魔道書
シリーズのほぼ全ての作品に登場する武器カテゴリで、攻撃魔法を記した書物。対して、回復魔法のマジックアイテムとしては
杖が存在する。
FEでは魔道書という媒体を通すことにより、攻撃魔法を剣などと同列の武器として扱うシステムが主流である。
よって、FEの
魔道士は魔道書を武器として装備して初めて攻撃魔法を唱えることができ、耐久値や重さのルールも物理武器と同様に適用されることが多い。ただし耐久値に関しては武器と違って命中しなかった場合でも消費される。
魔道書が存在する作品で単に「魔法」といった場合は魔道書を指していることが多い。
当然ながら魔法攻撃のため、ダメージ計算には防御側の
守備ではなく
魔防を参照する(同様に、攻撃側のパラメータが
力と
魔力が分割されている作品では魔力の方を参照する)。
射程は基本的に1~2マスで、
手槍・
手斧と同様に遠近両用で使える。
主に
魔道士系クラスや
僧侶系の上級クラスが用い、作品によっては
マージファイターなどの物魔両刀兵種も使用する。
一部作品では
炎魔法・
雷魔法・
風魔法(この3属性をまとめて
理魔法とすることも)や
光魔法・
闇魔法と魔法の属性によって武器種が細分化され、各属性の間で
3すくみが設定される場合もある。
その他ファンタジーもののメジャーな属性としては上記5属性に加えて氷・水・地などが存在するが、FEシリーズでは
支援会話のキャラ属性として使われる程度で、単独で魔法の属性として扱われることは基本的にない。
(強いて言えば、氷魔法が風魔法の一部として登場したり、コラボの都合で独自システムを持つ#FEと無双風花雪月にて氷が単独の属性として登場したりする程度)
基本的に魔道書の名前=魔法の名前であるため、魔道書の武器名称は魔法名そのままか「(魔法名)の書」となっている。
なお、魔法の名前は英単語や北欧神話等の神話用語をそのまま、あるいは少し捩って引用しているパターンが多い。
また、「
エル」「
ギガ」「レクス」等が上級魔法を表す接頭辞として付けられる場合もある(
エルファイアー等)。
暗黒竜と光の剣/新・暗黒竜と光の剣/紋章の謎/新・紋章の謎
属性による区分は無く、「魔道書」1カテゴリのみ。すくみ相性は存在しない。
SFC版紋章では
ファイアー系に氷竜特効、
ブリザーに火竜特効という部分的に属性を意識した要素があったが、新・紋章では廃止された。
外伝/Echoes
魔道書と杖が存在せず、代わりに
黒魔法と
白魔法が存在する。すくみ相性は存在しない。
黒魔法が魔道書全般相当で攻撃魔法オンリー、白魔法が杖相当で回復・支援魔法オンリー。
魔道士系やシスター系に
クラスチェンジしたユニットが、レベルアップ時に個人の資質と選択
クラスに応じた魔法を習得する。
本作は武器全般に耐久という概念が存在しないが、魔法に関しては唱えるためのHPコストが設定されている。
聖戦の系譜/トラキア776
属性による魔道書の細分化が初めて導入され、炎・雷・風・光・闇の5属性に分かれた。
すくみ相性は炎>風>雷>炎、かつ光・闇>炎・雷・風。光と闇の間に有利不利は存在しない。
また、魔法の系統に応じて重量が異なり、神器などの例外を除いて威力に応じて命中率が落ちていく性能になっている。
封印の剣/烈火の剣/聖魔の光石
炎・雷・風が
理魔法に統合され、理・光・闇の3属性に変化。
すくみ相性は理>光>闇>理。
蒼炎の軌跡
理が3属性に分割され、
闇魔法が欠席したため、炎・雷・風・光の4属性。
すくみ相性は炎>風>雷>炎。光は他の属性との有利不利が一切存在しない。
暁の女神
闇魔法が復帰し、炎・雷・風・光・闇の5属性に戻る。
すくみ相性はSFC作品とGBA作品の折衷となり、炎>風>雷>炎、かつ炎・雷・風>光>闇>炎・雷・風。
覚醒
各属性が「魔道書」1カテゴリに統合された。すくみ相性は存在しない。
ただし、魔道書の中に含まれるサブカテゴリとして、
ダークマージ・
ソーサラー限定の「
闇魔法」が存在する。
if
引き続き「魔道書」1カテゴリのみ。
ダークマージ・ソーサラー限定の魔道書は
リザイア一つのみに減った。
すくみ相性は剣・魔道書>斧・弓>槍・暗器>剣・魔道書。
また、「呪」という白夜版魔道書も登場する。
わずかながらステータスが上昇するが魔道書と比べて命中に劣る性能をしている。
魔道書が装備可能な兵種なら呪も装備可能。
風花雪月
魔道書が存在せず、黒・闇・白魔法が存在する。
外伝/Echoesとは微妙に区分が異なり、黒魔法が理の魔道書に相当、
闇魔法が闇の魔道書に相当、白魔法は光の魔道書&杖相当の攻撃と回復・支援魔法が混在する魔法系統となっている。
黒・
闇魔法は
理学、白魔法は
信仰技能で取り扱い、技能レベルアップ時に個人の資質に応じた魔法を習得する。
また、本作では魔法にHPコストが不要な代わりに、魔法ごとに一マップで使用できる回数が定められるようになった。
基本システムとしてのすくみ相性は存在しないが、殺しスキル的には格闘>魔法3種>弓という関係になっている。
無双/無双風花雪月
一つのキャラもしくは兵種に対して複数の基本アクションが用意されている無双系アクションゲームという都合上、
魔道士系キャラも一冊の魔道書で複数の基本アクション(属性魔法)を使い分ける形となっている。
そのため、本家の「
ファイアーの書」のような魔法名や属性を限定した魔道書は登場せず、代わりに「鉄/鋼/銀色の魔道書」といった汎用的な名前をした魔道書が登場する。
無双風花雪月においても、本家における魔法が戦技の一種という扱いに移動した一方で、
魔道士系
クラスが装備して基本アクションを打つための武器として、本家には存在しなかった魔道書系武器が登場している。
ヒーローズ
赤・青・緑・無の4属性。他作品の属性に例えると、赤は炎+闇、青は雷+光、緑は風に相当する。
すくみ相性は赤属性(剣・赤魔道書)>緑属性(斧・緑魔道書)>青属性(槍・青魔道書)>赤属性。
最終更新:2024年05月25日 18:58