
僕には、大人が何なのか分かりません
汎用ヒト型決戦兵器・人造人間エヴァンゲリオンの試験初号機。EVAシリーズは、使徒に対抗可能な人類唯一の兵器であり、世界各地のNERVが巨費をかけて開発・建造を進めている。その最大の特徴は、A.T.フィールドを展開させる能力にある。「A.T.」とは「ABSOLUTE TERROR」の略であり、使徒が展開する絶対不可侵領域を意味する。EVAも同じ能力を備える事で、相手のフィールドを侵食し、コアなどへの攻撃を初めて可能にするのである。主動力は背面のアンビリカル・ケーブルから供給される電力。ケーブルが断線すると内部電源に切り替わるが、5分で活動限界に至る。初号機の主な武装として、近接戦闘用プログレッシブナイフ、大口径209㎜小銃、携帯型回転式多砲身440㎜機関砲などを使用する。第4の使徒との戦いでは、完全に制御不能となりながらも再起動し、暴走。圧倒的な力で使徒を殲滅する。このようにEVAシリーズには未知の部分が多く存在し、公開されている情報は少ない。その中でも、本機はNERVの進める人類補完計画のキーとなる存在であり、特に謎めいている。
スペック
分類 | 汎用人型決戦兵器(エヴァンゲリオン) |
生産形態 | 実験機 |
型式番号 | EVA-01 |
全高 | 80m |
重量 | 不明 |
動力 | 電力供給(アンビリカルケーブル) |
開発 | NERV |
所属 | NERV |
パイロット | 碇シンジ |
初登場作品 | 新世紀エヴァンゲリオン 第壱話「使徒、襲来」(1995年10月4日放送) ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序(2007年9月1日公開) |
パイロットプロフィール
- 碇シンジ
EVA初号機に搭乗する「第3の少年」。14歳。父のゲンドウが最高司令官を務める特務機関NERVに呼ばれ、汎用ヒト型決戦兵器・人造人間エヴァンゲリオンに搭乗し、謎の生命体・使徒と戦うことになる。
身長157㎝、血液型A型
CV:緒方恵美
身長157㎝、血液型A型
CV:緒方恵美
武装
- プログレッシブ・ナイフ
正式名称「エヴァンゲリオン専用近接戦闘用プログレッシブナイフPK-01」。通称「プログナイフ」。高振動粒子で形成された刃により、接触した物質の分子結合を弱めて分離・切断する短剣。シンジは同級生達に「超音波を発する武器」と説明している。
- パレットライフル
正式名称「エヴァンゲリオン専用大口径209mm小銃AUAssaltRifleType-MM-99」。劣化ウラン弾を8の字形のターレットで加速、電磁レールで射出するアサルトライフル。別名「パレット・ガン」。
- ガトリング砲
正式名称「EM-226エヴァンゲリオン専用携帯型回転式多砲身440mm機関砲」。『新劇場版・序』で第5の使徒戦においてパレットライフルに代わって使用。
- 陽電子砲
新劇場版におけるポジトロン・スナイパー・ライフル。正式名称「戦略自衛隊技術研究本部大出力型第2次試作自走460mm陽電子砲」。
ドラゴニュートの人形劇では…
アースゴモラ動画にて、スーパーロボット軍団の一体として登場した。後にサイドストーリー「スーパーロボット作戦」にも登場し、敵と交戦した。エヴァはロボットなのか?と言う論争については、作者曰く文句ならスーパーロボット大戦シリーズに言ってくださいとの事。撮影にはムービーモンスターシリーズを使用している(これもこれでモンスターとは?)。
名台詞
- 「僕には、大人が何なのか分かりません」
『破』における第9の使徒の事件後、ゲンドウに初号機にはもう乗らないと宣言したシンジが立ち去る時にゲンドウがシンジに「大人になれ」と言う台詞に対して。
- 「僕はもう、誰とも笑いません」
上記のシーン後、ミサトの暮らすマンションから去る際にミサトからレイの食事会にゲンドウも来る予定だったという事を教えられ、もう一度ゲンドウと笑って欲しかったと語るが、心を閉ざしたシンジには届かなかった。この後シンジが第3新東京市から去ろうとした瞬間、第10の使徒が襲来してきた。
- 「綾波を…返せッ…!」
『破』終盤にて、レイごと零号機を取り込んだ第10の使徒に挑む際に発した台詞。旧世紀版では見る事の出来なかった、シンジの強さと成長が露になった場面である。そして、シンジと初号機は覚醒の時を迎えた…。
- 「僕はどうなったっていい…。世界がどうなったっていい…。だけど綾波だけは…綾波だけは、絶対助けるッ!」
リツコの「このままではヒトでいられなくなる」という制止の台詞に対して。彼が「戦う意味」に明確に目覚めた事を明示する台詞である。そんなシンジにミサトは「行きなさいシンジ君!誰かのためじゃなく、自分自身の願いのために!」と彼の選択を受け入れている。
- 「違う!綾波は綾波しかいない!だから今、助けるッ!」
「私が消えても代わりは居る」と言ってシンジの助けを拒むにレイ対して。これまで「代わりの利く道具」としてしか扱われなかったレイにとって、自身を「掛け替えのない存在」と見なしたシンジのこの言葉は正に救いであったであろう。そしてレイはシンジの手を取り、シンジは使徒に取り込まれたレイを見事に救出した。
添付ファイル