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Drift Crachers 第5回 2023/9/24
スクリーンの青い光が弱まり、視界が開けるとそこは無数のデブリが浮遊する空間であった。そして、前方に見えるのは、ブラックホール。
位置や現在の日時(重要だ)を確認すると、この冒険の発端となったドリフト・クラッシュの直後、場所はパクト・ワールズから離れたヴァストの一角であることが判明する。とりあえず、元の宇宙と時間軸には戻れたようだ。幸い、ブラックホールの重力場にも捕まっていない。
しかし、奇妙な形状をした古い大型スターシップ(船名はファイナル・ホライズン)がゆっくりと虚無の穴に吸い寄せられているのを見つける。船を助けることにしたプライモラータのクルーたちはデブリに悩まされながらも、スマイルの見事な操船でブラックホールの影響下から船を救い出すことに成功した。
その後、ファイナル・ホライズンのガイディング・インテリジェンス(GI)であるコーラ(Cora)と、どうやら僧院でもあったらしい船の代表である僧院長トラルスの招きで、一行は古く大きなスターシップを訪問することになった。

もはや一部しか使われていない老朽艦にいたのは、The Cycleと呼ばれる思想に従い活動する一団だった。彼らは船を「宇宙修道院(Cosmonastary)」として運営しながら、星の誕生を見る旅をしていた。ところがドリフト航行中に(彼らは知らないだろうがドリフト・クラッシュによって)弾き出され、星の終焉を見る羽目になってしまったのだ。
トラルスの要請もあり、ステラリスは引き続き彼らを助けることにした。プライモラータから呼んだナヴラに負傷者の治療を頼み、イズギルはまず航行システムの再設定、他の三人はショックを受けている船の住民たちを元気づけるべく、広めの瞑想室で演奏を行う。演奏はカラーナのギターが走り、スマイルのドラム、イヴの詩と組み合わさって聴く者の心を癒すことに成功する。演奏中、一人の人間女性が険しい表情をしていることに気づくカラーナ。彼女は聞き入る風でもなく立ち去ってしまった。一方でナヴラの治療、イズギルの再設定も成功し、支援活動そのものは順調である。演奏後、お礼としていくつかの装備品を受け取る一行。しかし受け取りに行った居住エリアは非常に複雑で迷いやすく、また不穏な音声放送が流れていた。

食事をとるために訪れた食堂では、やたらお喋りなトリッフィというマラクォイの調理師に遭遇。「何でも作れる」と豪語する彼は会話に飢えているのかいつもそうなのか、喋りっぱなしで料理を作ってくれる。虚実あいまいな話を聞きつつ食事をしていると、先ほどの演奏を聴いていた修道士からオーニールという女性の面倒を見てほしいと依頼してきた。彼女はストレスのせいか行動がおかしくなり、独り言を呟きながら通路を徘徊しているのだという。快諾し、再び居住エリアに向かうイヴ、スマイル、カラーナ。イズギルは船体の修理に向かい、見事な腕前を見せて称賛を浴びる。しかし同時に、「死こそが宇宙との合一」「終末の地平へ」等のやり取りが記録された通信ログを発見する。
オーニールを発見した3人は言葉を尽くしてコミュニケーションを取ろうと試みるが、彼女は隠れてしまう。いったん帰ることにしたスマイルの耳にオーニールの呟き(「彼女が見ている。ここは危ない」)が聞こえてくる。
カラーナは船内にあるドージョーに顔を出し、ファイナル・ホライズンのパイロットであるカサーサ、ニヌラとトレーニング。一方でスマイルは船の端末を調べ、手がかりを得ようとするも失敗。だが端末に奇妙な聖句が書かれた付箋が貼ってあるのを見つける。イヴはトリッフィが作ったクッキーをオーニールに届けようと出かけるが、迷った挙句会うこともできず疲れ果てて戻ってきた。
休息を取るべくプライモラータに戻ろうとすると、どうやら祈りの時間らしく修道士が集まっている。「死のうちに、われら悟りを見出し、」「虚無は超越をもたらし、」「重力の合一を求めよ」不吉な聖句が響き渡る。The Cycleの思想とは生と死、宇宙の循環や輪転を観想するものではないだろうか、この祈りはなんだか方向が違うような気がする。

