Drift Crashers 第1回 2023/5/21 動画:
https://www.youtube.com/watch?v=ht9vPrA_iKM
GR322年、パクトワールドの片隅にてシンフォニック・パラレルコスモス・ポジティヴエナジー・スタードック・メタルバンド、Stellaris誕生。
船長のイヴ(Witchwaper)、操縦士のスマイル(Operative)、テクニカルスタッフのイズギル(Technomancer)、火器担当のカラーナ(Solarian)を中心にメンバー、スタッフ合わせて10人あまりで売り出し中だ。
DIASPORAのソングバード・ステーションで行われるライヴに参加するため、一行は中古船
マラータ号で移動。ところが目的地近くで謎のエネルギー波を浴びたうえ、コバルト船長の私掠船プライモーディアルに拿捕されてしまう。
乗りこんできた海賊をデッキで撃退するも、ブリッジが制圧されてしまった一行。急ぎ取って返し、こちらも速攻で撃破して一人を捕縛。さらなる襲撃が来るかと思われたが、プライモーディアルは突如Chaos・Sailを起動して離脱を開始。
マラータ号もドリフトエンジンで脱出を図るが、プライモーディアルのワイヤーが外れていなかったため引きずられる形になり、プライモーディアルと接触。その瞬間、ふたたびエネルギー波が直撃する。
気づくと二隻のスターシップは混ざり合って融合し、一隻になってしまっていた。混乱する船内をよそに、スターシップは制御不能の状態でいくつもの次元を行き過ぎ、不時着した場所はなんと地獄の第一階層、アヴェルヌス。
状況を把握しようとする
クルーに対し、しっかり生き残っていたプライモーディアルのコバルト船長から、融合してしまったスターシップ(仮称・プライモラータ)の“船長”を決めよう、と圧をかけられる。
問題解決までの臨時案として合議制を提案し、イヴ船長によるPoet交渉の結果合意に至る。なお、緊急時の判断についてはダイス勝負で決めることになり、コバルト船長はご機嫌。
一方スターシップは機関室のコアも融合してしまい、オフライン状態でエンジンが起動せず。原因を解明、修理しなければ脱出できそうもない。
外に出ようとすると、いつの間にか配置が変わっていた自動制御にレイルガンに撃たれて負傷者発生。船の融合や多元宇宙を超えたことによる影響だろうか・・・?
ようやく外に出てみれば、不時着時にデヴィルの監視所を破壊してしまったらしく周囲には死体が・・・。予期せぬ業務上過失致死に慄きつつもエリニュスの死体からアイテムを入手する一行。そこに、威圧感たっぷりの大型スターシップが登場する。地獄の軍艦がお出ましだ。
女性デヴィルの指揮官から怒りの死刑宣告を受け、パワーコア再起動を急ぐ乗組員たち。襲い来るインプやレムレーの集団をなんとか捌き、NPCの手も借りてやっとこ発進するが、その背後に迫る敵艦。
砲撃が命中する直前にSignal Chaos Engine(命名:コバルト船長)が起動し、船は再び次元を超える。いくつもの世界を垣間見ながら、到達したのはアブサロムステーションに近い惑星、AKITONだった。喜ぶ一行。
しかし、航行用ビーコンの表示がおかしい。「AKITON」の名称は存在せず、あるのは「Golarion-3」。さらに交わされている通信の言語はヴェスク語であった。
そこに近づく一隻のスターシップ。通信先のブリッジに座る人物はこう告げた。「こちらは
マラータ号。貴船の素性と目的を明らかにせよ」
Drift Crashers 第2回 2023/6/25
「こちらは
マラータ号。貴船の素性と目的を明らかにせよ」
マラータ号? それは、変容する前のこの船の名前だ! それだけではない、モニター越しに映るブリッジの面々は・・・我々自身!?
