閃光を放って攻撃する属性。


概要

見た目通り炎に強い敵にはまず効かず、冷気に強い敵には効きやすい。
全体的な傾向としては中程度の耐性を持つ敵が多い。
特にⅦでは、メラ系同様にメタル系とマグマロン以外で無効化するザコはいない。
(3DS版でも本編の耐性はそのままだが、新規追加された炎系モンスターは無効化してくる奴が多い)
さすが伝統ある呪文!!ということはなく元々の威力が低いので、ちょっと軽減されただけで弱く感じてしまう。
終盤になると、ベギラゴンを弱点直撃で当てても、MP消費0の特技と同じような威力であるため、わざわざMPを10も消費してまで使おうと考える者はおらず、
見向きもされないことが多い。

Ⅵの【ストーンビースト】のベギラマがトラウマになっている人が多い。それ以外は、対策しておけば恐くない場合が多い。

初期の頃、スタッフサイドの設定ミスによる不遇を何度か被っている。
その後設定ミスが無くなっても、バギ系やヒャド系並みに扱いが悪く、現在ではネタにされてしまうほど。
そして最近の作品では削除という憂き目に。恐らく最もスタッフから愛されていない系統なのではないか。初代から登場する由緒正しき系統なのに…。


該当呪文


攻撃範囲は敵グループ。同じ炎の呪文でも、【メラ系】【イオ系】とは差別化されている。
ギラとベギラマは初代から、ベギラゴンはⅢから存在する歴史ある呪文だが、その立ち位置はかなり微妙。
と、いうよりはスタッフサイドの設定ミスで「使えない呪文」といわれることが多い呪文系統である(後述参照)。

一方ダイの大冒険ではかなり上位として扱われている。
メラゾーマを使いこなす魔法使いのポップが、ギラが使えなく道中で覚えたり、戦いの中で新たにベギラマを使えるようになり驚く。
イオナズンを使いこなす魔王が後にベギラゴンを修得したりなどのシーンが描かれているほどである。
Ⅰでの最強呪文がベギラマであったことから、ギラ系の地位を高めたらしいが……。

しかし、本編においては【バギ系】【ヒャド系】に比べてコストパフォーマンスが悪く、メラゾーマの様にボス戦で使えるわけでもない。
何よりイオナズンとベギラゴンを比較すると、ベギラゴンの方が威力でも攻撃範囲でも劣ってしまっているのが痛い(その分消費MPは少ないが、いかんせん威力が低すぎる……)。
グループ魔法の中では早い段階で覚えることが多いのが救いか…。

歴史ある呪文であったが、Ⅸでなぜか削除。そんな、ひどい…。
しかしジョーカー2でギラグレイドを引っさげ再登場する。

そのヘタレっぷりから、過去に「ギラ カワイソス(´・ω・`)」というスレが立ったことがある。
現在では呪文を擬人化したSSが展開中、主人公は勿論ギラ。
果たして今後、ギラ系呪文の地位向上は果たされるだろうか?

DQⅠ

主人公も敵も含めて唯一の攻撃呪文であった。
ギラは序盤で打撃が通りにくいおおさそりを駆除するのに大いに役に立った。
ベギラマも約60前後のダメージを与えられ、武器が整うまで必殺の呪文として活躍した。

DQⅡ

サマルトリアの王子の攻撃呪文として登場。
ギラ系の評判を落とした一番の原因とされていてギラの黒歴史でもある。
原因は、最強であるはずのベギラマがサマルトリア王子の最強攻撃呪文なのに、ダメージがたったの17~33しかなかった事。
ムーンブルクの王女がLv4で覚えるバギのダメージが16~34なので、全体攻撃できるバギでしかないのだ。
最強武器がてつのやりであったサマル王子が満を持して覚えた呪文なのに、あまりの使えなさに失望したプレイヤーも多く、
サマルの使えなさを今に至るまで語らせるのに一役買ってしまった。

