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想いを花にのせて 第2話 後編
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ストーリー
| はぁ……はぁ…… 付近の罠はこれで全部ですか? | |
| ルピコ | |
| そうみたい……だね | |
| アイラ | |
| ……いや、罠が多すぎるよ!? どれだけ仕掛ければ 気が済むんだよー!? | |
| 自然の守護者 チュリン | |
| 私達が外した物だけで 数十個もありましたね…… | |
| ルピコ | |
| 既に解除してある罠もあったし 合わせたら…… とんでもない数になるね…… | |
| アイラ | |
| お花の採取に関係ない 森の動物達にも迷惑かけてたし アイツ絶対許さない!! | |
| 自然の守護者 チュリン | |
| 罠が取り外してあったところを 見るに他の観光者の方々にも 被害が出ていそう―― | |
| ルピコ | |
| ……あっ、ルピコ! それにチュリン達や 【プレイヤー】も! | |
| カノン | |
| こんなところで奇遇なのだわ ……何だか疲れている様子だけど 大丈夫かしら? | |
| カノン | |
| 色々ありまして…… カノンさんこそ、この山に 来ていたんですね! | |
| ルピコ | |
| えぇ、ウェディングに 思いが伝わる花というのを 贈りたくて | |
| カノン | |
| ようやく納得できる色の花を 見つけ終えたから 下山しているところなのだわ | |
| カノン | |
| あっ、山の上には まだ花があるんだ! 良かったー! | |
| アイラ | |
| えぇ、花の色に悩んでいるなら 上に行けば、もしかしたら 見つかるかもしれないのだわ | |
| カノン | |
| いつも守ってくれているから その感謝の気持ちが伝わるように 頑張って選んだんだけど…… | |
| カノン | |
| ……本当に、これで 思いが伝わってくれるのかしら? | |
| カノン | |
| ……いつも助けてくれる人に 感謝の思いをぐっと込めて 伝えようとしているんでしょ? | |
| アイラ | |
| 絶対、その思いは伝わるよ! | |
| アイラ | |
| そ、そうですよ! 自信を持ってください! | |
| ルピコ | |
| ……えぇ、そう……よね そうだと信じるのだわ! | |
| カノン | |
| ……まぁ、私はまだ 花の色を見るどころか…… | |
| アイラ | |
| 花すら見つけられて いないんだけどね! ……はぁ | |
| アイラ | |
| ……え? どういうことかしら? 花自体は下の方にもあったのだわ | |
| カノン | |
| 実はですね…… | |
| ルピコ | |
| ……私が山の上に行っている間に そんなことが……だから 罠があんなところに…… | |
| カノン | |
| あー……やっぱり上にも罠が あるかー……大丈夫だった? | |
| 自然の守護者 チュリン | |
| えぇ、罠は何度も見たことが あったから、引っかからないよう 避けてきたのだわ | |
| カノン | |
| 良かったですー! あっ、じゃあこの付近にあった 罠はカノンさんが解除を? | |
| ルピコ | |
| ? いえ……罠自体は この付近でも見たけど…… | |
| カノン | |
| 誰が仕掛けたか分からないから 触れてはいないのだわ | |
| カノン | |
| あれ? そうなんだ | |
| 自然の守護者 チュリン | |
| 物理的に破壊されている 罠もありましたからね…… 森の動物がやったのでしょうか? | |
| ルピコ | |
| いやー……どうだろ? もしかしたら群生している クリーチャーかな? | |
| 自然の守護者 チュリン | |
| デュエマシティも だんだんクリーチャーが 増えてきてるからなぁ | |
| 自然の守護者 チュリン | |
| (……そういえば、 斬撃で破壊したっぽい 罠もあったんだよね……) | |
| アイラ | |
| (……もしかしてモルトが? ……いや、森に来る 理由がないか……) | |
| アイラ | |
| では、罠を解除しながら 山を登っていきましょうか | |
| ルピコ | |
| う~ん……ここまで罠があるなら 山全体の調査が必要そうだね~ | |
| 自然の守護者 チュリン | |
| ボクは街に戻って 罠の解除を手伝ってもらうよう 人を集めてくるよ | |
