概要

Ⅱ、Ⅶ、Ⅷに登場するモンスター。
【くびかりぞく】の上位種で、片手で斧を軽々と振り回す亜人の狂戦士。
長らく色違いがいなかったが、3DS版のⅦで亜種として【とうぞくこぞう】【デスパイレーツ】が登場した。
服装のセンスがⅢ勇者に似ている。

元ネタは北欧神話に登場する、主神オーディンの神通力を受けて野獣の如く忘我となって戦う戦士達。
「ベルセルク」という発音もあり、日本では「狂戦士」と訳されることもある。
他のファンタジー作品に同名のモンスターやジョブ(職業)が登場することも多いが、
DQのモンスターの中でもメジャーな方に属する。

DQⅡ

初登場のⅡでは【ロンダルキアへの洞窟】の3階以降に出現。

高い攻撃力・低い守備力・通常攻撃(集中攻撃)オンリーというわかりやすい特攻野郎。
だが悲しいことに、売りのはずの攻撃力が同フロアのハーゴンの騎士やキラーマシン、ドラゴンに負けている。
集中攻撃は一応厄介だが、狙われた一人が防御するか、力の盾を使っていればよいのは自明の理。
ローレシアが殴ればほぼ即死するので、悪夢の無限ループフロアでは出てくるとホッとする部類である。
呪文耐性も哀れなほどに低く、ベギラマやイオナズンはもちろん、ザラキで簡単に倒せてしまう。
しかもラリホーが確実に効くという、強敵揃いのロンダルキアの洞窟としてはどうしようもない弱点まで持つ。
ちなみにドロップアイテムは【おおかなづち】。あれ?その手に持ってる斧は?

そんなパッとしない彼がメジャーモンスターの地位に昇りつめたのは、
「勝手に暴れまわる」という個性をつけ四コマ劇場で愛用した【きりえれいこ】氏の功績が大きい。

DQⅦ

何人ものトルネコを惨殺して(後述)その凶悪さを十二分に知らしめたのち、満を持して本編に久々の登場。
過去【レブレサック】のフィールド上と、魔物の岩山に出現する。

【皆殺し】を修得して狂戦士らしさを出してはいるのだが、打たれ弱いのは相変わらず。
バーサーカーが13年もトルネコ狩りに勤しんでいる間に上がりに上がった主人公サイドの火力の前に散る運命。
ドロップアイテムは【くさりがま】。だからその斧は?
モンスター職には【バーサーカー(職業)】が存在し、中級職への足がかりとしてそれなりに重要。
が、バーサーカーの心は宝箱でもラッキーパネルでも出るために、バーサーカー狩りの話は寡聞にして聞かない。
バッタモンの【バーバリアン】の方が活躍する始末である。

3DS版

ポッと出の【デスパイレーツ】に最上位種の座まで奪われてしまった。

DQⅧ

Ⅷでもやはり怪人系。【サザンビーク】国領とサヴェッラ地方に出現。

彼の趣味に何が起こったのか、盾のデザインが自分の顔を模したピンク色のかわいらしいものに変わった。
ドロップアイテムは、何と【キトンシールド】。バーサーカーよ…一体どこへ向かっているのだ。
一応レアで【鉄の斧】も落とすようにはなったが。

呪文耐性も相変わらず低く、ザキで簡単に死ぬ上に、ラリホーやマヌーサが高確率で効く。
メダパニやおたけびは効かないが。

スカモンとして【バサマン】も居るが、あまり役に立たない。基本的にあまり本編では活躍できないようである。

尚、北米版では黒人差別への配慮からか顔が黄色に変わった。
その割にⅣの【ブラックマージ】はそのまんま輸出されており、その辺りあちらの事情はよく分からない。

トルネコ2

不思議のダンジョンシリーズではバーサーカーという名に恥じぬ凶暴化を見せる。
その能力は「敵味方問わず攻撃し、誰かを倒すとレベルが上がって攻撃力が上昇」というもの。
しかも倍速移動で、敵がいない時は壁に襲い掛かってそこら中を掘り進むという見境の無さ。
奴のいるフロアは文字通りの無法地帯になる。

何気なくダンジョンを歩いていると突然
「シャーマンは力尽きた バーサーカーはレベル2に上がった!」
「がいこつ剣士は力尽きた バーサーカーはレベル3に上がった!」と、
どこか別の場所で勝手にレベルをどんどん上げていき、
あわてて階段に向かうと突然凄いスピードで近づいてきてポカッ!はい即死。
何たる理不尽!!…とはいえ それが ふつうなのです。
特にバーサーカーがモンスターハウスを見つけたりすると、アッと言う間に最大値のレベル9まで上がる。

攻撃力はレベルが2になると二倍、レベル3で三倍…とレベルに比例して上昇するが、
経験値も同様に増加し守備力やHPは増えないので、上手く倒せれば莫大な経験値が得られる!…のだが、うっかり矢が外れたりするとやっぱり瞬殺されるのでとっとと階段を降りるのが賢明。
しかも奴の経験値自体は同じフロアの他のモンスターに比べて低いので、結局損には違いない。