ちなみに原因は開発サイドの設定ミスのためである(なお説明書や攻略本には約50前後のダメージを与えると表記がある)。
リメイク版では修正され、強化されている…が、敵のベギラマも強化されているので逆に難易度を上げてしまうことになる

また携帯アプリ版においてはギラがⅢ以降のグループ魔法に変更。
サマル王子が強くなった…と、言うより敵のギラもやっぱり強化され範囲攻撃になったためムーンペタ周辺に出てくる
まじゅつしとリザードフライがとんでもなく強くなってしまった。

DQⅢ

勇者、魔法使い、賢者が習得する。
このシリーズ以降範囲がグループに固定され、最上位のベギラゴンが登場。
ギラはいざないの洞窟でお化けアリクイなどの駆除に、ベギラマはピラミッドや砂漠に出現する
じごくのハサミやミイラおとこの駆除に活躍し、ダーマ辺りまでは主力呪文として活躍する。
しかし船を入手する辺りでヒャダルコを覚えたり、道具として使えばベギラマの効果がある雷の杖の登場で立場が微妙に…。

また本作初登場のベギラゴンであるが、ベギラゴンを覚えるより先にマヒャドを覚えてしまうので影が薄い。
しかもベギラゴンとマヒャドは消費MPも威力も同じなので、先に覚えるマヒャドの方が活躍してしまう。
本作ではこれらを覚えるLv帯はヒャド系に耐性を持つ敵が少なく、逆にギラ系が効きにくい敵が多いため、後に覚えるベギラゴンは殆ど使われない。
後半には敵の耐性が逆転するが、その頃にはイオナズンを覚えているのでやはり出番が無い。
ちなみにコレもスタッフサイドの設定ミスで、本来ならヒャダインを覚えるLvで誤ってマヒャドを覚えるようになっているためである(SFC版以降では修正)。

DQⅣ

マーニャが覚える。威力は元より、全体的に早く覚える点が魅力。
4章ではミネアのバギより早く覚えるギラがザコ討伐に活躍。
5章では序盤から仲間をそろえきるまで長らくベギラマが主力として活躍する。
ベギラゴンもLv27と今まで以上に早い段階で覚えるので終盤のザコ掃除に役に立つ。
終盤になると耐性を持つ敵も増えてくるが、耐性を持たない敵は比較的多い。

DQⅤ

炎ブレス系と耐性が一緒くたになっている関係か、メラ系は軽減されないのに、ギラに耐性を持つ敵が増え効きにくい敵が多い。
幼年時代のギラはともかく、青年時代以降は仲間モンスターの一部が炎ブレスをお手軽に使えることもあり立場がない。
また、この系統の使い手が離脱の多いビアンカとフローラ(とDS版限定でデボラ)ということもあり、加わる頃には威力が低すぎたり、ピエールあたりがイオラを覚えていたりするのも呪文の価値を下げてしまっている。
この作品以降、ヒャド系の範囲に変化があり、マヒャドがグループから全体になっている。
特技や打撃優勢が続くことも有り立場はますます悪くなる。

DQⅥ

魔法使いの職業で覚えることができ、ベギラマは早い段階で覚えるものの、職業に凶悪なHP補正が付いてしまうため、戦闘に参加させられないという新たな向かい風が吹いてしまう。
また、この作品ではベビーゴイルのギラ、ストーンビーストやヘルゼーエンなどが使ってくるベギラマ、ミラルゴのベギラゴンなど、敵側が早い段階で殺す気漫々で多用してくる。
そのため敵サイドが使う呪文というイメージが強いかもしれない。
ベギラゴンは魔法使い★8という速さで覚えられるため、中盤で覚えてしまえばかなり活躍が見込める。
あとは、バーバラのギラをシャドーやフェアリードラゴンに当てるくらいか。