双方、困惑しながらも探り合いが始まる。
マラータ号の我々(?)は見た目の相似と裏腹に性格はだいぶ異なるようで、殺伐としたやり取りをしている。そしてこれまでの経緯やバイオスキャンの結果から導き出された事実、それは並行宇宙への転移であった。
並行宇宙。存在そのものは知られていても、おいそれと移動できるものではない。原因はやはり、あのエンジンなのか? 真相はわからぬまま両者の間に緊張感が高まる。その時、
マラータ号のセンサーに反応があった。「おそらく敵の船だ。対処する必要がある」並行宇宙のイヴ船長が冷徹に告げる。敵とは・・・?「アズラント星間帝国に決まっているだろう!」
元の宇宙と配置が同じであれば、ここはパクトワールズ、アブサロム・ステーションにも近い位置だ。こんなところにまで星間帝国が? しかし、
マラータ号の
クルーたちは奇妙な反応を見せる。パクトワールズを知らないのだ。
どうやら、こちらの宇宙ではこの星系がヴェスカリウムによって支配され、そのヴェスカリウムとアズラント星間帝国の間で戦争中のようだ。そうこうするうちにも迫る敵船。かくして、アキトンの大気圏外ギリギリのラインを舞台に、初めてのスターシップ戦が開始された。
イヴの指揮、イズギルの分析、スマイルの操船とカラーナの射撃が組み合わさり、
マラータ号からの援護もあって被弾はしたものの敵船を撃破。飛散する破片は重力に引かれ、アキトンへと落ちていく。残酷だが美しい光景だ。
戦闘後、情報交換も兼ねてプライモラータで会食をすることになった両船の
クルーたち。しかし彼らを出迎える前にやることがあった。船倉に居座る謎の生命体の処理である。タイム・イーターという名のその存在はドリフトに生息しており、どうやら船がジャンプを繰り返す間に入り込んだらしい。
触れた対象の時間を盗むという奇妙な能力を持っていたが、さほどの時間もかからずスマイルの射撃によって駆除された。
医務室の常連となりつつあるカラーナを尻目に、会食の準備は進んでいた。双子のような組み合わせの両船
クルーが直接顔を合わせ、言葉を交わす。しかし両者の歩んできた道は大きく異なり、その違いに困惑を隠せない。
「環境が違えば文化も異なる。興味深いサンプルとも言えそうだ」冷静なイズギルの呟きに、“並行宇宙の”イズギルが反応して笑う。「くっくっ。サンプルか。それは興味深い」
コバルト船長や他の乗組員も交え、互いの情報を交換しながら会食が始まった。ヴェスカリウムはアズラント星間帝国と、襲来したスウォームの両方に対処するために数多くの傭兵部隊を組織し帝国に対する私掠行為を許可した。
マラータ号もその一隻だったわけである。こちらの素性を知った彼らは、音楽集団ステラリスの演奏に興味を示した。
ソングバード・ステーションで発揮できなかったステラリスの演奏はそっくりな顔をした観客に向けて披露され、彼らの心に強く響いたようだ。演奏が終わった時、
マラータ号の4人は我知らず拍手していた。
演奏の後、食事をしながらも会話は続く。エンジンについては伏せながら、二隻の船が一隻になったことや九層地獄での遭遇について話すイヴ。それに対し、“こちら側の”宇宙でも、ある異常現象が発生していると言うもう一人のイヴ。その現象とは「ドリフトエンジンが稼働しない」というものであった。
プライモラータの出現とドリフトエンジンの沈黙が同時期であったことから、関連を疑われる一行。しかし彼らにとってもわからないことだらけだ。望みはひとつ、元の宇宙への帰還。演奏の効果もあってか、
マラータ号は協力を検討してくれることになった。
去り際、スマイル(並行)がカラーナに尋ねる。「ドリフトエンジンの不調は、あなた方が原因ですか?」体調の不良を感じながらも否定するカラーナ。それを見とがめた
マラータ号のイヴ(並行)は、スマイルを叱責する。どうやら、自白剤的なものを盛られていたらしい。その後レクナーと二人でトイレに籠るカラーナ。
