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  • リリー-罰ゲーム

リリー-罰ゲーム

最終更新:2010年12月04日 23:10

匿名ユーザー

- view
だれでも歓迎! 編集
書け麻雀罰ゲーム

 お題:ほんわか エロあり
キャラ:小悪魔+オリキャラ(男)
発注日:2010/11/28


※言い訳その他

舞台はera紅魔館を参考にしつつ、適当な設定を加えてあります。

主人公の名前は era紅あなた → えらこうあなた → えらこうた → 江良コウタ

プロットは最後まで用意してみたけど、書いてたら思ったより量が増えたので分割投下。

続きはまた来週?それとも明日頑張る?






「おめでとうございます!あなたが1人目の当選者です!」

ある日いつものようにパソコンを利用していたら、
突然画面にそんな文章が表示された。

何かの広告か、はたまたウィルスにでも感染したか……。

そんなことを考えていると突然目の前の空間が『裂け』、
一瞬にして僕はそこに吸い込まれてしまった。




吸い込まれた先は何とも奇妙な所だった。
全体的に紫色をした空間で、無数の『眼』がこちらを見つめている。
お世辞にも居心地が良いとは言えないけれど、どこかで見た事がある所だ。

「江良コウタさん、で合っていますよね?人違いでしたらごめんなさい」

空間の中心に居た、金髪の女性が話しかけてきた。
これもどこかで見たことがある服装だ。……コスプレでもしているのかな。

「ええ、それで合ってますよ。……それで、何が起きたのか、あなたが誰なのか説明してもらえると助かるんですけど」

僕の名前を知ってる知り合いに、こんな空間に人を引っ張ってこれる人は居ない。
いや、世界中探したってこんな事ができる人は居ないだろう。
目の前の女性の格好から想像できなくはないけど、ちょっと信じられない考えだ。

「人選も間違っていなかったようね。この状況でそれだけ冷静で居られるなら大丈夫だわ」

「…あのー、自分だけ話を進めないで欲しいんですけどー?」

「あら、説明しなくても分かるでしょう?そういう人を選んだのだから」

つまり、目の前の女性はコスプレ好きで頭が春な女性ではなく、八雲紫本人ということなのか。

幻想郷が実在すればなーとか、二次元の世界に行けたらなーとか考えたことはあるけれど、
誰もが妄想するそんな現象が本当に起きるわけが…

「心配しなくてもあなたの考えている通りよ」

…あるらしい。
つまり僕は、八雲紫の神隠しにあってしまったという事か。

「……とりあえず分かったということにしておきます。
 それじゃ僕がここに呼ばれた理由は何なんです?
 人肉食べたくなったから適当に攫ってみましたとかだと笑えないんですけど」

「それも最初に説明したじゃない。あなたは1人目の当選者」

まるで説明になっていない。というかアレもこの人の仕業だったのか。

「……仕方ないわね、ちょっとだけ説明するわ。
 今の幻想郷は男性が全然足りないの。全く居ないわけじゃないけど、増えるのは女性ばかり。
 流石にこのままでは拙いという事で、外の世界から都合の良い男性を輸入することにしたわけ」

「女性ばかりというのは本当だったんだ……都合が良いっていうのは?」

「私たちの事を知っていて、目の前の事実をすぐ受け入れられる人。
 他にも色々あるけど、面倒だし説明は省くわ」

『輸入』とか完全に物扱いされているのは無視する。
言っても無視されるだけだろうし、実際この人から見れば僕なんて物同然だろう。

「ちなみに弄ったのは二次元と三次元の境界じゃないわ。
 幻想郷は実在していて、ここはあなたの世界と幻想郷の境目。
 これからあなたの常識と非常識の境界を操作して、幻想郷に入れるようにするの」

「常識と非常識の境界って……早苗さんみたいにはっちゃけた人になるってこと?」

横から見ている分には楽しいんだけど、自分が常識を捨てているところは……ちょっと、見たくない。

「少し違うわね。あなたも最初、『こんな事本当にあるわけがない』と思っていたでしょう?
 そこの基準を少し変えるのよ。つまり、幻想郷はあるに決まっている、こんな事も起きて当然だと思うようになるの」

