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【ベギラマ】 - (2013/03/19 (火) 08:12:32) の編集履歴(バックアップ)


・ギラ系呪文
【ギラ】―【ベギラマ】―【ベギラゴン】【ギラグレイド】

概要

Ⅸ以外の全シリーズに登場する呪文。
【ギラ系】の中級攻撃呪文である。

初代では最強呪文だったのだが、Ⅱでは威力が激減し、Ⅲ以降は範囲攻撃が増加するにしたがって「あまり役に立たないもの」の代名詞となっていった。
「インフレの余波で落ちぶれた古参」の代表格として槍玉に挙げられる事の多いカワイソウな存在。

本編のしょっぱさとは対照的に、漫画『ダイの大冒険』では、初期の名残か、メラゾーマよりも高等な呪文として描かれている。
様々な場所に本編のリスペクトが垣間見える「ダイ大」らしい配慮である。
また、漫画【ドラゴンクエストモンスターズ+】では、主人公が連れるスライムがベギラマを唱える様子を見たⅠ勇者が「最強呪文ベギラマを唱えるスライム」に驚愕する様子があり面白い。

なお信じられないことにFC版Ⅰ及びⅡでは稲妻の魔法であり、ある意味現在のデイン系に相当する位置づけだった。
実際に小説版Ⅱではシドーへのトドメに眉間に突き刺したロトの剣を避雷針にしてこの呪文を落として倒している。
Ⅲ以降の【いかずちのつえ】がベギラマの効果を持つのはこの名残かもしれない。
あえて強引に解釈すれば極限まで熱量を高めた結果、炎を超えてプラズマ化したものがベギラマとすれば一応稲妻のように扱われているのも理解は出来るかもしれない。

それ以降、味方の唱える呪文としては攻撃手段の増加に従い、序盤の複数攻撃呪文の一つと成り果てている。
インフレで頂点から蹴落とされた物が話題になると、冗談交じりに名を連ねられる哀れな存在。

今現在は、序盤~中盤の強敵が使うと怖い呪文として定着している。9割以上は、Ⅵでのヤツのせいだろう。


DQⅠ

初登場作品にして、勇者が覚える最強の攻撃呪文。
のちにギガデインやマダンテやメラガイアーが奪い合う事になる最強呪文の座に、最初に収まっていたのはこのベギラマである。
ダメージは58(リメイクは50)~65、消費MPは5。

しかし、Ⅰの時代で最大の脅威をもたらす呪文は敵が唱えた場合確実に効く【ラリホー】であり、
一対一戦闘であるため攻撃手段は威力で勝る通常攻撃に偏るのが常。
唱えるのはもっぱら敵ばかりである。

DQⅡ

【イオナズン】の登場により、頂点の座からさっそく蹴落とされる。
この作品では【サマルトリアの王子】の最強呪文であるが、威力が【バギ】と同じなので非常に弱い。消費MPは4。

ダメージの幅が17~33なのだが、下位のギラは15~25ダメージで威力が被りまくっている辺り悲惨である。
この作品のみ対象がグループではなく全体。ギラは単体呪文なので、「強化されたギラ」ではなく「範囲の広いギラ」と考えたほうがよさそう。

ここまで悲惨なことになっているのは実は設定ミスのせいであり、本来は敵全体に50前後のダメージを与えられる予定であった。

リメイク版ではⅠ同様の威力に修正され、サマルトリアの王子最強魔法にふさわしい威力になっている。
しかしFC版のインパクトがあまりに強すぎたのか、イメージを払拭させるにはいたらなかった。

DQⅢ

これ以降は、大体同じ効果になった。
消費MPは6で、敵1グループに30~41程度のダメージを与える。

本作では【じごくのハサミ】【ミイラおとこ】【キャットバット】などを一掃するのに役に立ち、ダーマあたりまでは主力。
だが、船を入手すると無限にベギラマを撃てるいかずちの杖が手に入るため、わざわざベギラマを唱える必要性は無くなってしまう。

DQⅣ~Ⅴ

このシリーズ以降、【ヒャダルコ】の消費MPが6→5に低下。しかしベギラマは消費MP6の据え置き。
消費MPはベギラマの方が多いのに、威力ではヒャダルコを下回る(6では威力だけなら同等)。

属性や使用者の違いこそあれど、性能面においてはヒャダルコの劣化版になりはててしまった。

DQⅥ

Ⅱ以降コケにされ続けた恨みがあってなのか、明らかに場違いな時期にこの呪文を唱えるやたら固い石像が登場。
序盤~中盤にかけて延々と出現し、凶悪な威力でプレイヤーを苦しめた。

この石像が居なくなったと思った辺りで、今度はやたらとこの呪文を唱える【ヘルゼーエン】が登場しパーティを丸焼きにしてくれる。
ベギラマをバカにする人も、本作をプレイすれば多少は認識に変化が生じるかもしれない。

ちなみに味方は魔法使い★3で覚えるのだが、本作には馬車が存在し、そして本作の魔法使いはHPが激減するため貧弱。
このため馬車から出てくるのは大抵、魔法使いをマスターしベギラゴンを習得した後。

バーバラはLv.16で自力習得するが、これを覚える直前くらいに【ムドーの城】に入るため離脱してしまう。
やっぱり使えないじゃないか!

DQⅦ

魔法使い★7で覚えるのだが、なぜか一つ前の★6でイオラを先に覚えてしまう。
ベギラマを覚える頃には単体用のメラミ、集団用のイオラが揃っており、まったく見向きもされない呪文に成り果てた。

なお本作では炎系魔法が優遇されており、メラ系ほどではないにしろ、ギラ系にも耐性を持たない敵が多い。
しかし弱体性程度なら、軽減されたイオラでも威力はあまり変わらない。そして攻撃範囲ではイオ系が勝るため、やっぱり見向きもされないのだった。

DQⅧ

最初は24~34程度だが、【賢さ】?で最終的に53~62まで威力が上がる。

ゼシカはベギラマより威力が高いヒャダルコをすでに覚えているものの、本作においては耐性の設定が細かく決められているので使い分けていくことになるだろう。

また、ブーメランスキルを育てていない場合は、主人公の範囲攻撃としてもライデインを覚えるまでの間活躍する。