プライモラータで情報を共有するクルーたち。修道士たちの中に、修道院を破滅に導こうとしている者たちが潜んでいるらしい。翌朝、プライモラータのフードディスペンサーでお弁当を作ってファイナル・ホライズンへ。カラーナは朝のドージョーでニヌラと再会し、彼女の前でワザマエを披露して少し友好度を上げる。
オーニール探索リベンジは、スマイルの探知力により成功。クッキーが功を奏したのか、彼女は時間と場所(居住エリアの外だ)を指定して去って行った。戻る途中、紙切れを発見するスマイル。「彼女の助言により、よそ者への防御を整えた・・・」文中の「よそ者」とは我々のことなのだろうか・・・?
その後修道院長やGIのコーラに探りを入れるも決定的な情報は得られなかったが、今夜修道院の幹部たちによる会合が開かれることがわかった。船内の端末から再度ハッキングを仕掛けると「Singurality Protocol」という航行チャートを入手、直後接続が強制切断されてしまうが、これにより黒幕の正体はより鮮明になった。チャートをパイロットのニヌラに確認させると彼女は驚く。指示通りに船を進めればいずれブラックホールに呑みこまれるコースなのだ。真の敵が明らかになったその時、船の制御が効かなくなる。そして現れるソラリアンの刺客。
普段使っているソラリアン・ウェポンで攻撃され、大ダメージを受けるカラーナ。だが成長したStellarisは身に着けた技や魔法で刺客を退ける。戦闘終了後、僧院長と合流。この事態を引き起こしたGIのコーラを詰問するも、「啓発に至る道を開いた」と主張する彼女。それはまさに、修道院の破滅を意味する。トラルスの話では下層にあるコンピュータ・コアに行けばコントロールを取り戻せるかもしれない。乗りかかった船だ、とコアへ向かう一行。途中コーラの放ったドローンも破壊し、怪我をしたカラーナは回復してもらいながら先へ進む。
コンピュータ・コア手前で待ち受けていたのは、演奏の際に立ち去った女性シスター・バラガだった。彼女もまたコーラの「啓発」を受け入れ虚無へ旅立とうとする者だったのだ。イズギルやスマイルの言葉も届かず、戦いの中で彼女は倒れた。

コンピュータ・コアに突入すると、異様な光景が目に飛び込んでくる。フォースフィールドに守られたコンピュータ・コアでは何らかの装置が稼働し、人型の機械を組み立てているところであった。イズギルの操作によりフィールドは解除されたものの、身体を得たコーラが立ち上がり襲い掛かって来る。彼女の意志なのか、誰かがプログラムしたのか彼女は修道士たちに「啓発」を与えるのが使命だと思っており、Stellarisはそれを邪魔する排除対象なのだ。「互いの戦意が避けがたくぶつかる時、戦闘がおこります。今がその時なのでしょう!」コーラの宣言で戦いが始まった。
強力な電撃を放ち、体表に帯電することで攻撃者に反撃することもできるコーラによりカラーナはダウン。恐るべき頑強さと多彩な攻撃手段でStellarisを追い詰めるが、激しい戦いの末、スマイルの射撃によってコーラは倒れる。セラム漬になっていたカラーナも復帰するが、危険はまだ去ったとは言えない。Singurality Protocolが進行中で、船の制御が戻らないのだ。脱出ポッドで離脱する、と言う僧院長と別れ、一行はプライモラータへ急ぐ。
プライモラータに戻ったのも束の間、ブリッジに花のような、蝶のようなクリーチャー(サイノジャーム)が出現する。高い知性を持っているらしきサイノジャームは“ザ・ソング・オブ・ザ・スフィアー”の遣い「クリムゾン・カプリース」を名乗り、彼女すなわち「女神デズナ」との対話へとステラリスを導くのであった。次回、神との邂逅が成されるのであろうか・・・?