DQⅦ

やはり魔法使いの職業で習得出来るが、習得が非常に遅くなってしまった。
ギラは序盤でザコ討伐に活躍できるものの、それ以外は覚えるのが遅すぎて、使える頃には強い特技に隠れがち。
何故かベギラマを覚える前に範囲と威力で勝るイオラを覚えたり、ベギラゴンが魔法戦士にならないと覚えられないなど習得があまりに遅い。
ただし、本作においては炎系呪文が優遇されており、この系統はメラ系ほどではないにしろ、殆どの敵に軽減されにくいという特徴がある……のだが、ギラ系はそもそも威力が低すぎるので、弱点を突いても他の攻撃手段の方が強いことが多くやはり微妙。

何より複数攻撃なら【つるぎのまい】と言う高すぎる壁が存在しているので、ギラ系に限らずMPを消費する複数攻撃は全体的に立場が無い。
6匹8匹とまとまって大量に登場する敵ならばつるぎのまいでは手数が足りないし、【まわしげり】もダメージ減衰がきついので話は別だが、そんなのは大抵2グループ以上に分かれているので……。

様々なテコ入れがなされた3DS版でも立場はあまり変わっていない。
ベギラマはイオラの後で、ベギラゴンは上級職でないと習得できないという遅さは据え置き。
人間職で覚える特技は下級職で覚えたものしか引継ぎできないという仕様変更+習得タイミング変更によりつるぎのまいがオサラバしたのはいいのだが、ベギラゴンもその煽りを食らって引き継げなくなった。
その代わり習得職が増えたが、【賢者】は同威力全体攻撃の【マヒャド】を先に覚え、【天地雷鳴士】はマヒャドに加え【イオナズン】を同時に習得する。複数攻撃呪文として立場を保てているのは、地雷として名高い【魔法戦士】のみ。

ベギラマ以下はと言うと、これまた影が薄い。
イオラを先に覚える事もさることながら、【いなずま】【へんてこ斬り】と言うノーコストのグループ以上の攻撃が下級職特技にラインナップされており、ベギラマ以前にMPを消費する呪文を使う意味があまり無い。

DQⅧ

【主人公(Ⅷ)】【ゼシカ】が覚える。
主人公は【ブーメラン(スキル)】をとらない場合、貴重な範囲攻撃として活躍が見込める。
ゼシカはベギラマを覚えるより先に【ヒャダルコ】を覚えてしまうものの、本作でもⅦほどではないにしろ【ヒャド系】に耐性を持つ敵が多いので、ある程度は活躍する。

ゼシカのベギラゴンはイベントで習得するのだが、習得後の次の目的地が雪原であり大活躍。
同時に覚える【マヒャド】を完全に出し抜いている。
しかし終盤になると立場が逆転。
【ベリアル】【ヘルプラネット】【ケムンクルス】など厄介な敵は総じてヒャド系に耐性が無いため、マヒャドが活躍する一方でベギラゴンの立場はかなり微妙になる。
範囲で劣るのも向かい風か…。

DQⅨ

【ドルマ系】に取って代わられなぜか削除。
その理由は炎の呪文という点でメラ系と設定が被ること、使い勝手がメラ系、イオ系に比べて悪いことが考えられる。

初代から登場した最古参の呪文であるため、なくなるとなると寂しいものである……。
また、Ⅸでは、炎属性呪文がメラ系だけになってしまい単体攻撃しかできず(炎系の特技も集団攻撃できるものが少ない)、かなり不便になってしまった。
そのままメラ系呪文と一緒に、同じ炎属性に編入させれば良かったのに。単体攻撃と集団攻撃を使い分けられるだけでも、かなり便利だったはず。
使い勝手を改善した上で、本編次回作での復活が待たれるところである。

該当特技


該当道具

【いかずちのつえ】(道具使用)、
【ほのおのツメ】(Ⅳ・Ⅴ:道具使用、Ⅴ:ダメージ増加)、
【はじゃのつるぎ】(道具使用)、【らいじんのけん】(道具使用)

最終更新:2013年10月15日 09:18