
| カツドン | |
| それでもあたしは話しあう前に 力で解決するのは嫌……なのだ | |
| プラマイ零 | |
| ……でもいいのか零? イズモはお前を利用したんだぞ? | |
| 切札勝太 | |
| ……だとしても、なのだ | |
| プラマイ零 | |
| ……そっか、分かったよ お前に任せたもんな イズモの説得 | |
| 切札勝太 | |
| だからカツドン…… 一回落ち着こうぜ 他でもない零が言ってんだからよ | |
| 切札勝太 | |
| …………はぁ、 それ言われたら、 しゃあないわな | |
| カツドン | |
| イズモ、零ちゃんに免じて 今は、この拳を下ろしたる | |
| カツドン | |
| ……次この場で何かしでかしたら もうワイは止まらんからな | |
| カツドン | |
| ……ありがとうなのだ、カツドン | |
| プラマイ零 | |
| ……何故、ボクを庇う? ボクは君の力を 奪ったというのに…… | |
| イズモ | |
| それは…… 兄様を信じていたから | |
| プラマイ零 | |
| ……何を? | |
| イズモ | |
| たとえ違う世界の兄様だとしても 兄様の心根にある優しさは 同じだと、あたしは思うのだ | |
| プラマイ零 | |
| 今のボクのどこに優しさが……? | |
| イズモ | |
| あるのだ! | |
| プラマイ零 | |
| さっきだってあたしの命が 消えるまで、 力を奪うこともできたはず…… | |
| プラマイ零 | |
| でも兄様はそうはしなかった そうでしょう、兄様? | |
| プラマイ零 | |
| それは…… | |
| イズモ | |
| そんな優しさを持った兄様なら あたしの話を 聞いてくれると思ったのだ | |
| プラマイ零 | |
| ……ボクと何を話したいんだい? | |
| イズモ | |
| ……これはあくまで あたしの世界の出来事 | |
| プラマイ零 | |
| ……でも、あたしが経験した 自分の世界のオラクルが 導いた結末、なのだ | |
| プラマイ零 | |
| …… | |
| イズモ | |
| 個人の感情や考えを奪って 心を統制させた世界 | |
| プラマイ零 | |
| それがオラクルが辿り着いた 答えだったのだ | |
| プラマイ零 | |
| ……あんなものは 平和とは到底思えない | |
| プラマイ零 | |
| 偽りの理想郷 そうとしかあたしは、 思わなかったのだ | |
| プラマイ零 | |
| これが、あたしが経験した オラクルの……世界、なのだ | |
| プラマイ零 | |
| ………… | |
| イズモ | |
| もちろん、嘘は言って―― | |
| プラマイ零 | |
| そんなこと分かっているよ | |
| イズモ | |
| 別世界とはいえ、ボクの妹だ それに決意を持った 瞳を見れば分かる | |
| イズモ | |
| それなら…! | |
| プラマイ零 | |
| だけど、君も知っているだろう? この世界の、 アウトレイジとオラクルの争いを | |
| イズモ | |
| なら分かるはずだ 異なる思考や感情を 排除せねば無益な争いが起きる | |
| イズモ | |
| そう考えれば、君が言っていた オラクルの結末とやらも あながち間違いでは―― | |
| イズモ | |
| 皆が違うことをして…… 何が悪いんだよ | |
| 切札勝太 | |
| 勝太…… | |
| プラマイ零 | |
| オレも……友達と違う考えで 喧嘩したことがある | |
| 切札勝太 | |
| ……けどその後、 仲直りして 何倍も仲良くなれた | |
| 切札勝太 | |
| そんな仲直りすらできなくなって 言いたいことも言えない…… | |
| 切札勝太 | |
| そんなつまんない世界、 オレは嫌だ! | |
| 切札勝太 | |
| ……今やっているのは、 喧嘩じゃなくて争いなんだ | |
| イズモ | |
| 平和的に解決する方法もあった でもその道を暴力で拒絶したのは 他でもないアウトレイジの方だ | |
| イズモ | |
| ……なら、アウトレイジの 言い分を聞かなかった オラクルも一緒なのだ | |
| プラマイ零 | |
| 奴らが人の話を聞くなんて そんなことを―― | |
| イズモ | |
| そう言って、拒絶した結果が 今起きてることじゃないんか? | |
| カツドン | |
| ……貴様……! アウトレイジのくせに…… | |
| イズモ | |
| まぁワイはこの世界の 住人じゃない ……やけど | |
| カツドン | |
| どっちもそんなままじゃ 争いなんて止まらんやろ? | |
| カツドン | |
| …… | |
| イズモ | |
| カツドンが言った通りなのだ 違う思想を持っている両方が 互いの思想を排除している | |
| プラマイ零 | |
| そんなんじゃ争いは終わらない 被害が広がっていくだけなのだ | |
| プラマイ零 | |