Drift Crachers 第6回 2023/10/22
クリムゾン・カプリースに導かれ、辿り着いた場所はラベンダー色をした空と緑豊かな森で構成された女神デズナの領域“サイノシュアー”であった。一行は森の中にある街に向かい、案内されるまま巨大な花のようなドックにプライモラータを着ける。
コバルト船長に留守を頼み、宇宙港を出るとホロ広告や信号機が浮かぶ風景を眺めながら目的地へ向かう。街は自然豊かながらも活気があり、荘厳な神域を想像していた一行は驚かされる。やがて、居心地のよさそうなカフェに到着しテラス席に通された。そこに居たのは美しいエルフの女性、だが全身から発せられるのはこの世ならぬ雰囲気。彼女こそ、旅する者と夢を権能とする女神デズナであった。
神との邂逅に言葉を失うステラリスだが、女神は親しみやすく彼らに接し飲み物や料理を勧めてくれる。傷も癒されリラックスすると、和やかな会食が始まった。自己紹介し、これまでの旅を語るイヴ船長。ドリフト・クラッシュに巻き込まれ、様々な世界・時間軸を渡り歩いてきたステラリス。その過程で、破滅した世界や恐るべき光景を目にしてきたのだ。話を聞き、顔を曇らせるデズナ。彼女がステラリスを呼び寄せた理由こそ、彼らがこの災厄を収束させ未来を変える力を持っていると信じたからであった。
与えられた試練の大きさに戸惑いながらも、導きに従い力を尽くすことを決めるステラリス。こともあろうに女神の手を取ってキスをするスマイル。不敬の罰で灰にされるかとハラハラするカラーナだが、女神は寛容(かつお茶目)だった。その後乗り越えるべき試練の前に休息を取るよう勧められ、サイノシュアー観光を兼ねて休息を取ることになった。短くも過酷な旅が続き、精神的にも疲弊していることを知っていたのだろう。

ホテル、ワンダラーズ・レストに宿を取ると街に繰り出した一行は、まず不要品の売却と必要な装備の購入を行った。一通り買い物を終えると、ムーンライト・グロットというクラブに向かう。女神デズナのお膝元にあるクラブがどんなハコなのか、一度は見てみたいと思うものだ。フロアに入った彼らが目にしたのは、最近評価が高まりメジャーレーベルと契約した売り出し中のバンド、ネオン・アンド・ノクオールのメンバーだった。さっそく声をかけるスマイル。嬉しいことに彼らもステラリスの名を耳にしていた。同じミュージシャン同士、すぐに意気投合し今日は観客としてイベントを楽しむことにする。
ステージ終了後、後ろから声をかけてくる人物がいた。そのラヴリィ・リアという名前に反応する(カラーナ以外の)ステラリス。驚くことに、ギャップ後初期に活躍していた伝説的なアイドルである。歴史では事故で死亡した、という記録が残っているが…死後サイノシュアーに導かれたのか、そもそも生きていた(途方もない長寿ということになるが)のかは明らかではない。確かなのはその魅力と自信が伝説のまま衰えていないということだ。リアは現在イベントの主催者としてマネジメントを行っているらしいが、何か悩みがあるようだ。聞いてみると、明日のステージで演奏する新人がいないのだという。渡りに船だ!ステラリスはネオン・アンド・ノクオールを誘い、ステージで対バンすることにしていったん別れる。
翌日、女神デズナのおわすセヴンフォールド・パレスを見物に行くが、中には入れなかった。それでも煌びやかな宮殿を眺めて楽しんだ一行は、通りかかった公園でなにやら悩んでいるらしいヌアールの女性に出会う。さっそく声をかけるスマイル。ラハナと名乗る女性の悩みは、恋愛に関するものであった。どうやら親友(スターダスト・カフェで働いている女性、名前はズーリ)のことを好きになってしまったらしい。内気で思い切った行動が起こせない彼女の為に、ドキドキ★デート大作戦が始まった。イヴが彼女の想いを巧みにポエムへ昇華させてデートの誘いをセッティング、そのデートの舞台であるムーンライト・グロットで、ステラリスによる演奏が二人の仲を友達から恋人へ・・・という流れである。
イヴが恋文をズーリに届ける。彼女は先日女神デズナとの邂逅の際に給仕をしていた女性だった。ポエムの出来は素晴らしく、ズーリの心に響いたようでムーンライト・グロットにも来てくれそうだ。一方、ラハナの勝負服選びではスマイルのセンスが活かされてコーディネートもばっちり・・・なはずが、自分に自信が持てないラハナはしり込みしてしまう。カラーナの励ましで一度は持ち直すも踏ん切りがつかないらしい彼女の背中を押したのは、ズーリに手紙を渡して戻ってきたイヴだった。
そしてライブ本番。緊張もあってやや調子を落としながらも、ステージは盛り上がった。観客の中に手をつないで楽しむラハナとズーリの姿を認め、ほっとするステラリスの面々。どうやら二人はうまくいきそうだ・・・! ネオン・アンド・ノクオールとの対バンも終わり、リアから出演料をもらった一行は街に繰り出す。互いをライバルとして認め合った2つのバンドメンバーはサイノシュアーの夜を楽しむのだった。