「それはそれで頭がおかしい人な気もしますけど……」

「あなたの世界ではそうかもしれないけど、幻想郷ではそれが普通よ。
 あなたはこれから幻想郷の住人になるのだから……」

今更だけど、拒否権は無いらしい。
まぁ今の世界にあまり執着する気はないし、向こうの方が面白そうだから拒否はしないけど。
こんな風に考えられるという事も、さっき言っていた『都合が良い』人選に関わっているんだろうか。


「それじゃ、時間も勿体ないし急いでやってしまうわね」

そう言うと、紫さんは僕の頭に手を当てて、何やら念を込め始めた。

途端、頭の中がぐちゃぐちゃになって、僕はその場に倒れ込んだ。


「はいお終い。これであなたも幻想の世界の住人よ。ようこそ幻想郷へ」

まだ頭がクラクラするけど、すぐに終わってくれて助かった。
あれが長時間続いたら、それだけで発狂してしまいそうだ。

「……特に何かが目に見えて変わるわけじゃないんですね。
 さっきの話だと人格完全に変えられてもおかしくない感じでしたけど」

「元々境界が曖昧な人を選んでいますから。それと、目に見える違いという事なら
 あなたも何かの能力を得ているはずよ。すぐに『思い出す』わ」

……あぁ、そういえば僕はあんな能力を持っているんだった。

「確かに、何の違和感もなく『思い出し』ましたね。これがさっき境界を弄った結果ですか?」

「そういうこと。そのうち慣れてくると思うわ。
 折角だからあなたの能力を聞かせてもらっても良いかしら?」

「……多分聞いても面白くないですよ?『お茶を出す程度の能力』です。
 というわけではいどうぞ」

ちょっと念を込めて、左手にカップを出現させ、右手から紅茶を出して注ぐ。
一瞬で用意したお茶を、折角なので紫さんに差し出す。

「あら、面白い能力じゃない。……味も良いし、私の家に呼びたくなってきたわ」

「申し訳ないですけど、紫さんの相手をするのは色々と疲れそうなので遠慮させていただきます。
 そういえば、僕はこの後どうすれば良いんでしょうか?」

いきなり幻想郷のど真ん中に放り出されても、割と困る。
残念ながら戦闘向きの能力ではないので、気が付いたら妖怪のお腹の中なんてことになりかねない。

「残念、本当に美味しいのに。主だった所に話は通してあるから、言えばそこに住ませて貰えるはずよ。
 どこか希望の場所はあるかしら?あなたは1人目だから、どこでも大丈夫よ」

「僕みたいな人がこれから沢山増えるということですか。
 それじゃ紅魔館でいいですか?僕の一番好きな子が居ますし」

「えぇ、それじゃ紅魔館まで送るわね。……『好きな子』ってあの吸血鬼?
 話を通してあるとは言え、些か難易度が高いと思うけれど」

「残念ながらと言うか幸いにというか、レミリアさんでもフランドールさんでもないですよ」

「あらそう、それはそれで面白くないわね。それじゃ行ってらっしゃい」

そうして僕は、ここに来た時と同じように裂けた空間に吸い込まれた。




スキマから吐き出された先は湖の畔だった。辺りは暗く、今は夜らしい。
パソコンの前に居たのは20時くらいだったから、とりあえずそれと同じくらいの時間だと思うことにする。

夜の幻想郷を歩き回るのは危険だけど、これから行く場所を考えると、
むしろ夜で都合が良かったのかもしれない。

少し離れた所に明かりと大きな建物が見えたので、そこに向かって歩き出す。
さて、これから僕は本当に紅魔館で、幻想郷で生きていけるんだろうか?




