
宇宙の番人を気取るな…! 光が正義だと誰が決めた!?
グリムドによって闇に堕ちた悪のウルトラ戦士で、様々な宇宙に干渉しては人の心の弱さに付け込んで星々を滅ぼしてきた存在で、ヴィラン・ギルドにも恐れられている。元々はウルトラマンタロウの親友であり、宇宙科学技術局の一員だったが、闇堕ちした者を知り、正義に疑問を抱く。宇宙遺跡『ボルヘス』で邪心魔獣 グリムド を封印し、暗黒の仮面「トレギアアイ」を装着し、闇堕ちした。口調は至って紳士的で、物腰柔らかな態度を取っているが、その本性は残忍で冷酷で、光と絆を否定している。その結果、正義に行う者を悪に堕とそうと企む。
データ
身長 | 50m(伸縮自在) |
体重 | 3万7千t(伸縮自在) |
飛行速度 | マッハ9.9 |
走行速度 | マッハ4 |
水中速度 | マッハ3.8 |
地中速度 | マッハ3 |
腕力 | 9万t |
握力 | 7万5千t |
ジャンプ力 | 850m |
年齢 | 1万2千歳 |
出身地 | M78星雲・光の国 |
変身アイテム | トレギアアイ |
人間態 | 霧崎 |
CV | 内田雄馬 |
初登場作品 | 劇場版 ウルトラマンR/B セレクト! 絆のクリスタル(2019年3月8日公開) |
変身者プロフィール
- 霧崎
ウルトラマントレギアの人間態で、半分黒、半分白のブラウスの様な服を常に着用し、無表情ながらもどこか不気味な雰囲気を漂わせた青年の姿をしている。一人称はトレギアと同じく『私』。フルネームは今のところ不明。変身アイテム「トレギアアイ」を使用して本来の姿であるトレギアに変身する(戻る)。
演:七瀬公
演:七瀬公
技
- トレラアルティガイザー
全身のエネルギーを両腕に集めて打ち出す必殺光線。グルーブを大きく吹き飛ばした。『ウルトラマンタイガ』でも使用するが、エネルギーを貯める際に発生する魔法陣や撃ち出した際の赤い稲妻が省略される事が多々ある。
- トレラケイルボス
ロッソやブルの必殺光線と同等の威力を持つとされる破壊光線。
- ギアギダージ
身体を高速回転させつつ突撃して相手を弾き飛ばす必殺技。ルーブをロッソとブルに分離させ、ロイヤルメガマスターのジードがプリミティブに戻る程の大ダメージを与えた。
- オプトダクリス
目から撃ち出す破壊光線。
- トレラアルディガ
両手先から放つ破壊光線。グルーブのデルタブレストランサーとぶつかり合い相殺した。
- トレラテムノー
両腕から放つ10本のカッター光線。タイガ第21話にて使用し、パンドンを撃破した。
- トレラシウム光線
名前から判断するに恐らくスペシウム光線系統の必殺技と思われる。『劇場版R/B』等では使用されなかったが、『ウルトラギャラクシーファイト 大いなる陰謀』においては意外な形でこの技の存在が判明した。
- トレラ・スラー
空間を歪ませて異次元のゲートを作り出す超能力の一種。ここから巨大な腕を伸ばしてリク達を別宇宙へと引き摺り込んだり、カツミを地球から7452光年も離れたホスター21星系の惑星へと誘い出したり、異空間から怪獣を地上に召喚したりした。因みに、「7452光年ってどれ位遠いの?」という疑問だが、1光年がざっと約9.5兆km(地球2億3000万周以上)となる事を踏まえると、最早途方も無い距離となる事は想像に難くないだろう。
- イスキュロス・イーバ
防御技の一種。ロッソとブルのバリヤと同等の防御力を持つとされる。
- イスキュロス・ダイナミス
相手の怒り等を加速させて増幅させる凶暴化光線で、正気を取り戻しかけたスネークダークネスを再び狂暴化させた。ウルトラマンコスモスのフルムーンレクトとは正反対の性質を持った光線技とも言える。これの派生技と思われるものを使用した事もあり、やはり落ち着いた怪獣を再度暴れさせている。
ドラゴニュートの人形劇では…
Episode6「新生、ネオダークアビス」にて、何と味方キャラクターとして登場した。当たり前のように味方として溶け込んでいる事から、意外に思った視聴者もいるだろうが、これは作者がトレギアを神のウルトラマンと呼ぶぐらいに好きな事から。撮影にはウルトラアクションフィギュアを使用している。
余談
- トレギアの名はプロデューサーの鶴田幸伸によるもので、古代ギリシア語で「狂った好奇心」(ギャラクシーファイトでは「狂おしき好奇心」)を意味している。
- デザイン段階では設定が固まっていなかったため、後藤氏の独自解釈で自分でウルトラマンのアイデンティティを否定しており、ウルトラマンの特徴である顔を仮面で隠し、自分でむしり取ったカラータイマーから出た光を拘束具で封印しているイメージとなった。身体各所のディテールは拘束具を思わせており、尖ったつま先は初代ウルトラマンのBタイプを意識している。
- フルCGのグルーブと対決する都合から、トレギアもフルCGモデルが制作された。
- 脚本を担当した中野氏はピラミッド型ヒエラルキーの頂点であったベリアルに対し、トレギアは顔を見せずに人の心に付け入る現代的な敵と位置づけている。また中野氏は紳士的な態度で腹のさぐりあいを行うなど、007シリーズに登場するようなブリティッシュ・ヴィランをイメージしている。
- PCモニターに出現する描写は前年に放映されたテレビアニメ『SSSS.GRIDMAN』のオマージュとの指摘も存在するが、中野氏は脚本を執筆したのはその前なので偶然の一致であるとしている。
添付ファイル