概要
全シリーズで登場。
敵1グループを
【眠り】状態にする呪文で、
【マホトーン】と並んで補助呪文の元祖である。
Ⅳ以降は上位に
【ラリホーマ】が追加された。
地味な呪文だがシリーズを通じて前半から使える上に、覚えるキャラ(職業)も多く、使いやすい。
呪文の系統としては魔法使いが覚えることもあれば僧侶の時もあり、あまり一定していない。
効く敵は案外多く、中にはボスでも効いてしまう奴がいる。ⅢのバラモスやⅤのエスタークが有名。
かつてはこういった補助呪文をうまく使って、こちらの戦力が低くてもうまく立ち回るのが上級者であった。
最近は火力のある特技を使い、一気に敵を殲滅してしまった方が賢いので、軽視されがちな側面もある。
DQⅠ
レベル7で習得し、消費MPは2。
実はラスボスのりゅうおうにすらたまに効くので、レベル7でクリアすることも可能。
敵のラリホーは必中な上、ラリホー使いが多く全地域に満遍なく出現する凶悪仕様。
リメイク版では調整されて、必中でなくなりラリホー使いも減った。
DQⅡ
DQⅢ
【僧侶】がレベル9で習得。
補助呪文ではマヌーサ、ルカニの次の習得になり、終盤まで使っていける。
味方の状態異常耐性には
【うんのよさ】が影響しており、0の場合の命中率は56%。
なお、これ以降、消費MPは3になっている。
DQⅣ
【ミネア】が(リメイク版では
【ブライ】も)レベル5で習得。
ミネアは回復役でもあるので多用できないが、ブライの場合は他にヒャドしかないので積極的に使える。
これ以降の命中率は
【耐性貫通力(確率系)】のタイプBに該当。味方には基本的に命中率50%となった。
なおFC版ではミネアがクリフトのザキ並に乱発するのだが、知名度はあちらに比べて著しく低い。
DQⅤ
【ビアンカ】【フローラ】【女の子】等習得者は多いが、幼年時代は誰も使えない。
一番早いのは、ドラキーかクックルーのレベル10だろうか。
使い手が少ないことと、ドラゴンキッズ等のあまいいきが強いこともあって影が薄い。
DQⅥ
Ⅳと同じく、今作でもラリホーの名を冠するモンスター
【ラリホーン】が登場した。
DQⅦ
DQⅧ
【ゼシカ】がレベル12で習得。
効果自体も強力だが、モンスターの眠り姿が見れるのが何気に大きい。ちなみに3DS版のⅦでも同じく、眠り姿が見られる。
DQⅨ
僧侶レベル6と
【魔法戦士】レベル8で習得。
命中率は
【確率系有効確率】に変わっている。
最初は無耐性相手の成功率は50%なのだが、
【こうげき魔力】で確率が上がる。
しかし僧侶は攻撃魔力と無縁なので、
スキルで補強しない限り成功率が全く上がらない。
おかげで序盤はスライムにすら当たらないことが多い。
魔法戦士は普通に使えるが、転職できる時期は中盤以降なのが欠点。
不思議のダンジョンシリーズ
【ラリホーの杖】が登場。
一部の敵以外には確実に効果があるため、使い勝手の良い杖である。
しかし、確実に効果があるのトルネコが食らった時にもいえること。
まどうしの得意技でもあり、こいつにハメ殺されるのは誰もが通る道。
トルネコ2では魔法使いの呪文としても登場。効果範囲は前方10マスで、消費HPは15。
効果はラリホーの杖と同じで、反撃を受けずに攻撃ができるようになるため使い勝手が良い。
マホトラと組み合わせれば1匹しかいない状況ならどんな敵でもハメることができる。
少年ヤンガスでは眠りの仕様自体が変わっているので、利便性及び危険性が減っている。
余談
ファイナルファンタジーシリーズに登場するドワーフの合言葉も同じ『ラリホー』である。
彼らは挨拶のように使ったり、語尾に「ラリ」を付けたりする。
また、FFレジェンズではスクエニ合併後ということもあってか、「眠くならない?」と聞く小ネタがある。
これら共通の元ネタには1960年代のアメリカのアニメ『スーパースリー』の日本語版があると思われる。
劇中で頻繁に使われた元気な掛け声である一方で、主題歌ではコミカルに「ラリルレロン♪」とも歌われている。
眠りの呪文にしたのは主題歌のイメージだろうが、FFの方は掛け声からイメージをもらったようだ。
最終更新:2013年09月02日 23:42