一年に匹敵する一日を過ごしたステラリスの面々は疲労困憊で眠りについた。しかしまだ夜は終らない。4人それぞれが奇妙な夢を見ていた。
イヴはスターシップの夢を。パスコードは「HARMONY」。
スマイルは蝶の羽持つ女性の像の夢。頭上では星々が美しく輝く。
カラーナは宇宙ステーションで怪物と遭遇する。その爪が、世界を切り裂く。
イズギルは夢で探し物をする。何かが隠されている、それはここにある。
ふと目を覚ましたカラーナ。寝ぼけ眼に映るのはドアを開けてこちらを覗くもう一人の自分! そして同じ頃、スマイルの部屋にも鏡写しの顔を持つ侵入者が現れていた。殺意を露わにする
マラータ号の2人を相手に、戦闘が開始される。
幸い別室のイヴとイズギルも加勢に入り、戦闘は短時間で決着した。他の2人を探してブリッジへ行くと、イヴ(並行)とイズギル(並行)は船の乗っ取りを試みていた。どうやら制御権はまだ奪われていないようだ。素早く攻撃を仕掛けるスマイル。
ここでも数で優っていたことが幸いし、ブリッジを制圧することができた。物言わぬ骸となった
マラータ号の4人。ステラリスの演奏に心を動かされ、友好な関係を築けたと思ったのは、甘い考えだったのだろうか。
その後、見つかった手がかりから並行宇宙のイヴたちはステラリスの4人を「並行宇宙からきた標本(サンプル)」としてナイツ・オヴ・ゴラリオン(並行宇宙ではアラズニ信徒だ)に売ろうとしていたらしい。
その拠点アラズニ・ステーションでは並行宇宙の研究が行われ、実験的なポータルがあるらしい。もしかしたら、そのポータルを利用して元の宇宙に戻れるかもしれない! 地図を見ながら作戦を練る一行。潜入作戦は、果たして成功するのか・・・?
Drift Crashers 第3回 2023/7/29 動画:
https://youtu.be/PcZlK0JMrSo
元の宇宙に戻るポータルを求め、ナイツ・オヴ・ゴラリオンの拠点アラズニ・ステーションへ向かう一行。数日かかるため、船の修理や余暇行動に勤しむ。作業中、イズギルたちは展望ラウンジの異変に気付く。見覚えのない植物が繁茂しているのだ。調べたコバルト船長が口を開く。「ボーンヤードの木、火の次元界の花、影の次元界の草ってとこだな!」どうやら、いくつもの次元界を経由して移動しているうちに紛れ込んでしまったらしい。宇宙船の展望ラウンジとしてはなかなか珍しい光景だ。
途中、DIASPORAを抜ける。本来なら、ここのソングバード・ステーションで演奏する予定だったのだが・・・。ステラリスを出迎えたのは観客ではなくヴェスク基地の哨戒であった。余計なトラブルに巻き込まれるわけにはいかない。一行は機転を利かせてやり過ごす。
その後は何事もなく、イヴ船長の作る新曲の歌詞を聞いたり映像作品を観たりして過ごすうち、プライモラータはアラズニ・ステーションの近傍エリアまで近づいていた。
「接近中の船へ告ぐ。速度を落とせ。フォースフィールド稼働中。着陸許可を得るためのクリアランス・コードを送信せよ」基地の管制室から通信が入る。クリアランス・コード? 並行宇宙のイヴたちは言及していなかったし、
マラータ号にもなかった。しかし求められている以上は対応しなければならない。見落としがないか再度捜索するカラーナとイズギル。交渉を持ちかけるイヴとスマイル。最終的に交渉がうまく運び、臨時のコードを発行されたプライモラータは誘導に従ってアラズニ・ステーションに着艦した。いよいよ、正念場である。
船に残るコバルト船長に後を託し、並行宇宙の自分たちの死体をサンプルに偽装してハンガーに降りるステラリス。ナイツ・オヴ・ゴラリオン(アラズニ信徒)の士官と部下が出迎える。偽サンプルをスキャナーで調べる士官。内心冷や汗をかきながらも平静を装って待つ・・・顔を上げた士官は「間違いない、この宇宙の存在ではない!!」と驚く。偽装成功だ!