加えて、トルネコシリーズのバーサーカーはなぜかゾンビ系に分類されており、倒しても一定確率で【お墓】を遺す。
そしてそこに別のゾンビ系が近付くと、あろうことか復活する!
生前のレベルは引き継がないが、生き返るや否や、目の前にいる自分を復活させてくれた恩人に襲い掛かる。
コイツ自身はゾンビ系の癖に他人を蘇生することはない。なんたる恩知らず。

あらゆる生物を見かけるや否や殴りかかるため、身代わりの杖の効果がなかったり、
【身代わりコンボ】を崩してきたりする一方、神父を撲殺して勝手に天罰食らって死んだりすることも。
そのくせ店主であるガーゴイルには手を出さない。コイツ、わかってやってるのだろうか?

また、【バーサーカーの杖】【バーサーカーのたね】で他のモンスターやトルネコに同じ能力を付加できる。
戦士なら【バーサーカー(特技)】でバーサーカー状態を作り出せる。
因みにレベル5以上のバーサーカーに殺られると【冒険の記録】に残る。

トルネコ3

トルネコ3でも登場。性質はおおむね変わらず。
ただし、システムの関係上、同士討ちで上がるのはレベルではなく攻撃力のみ。
強くなったバーサーカーを倒しても得られる経験値は変わらないので、無理に倒す価値は無い。

攻撃力の上昇は2に比べて緩やかであり、一匹倒した程度ではさほど強くならない(攻撃力1.3倍)。
その分倒せば倒すほど指数関数的に上がっていき、4匹倒したあたり(5.1倍)で死が見えるので注意されたい。
最終的な攻撃力は8匹以上倒したところで打ち止め(40倍)となる。

なお、3においても強くなったバーサーカーに倒されると【冒険の履歴】に残る。
ただし条件は緩くなっており、一段階でも強くなっていればよい。

仲間にするとやっぱり全力で仲間やポポロを殺しにかかるため、基本的に役に立たない。
というか仲間にしちゃいけない。
命令することもできず、全仲間モンスターの中でコイツだけはポポロから通常攻撃することができる。
うっかり仲間にしてしまったら「冒険から外す」で消してしまおう。
しかし、役に立つシチュエーションが無い訳でもない。
「向こうも殴ってくる上にこちらも殴ることが可能」とは言え、一応仲間には違いない。
なので移動で普通に位置の入れ替わりが可能で、「冒険から外す」でいつでも処分可能。
仲間モンスターの攻撃対象にならず、逆にこいつは特性上、味方を殴り放題。
というわけで、仲間の【バブリン】系を倒させて、合成したアイテムを回収するのにとても都合がいい。
ようがん石を使うなど他に手段がない訳でもないが、それよりも手頃。

少年ヤンガス

ヤンガスでは身内を殴ることがなくなり普通のモンスターに。
すごく助かった気もするが、強烈な個性がなくなった気もする。
その代りなのだろうか、最大8つもの特技を習得可能とテクニシャン。
守りの伸びづらさには目を瞑って、アタッカーとして育成してみよう。成長は非常に速い。

配合方法はキラーマンティスorメダパニシックル×シャーマン系など。
盗賊王の大宮殿深層のゾンビ系フロアなどに出現する。

DQMシリーズ

意外にもモンスターズ出演はキャラバンハート一作のみ。悪魔系Bランク。
HPと守備力もそれなりに伸びたり、ロンダルキアへの洞窟からムーンブルク地方に左遷させられたり、ねむりこうげき、みかわしきゃく、もろばぎりと本編と無関係の技ばかり覚えたりと、
最早原形をとどめていない。

ジョーカーには首狩り族が出演し、バーサーカーはスキルの名前に落とされてしまった。

DQMB

第1章から登場。
ステータスはHP:669 ちから:90 かしこさ:12 みのまもり:54 すばやさ:85。
技は「かぶと割り」と「ギガスラッチュ」。
前者は敵単体を攻撃し、守備力を下げる事が出来る。後者はギガスラッシュを真似た技で、雷属性を持つ全体打撃攻撃である。
また、勇者と組む事で、かぶと割りが「ギガディーン」に変わる。会心率は高めだが、かぶと割りの方が使える機会は多い。とは言え、威力は高いので、メンバーに合わせて技を考えよう。

回避や攻撃性能から、なかなか使い勝手の良いモンスターである。また、属性攻撃全般に耐性がある。しかし、かしこさの低さ故に弱点ではないものの、呪文によるダメージは覚悟した方がいいだろう。

【シャーマン】【くさった死体】と組むと必殺技【ゾンビパウダー】を使う事が出来る。これはまるでトルネコシリーズのような狂気そのもののバーサーカーが大暴れする。


最終更新:2014年02月05日 18:14