| 排除せずお互いが 納得できるような 和解を一緒に考えていく | |
| プラマイ零 | |
| ……それをどちらかが最初に 踏み出さないとお互いの 平和は始まらないのだ! | |
| プラマイ零 | |
| オラクルと、 アウトレイジの和解……か | |
| イズモ | |
| ……そんなこと、 考えもしなかったな | |
| イズモ | |
| ……確かに、争いが消え 平和になるというのなら 和解という過程も悪くはない | |
| イズモ | |
| 兄様……! | |
| プラマイ零 | |
| ……だけどね オラクルによる支配を壊す アウトレイジ | |
| イズモ | |
| 支配による秩序を…… 平和を保つべく 争わざるを得ないオラクル | |
| イズモ | |
| その二つが和解のために 止まるとは、思えない | |
| イズモ | |
| ……すぐには、 止まらないかもしれない | |
| プラマイ零 | |
| だけど、たとえそれが 遠回りになったとしても | |
| プラマイ零 | |
| 互いが納得できる道を 見つけることが できるはずなのだ! | |
| プラマイ零 | |
| その過程で争いが 起きたとしても? | |
| イズモ | |
| 今より争いは絶対に減る ……減ると信じたい! だって…… | |
| プラマイ零 | |
| 違う考えを持つ者同士が 悩んだ末に見つけた 平和への道を―― | |
| プラマイ零 | |
| 互いに、 壊そうとするはずないのだから! | |
| プラマイ零 | |
| そんなの、理想にすぎない ……けど | |
| イズモ | |
| なっ、何やこの揺れは……!? | |
| カツドン | |
| !! 空間が……歪んでいるのだわ!? | |
| コットン | |
| ……さっきまでの戦闘の影響で この空間が維持できなくなって いるのか……? | |
| イズモ | |
| 勝太! あれ見てみ! あの時みたいな 空間の裂け目が……! | |
| カツドン | |
| ……ってことは、 また別の世界に行っちまう かもしれねぇのか!? | |
| 切札勝太 | |
| 不味いな……コットン 危ないからボクの側に レイもこっちに……! | |
| イズモ | |
| この光…… 私達の周りを囲むように、 近づいてきているのだわ! | |
| コットン | |
| 勝太、ワイから 絶対に離れるんやないで! 何が起こるか分から―― | |
| カツドン | |
| ここは…… 零ちゃんを運んだ場所なのだわ ということは……!! | |
| コットン | |
| ……どうやら、ボク達は 元の世界に戻ってきたみたいだね | |
| イズモ | |
| でも零ちゃんはどこに……? | |
| コットン | |
| 彼女はこの世界の存在じゃない きっと彼女が元いた世界に 戻った、はずだ | |
| イズモ | |
| そうだと良いのですが…… 零ちゃん……無事でいて 欲しいのだわ…… | |
| コットン | |
| ……レイ、 別世界にいるボクの妹……か | |
| イズモ | |
| (彼女の言っていることは到底 成し遂げられることではない) | |
| イズモ | |
| (……でも、ボクと闘い 仲間の言葉によって 拳を止めたあのアウトレイジ) | |
| イズモ | |
| (この世界の野蛮な無法者共にも ボク達みたいに仲間を想う心が あるのなら……) | |
| イズモ | |
| (今起きている争いを減らし ヨミ様の理想である 平和と秩序) | |
| イズモ | |
| (それらを為せる可能性が 少しでもあるならば……) | |
| イズモ | |
| その最初の一歩を、 踏み出す必要が、ボクには…… | |
| イズモ | |
| 勝太達が空間の裂け目に 飲み込まれた少し後…… | |
| デュエマシティに戻って来た 【プレイヤー】達を 見つめる少年の姿があった | |
![]() |
やっぱりあの姿って…… |
| 切札勝太 | |
![]() |
おーい! ルピコー 【プレイヤー】! |
| 切札勝太 | |
| はい? | |
| ルピコ | |
| やっと見つけたぜー! ……ってあれ? お前ら あんまり変わってないんだな | |
| 切札勝太 | |
| ……えぇ……と? 確実に 知っている方の雰囲気なんですが どちらさまでしょうか……? | |
| ルピコ | |
![]() |
オレのこと忘れたのかよ!? オレは―― |
| 切札勝太 | |
| !? 【プレイヤー】さん! | |
| ルピコ | |
| 流石に何も言わず 初対面の人にいきなりデッキを 構えるのはダメですよ! | |
| ルピコ | |
| ……へへっ、やっぱり お前ならそうするよな! 【プレイヤー】!! | |
| 切札勝太 | |
| だったら、自己紹介する前に さっさと始めようぜ! | |
| 切札勝太 | |
| お前とオレの……デュエマを! デュエマ・スタート! | |
| 切札勝太 |