しかし、その後の交渉は難航する。報酬を支払って取引を終了したい士官と、アラズニ・ステーションに入りポータルを操作したいステラリスのやり取りが噛み合わないのだ。自分たちで運びたい、尋問を見学したい等の理由を述べるがどれもうまくいかず・・・サンプルを持ち去られそうになった一行は最後の手段に出た。そう、暴力である。
「荒事は本意ではなかったが・・・」イズギルの懸念ももっともである。ここは重武装の研究施設内部なのだ。しかしやるしかない。警報の鳴り響くなか、スマイルの攻撃で士官が倒れ続くカラーナが部下を斬る。残った1人はイズギルのヴェスクパンチを避けエレベータへ。逃がすわけにはいかない、全員が武器を撃ちながら追いかける。狭いエレベータ内での戦闘になったが、最終的にカラーナがソラリアンの能力スーパー・ノヴァを使用し戦闘はひとまず終わる。しかし、先でも警戒されているだろう。
あらかじめ入手していた情報をもとに主塔12階へ到達する一行。エレベータを出た先の通路で、やはり待ち構えていたアラズニ・ステーションのセキュリティと交戦が開始される。「なんだぁ出待ちかよ。楽屋から出てくるとこにたぁ熱心なファンだな・・・照れるぜ」そう言い放つと通路を走り敵に肉薄するスマイル。銃弾が掠めるが、その足取りは軽やかなままだ。イズギルのグリースで体勢を崩した敵をカラーナが斬り、イヴの魔法が止めを刺す。残った1人も制圧され、通路に静寂が戻った。
制御室を目指し、ステラリスは移動を再開する。途中のドアに書かれた「ブラックホールラボ」の名称にイズギルの足が止まる。一体どのような研究が進められているのか、気になるところだが・・・警報が鳴り響くなか、一刻の猶予もない。後ろ髪(トサカ?)を引かれる思いのイズギルを急かし、制御室の前に到着する。
制御室には、アラズニ僧と護衛が待ち構えていた。やはりというか交渉は通じず、戦闘になる。どうやら増援も警戒しなければならないようだ。イヴ船長と同じWitchwarperらしいアラズニ僧の魔法に苦しめられながらも護衛を倒す。しかし、背後の通路から増援が現れた。死体(?)のようなものを連れたヴェスクである。「侵入者だとか?」傾きかけていた流れを引き戻され、挟み撃ちされる形となる。恐怖効果をもたらす心術に耐え(呪いの映像作品を観たおかげらしい)、イヴとイズギルの呪文、スマイルとカラーナの射撃、斬撃が敵戦力を削っていく。イズギルのマジック・ミサイルを受けたアラズニ僧は「そうか、お前たちの出現が、この世界の可能性を変えたのか・・・」と言い残し、息絶えた。
残った敵も制圧され、制御室に静けさが・・・いや、まだ警報が鳴っている。これ以上の戦闘を避けるためにも、基地機能をある程度掌握しなければならない。アラズニ僧(アルシエルという名前だった)の死体を使用して生体認証をクリアし、ハッキングを開始するイズギル。自分たちの量子シグネチャーを使って装置を調整し、ポータルにアクセスして設定を行う。イズギルの見事な手腕により、調整は完了した。あとは、調整されたポータルを開き脱出あるのみだ。ここからはイヴの援護を受けたスマイルが担当する。こちらもスマイルの滑らかな操作で、制御室上空の宇宙空間がガラスのように罅割れたかと思うと、ジオードが侵食されるかのように空間にきらびやかなポータルが現れる。思わず見とれてしまうような荘厳な光景だが、のんびりもしていられない。コバルト船長に連絡を取るカラーナ。
制御室外のキャットウォークに出ると、生命維持装置を起動する一行。通路の先にはナイツ・オヴ・ゴラリオンが殺到してきている。激しい銃撃を浴びつつ、キャットウォーク上のフィールドを抜けて宇宙空間へ。アラズニ・ステーションの研究施設に未練があったらしいイズギルが身体制御を失いかけるも、全員が無事プライモラータにピックアップされることができた。カーゴベイで一息つくも、急激な加速で転がるカラーナ、空中で三回転して着地するイヴ。プライモラータが、ポータルに突入したのだ!