翌日、ソムニウム・スパイアに向かう途中のアートギャラリーで一行の目に入った一枚の絵画。そこに描かれていたのは、つい先日艦隊を率いてプライモラータを襲ったデヴィルの指揮官マラカンタの姿だった。なぜ彼女の絵がこんなところに? すっかりトラウマになって慄くスマイルとカラーナ。興味を惹かれたイヴが中に入ると、出迎えたのはOsharuという種族の人物ムノルであった。彼は自分が夢で見た光景や人物を絵に描いているらしい。マラカンタの夢にはプライモラータのクルーたちも出てきたようだが、詳細は覚えていないようだ。縁起でもないと反対するスマイル・カラーナをよそにマラカンタの絵をもらうイヴ。その代わり、ムノルに頼まれてギャラリーの常連客であるサファーノというノームの男性の安否を確かめに行くことになった。
サファーノのアパートメントに着くと、不用心にもドアは施錠されていない。声をかけてから中に入れば、ソファーに座るノームの姿。しかし彼はほとんど身動きせず、髪や瞳から色が失われている。どうやらノーム特有の病気である「漂白病」に罹患しているらしい。サファーノを治療するため、部屋にあったアンティークなカメラ(イズギルが使い方を教えてくれた)とサファーノのリストを手に「珍しいもの」を撮影することになった一行。
リストにあった「天使」がどうやらデズナの先触れとしてプライモラータを導いたクリムゾン・カプリースらしいと突き止め、予め渡されていた呼び出し用の花びらを使用して召喚。撮影も快諾してくれたため一枚目はあっさりとゲットできた。二枚目の撮影対象はデズナのメッセンジャーとして活動するアザータだが、忙しすぎてなかなか捕まらない。彼らが行きつけにしているコーヒーショップで張り込むこと2時間、ようやく接触して依頼すると、一行がデズナの信頼を得ていることを認めたアザータは撮影を許可してくれた。
残りは郊外に行く必要がある。ジャイアント・モナーク・バタフライという大型の蝶は水辺を探し、逃げられそうになるもギリギリで撮影成功。しかしその後は、ドリーマーズ・ジョイという花を探して歩き回るうちに時間が過ぎて夜(この領域はいつも暗いが)になってしまい、全員が疲労で寝落ちしてしまった。ところが目を覚ますと周りにはいつの間にか花が咲いている! どうやら、寝ている人の周囲に咲くという特殊な花だったらしい。撮影には成功するも、図らず野宿してしまったステラリス。残すはサイノソーマというクリーチャーだ。街からだいぶ離れた森でようやく見つけ、スマイルが隠し撮りに成功。街に戻るころにはすっかり日が暮れていた。サファーノの家を再訪すると、彼の衰弱は進んでいる。しかし、撮影した写真を見せるごとに顔に笑みが浮かび、最終的には回復して動けるようになった。お礼にデジタル・ハロウ・デッキを貰い、ホテルに戻る一行。フロントで受け取った手紙にはラハナとズーリから感謝のメッセージが。幸せそうな様子にほっこりして安眠できる・・・はずだったのだが。

サイノシュアーの街へ、はるか上空から落下する夢を見ている。遠目には平和で穏やかな夜と見えたが、街が近づくにつれ異様な光景が広がっていることに気づかされる。黒煙が上がる中で人型のマシーンが建物を破壊し、あちこちで悲鳴が響く。ひときわ高い建造物、ソムニウム・スパイアの表面はひび割れているが、誰かの後姿を映している。振り返ったその人物は、宇宙修道院を破滅へ導かんとしていたファイナル・ホライズンのGI、コーラだった! 彼女はステラリスに破壊されたはず、なぜサイノシュアーに?
そこで眠りから覚めた一行。不吉な夢を見たかと思えば、窓の外には悪夢と同じ光景が広がっていた。これは、夢ではない!


