DQⅥ

DQシリーズの3代目馬車馬。命名者はハッサン。
ハッサンの癖にファンタジー小説に出てくるような、洒落たネーミングセンス。
一般に『ファルシオン』とは主に北欧で使用された刃広の剣を指す言葉だが、アラブ系に多い名前であるハッサンとは余り似つかわしくない。
Ⅳ、Ⅴに登場する初代、2代目馬車馬である【パトリシア】は二頭とも牝馬、
Ⅷに登場する4代目馬車馬の【ミーティア】姫ももちろん牝なので、今のところ歴代唯一の牡馬である。

【レイドック西の森】で暴れていたが、主人公とハッサンによって捕獲され、以後は主人公に懐く。
この馬をレイドックに連れて帰って馬車を預かる老人に渡すことで、
主人公かハッサン、兵士採用試験で兵士になれなかった方は晴れて王宮の兵士に採用されることになる。

また、馬を連れていく過程で、レイドックの城下町とお城の2階までは連れまわすことができ、住人たちの反応も様々。
捕獲されるまでは「暴れ馬」「化物の馬」と噂されて恐れられていたファルシオンだが、
実際にその目で見た人々の感想は「素晴らしい」「綺麗」「大きくて見事」と、一様に好評得ている立派な馬である。
城の入り口の兵士は馬を場内に連れ込むことを最初は渋るが、「2階まで連れて行く無茶はしないこと」を条件に入場を許してくれる。
そんな言いつけを無視して2階にいるソルディ兵士長に見せに行っても、怒られることはなくむしろ褒めてもらえる。

加入イベントも大きめな上に、物語後半では、勇者達が自分達の元に来ることを危惧した【デスタムーア】によって主人公、ハッサン、【ミレーユ】と同じように本体と精神を分離させられ、精神を夢の世界に飛ばされた【天馬】だったことが判明し、狭間の世界への移動能力も身につけて大活躍。
ちなみに、前述の通りにレイドックの城下町の人々に見せて歩いていると、
どういうわけか「げっ! もしや その馬は 伝説の天馬 ペガサス!?」と驚く住人がいたりする。
また随分と序盤に伏線が仕込まれているものである。気づく人も少なければ、覚えている人も少ないだろう。

恐らくはミーティアの次くらいに物語に大きく関わる、印象に残る馬だと思われる。
後の二頭のパトリシアが馬らしからぬ脅威のパワーを誇るのは、彼の血でも混じっているのだろうか……。

最終更新:2013年05月09日 22:55