| 自然の守護者 チュリン | |
| そういう事なら 私もお手伝いします! | |
| ルピコ | |
| ……まぁ仕方ないかな できるだけ早くモルトに 気持ちを伝えたかったけど…… | |
| アイラ | |
| 観光している人や動物が 巻き込まれているなら 放ってはおけないよね! | |
| アイラ | |
| ……でも、アイラはまだ花を 見つけていないのよね? | |
| カノン | |
| まぁそうなんだけど…… ここから下の花は 乱獲されちゃってたし…… | |
| アイラ | |
| それなら私とアイラで 山の上に行くのはどうかしら? | |
| カノン | |
| 花畑の場所なら私も知っているし 道中の罠の位置も覚えているから | |
| カノン | |
| 案内しつつ 一緒に罠を片付けられるのだわ | |
| カノン | |
| それは……そうだけど 私はともかく、カノンが 罠で危ない目にあうかもだし…… | |
| アイラ | |
| 何より、ウェディングに内緒で 来ているんでしょ? 早く帰ったほうがいいんじゃ | |
| アイラ | |
| 怪我には十分に気をつけるし ……ウェディングには後で きちんと事情を説明するのだわ | |
| カノン | |
| 今は、私を励ましてくれた アイラを助けたくて…… | |
| カノン | |
| 感謝の気持ちをいち早く 伝えたいって気持ちも 分かるから…… | |
| カノン | |
| その、ダメ……かしら? | |
| カノン | |
| カノン……! ありがとうね! それなら、頼りに させてもらう! | |
| アイラ | |
| ……足止めが目的の罠ばかりで 大きな怪我にはつながらないと 思うから……まぁいいかな? | |
| 自然の守護者 チュリン | |
| ボクの代わりに 案内を頼んだよ、カノン! | |
| 自然の守護者 チュリン | |
| 私達はチュリンさんの お手伝いをしたほうがいいですね 二人とも、頑張ってください! | |
| ルピコ | |
| はい! 任せて欲しいのだわ! 【プレイヤー】達も 気を付けて! | |
| カノン | |
| それじゃ、私達は行ってくるね! | |
| アイラ | |
| 助けてくれて ありがとうなのだわ…… | |
| コットン | |
| 怪我は……なさそうか しかし、これは…… | |
| グレンモルト | |
| トリモチを使った罠まで あるとは……多種多様だな 罠を取り除くのも一苦労だ | |
| リンクウッド | |
| ……カノン様達に贈る花を 手に入れた嬉しさで 気を抜いていたのだわ…… | |
| コットン | |
| まさか、こんな罠があるなんて うぅ、ベトベトなのだわ…… | |
| コットン | |
| 山は危険が潜んでいるんだから あんまり 調子に乗っちゃダメだぜ? | |
| リンクウッド | |
| そういうお前だってさっき…… ……まぁいっか、ところで一つ 聞きたいことがあるのだが…… | |
| グレンモルト | |
| ? 何かしら? あっ! もしかして オラクル教団に興味が? | |
| コットン | |
| オラク……? 何か聞いたことが あるような、ないような…… | |
| リンクウッド | |
| あぁいや、それは別に…… その花が 贈り物と言っていたが…… | |
| グレンモルト | |
| これは、カノン様にお渡しする 大事なお花 言葉と一緒に思いも伝えるのだわ | |
| コットン | |
| ……思い、か | |
| グレンモルト | |
| なんだ、知らないで来ていたのか デュエマシティでは 結構話題になってるぜ? | |
| リンクウッド | |
| え、そうなのか!? 初めて聞いたぞ オレ…… | |
| グレンモルト | |
| アイラにはいつも 助けられているから こういう贈り物も……ふむ | |
| グレンモルト | |
| ……何一人で呟いてんだよ? さっさとこの子を 山の下に連れて行くぞ? | |
| リンクウッド | |
| あっ、ああ! そうだな ……しかし、山の上まで来たが | |
| グレンモルト | |
| アイラはいないな…… 一体、どこに……? | |
| グレンモルト | |
| さぁな? まっ、オレは 幸運にも用事が終わったから しばらくはお前に付き合うぜ | |
| リンクウッド | |
| ありがとう、それなら 早くこの子を安全な場所まで 送っていこうか | |
| グレンモルト |