Drift Crachers 第7回 2023/11/25
目を覚ますと、他のメンバーたちも起き出していた。窓の外は静かだが、眼下の街中に動きがある。煙が立ち上り、閃光が走っている。やはり、ただの夢ではなかったのか。ロビーへと降りる一行。そこには先客がいた。ネオン・アンド・ノクオールだ。
外で飲んで帰ってきたという彼らだが、何かを警戒している。話を聞くと妙な集団がうろついておりこの場所へ近づいているらしい。そこへガラスの割れる音、どうやら侵入してきたようだ。入ってきたのはロボットだった。彼らは「目標を発見しました。指令を実行します」と言いながら向かってくる。どうにも剣呑だ。ネオン・アンド・ノクオールのセムが指揮を執り、ロボットたちを引き付けながら下がっていく。彼らのおかげで外に出られそうだ。再会を約束し“指令”を出した何者かを探しに出発するステラリス。その脳裏には、夢で見た彼女の姿が浮かぶ。目指すは夢の発信塔ソムニウム・スパイア。
途中、待ち伏せていた人造と交戦。ただのロボットではない、魔法とテクノロジーが融合したハイブリッドな存在だ。光弾を放ち、魔法を吸収して自己再生を行う敵に苦戦する一行。それに加えて周囲にある交通標識や掲示板も敵の制御下にあるらしく、まるで意志を持った罠のごとく攻撃を加えてくる。ロボットを倒し、罠をかいくぐったスマイルが端末を操作して無力化。ようやく戦闘は終結した。その後、休みつつ端末を調べて敵の狙いを探る。街中に放たれているらしいロボットに与えられた指令はすなわち“kill all living creatures”女神デズナの領域において、恐るべき蛮行が行われようとしている。
当初の読み通り、ロボットを操る首魁はソムニウム・スパイアにいるようだ。徒歩は時間がかかるうえに敵との遭遇も増えるため、乗り捨てられていた乗り物を非常時ということで“拝借”することに。イズギルが手際よくロックを解除し、ホバーカーを入手。さっそく乗り込んだ一行はスマイルの操縦でロボットを跳ね飛ばしつつソムニウム・スパイアへと急行した。

目的地には着いたものの、入口にはセキュリティ・ロボットが立ち警戒している。コーラに似たあの人造とは違うが、素直に通してもらえそうにはない。仕方なく攻撃をしかけるも、高い火力と再生能力を持つ手強い相手だ。スマイルとカラーナが与えた損傷はみるみるうちに戻っていくが、イヴ船長とイズギルの魔法がそれ以上のダメージを与えて沈黙させた。
入った場所はロビーのようだ。壁にはホログラムの滝が流れ、床にはデズナの象徴である色鮮やかな蝶が描かれている。とりあえずは安心・・・と思ったのも束の間、ホログラムに潜んでいた敵、リヴィング・ホログラムが牙をむく。映像でこちらを幻惑させて攻撃してくる奇妙な相手だ。最終的に倒したものの、こちらもかなり消耗してしまった。リヴィング・ホログラムが再び動き出す危険はあるか、小休憩を取りつつロビーにある端末で館内の情報を探る。どうやら上階に立ち入り禁止のエリアがあるらしい。そこかしこに仕掛けられたトラップに引っかかったり解除したりしながら館内を進む一行。途中、夢を再現する部屋でメンテナンス用のコンピュータを発見。調査の結果、施設のメインフレームはやはり最上階の立ち入り禁止エリアのようだ。最上階に到達したステラリスが入ったのは森のような光景が広がる部屋。トラップでもダメージを受けていたため、小休止を取ろうとしたイヴとイズギルが不可思議な眠りに落ちてしまう。そんなに疲れていたのか・・・? しかし、木々の間に何かが潜んでいるのを感じ取るスマイル。誰何の声に応えて姿を現したのはGhoranという種族の女性でリリアスと名乗った。彼女はソムニウム・スパイアでシステム保守担当のプログラマーをしているが、突然ロボットたちが現れたため隠れていたらしい。荒事は一切できないため最初は協力を渋っていたものの、最後には(BBEG、すなわちBigBadEvilGuyに)乗っ取られたシステムの奪還に手を貸してくれることになった。
ついにメインフレームに到達した一行。予想していたコーラとの遭遇はなく、誰の待ち伏せもない。早速室内の端末にアクセスし、各自がジャックインしてダイナミック・ハッキングを開始する。侵入者を監視するセキュリティプログラムをかいくぐり、必要なタスクを順番に解決してシステムの掌握を目指す。リリアスの支援もあり、魔法と技術を駆使した電脳空間攻略はほどなく成功、システムは正常に復帰した。安堵するのも束の間、部屋に聞き覚えのある声が響く。「…仕方ありません。再戦と行きましょう…」コーラだ。ロビーで交戦したリヴィング・ホログラムと似た非実体であり、以前戦った義体ではないようだ。
戦闘は熾烈であった。蘇った彼女は強大な攻撃力にダメージの通りづらい非実体の身体、さらに混乱状態を誘発する手段も持っている。しかし、ステラリスのメンバーもそれぞれに成長し、彼女を再び倒す力を身に着けていた。「生ある者を全て滅ぼします。ご協力に感謝します」平坦な声を残し、コーラは消えた。後にはホログラムでできた種のようなものが残っている。銀と白、2本の芽が出ている。これはいったい…?
調べてみると、イヴ船長には種の中にコーラの存在を感じ取った。再び現れてまた害を為すかもしれない、と壊そうとした一行の前に突如現れたのは、女神デズナであった。まばゆい光とともに現れた彼女の前で芽はどんどん成長して苗木から成木となり、やがて大きな蕾を結ぶ。そこから出てきたのは、コーラと似た面影を持つ、だが別の人造めいた存在。デズナは言う。「紹介しましょう。コーラの双子の兄弟です」