門の前まで来ると、近くに中華風の格好をした女性が立っていた。
まず間違いなく美鈴さんだろう。流石にこの時間は昼寝もせず、しっかり起きているらしい。

「こんばんは。すいません、紅魔館はこちらでよろしいでしょうか?」

「こんばんは。ええ、紅魔館はここですが……何かご用でしょうか?」

「えっと……八雲紫さんにここまで連れてこられたんですが。
 話は既に通してあると聞いているんですが、ご存じないですか?」

「あぁ、あなたが例の……分かりました、それではお嬢様の所までご案内しますね」

……良かった。いきなり門前払いされて路頭に迷うなんていうことはなさそうだ。

「ありがとうございます。……あぁ、それとすみません、一つお願いが」

「はい?何でしょう?」

「履物、貸していただけませんか?」

さっきまで部屋の中に居たわけで、今の僕は裸足である。
その様子を見て、美鈴さんは快く靴を1つ貸してくれた。やっぱりこの人は良い人らしい。



コンコン

「お嬢様、お客人です」

「分かったわ、入っていいわよ」

2階の一番奥にある大きな扉まで来ると、美鈴さんは中に向かって声をかけた。
ここがお嬢様の部屋なんだろうか。

扉を開けると、中は物凄く広い部屋だった。
明らかに建物に収まらないように感じるが、これが咲夜さんの能力ということか。

そんな部屋の一番奥、これまた巨大な豪華な椅子に、水色の髪をした少女が座っていた。

「……あんたがスキマ妖怪の言ってた男ね。美鈴、下がって良いわよ」

「はい、それでは失礼します」

そう言って、美鈴さんは門の方へ戻って行った。
割と緊張するので、できれば横に居て欲しかったけど仕方ない。

「ほら、そんな遠くに居たら話しづらいでしょ。さっさとこっちに来なさい」

「あ、はい!」

それじゃなんでこんなに部屋を広くしてるんですかと言いたくなったけど、
絶対に機嫌を悪くするだろうから、胸の内に留めておく。

「……ふーん、何だか普通の奴っぽくて面白くないわね。
 私たちの事知ってるって聞いてるけど本当なの?」

「えっと、貴方はレミリア・スカーレットお嬢様ですよね。
 運命を操る程度の能力をもった吸血鬼。
 異名は紅い悪魔。由来は飲みきれない血をこぼして服が真っ赤になるから。
 好物はB型の血液。ただし自分の事を恐れる人間の血しか飲まない。
 他には……」

「あぁ、もういいわ。名前ならともかく、そんな細かいことまで知ってるなら本物ね。
 何だか気持ち悪いわねぇ……会ったこともない人間が自分の事をよく知ってるというのは」

「確かに気持ち悪いですけど……八雲紫さんもそんな感じでしたし、
 古明地さとりさんなら心を読んだりできるし、幻想郷では割と普通なんじゃないですか?」

「別に普通じゃないし、気持ち悪いものは気持ち悪いわよ。
 さて、これからのあなたの処遇なんだけど……あのスキマからはどこまで聞いているの?」

「連れてこられた理由は幻想郷に男性が足りていないからで、これから紅魔館に住ませてもらえる、というくらいですね」

良く考えたら殆ど何も聞いていない気がする。

「それだけ聞いていれば十分ね。と言うか、あんたが実験対象第一号だから、細かい事は何も決まってないのよ」

「実験……ですか。具体的にどういう実験なのか聞いても良いですか?」

「ん?男が増えたら子供が増えるのかっていう実験」

予想はできていたけどまぁそういうことになるよね……。

「えーっと……それじゃ僕はこれから幻想郷中の女性を口説いて回るのが仕事になるんでしょうか?」

「そんな奴をうちに住ませても私に何のメリットも無いじゃない。
 あんたはここで住み込みで働くの。女性を口説くとかそんなの一切意識しなくて良いわ」

違うらしい。まぁ女性を口説くなんてできるわけがないので、とても助かる。
けど……

「それじゃさっきの実験ができないんじゃないですか?」

「できるわよ。普通に生活させてても、単に男が増えるだけで状況が変わるのかっていう実験だから。
 この結果次第で今後の動きが変わるらしいけれど、私は関係ないから良く知らない。
 ちゃんと人間のご飯は出してあげるから、まぁ精々私の役に立つことね」