ポータルを抜けた先は、EOXの軌道上と思われる宇宙空間だ。今度こそ、戻って来れたのか・・・?しかし、「妙に静かだな」とつぶやくコバルト船長。よく見るとEOXの形状もおかしい。大小の破片に砕けているのだ。スキャンを行うと、この星系はまるで無人であるかのように沈黙に覆われていた。それどころか、ニアスペースやヴァストの反応もない。そんな中、イズギルの広域スキャンがかすかな信号を捉える。ノイズのようにも思えるその信号は、不思議な響きの音楽のようにも感じられた。
今度は何が起こっているのか・・・手がかりを求め、プライモラータは信号の発信源へと船首を向ける。
Drift Crashers 第4回 2023/8/27 動画:
https://www.youtube.com/watch?v=IPom2_fYXx4
元の宇宙に戻ってきたはずのステラリス。しかし可能な限りの観測範囲において、何の反応もない。唯一の手掛かりである謎の信号を辿り、移動を始める。
信号の発信源を特定し、行きついた先は何度目かの再訪となるDIASPORA。そこには宇宙基地のようなものがあった。呼びかけにも応答はないが、スキャンにはライフサインらしきものが反応している。これ以上は直接確認するしかないようだ。船を基地に接弦し、探索を開始する。
エアロックのアクセス・パネルを前に、夢で見た光景がイヴの脳裏に浮かび上がる。迷いなく「HARMONY」と入力する船長。ロックは解除されたが、電撃が炸裂しダメージを受けてしまう。
船内はパワーが供給されておらず、生命維持やドアロックが機能していないようだ。とりあえず、探索可能なエリアから回ることにする。
ブリッジに向かうも、ドアロックの制御機能が別の場所に移されており開けることができない。何か理由があるのだろうか・・・ドアの向うに嫌な予感を覚えるカラーナ。
いくつかの部屋を回った結果、この施設がデズナ信者によって維持管理される中継基地であることが判明する。そしてついに、遭遇が発生した。
薄く開いたドアの向うにいる奇妙な影、蛾のような人型生物Dessamarだ。しかし様子がおかしい、明らかに死んでいる。Driftにおいて死亡したクリーチャーが変化するとされる、Drift Zombieのようだ。
危険な爪による攻撃を受けながらも、Drift Zombieを撃破する一行。彼らがゾンビ化した理由は不明だが、それ以上に奇妙だったのは服や装飾等のデザインが“現在”のステラリスたちからするとズレたセンスだったことだ。
流行からかけ離れた、理解しがたいデザイン。移動中からその可能性について議論されていた、時間跳躍の説が現実味を帯びてくる。
船のパワーを復旧させないと探索に支障がある、そう判断した一行は船尾のエンジンルームへ。しかしそこには先客がいた。古来から様々な機械仕掛けに不調をもたらしてきた存在、グリッチ・グレムリンたちだ。
シップグリッチ・グレムリンにコンピュータグリッチ・グレムリン。とりあえずイヴ船長が対話を試みる。つかみどころのない相手だが、コムユニット(レクナーがパシられる)を餌に交渉を進めていく。
悪戯に悩まされながらもグレムリンの親玉“レッド”からいくつかの部屋に入らないことを条件に協力を取り付ける一行。しかし、やつはまだ何か隠しているようだ・・・。
イズギルの修理でパワーが復旧する宇宙基地。照明と生命維持装置、そしてドアの開閉機能が再稼働する。再度ブリッジに向かうも、やはりドアは開かない。どうやら基地の両端にあるハッチを同時に操作しなければ解除できないようだ。
穴の開いたドアの向うにいたのはAsteroid Louse、スキャンに反応した生命体はどうやらこいつらのようだ。スマイルが噛みつかれながらも、害虫駆除は速やかに終了する。
その後、医務室で発見したカルテに370AG代の記録を発見する一行。彼らの旅が始まったのが322AG、つまり50年は先の未来に飛んでしまったことになる。予想はしていたが、
クルーに動揺が走る。
そして新たな疑問が。322AGから370AG代までの50年あまりで、パクトワールド内外の文明が消滅してしまったということになるのだ。一体何が起こったのだろう。
さらなる手がかりを求めて船内を探索する。スマイルが見つけたのは、基地の中央部にあるデズナ神に捧げられた神殿であった。彼が夢で目にした場所であり、一行はここで小休憩を取る。
グレムリンたちがいるエリアを除けば、あとはブリッジのみ。覚悟を決めた一行はロックを解除し突入に備える。悪夢が現実になる可能性に慄くカラーナ。しかし、ここを調べなければ謎は解けそうにない。
中で待ち構えていたのは、先ほども目にしたDessamarのDrift Zombieと、より恐ろしい気配をまとうDrift Deadだった。戦闘開始直後、瞬間移動で距離を詰めるDrift Deadの混乱のオーラに晒される冒険者たち!
