7cmフルレンジスピーカー(学研大人の科学付録)製作記録
エッジの張替や皆との会話の中でスピーカー製作(どちらかというとエンクロージャーではありますが)に興味が出てきましたので、物のついでで学研の大人の科学「まるごと手作りスピーカーの本」というのを買ってみました。
その製作記録を報告します。
その製作記録を報告します。
本は付録のスピーカーキットが入っているダンボール箱と、厚さ1cm未満の本で構成されています。
付録のキットは段ボール箱の中に発砲スチロールに埋め込まれる形で固定されています。
キットを眺めていても、何処からとりかかったものか見当も付かないので、とりあえず本の中の組み立て方に沿って組み立てることにします。
下の写真が接着剤です。ゴムが主成分のようで乾いても弾力があるような感じです(余談ですが、製作後ノートPC(PC110)のACアダプターの電線部に一部樹脂剥がれがあったので、これで埋めました)。
まずユニットとフレームを接着、固定します。
ユニットにはGakkenの文字とともにFOSTEXというロゴが申し訳程度に入っています。
ユニットにはGakkenの文字とともにFOSTEXというロゴが申し訳程度に入っています。
次に裏(表か?)に接着剤をつけます。写真をよく見ると塗布した円周上にねじ穴と突起が対角に2点ずつあることが判ると思います。これにフレームを取り付けます。この時点でも、まだ何を作っているのか、次どうするのか判りません。
と、ここで重要部品であるボイスコイルが登場します。
ボイスコイルをユニットに取り付けるときはセンターを出す必要があるようです。この場合、名刺を使うとか色々あるようですが、このキットの場合は薄いプラスティックの板を使うようです(写真に組み立て時のギャラリーが一人写ってます。
実はプラ板にも私ともう一人の影が...)。板の端を物差しで押さえつけて3mmほど折って、丸めてボイスコイルに挿したのが下の写真です。
写真のように準備したボイスコイルをフレーム+ユニットに取り付けます(次頁)。フレームの外側に多めにボンドを塗りたくり、その上にセンターを合わせたボイスコイルを置き、ボンド塗布部を上から精密ドライバーで押して圧着させました。このときボンドがコイル端部に少し滲んで黒くなるようにしました(写真から圧着前後で縁が黒くなっていることが判るでしょうか?)。
更に引き出し線を端子に取り回します。なんとなくユニットらしくなってきたと思います。
更にコーンを取り付けます。コーンは既にエッジとくっついた状態になってます。
コーン表面はなんかカーボンコンポジットのような凹凸があります。実際に何か編みこんでいるかというと、そんなことは無く、単なる凹凸のようです。エッジは布に何かコーティングしているようです。将来7cmユニット用のエッジを探すことは無いようです。
次にフレーム側にボンドを塗布し、コーンとフレームを接着します。そして僅かに出ているボイスコイル部とコーンの接触部(すきま)にボンドを置いてくる感じで接着させます。
この辺から、ボンドが乾くのを待ってから次の作業に移るという進み方になります。待ってる間、暇なのでユニット側面から写真を撮ったのが次頁の写真です。
ボンドがボイスコイル側に均等に滲んできているのが確認できます。基本的に接着部に隙間が出来るのは(多分)音に悪いので、ボンドは多めにつけるということにしました(盛ってるときは多すぎかなとか思いますが、乾くと結構小さくまとまる感じで、意外と気にならないと思います。)。
だいぶスピーカーらしくなってきました。今のところ、当初恐れていた、接着剤が汚く付いているイメージとは異なるものが出来つつあります(ちょっと、この辺で出来映えを意識し、緊張してきた。)。
次はキャップ取付です。キャップは見た目、紙がドーム型にプレスされているような感じで、取り立てて特徴もありません。これをボイスコイルとコーンの接合部に被せる形で接着します。右下はセンター出しに使っていたギャップゲージを取り除いた状態の写真です。
この比較的綺麗に貼付けできた(と思っていた)部分に更にキャップ取付用にボンドを盛り、その上にキャップを静かに下ろします(写真では盛ったボンドが固まらず、黒光りしている様子が判ると思います。)。結構緊張して手が震えたりした分、横にはみ出し汚くなっています(多分、この後15分くらい乾燥させた。)。
最後に引き出し線を処理しました。写真のように磁気ユニットにほぼ平行に引張ってから端子に巻きつけて処理します。半田は必要無かったです。
出来上がったものを本の表紙と比較します。ボンドを如何に余分にはみ出させず塗布するかで外観が決定されると言っても過言ではありません。私の作成したのは「まあ及第点」程度でしょうかね。
これでユニットは完成ですが、応用として、付録のダンボール箱にこのユニットを取り付けて音を出してみるという提案がされていますので、次頁以降はこのなんちゃってスピーカー(ダンボールエンクロージャ)を用いて、周波数特性の測定を実施することにします。
(終わり)
(終わり)