カーロを名乗るその存在はコーラと同じGIであり、旅への同行を申し出る。プライモラータの運行や維持管理に役立ってくれそうだが、本当に大丈夫だろうか…。旅の始まりから、運命の導き(あるいは、可能性)による出会いがいくつもあった。今回もきっといい方向に進んでくれるだろう。かくして、ステラリスとプライモラータに新たな仲間が加わることになった。
その後、短いながらもデズナと会話する一行。幸いにして街の被害は少なかったようだが、全くなかったわけではない。修理や手当等、しばらく時間がかかるだろう。ともあれ、ようやく本格的な休息が取れたステラリスはサイノシュアーをあらためて観光し数日を過ごす。夢の呼び出しを受けた朝、再びカフェへ。初めて会った時と同じように女神は待っていた。コーラ侵入の経緯がわかったようだが、どうやらプレイモラータ経由でサイノシュアーに入り、街の自動工場の一部を乗っ取ってロボットを作っていたらしい。女神の住む領域で悪だくみをするする者もいないだろう、という性善説がセキュリティの甘さを招いた部分もあるようだ…。
女神デズナから頼まれたのは、ワイズ一家という探検家の家族をアストラル界から救出し、故郷へ帰してあげること。報酬の提示もあるが、ドリフトが機能していない現状では、プライモラータを有する自分たちにしかできない仕事だ。一行は依頼を快く引き受ける。そして出発の時。サイノシュアーで出会った人たちの温かい見送りを背に、プライモラータはアストラル界に向けて飛び立った。


Drift Crachers 第8回 2023/12/24
ワイズ一家救出のため、サイノシュアーを発ちアストラル界にやってきたステラリス。無限に広がる銀灰色の虚空、そのなかに霧にけぶる川のような筋が見える。死した者たちが辿る流れ、River of Soulsだ。初めて見る光景に見入る一行の耳にカーロのアナウンスが響く。救難信号だ。
ワイズ一家の乗るスターシップ、キュリオシティ号はRiver of Soulsの流れに絡めとられ、流されていた。通信を試みると、繋がりはしたが向うの様子がおかしい。どうやら戦闘が発生しているようだ。状況は不明だが、ただちに対処しなければならない。プライモラータをドッキングし、キュリオシティのエアロックから通路へ向かうと、奇怪な光景が広がっていた。壁と言わず天井と言わず、半透明の粘液のようなもので覆われている。どうやらエクトプラズムらしい。そしてその中に、形の定まらない影のようなクリーチャーがうごめいている。イヴ船長やイズギルの知識によると、パニック・サイキメンタルという存在のようだ。ワイズ一家はこいつらに追い詰められてブリッジに籠城しているらしい。エクトプラズムによって動きが制限され、さらにこちらの精神を削る攻撃に悩まされるステラリス。霊体が相手と判断し、フォースバトンやマジック・ミサイルで応戦、ダメージを受けながらも殲滅に成功した。
エクトプラズムまみれになりながらも、ブリッジでワイズ一家と合流する。アルヴァル、ランニ、インディゴ、ジェセット。そして意識のないチトリスツキィ(リスキー)。自己紹介をしながらも、イヴ船長の魔法でリスキーを回復する。ヴェスクのジェセットは魔法に興味津々の様子だ。彼らはヴァストからパクトワールドに帰ろうとして、ドリフト・クラッシュに巻き込まれてしまったらしい。船の修理を試みていたところ、巨大な蛇のような存在に襲われ、リスキーが負傷。船から注意を逸らす目的で一家のマジュリットとマヌーの2人が囮として救助艇で船を離れ、消息不明になっているという。彼らを助けたいというランニと、これ以上被害を増やしたくないアルヴァルの意見が対立するが、イヴ船長のpoetが彼らの胸を打ち他のメンバーのとりなしもあってその場を治める。救命艇の信号を元に行方を捜して連れ帰るため、プライモラータは再び虚空へと漕ぎ出した。