フードディスペンサーの効果で、カラーナ以外は混乱を免れる。目がぐるぐるしだすカラーナだが、胡乱な状態でも敵を殴りつける。イズギルのライフルも命中し、よろめいたDrift Deadにイヴ船長のSoul Surgeが炸裂する!
「滅ッ!」裂帛の気合で放たれた力を受け、Drift Deadは崩れ落ちた。まだ目のぐるぐるが治らないカラーナだが幸い味方を攻撃する不運は避けられ、残ったDrift Zombieも掃討された。
動くもののいなくなったブリッジで捜索を始める一行、ブリッジの背後にはサーバールームがあった。グレムリンたちは縄張りだから入るなと言っていたが、イズギルは夢でここで探さねばならないものがあるという啓示を受けている。入らないわけにはいかない。
案の定、怒り心頭のグレムリンたちが押し寄せ戦闘になる。魔法攻撃に苦しみながらも親玉のレッドを倒すと、生き残ったグレムリンたちを追い出しようやく船内を掌握することができた。
イズギルが見つけたのは、ある座標だった。理由は不明だがプライモラータのシグナル・ケイオス・エンジンに入力できるものだ。偶然の産物であるエンジンに入力可能な座標が、まるで準備されていたかのように見つかったのだ。
首をひねりながらも同時に見つけた破損データを調べると、巨大な立方体構造物の映像が隠されていた。そして、ステラリスの辿り着いた時間軸が本当は50年どころではない月日を経ていたことが判明する。
“現在”は522AG、全銀河がドリフトへのアクセス不能となった未曾有の災害ドリフト・クラッシュから200年後。奇しくも
マラータ号がプライモーディアル号と繋がったまま、ケイオス・セイルとドリフト・エンジンを同時起動してメイルシュトロームへ突入したその瞬間に、ドリフト・クラッシュは発生したらしい。
恐るべき符号に衝撃を受ける一行だが、事態はそれで収まらなかった。ドリフト・クラッシュ発生から数週間後、ドリフト内を吹き荒れた四次元エネルギーの波により銀河内に存在するすべてのドリフト・ビーコンが破壊された。その中には、アブサロム・ステーションのパワー・コアでもあるスターストーンも含まれていた。その結果アブサロム・ステーションは破壊され、全住人が死亡。文化的中心を喪い、ドリフトによる高速星間移動の手段も失ったパクト・ワールズは衰退していった。
ステラリスがやってきたこのドリーム・ステーションは、デズナ教会に運営される補給拠点だったが長い月日の間に訪問者も減り、潜り込んだグリッチ・グレムリンによる悪戯で管理者(Dessamar)が死亡したことで今の状態になったようだ。
宇宙はどうなってしまったのか、もう生存者はいないのか・・・? そう思っていたところに通信が入る。モニターに映し出されたのは、200年どころかつい先日見た顔だった。
「二世紀の間、お前たちの帰還を待っていた」艦長の椅子に座り冷徹に告げるのはマラカンタ、Embriの指揮官にしてプライモラータが死亡させてしまったデヴィルの姉妹である。
マラカンタは事故の加害責任のみならず、彼らがドリフト・クラッシュを引き起こした張本人だと言い放つ。しかし、ステラリス(コバルト船長も)がドリフト・クラッシュの原因でないことは明白だ。
弁明に聞く耳持たず、超大型戦艦が迫る。まともに立ち向かっても勝ち目はない。慌てて基地を離脱した一行はプライモラータに戻り、逃避行を開始する。
猛追を受けながらも、入手した座標に向けて全速移動のプレイモラータ。シグナル・ケイオス・エンジンが起動し、いくつもの次元を潜り抜けていく。デヴィルの駆る戦闘機がしつこく追いすがるが、最後には振り切って目的地と思しき宙域に辿り着いた。
青くまばゆい光に照らされるブリッジ。当面の危険は逃れたが、ここは一体・・・?
最終更新:2023年08月29日 23:13