つまり紫さんが色々と試そうとしていて、お嬢様はそれに協力しているという形か。
見返りは労働力の確保。……うわぁ、これ僕に人権なさそうだぞ。


「それで、あんたの仕事だけど……男なんだから力あるわよね。フランの相手でもしてもらおうかしら」

「いやいやいやいや無理です!絶対無理です!1秒で死んじゃいますよ!」

確かにそれなりの腕力はあると思うけど、あくまで人間レベルでの話だ。
吸血鬼の相手なんてまともにできるはずが無い。

「そうなの?まぁ死なれるのは勿体ないし、それはやめておくわ。
 それじゃ何か得意なことは?……そういえばまだ能力聞いてなかったわね」

「能力ですか……『お茶を出す程度の能力』です。いつでもどこでもお茶を出せます」

「咲夜が居れば基本的に不要ね。参ったわ、ハズレ引かされたかしら……」

酷い言い様だ。まぁ確かに自分でもどうでも良い能力だとは思うけど……。
あぁでも紫さんは案外気に入っていたな。霊夢さんとかにも受けが良さそうな気がする。

「うーん……それじゃパチェも人手を欲しがっていたから、そっちに行ってもらおうかしら」

「……詳細聞いても良いですか?魔術の人体実験とかはちょっと怖いんですが」

「さぁ?それは本人に聞かないと分からないわね。仮にそういう内容だったとしてもそれくらい我慢しなさい。
 死にはしないわ。と言うか死なない程度にしてくれるはずだわ」

本当に酷い扱いだ……。
可愛い女の子に囲まれて夢のような生活とか、ちょっと期待していただけに落胆も酷い。
でも図書館で働けるなら、わざわざ紅魔館を選んだ目的に近づける。そこは素直に喜ぶべきだろう。


「それじゃとりあえず決定ね。咲夜、こいつをパチェのところまで案内してあげて」

「かしこまりましたお嬢様。……それでは私についてきてください」

一瞬にして咲夜さんがお嬢様の横に現れる。
時間停止……初めて見たけど本当に凄い能力だ。

「あ、はい、わかりました。それではお嬢様、失礼します」

「ん。まぁ頑張んなさい」

もうどうでも良いからさっさと行け、と言う感じだ。
興味が無い相手には凄く適当になるっていうのは本当なんだなぁ……。

そう言えば最後まで僕の名前言わなかったな。
こっちは向こうを知ってるからついそのまま話を続けてしまったけど、
もっとちゃんと自己紹介するべきだったかな。次は気を付けないと。



「自己紹介……は必要ないんですね。お嬢様も仰っていましたが、確かに奇妙な感覚ですわ」

図書館に向かう途中、咲夜さんが声をかけてきてくれた。

「うーん、皆からそう言われると、色々と知っていて申し訳ない気がしてきますね。
 あ、僕は江良コウタです。これからよろしくお願いします。
 咲夜さん……って呼んで良いんでしょうか」

「えぇ、構いませんよ。最初のうちは貴方の面倒を見るようにと言われていますので、
 困ったことがあれば呼んでください」

「はい。ありがとうございます」

自分の仕事も沢山あるだろうに、僕の面倒まで見てくれるのか……。
流石パーフェクトメイドっていう所なんだろうけど、実質紅魔館を一人で管理しているという苦労を知ってると
あんまり気軽に頼るのは迷惑をかけそうで戸惑うなぁ……。


「こちらが大図書館兼パチュリー様の書斎です。屋敷の中は広いですけど、
 これから貴方が働く場所になりますから、しっかり覚えてくださいね」

「はい。頑張ります」

地下に下りてすぐ目の前に図書館はあった。
地下には妹様の部屋もあったはずだけど、これから先図書館まで通っている途中で会うこともあるのかな。

今は大分大人しくなったらしいし、そこまで警戒する必要はないのかもしれないけど、
仕事として提案された最初の選択肢が妹様の相手だったくらいだから、やっぱり油断はしない方が良さそうだ。


