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【ふしぎなぼうし】 - (2013/06/07 (金) 18:19:28) の編集履歴(バックアップ)


概要

Ⅱ、Ⅲ、Ⅶに登場した帽子。総じて消費MPを軽減する効果がある。
デザインはFFの黒魔導士の帽子(いわゆる魔女の三角帽子)に、怪しい眼がいっぱいついた感じである。

DQⅡ

サマルトリアの王子とムーンブルクの王女の装備できる唯一の兜である。
守備力は4しかないが、消費MP(戦闘中のみ)を4分の3(+1)にする特典つき。素晴らしい。
だがもちろんその分レアで、【メイジバピラス】【バズズ】(GB版では更に【はぐれメタル】も)が1/128の確率でドロップする事でしか手に入らない。
数あるDQのドロップアイテムの中でも群を抜いて有名なアイテムである。

なおFC版Ⅱでは、やくそう・どくけしそう・せいすい・キメラのつばさ・ふくびきけん以外のアイテムをパーティメンバーがすでに所有している場合、敵がドロップする事はなく、
宝箱を落としても獲得金が増えるだけという仕様のため、1つしか持つことができない。
よって、この帽子をすでに持っている場合はメイジバピラスやバズズをいくら狩っても2つ目以降は手に入らないので注意。
なお、リメイク版では【ロンダルキアへの洞窟】の宝箱に入っている。

DQⅢ

守備力8で効果は同じ。僧侶、魔法使い、賢者、商人、遊び人と、リメイク版の盗賊が装備できる。
FC版においては彼らの最強装備(【はんにゃのめん】を除く、商人と遊び人はターバンと同じ)だが、こちらもレア。
【メイジキメラ】(1/64)か【ひょうがまじん】【バルログ】(1/128)のドロップでしか手に入らない。
ルビスの塔最上階でメタル狩りを敢行したらメイジキメラも出現するので、その時に入手できるかもしれない。

リメイク版でも入手の条件は同じだが、盗賊の盗みのおかげで格段に入手しやすい。
これ以上の守備力がある頭部防具も多数出てきたが、多少の守備力の差は大して影響ないのでMP軽減効果を優先してもいい。

DQⅦ

Ⅳ以降は【しあわせのぼうし】に出番を奪われた感があったが、見事に復活。
守備力は8で変わらないが、最終メンバー全員が装備できるうえに消費MP半減にパワーアップ。
謎の異世界の宝箱で1個手に入るほか、【ほうらい大王】【ワームスペクター】のドロップや、コスタール3Fかグランドスラムのラッキーパネルでも入手可能。

呪文だけでなく特技の消費MPも半減してくれるため非常に便利ではある。
問題は入手の遅さだが。

余談

今や日本を代表するゲームシリーズとなった「ポケットモンスター」の誕生にはこのアイテムが非常に深く関わっている。
「ポケモン」の開発者である田尻智氏は、当時DQⅡのプレイ中にとうとうふしぎなぼうしを手に入れる事はできなかった。
しかし田尻氏の旧友であり、後に「ポケモン」のキャラクターデザインを担当する杉森建氏がふしぎなぼうしを2つ所持しており、
「どうにかしてその一つをもらえないか」と思い悩んでいたらしい。
書籍「ゲームセンター「CX」」によると、彼はこの体験をゲームボーイの通信機能と組み合わせ、
交換したくなるような魅力的なもの(=モンスター)を育ててやり取りするゲームの着想を得た。と語っている。
もし、ふしぎなぼうしがレアアイテムではなかったら「ポケモン」は世に出ることも無く、「ポケモン」発売当時頭打ちにあったゲームボーイの売り上げが息を吹き返すことも、
ポケモンの数々の亜流が作られる事もなく、今のゲーム業界はまるで違ったものになっていた…かも知れない。

ただ、どうもこのエピソードには矛盾がある。
「ポケモン」の原型は既に1990年には任天堂に持ち込まれているため、田尻氏と杉森氏がプレイしたのはFC版(またはMSX・MSX2版)のDQⅡのハズである。
DQⅡの項目で解説したとおり、これらの機種では仕様上ふしぎなぼうしを2個手に入れることはできなかったはずなので、田尻氏の記憶違いか、杉森氏が虚栄を張っていたか、
あるいは、杉森氏が【復活の呪文】を間違ってメモしていたのに、偶然にふしぎなぼうしを2個持った状態で正常な呪文として通ったか…という可能性もある。