死者が漂う銀色のエクトプラズムの流れ、River of Soulsを下っていくプライモラータ。センサーのスキャンと魂の流れを読む占術、そして操船を組み合せうまく乗り切れたかと思われたが…突如船の出力が下がり、計器に異常が発生する。どうやら船のエネルギーと、クルーの生命力に亡霊たちが引き寄せられているらしい。スラスターのパワーを上げて引き離そうとするもうまくいかず、さらにエネルギーを吸われることになったが、カーロによる威嚇射撃が功を奏し亡霊たちは離れていった。死者たちがみな穏やかに流れていくというわけでもないようだ。
トラブルを乗り越えて進むスターシップの前に、小さな船が現れた。スターシップではない、なんと古風な手漕ぎの船である。いくらなんでも普通ではない。その人物(?)の声がブリッジに直接響く。「道に迷ったのかね、旅人たちよ。君たちは間違った方向に進んでいる」彼は死者の河の渡し守、カロンであった。こちらの説明も聞かず、しまいには「こちらの船に乗れ」というカロン。イヴ船長が断りを入れるも、なんと船がカロンの後に付いて動き出してしまった。それに伴い、身体の調子がおかしくなってくる一行。生命力が低下しているのだ。このままでは無理矢理死者にされてしまう。しかし全員が必死になって訴えた結果、渡し守は諦めて帰って行った。
ほっと一息つく間もなく、カーロから信号に近づいている旨の報告が入る。救命艇を見つけたのだ。しかし、事前に聞いていた巨大な怪物が河面から姿を現した。プレイモラータよりも大きく、悠然と泳ぐそのクリーチャーは幽界の怪物、アストラル・リヴァイアサンだった! その時、救命艇から現れた人影がリヴァイアサンを誘うかのようにRiver of Soulsに飛び込んでしまう。リヴァイアサンがその後を追い…「生命反応が2つ…いえ、1つになりました」カーロの報告がブリッジに響いた。しかし、本当に死んだのかはまだわからない。エクトプラズムや死者の魂がセンサーを阻害するからだ。急ぎ、あの怪物を倒さなければ…プライモラータが戦闘態勢を取る!
巨躯を翻し、向かってくるリヴァイアサンを避けつつ艦の後部を相手に向ける。この戦闘が初陣となるカーロの射撃により、プライモラータの背面に設置された新兵器、核ミサイルがリヴァイアサンに命中した。苦しげに暴れまわり、周囲の障害物に体当たりをしている。効いているようだ。その後も一定の距離を保ちつつ、カーロの魚雷とカラーナのタレットが攻撃を行い損傷を与えていく。しかし…。
こちらを正面に捉えたリヴァイアサンが巨大な口を開くと、凄まじい不可視の奔流が発生する。アストラル・タイドだ!たちまちのうちにプライモラータは引き寄せられ、その洞窟の如き口に呑みこまれてしまったのである。早く脱出しなければ、消化液と圧力で船がつぶされてしまう。操縦席に座ったスマイルが決死の脱出を試みる。エンジンの出力を上げてスラスターを吹かし、口から飛び出たのだ。そのままの勢いで飛びながらさらにミサイルを叩きこむ。流石にダメージが大きかったらしく、獲物を諦めたアストラル・リヴァイアサンは虚空の海深くへ泳ぎ去って行った。

戦闘終了後、救助艇に接触を試みつつ先ほど飛び込んだ人影を探すステラリス。幸い、海に顔を出している巨大な生物(?)の骨に掴まり、死んではいないようだ。助けに行ったカラーナだが、周辺に突如現れた白い奇妙な影に囲まれてしまう。幸い襲ってこないようなので、無視してその人物、アンドロイドのマヌーを助け出してプライモラータに帰還した。
船に戻ってきたが、マヌーを見たスマイルやイズギルの反応がおかしい。彼の身体から銀色のオーラが発せられており、どうやらエクトプラズム的なものらしいのだ。通常、生きているクリーチャーはこのようなオーラは出さないのでは…? さらにカーロからは生命反応は1つしか検出されなかった、という報告も出ていた。これはすなわち、彼の命がすでに尽きていることを表しているのではないだろうか。プライモラータの周囲には先ほどの白い影が数を増しつつある。彼らは、マヌーを迎えに来ているのか…?
イヴ船長が代表してその事実をマジュリットとマヌーに告げる。マヌーはすでにこの世の存在ではなく、霊体になっているのだ、と。二人とも素直に受け入れることなどできないだろう。しかし、船長の誠意ある説明を受け、最後には納得してくれた。「みんなによろしく言っといて。探検を続けろって。希望を捨てるなって…」別れの言葉を残し、去っていくマヌー。涙にくれるマジュリットを乗せ、プライモラータは帰途に就いた。
キュリオシティと合流し、経緯を伝える。マヌーが失われたのは残念だが、これで帰ることができそうだ。しかしその時、突如アルヴァルが苦しみ始める。「無効だ!契約は無効だ!」叫びながら苦しむアルヴァルの身体が歪み、裂け、その中から別の存在が姿を現した。「確かに。契約は解除されました。ただし、契約不履行にはあたりません。本契約は第42条3項の規定により、解除されました。友人は慎重に選ばれることです…」ゾウのような鼻を持つ異形の人型、彼は自らをインヴィコール大尉と名乗る。シグヴェイル、またの名をプロパガンダデヴィル。すなわちデヴィルの一種であり、因縁深きマラカンタの副官であった。