「パチュリー様、件の男性をお連れしました。お嬢様から、パチュリー様の元で働かせるように、と」

「あら、私のところに来たのね。分かったわ、良い実験台をありがとうとレミィに伝えておいて」

「かしこまりました。それでは失礼いたします」

そう言って、咲夜さんはスッと消えてしまった。
というか本当に実験台なのか。僕泣いていいですか。

「江良コウタと申します。特技はお茶を淹れることです。これからよろしくお願いいたします!」

「へぇ、そんな特技があるのね。それじゃあ早速一杯貰おうかしら」

「あ、はい!………どうぞ」

良かった、パチュリー様はこの能力を気に入ってくれる側の人らしい。
張り切って美味しい紅茶を用意し、差し出す。

「……驚いた、淹れるのが得意なくらいかと思ったら、咲夜みたいにその場で出せるのね。
 あなたも時間が止められるとか?」

「いえ、そんなことは無いですよ。お茶を淹れるだけに特化した能力なので、
 残念ながらお茶とカップしか出すことはできません」

できればお茶菓子くらいも出せるようになりたいなぁ。
鍛えれば何とかなるのかな……とりあえず当面の間は常に何か持ち歩くようにしよう。

「うん、味も良いわね。ハーブの香りも良い感じ」

「あ、気に入っていただけましたか?パチュリー様のお好みに合いそうなのを選んだつもりでしたが」

僕の能力で出せるのはお茶に限るが、逆にいうとお茶なら緑茶でも紅茶でも出せるし、
僕がお茶だと認識できる範囲ならミルク入りだろうがハーブ入りだろうが出すことができる。
ちなみにカップの方は飲み終われば消えるので洗い物も出ない。

簡単に能力について説明すると、パチュリー様はすっかり気に入ってくれたようだった。

「いつでも好きなお茶が、しかも美味しいものが飲めるなんて素敵な能力じゃない。
 もっと自信を持って良いと思うわよ?戦闘に役立つだけが能力じゃないわ。
 自分の下につけるならむしろこういう能力を持った人の方が嬉しいわね」

なんだかここまで褒められると背中がむず痒くなってくる。
まぁ自分の上司に気に入って貰えたのだから、何も問題はないのだけれど。

「ふふっ、これは良い人を貰っちゃったわね。後でレミィが文句言ってきても返してあげないんだから……」

本当にお嬢様と全然違う評価をしているみたいで、何だかどんどんテンションが上がっている。

「そう言っていただけると幸いです。……ところで、僕の仕事は一体どういう内容になるんでしょうか?
 お嬢様からは直接パチュリー様に聞くようにと言われているのですが」

この調子なら、実験台の仕事なんてやらなくても済むんじゃないのかな?
という淡い期待を込めて聞いてみる。

「ん?あ、そう…お仕事ね……えっと…………うん。図書館の本の管理を手伝って貰おうかしら。
 それから、今みたいに美味しいお茶を淹れてくれたら良いわ」

「はい、分かりました。……本の管理という事は小悪魔さんのお手伝いのような感じでしょうか?」

妙に間があったのは、当初の予定と違う仕事を考えていたから……ではないことを祈ろう。

それにしても、提示された内容はこれ以上ないくらい理想的な仕事だった。
紫さんに言っていた『紅魔館に居る僕の好きな子』というのは、小悪魔さんの事なのだから。

「あぁそうか、こぁの事も知ってるのね。説明が省けて助かるわ。
 彼女一人では最近手が回らなくなってきてるみたいだったから、手伝ってあげて。
 扱いは私の部下扱いで、彼女の後輩ってことになるのかしらね」

「分かりました。それでは細かいことは小悪魔さんに聞いておけば良いですかね。
 ……彼女は今どちらに?」

「えっと……この時間は自室で一休みしてるんじゃないかしら。
 この奥に行って、左手の部屋だから、勝手に入っちゃって良いわよ」

「……勝手に入っちゃって良いんですか?」

「良いのよ。私が言ってるんだから」

「……分かりました。それではちょっと行ってきますね」

願ってもいない展開だけど、いきなり部屋に入って嫌われたりしないかな。
着替え目撃!なんてことになったら嬉しいのは嬉しいけどこれから先が終わってしまうし……。
……ちゃんとノックして入れば大丈夫だよね。

そんな事を考えながら、僕は小悪魔さんの部屋に向かうのだった。


(今日はここまで)

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