DQⅣ(GBC版)
ゲームボーイカラーで制作されていたリメイク版Ⅳに登場するハズだった新
モンスター群。
GBC版Ⅳのリメイク版が開発中止になったことで、これらのモンスターも同時に
没モンスターの仲間入りとなってしまった。
発見の経緯と没の経緯
これらの存在が発覚したのはGBC版Ⅲの
【モンスターメダル】のデータから。
なぜかⅢのモンスターだけでなく、Ⅳのモンスターのメダルが全て収録されていたのである。
恐らくはGBC版ⅣとⅢの間でモンスターメダルを遣り取りできるようにする事を想定していたのだろう。
その中にはFC版に登場していない、恐らく裏ダンジョンの新規用と思われるモンスターが存在していたのだ。
GBC版ⅣはDQⅣの最初のリメイクになるはずだったのだが、Ⅶの売れ行きが予想以上だったのか、
Ⅳのリメイクはゲームボーイカラーではなくプレイステーションで開発されることになり、GBC版Ⅳの企画はボツになった。
だが、PS版Ⅳの裏ダンジョンのモンスターはなんとⅦのモンスターをグラフィック・ステータス共に流用するという前代未聞の暴挙に出た。
これにより、GBC版Ⅳに登場するはずだった裏ダンジョン用モンスターは、GBC版の存在と一緒にお蔵入りとなってしまったのだ。
他作品からモンスターを流用するよりも、オリジナルのモンスターを作って登場させて欲しかったという声も少なくない。
実質的なⅣの新モンスターは、裏ダンボスの
【エッグラ】【チキーラ】のみとなってしまった。
まだインターネット黎明期にあったGBC版Ⅲ発売当時のサイトを見ると、
「これらのモンスターがⅣでどんな活躍をするのか楽しみだ」などと書かれているものもあり、たいへん痛ましい。
没モンスター一覧
この内、最後のクインメドーサのみが既存モンスターと異なるデザインになっており、恐らく裏ダンジョンのボスと推測される。
注目は一番上の「メタルボーン」。
【メタルキメラ】【ドラゴメタル】【メタルハンド】と続く、裏ダンジョン名物セミメタル化モンスターである。
GBC版Ⅳの頓挫以降裏ダンジョンにセミメタル化モンスターは登場しておらず、メタルボーンの誕生不発がセミメタル化モンスターの歴史に終止符を打った形となってしまった。
「ヘマトフィリア」はかの
【マ ク ロ ベ ー タ】スレのタイトルになっているため、この中では比較的知名度がある。
ちなみにヘマトフィリアとは「血液趣向症」、血液に性的興奮を感じてしまう事を意味する医学用語。
DQでは中々見ない名前の付け方である。
ちなみに、これらのモンスターは金・銀・銅のモンスターメダルに刻印された姿のみが判明している。
このため、モンスターの姿はわかるものの、そのモンスターがどういう色をしていたのかは分からない、という珍しい状態になっている。
その他、Ⅳのモンスターメダルから分かること
リメイク版の裏ボスである再戦版のエビルプリーストのメダルが存在しない。
つまり、リメイク版で採用されている「ピサロが仲間になって裏切り者エビルプリーストを倒す」というシナリオとは別のものが用意されていた可能性が高い。
ピサロが仲間になったかどうかも怪しいところである。
【ミステリドール】の名前の「リ」の後に伸ばし棒が付き、「ミステリードール」になっている。
なお、今までの所「ミステリードール」表記の作品はトルネコ1と2だけである。
最終更新:2013年06月17日 19:38