インヴィコールの召喚したサイバネ化ヘルハウンドも交え、戦闘が開始される。スマイルとカラーナが1匹ずつヘルハウンドを相手取り、攻撃を仕掛けていく。その口からほとばしる地獄の業火がカラーナを包み、火傷を負わせる。インヴィコールは感情を操る精神攻撃を仕掛けるも、サーレンレイの礼拝所から加護を得たスマイルはこれを跳ね除けた。イズギルとイヴ船長は後方から攻撃呪文でダメージを重ねていく。その後、ヘルハウンドの牙がクリティカルしてカラーナに重傷を与えるも、さらなる精神攻撃に耐えたスマイルのフォースバトンがインヴィコールを打ち倒した。マラカンタに詫びつつも時間は稼いだと呟いて消えるインヴィコール。
アルヴァルの遺したコムユニットには契約書が表示されていた。彼はデヴィルと契約し、一家が無事アストラル界から脱出できるよう依頼していたのだ。契約日は、本日。しかし契約は破棄された。先ほどインヴィコールの言っていた第42条3項「契約者(アルヴァル)デヴィルの敵対者(ステラリスだ)と友好関係にある場合、この契約は破棄される」に抵触してからなのだろう。もしかすると、それを織り込んだ上で契約を結ぶよう誘導されていた可能性すらある。デヴィルは危険な交渉相手だ…。そして、カーロが接近してくる船の存在を告げる。現れたのは…。

現れたのは、やはりマラカンタの艦隊だった。副官が出てきた時点で予想はできていたものの、あまりの展開に宇宙猫顔になるイヴ船長。カラーナも顔を覆っている。身内を殺された、という恨みはあるだろうが遭うたびに艦隊を率いて追いかけてくるのだ。さらに今回、救出したキュリオシティをプライモラータが次元界移動を行う際の“引き波”に乗せて一緒に運ばねばならない。かくして、危険極まる逃亡劇が開始された。
ナイト・ハグがVR空間に引き込もうと儀式を行うRiver of Soulsのほとりから、大小の岩塊が浮かぶデブリ帯、おぞましい触手が掴みかかる闇の空間…いくつもの次元界をジャンプし、背後の引き波にキュリオシティと追っ手を乗せてプライモラータは進んでいく。
闇が晴れると、そこは見覚えのある光景だった。ここはサイノシュアーだ! 僥倖だが、これもデズナの導きなのかもしれない。キュリオシティとの旅もここまで。短いながらも別れを告げ合い、ワイズ一家はサイノシュアーに向けて降下していく。一方、プライモラータはさらに移動を続ける。追っ手をここにとどめるわけにはいかないのだ。
その先は、0と1で構成されたデジタル空間、ヴェスカリウムとアズラント星間帝国が激しく戦う戦場のど真ん中、光に包まれた正の次元界を飛び抜けていく。クルーにも疲労の色が濃いが、追跡者の影はついに見えなくなった。
ようやくたどり着いたそこは、探査によるとドリフトだった。しかし、そもそもステラリスが巻き込まれたあのドリフト・クラッシュによってドリフトは破壊されたのではなかったか? そしてブリッジのスクリーンには、巨大な立方体が表示されていた。そこからは、プライモラータの中にまで響くリズミカルなビート、何某かの音声が発せられている。一行はこれに見覚えがあった。522AG、既知の文明が滅び去った未来の世界で。「お前たちが文明を破壊したのだ!」あの時のマラカンタのセリフが頭をよぎる。あの未来を現実のものにしないために、ここで何かをしなければならない…確固たる予感を胸に、ステラリスは立方体に向かっていくのだった。

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最終更新:2023年12月30日 16:27