
南極のペンギンが放射能を浴びて巨大化した怪獣。口からマイナス130度の反重力光線を吐き、物体を凍結させてしまう。黒煙を巻き起こして空を飛ぶこともできる。皮膚は厚さ30cmもあり、鋼鉄並みの強度を持つ。南極観測隊の基地を襲撃したが、弱点であるペギミンHを詰めた気象観測用ロケットを受けてしまったため、あえなく逃亡。その後、南極の氷が溶け始めたために、北極を目指して北上。その途中で東京に立ち寄り、東京を凍り付けにしてしまったが、この回もまたペギミンHにより撃退される。ペギミンHには弱いものの、ただ苦手としているだけで、2回直撃を受けても逃走できるだけの余力を残していた。多々良島のチャンドラーは兄弟、もしくは亜種とされている。
データ
別名 | 冷凍怪獣 |
身長 | 40m |
体重 | 2万t |
出身地 | 南極 |
初登場作品 | ウルトラQ 第5話「ペギラが来た!」(1966年1月30日放送) |
ドラゴニュートの人形劇では…
映画第3作にて、アイアロン率いるベリアル軍の戦力として登場。ウルトラマンギンガのギンガスパークランスを食らってゴドラ星人、ギャラクトロンMK2共々倒された。撮影にはウルトラ怪獣シリーズ(500サイズ)を使用している。
余談
- スーツはウルトラQ怪獣の中で、一番最初に製作されたもの。アザラシとペンギンを合わせた成田亨氏のデザイン画に、頭のツノ、2本の牙、などのアレンジをつけて作成され、強烈な個性のある大怪獣が誕生した。当時、「少年サンデー」や「少年マガジン」「ぼくら」等の表紙には、このペギラと少年の2ショット(+F-104Jスターファイター)が、よく載っていた。
- 着ぐるみはチャンドラーに改造された。故・大伴昌司氏の怪獣図鑑解説によればチャンドラーは”他人の空似”。雑誌設定ではペギラが兄、チャンドラーが弟の兄弟怪獣ともされている。竹書房の「ウルトラマンベストブック」ではペギラの同種族が温帯の気候に適応した姿だという考察がなされている。
- 名前の由来は「ペンギン」から。
- 第5話と第14話で鳴き声が異なっている。第5話はマグマのアレンジ、第14話登場時がバランの流用。
- 第5話のペギラVS越冬隊のシーンのBGMはガス人間第1号の流用。
- 第14話のペギラに立ち向かうF-86Fセイバーの映像はモスラの流用。
- 第14話、セスナが黒雲の中に突入するシーンで大型扇風機が映っている。
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